まともじゃないのは君も一緒のレビュー・感想・評価
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清原果耶ちゃんに星4つ
清原果耶ちゃんの演技力だけで、物語に見入ってしまう。 成田凌とのテンポと小ネタも良かった。 普通、普通でない、普通って何だの掛け合いは永遠のテーマ。 世の中を変える、どうやって?、具体的中身が無い、も現代の病。 恋に気がつく、気がつかない、古いテーマ。 いろいろ混じって、共感できました。 共感は大事。
満たされない承認欲求を欲し続けるのが人生なのかもしれません
人が生きていくうえで、それはなければなかったでそのことに気が付かないまま過ぎたとしてもさして困ることはないかもしれない。 だけど、それがあればもの凄く気持ちが落ち着くし、次に踏み出す勇気を与えてくれるもの。 そんな大切なことが深く心に沁みてくる上質な作品でした。 何かを決めた時、その決断の中身については、肯定も否定も評価もせず、ましてや〝普通〟かどうかなんてモノサシなど関係なく、あなたが自分で決めたことだよね、それでいいんだよね、と認めてくれる人がいること。 『承認欲求』は誰にとってもほとんど本能的なものだと思いますが、自己の決断を認めてくれる人がいることはとてもありがたくて幸せなことです。 望んだわけではないけれど、ひとりで生きていくことしかできない人。 生活のうえでのパートナーはいなくても、何か大事な決断をした時に、ただ受け入れて分かってくれる人が身近にいてくれたら、なんとか乗り越えていけるはずです。 ひとりで生きていくことのできる強い人。 そう見える人も確かに存在しますが、いつもどこかで承認欲求が満たされない寂しさを抱えているのだと思います。独り身のカリスマ経営者がしょっちゅうパーティーを開いたりするのもその裏返しのように感じます。 経済的成功を社会から認められることと、自分という人間を誰かひとりでもいいから肯定して欲しい、という願望。 これってなかなか両立しないのでしょうか。 バーで働く君島さんが言っていた『立ち位置』が変わった、というのもそういうことなのだと思います。 あの日あの時、君島さんと柳くんはお互いにありのままの自分を受け入れ認めてくれる側にいてくれる存在になったのです。 康臣(成田凌)と美奈子(泉里香)の会話。 それが本当に普通なのか?それでいいのか? でも、自分で決めたことなんだね。 それならもういいんだ。 というような感じだったと記憶してますが、あの会話でこれからの美奈子の人生における覚悟も相当に違ってくるはずだし、他人のせいにして逃げるようなこともないと思います。 自分の承認欲求を満たしてくれる人がパートナーであれば、それはこの上なく幸せなことだと思いますし、 パートナーはいなくても、人生の色々な局面において、そういう人と出会えることも、とても幸せなことであり、感謝すべきことだし、大切にしたいと思います。
#23 普通とは何かを問う話
人の悪口ばかり言ったり、恋人の不貞を見て見ぬふりしたりするのが普通なら普通じゃないほうがマトモ。 そもそも普通とは何だ? 数学者にとっては、自然を数理で表現することが普通らしい。 お互い変わったもの同士の宮本さんと先生の掛け合いがほのぼのして楽しい映画。
久々に最高の女優と俳優のコラボでした‼️‼️‼️
今年のアカデミー賞主演男優賞、主演女優賞はこれで決まりだ、そう感じた。 これだけのキャラを演じられるのはこの二人しかいないでしょう。 現実離れしていそうで、超リアルに感じる。 あーそうなのか、なるほど、リアリティ満載のこじらせ映画だ、素晴らしい。 コミカルなのに真に迫るし、感動すらハンパない。 見始めたら、もう、エンドロールだ。 三回は、観て楽しめそうだ、最高の映画でしたありがとうございました😭😊‼️
振り切った二人の演技が冴える一本
「普通ってなに?」「普通って誰が決めたの?」 こういうセリフってあまりに使いまわされすぎて一周回って「それを言ってるあなた普通ですよ」って言いたくなる今日この頃 この映画に出てくる二人もありがちな設定だと思う だけど成田凌と清原果耶、2人の世界観にグッと引き込まれる 2人とも本当に演技が上手い あまりに自然体すぎてもうそこに登場人物がいるかの様 ずーっとこの2人の掛け合いを見ていたい そんな感想です 特に清原果耶 これで19歳とか嘘やろ?完成されすぎやん もっとシリアスな役とかキャピキャピした役も見てみたい! あと歌もいいね 「夏への扉」早く公開日決まらんかな
かなり泥沼化した男女の四角関係の内容なんだけと、ほのぼのとした感じでとても良かった!
成田凌さん(大学講師の大野)と清原果耶さん(高校生の香住)目当てで観賞。 香住が大野に普通の人間になるために指導をするストーリー(笑) この設定が面白いんだけど、それ以上に二人の会話がとても良い! 会話が全く噛み合わなくて漫才を観ている感じ。 大野の世間知らずな感じが笑える。 香住は頭が良い恋愛経験豊富な高校生って感じ。 とてもお似合いのバディ。 やっぱり清原果耶さんの演技はとても良い! 本作ではセリフより表情とか仕草がとても良かった。 酔っぱらいのシーンも上手い(笑) 成田凌さんも相変わらず良い。 スーツ姿がお似合い。 「まともじゃない事」より「まともな事」がいったい何なのか? 考えさせられます。 ところで最近の予備校の授業のシステムがよくわかりませんでしたー( ´∀`)
【普通】
僕は人に対して、 「普通じゃないよ」 と言ったことは、ほとんどない気がする。 考え方に対して、「変だ」ということはあっても、相手の性格なんかを、変だとか、普通じゃないと言うのは、人格否定になるかもしれないと思っているので、よほど頭に血が登ってない限りは言わない。 少し変わってても、良い面があると思った時に、ある女性に「エキセントリックだね」と言って、どういう意味ですかとギロッと睨まれたことがあって、慌てて具体的に説明して、誤解を解いたこともある。 NHKのドラマ「ここは今から倫理です」で、引用されていたショーペンハウワーの言葉に、前に映画「Miss」でも紹介した「我々は他人と同じになるために、厳しい自己放棄によって、自身の四分の3を捨てねばならない」と云うのがあった。 この映画を観て、再び、確かにそうだと思う反面、僕達が、如何に曖昧な普通という価値観の中で、翻弄されながら生きているのかと、可笑しくなって、映画の間中、クスクス、たまに、ガハハと笑ってしまった。 僕が社会人一年目から働いていたアメリカの日本法人では、協調性の有無という人事評価は、上司が最もやってはいけない評価だった。 日本の会社から転職して来る人が、これに凄く戸惑うのを見て、やれやれと思っていた。 要は、評価は具体的じゃないとダメだということなのだ。 さもないと、改善点を指摘してあげることも出来ない。 でも、協調性という言葉の好きな人は、協調性を持ちなさいと云うのが改善点だと強調する。 やれやれだ。 僕達の周りには曖昧なものが溢れている。 昔、セミナーと称して、客寄せパンダにと著名な経済評論家を呼んで講演してもらったことがあった。 無茶苦茶な講演料でビックリした。 お前の中身のない1500円の本を買って、読んで、レジュメを作った方が、よっぽど安くて、分かりやすいよと思った。 こうした人は、講演でも絶対に具体的なことは言わない。 具体的な解決方法は言わないのだ。 というか、きっと、ないのだ。 そう、言ってみて間違ったら、もう講演など出来なくなるから、無い方が良いのだ。 原発反対で全国各地を講演して回っている小泉純一郎さんだって、「汚染水はどうするのが良いですか」と記者に聞かれて、「それは、住民とよく話し合って、理解を得て…」とか、そんな程度だ。 まあ、汚染水の責任を、この人に全部擦りつけるのは気の毒な気もするが、基本的には昔からなんだって人任せな人だ。 郵政民営化だって、やったら人任せで、今や簡保不正で、郵政を信用してる人は少なくなった。 最後まで責任を持つなんてことはないのだ。 だから、大野と香住のように、自分たちで、具体的に作戦を練って行動してみるのは良いことのように思う。 まあ、程度にもよるが。 そうすれば、僕達が如何に曖昧な世界の価値観に翻弄されているか判るだけじゃなくて、本当の自分の気持ちや、為すべきことに気がつくかもしれないからだ。 「ヘンテコな普通」に雁字搦めにならないで、あれやこれやチャレンジしてみて、実は多様なのが普通だと気がつくのがベストなのかもしれない。 そうすれば、あの大野の(普通じゃない)笑い声だけじゃなくて、同性を好きになるとか、名字は自由にしていいとか、そんなことも全部普通になるかもしれない。 多様な森こそ、普通なのだ。 コミカルなストーリーに好感が持てたし、この主演の二人の演技が光ってた気がする。 楽しかった。
断言します。今世紀最高のラブコメディーです。成田凌と清原果耶のダブル主演で、期待をはるかに上回る物凄い演技。シナリオも完璧です。まったくオリジナルのアイディアがきらきら輝き溢れる作品。恐れ入りました。
発達障碍のために友人もなく、恋をしたこともない予備校講師という、きわめて難しい役柄を、ひょうひょうと演じているのが成田凌です。 まるで、素で演技しているだけ、地を出しているだけではと錯覚しそうな名演技ですが、成田凌は私生活では女性関係の噂が絶えない、役柄とは180度正反対の俳優なんですよね。 彼が演じている役柄は、つまり、完全にこの作品のために作り上げた人物像なんです。 名優という言葉は、もしかしたらこの人のためにある言葉なのかも知れません。 友人はいない。知り合いになっても友人になる前にみんな逃げて行ってしまうから。 これ、普通の役者だったら、悲しさの演技とか寂しさの演技とか、ついついやってしまいがちなシーンでしょ。 でも成田凌の演技はまったく違うんですよ。 たしかに発達障碍の人なら、このように感じるのだな、と、演技の力によって観客を有無を言わさずリアルに得心させてしまうのです。 そして、清原果耶もまた、鳥肌の演技力を魅せてくれます。 彼女は、半径5メートル内で恋人を見つけるようなマネだけはしないぞ、と決意している女子高3年生で、予備校では成田凌が個別指導する生徒です。 彼女が狙っているのは、知性のカリスマ。著書も何冊も出している、小泉孝太郎演じる青年実業家です。 このカリスマが婚約中であることを知って、婚約者の手からカリスマを奪い取るため、婚約相手の女性を成田凌に口説かせるという無謀きわまりない作戦を実施するわけなんですね。 友だちもいない、ましてや女の人とつきあったこともない予備校講師を遠隔コントロールしながら、です。 いったい、どうなってしまうんだろうとハラハラドキドキ、背中がくすぐったくなるようなお話がスピーディーに展開されるのですが、このシナリオには特筆すべき美点があります。 まったくひとつも偶然に頼ることなく、骨太のストーリーを展開しているという点です。 しかも、ほかに似たような映画を、私はかつて、まったく見たこともありませんでした。 まるで孤立峰・富士山のように、何の真似でもなく、何のパクリでもなく、独創的に輝いている。 脱帽するしかありませんでした。 一つ一つのセリフの吟味も素晴らしく、私が「今世紀最高のラブコメディーだ」と言った意味を、きっと誰もが賛成してくれるはずだと信じています。 ほんとにほんとに面白い作品でした。
成田凌と清原果耶の2人が素晴らしい
他人とのコミュニケーションが苦手で普通じゃない予備校の数学講師・大野(成田凌)を教え子で女子高生の香住(清原果耶)が女性と普通に接する事の出来る人にしようとする話。 香住は憧れてる知育玩具会社の社長・宮本の彼女に大野を引っ付けて普通になる事を学ばせついでに仲を壊そうと画策するが・・・と言う話。 成田凌と清原果耶の2人の演技が自然でほっこりしてて素晴らしい。 また観たくなってます。
みんながまともじゃない中で生きていかざるを得ない
清原果耶が揺れ動く高3の心情を見事!に演じきってると思う。 彼女の眼の動きと心の動きのシンクロを楽しむ為の作品。 成田凌はホント使い勝手のいい役者だなぁっと。 マジメありコントありジェンダーレスも演じる。 主役から脇も。しかも真面目に演じても面白い。 この2人を軸にいい作品に出来上がっていると。 孝太郎も大人の二面性を好演だよね。 やっぱり男って狡いところがなきゃ(笑) ダメ人間こそ愛される人間なのだ。
成田凌はハマり役
エキセントリックな奇人・変人役をやらせたら成田凌か高橋一生あたりが一番上手いと思うが、今回はまさにハマり役であった。成田にと清原果耶の二人の会話を聞いていると何が普通なのか全然分らなくなりました。なんか漫才を聞いている感覚です。清原果耶も可愛かったです。
普通って何?
「婚前特急」の前田弘二監督と脚本担当の高田亮さんが再タッグを組み、成田凌さんと清原果耶さんがダブル主演した本作は、数学一筋で生きてきたコミュ症の予備校講師の大野と経験は無いが恋愛雑学だけは豊富な香住が、「普通の恋愛」を巡ってラブコメディーを繰り広げていく。 出演作の殆どでエキセントリックな役柄が多い成田凌さんだが、本作でも遺憾なくその〝変人〟振りを発揮しているが、今回は良い意味で飄々と〝抜けている〟ている感じで共感を覚える。 そして、やはり今時の学生役が多い清原果耶さんだが、香住は毒舌で小悪魔的な要素はあるが、キュートが滲み出る。 予備校講師の大野は世間知らずで、容姿は良いので女の子から好意は持たれるのだが、満足に会話も出来ず、デートでもギクシャクして上手くいかない。 そんな大野に対して教え子の香住は「普通じゃない」と唯一指摘する存在なのだが、香住の憧れの人にステディな相手がいることを知り、大野をけしかけて横恋慕しようと企てる。 ここから大野の〝普通化計画〟及び香住の〝横恋慕作戦〟が並行して進行する。 果たして2人が進めるミッションはどのような顛末を迎えるのか? 大野と香住の何とも噛み合わないやり取りが楽しく、笑いを生む。 やがて2人は「普通」を追求する中で自分自身を見詰め直すこととなり、本当の思いや気持ちに気付いていく。 ほのぼのとした本作からは「普通って何?」、「普通であれば幸せなの?」という問い掛けられているような気がする。
観た後にはタイトルのイメージが変わる
「どうしよう。この映画をお守りにしたい!」自分でもいったい何を言っているのか?と思うけれど、見終わった直後に湧き上がった率直な感想なので仕方がない。 おそらく、疲れた時に何度も見返したい気持ちが高じて「なんなら常に身につけておきたい!」と、イメージが飛躍したのではないかと思われます。(^^;; 実際、映画を手のひらで持ち運べる時代ではありますが、映画は出来るだけ映画館で観たい派の私を狂わせる程、心地良い映画です。 とにかく成田凌くんが可愛いくて、声にだして笑えて、気がついたら泣けていました。 ▼心のメンテナンスコースはこちら▼ ・まずは笑いでコリをほぐす ・固定概念をスッキリ洗い落とす ・心にたっぷり潤いを与える ◾️まずは笑いでコリをほぐす ・テンポの良い掛け合い ニュアンスが読み取れない男と具体性に欠ける女の会話がこれ程面白いとは! つまずくポイントが細かすぎて、会話が全く進まないww 役者さんの息の合った演技が素晴らしいのはもちろんですが、カットバックのテンポが小気味良い! 想像していた以上に心理のズレが面白くて、声に出して笑ってしまいました。 声に出して笑うとスッキリしますよね〜。身体にも良いらしいし。d(^_^o) それに緊張していると笑いは生まれにくいと聞きました。 有名なコメディアンと無名なコメディアンが寸分違わないネタを披露した場合、有名な方がウケるのは「知っている」という安心感で体に笑う準備が出来ているからだそうです。 つまり自然に吹き出してしまったということは、体が安心してリラックス出来た証拠。 そして一度笑えてしまったら、あとは雪だるま式に面白さが転がり出します。 はい。お察しの通りコメディ至上主義者です。泣かせるより笑わせる方が難しいと思っています。 笑いは突き詰めると人の不幸で出来ているので、ポリコレに配慮してブラックな笑いやトンがった笑いが難しい昨今、ディスコミュニケーションだけでもこんなに笑いが作れるんだ!と希望が持てました。 それに年齢より高校生かどうかを気にするくだりでは、笑いに昇華させながらマスコミ報道のイメージ操作にもチクリ。 ある意味時事ネタとも言えますね。大いに笑わせていただきました! ・作り込んだキャラクター とにかく成田凌くんが、可愛いくて、可愛くて…とてつもなく可愛い!(≧∀≦)←語彙貧 遅ればせながら『窮鼠はチーズの夢を見る』で成田凌くんの可愛さにハマった私ですが、更に輪をかけてハマりましたっ!!( ̄^ ̄)ゞ 『愛がなんだ』『カツベン!』では、そこまで良さがわかっておらずお恥ずかしい限りなのですが、それでも「ものすごくナチュラルな演技をする役者さんだ」ということは感じていました。 今回の役は、かなり作り込んだキャラクター!なのに自然体。 自然体に見える演技が素晴らしい。 生理的に無理なきわどさを突きながら、笑わせてくる。 簡易度の高いコメディー芝居も出来るなんて。無敵かよ(≧∀≦) もちろん、仔犬のようなお目目に、甘い響きの低音ボイスも健在。 それに加えて、待っている立ち姿の可愛さよ。(*´∀`*) 佇まいの所在なさで笑いを取れるところもコメディアンとして高ポイント!(私にとってはかなり大事) 変わり者だけど真剣で愛おしい。魅力的な人物像で笑わせてくれました。 ◾️ 固定概念をスッキリ洗い落とす 掛け合いが良い!…って、さっきも書きましたよね(^_^;) いや、笑いの話しだけではなくて。 会話をしていて何度も聞き返されると疲れますよね。 こっちが言った言葉をそのまま聞き返されると確かにムカつく。 聞く方も聞き方が大事で、理解出来なかったからと言って、ただ同じ言葉を聞き返すのは不親切だし失礼。 コミュニケーションというのは相手への思いやりに尽きますね。(。-_-。) で、聞かれた方も聞かれた方で、実は具体性を持たないで話している事の多さに驚きました。(だから、そこをつっこまれると余計に腹が立つ) それに、何気なく使っている言葉も、ニュアンスでわかった風でいたけれど 大野が言葉の意味を真摯に追求する姿に、笑いながらハッとさせられました。 キラキラした言葉の中身のなさ。(発する側の理解不足もありますが) 曖昧な言葉や漠然とした表現は、聞く側に真意を読み取る負荷をかける。 そんな言葉達に翻弄されて疲れ果て、かといって大野のように直接真意を聞くのは大人じゃない気がして、じんわりとストレスだけが溜まっていき…いつしか上辺だけでスルーする事に慣れてしまっている自分に気づきました。 そう感じると、次から次へと言葉が引っかかってきます。 「普通は〜だから」 いっけん、価値観の共有や一般常識を解いているように聞こえますが 相手に向かって言えば“価値観の押し付け”だし 自分自身に向かって言えば“諦めの言い訳”になる。 目から鱗の発見の連続でした。 ◾️心にたっぷり潤いを与える 大野から美奈子への問いかけが、深く心に残りました。 「それでいいのか?」 人の心は複雑怪奇で、その時点の答えを見つけていくしかない。 いい大人が自分を変えるのは難しい。(いい大人って?) もっと言葉に敏感になって、丁寧に伝えようと感じる一方で、全く同じ言葉でもニュアンスで意味が変わることもあるし、受け取る側の心理でも変化する。 解釈のゆらぎを楽しむ面もあるし、解釈のゆらぎで救われることもある。 言ってほしい時に言って欲しい言葉ってあるし、酔ったフリして吐き出す言葉は聞いて欲しいだけの甘えで、ただただ共感してほしいことだってある。 表面だけでは計り知れない複雑さがある。 実は美奈子もサポートに生き甲斐を感じているのかもしれないし、影から操りやすい男を選んでいるのかもしれないし、やっぱり惚れているのかもしれない。 そもそも、感じたことをそのまま相手に伝える言葉があると思うこと自体が乱暴で、 そんなことが出来ると思うのは傲慢な気がしてきました。 何度も何度もコミュニケーションして、揺らぎを微調整して関係性を作っていく。 それは根気のいる難しい作業だけれども、合うか合わないかで簡単に切り捨てないで、お互いの関係を育てていく行為がきっと愛なんだなぁ。 恋人だけでなく、家族も友達も。社会も国も地球にも。 自分も自然界の一部だと意識する謙虚さと、何一つ無駄な事のない自然界の調和に身を委ねる心地よさ。 “まとも“の呪縛からも承認欲求からも解放される瞬間でした。 多様性を高らかに歌い上げるでもなく、女性の社会進出へのハードルを嘆くでもなく、エコロジーを呼びかけるでもないけれど、 一人歩きしがちなワードに振り回されずに、原点に立ち戻って見えてくるシンプルなものを根気よく育てていけば良い。 それなら私にも出来そうだ。 自分でも気づかないうちに背負っていた肩の荷を下ろしてくれて、気持ちがリフレッシュされる映画でした。 はい。ではこちらで全コース終了になります。(←ツッコミポイント) お付き合いくださり、有難うございました。 素晴らしい脚本と素晴らしい演出。 仕掛けも楽しくて、鑑賞前と鑑賞後では『まともじゃないのは君も一緒』から受ける言葉のイメージが真逆に変わっていました。 『婚前特急』のコンビでしたか。 かなり好きな映画ですが、その後追えていませんでした。 実は『わたしのハワイの歩きかた』公開当時、私が主催している映画部のアンケートで男性の部員さんが薦めてくれていて 男性がオススメするなんて意外…と感じたのですが あの時、見ておけば良かった〜〜。(>_<) 男も女も関係なく楽しめる映画だったに違いない。 自分の固定概念に激しく後悔。 これから注目します!
2人の普通じゃない演技を楽しむ
少し変な反応をしてしまうコミュ障の予備校講師と、彼に「普通」を教えることになった女子高校生の話。 序盤の2人のかみ合わない会話が結構面白い。講師の大野のコミュ障っぷりはちょっと極端だけど、こんな人いるよなって思いながら観てた。 基本的に変な笑いをしたり、少しずれた感覚の返事をしてくる成田凌と、毒づき&大泣きしてる清原果耶を楽しむ映画だ。地味に笑えるところが多くて、観ていてとても心地よかった。個人的には若干意外な終わり方だったがそれも含めて愛おしくなる。そしてその後の2人も見てみたい。 「普通」を教えるはずなのに自分の好きな人とその婚約者を別れさせようとするかすみの考えも相当いっちゃってる。何が普通なのか、普通でないといけないのか、そんなことを考えてしまう。さらに普通に見える人がする行為が普通ではなかったりするところもいい脚本だった。だから小泉孝太郎と泉里香の役割は意外と重要だった気がする。この2人の演技もよかった。
普通じゃないくらいが面白いを再確認
成田凌扮する予備校講師の普通がわからない具合と、清原果耶扮する女子高生の知ったかぶり。 2人の噛み合わないでも相棒感のあるやりとりに、ニヤニヤしっぱなしだった。 香住は好きな人と近づく作戦に大野を巻き込むが、普通で片付ける2人と普通で片付けない2人、どちらにも頷いた。 とはいえ、普通じゃないくらいが面白いを再確認そして満喫した。
でこぼこコンビから学ぶことがあった
変わり者の予備校講師とこれまた変わり者の女子高生の2人の掛け合いが最高でした! 笑えるポイントが何度もあります。 1度笑うとそのあとは笑えるシーンを待ってる自分がいました。 きっと同じ会場にいた方々も同じ気持ちだったと思います。 勉強ばかりで世の中の普通が分からず、人の気持ちも理解できないダメ予備校講師に普通とは何か。を教えようとする女子高生、香住。 ダメ人間を年下である女の子がリードしていくというよくあるストーリーですが、普通とは何か。と言うことをストレートに心に突きつけられた作品でした! みんなどこかで折り合いをつけ、空気を読むことに慣れすぎ、本当の気持ちを隠してるんじゃない? もっと自分のやりたいことをやりたいようにやればいいよね。 と言うことを改めて感じました。 軽い気持ちでも観れるし、自身を振り返る機会にもなる不思議で楽しいストーリーになってます^ ^
ラブコメ?
楽しいラブ?コメ作品でした。なぜか冴えない先生に惹かれる女子は本作品ではかなり特異な女子に見え、とても楽しい展開となっていました。青春を謳歌しているのは女子ではなく、先生だったことに気付くのが新鮮でした。
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