劇場公開日 2021年4月9日

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「前半と後半で様変わりするっす!うっす!」砕け散るところを見せてあげる わたろーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0前半と後半で様変わりするっす!うっす!

2021年2月26日
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 清原果耶ちゃんの「うっす」という可愛らしい返事だけでこの映画を見る価値があります。ただのファンなだけですが(笑)

 前半と後半とでここまでも話の流れが変わるのか…という驚きを禁じえない映画。前半はいじめ問題にフォーカスして、いじめられている石井杏奈とそれを助ける中川大志の関係性の構築、後半は詳しくはネタバレを避けますが、復讐ものというかややホラー展開に向かっていきます。

 凄くもったいないなと思うのは、モノローグの使い方です。例えば、直近で見た「花束みたいな恋をした」のモノローグは、映像で見せられていることと違う心情吐露だったり、ストーリーと関係ないように見えて実は登場人物の新たな見え方、考え方の提示になっている。だから素晴らしい。モノローグ自体が物語の推進力になってはいけないと思っている人です。

 今作のたとえば石井杏奈がいじめられているんではないかと思い主人公が立ち向かうシーンでは、全部モノローグだったりセリフを発してたりするんですよ。まるで漫才コントの設定説明のように。これがもったいないなと思いました。

 いじめの描写は容赦ないです。リアリティラインギリギリだと思います。

 清原果耶ちゃんと堤真一さんが登場する後半からはより見所が増えて、どんどん面白さが増していきます。自分にとってのヒーローはどんな人だったか、自分は誰かのヒーローになれるのかと考えさせられる映画でした。

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わたろー