劇場公開日 2021年3月19日

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まともじゃないのは君も一緒のレビュー・感想・評価

全210件中、1~20件目を表示

4.0和製スクリューボールコメディの可能性

2021年4月30日
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前田監督は、長編デビュー作『婚前特急』の時から、日本的な表現や制約は感じさえつつも、ルビッチ、ワイルダーに代表されるようなハリウッド黄金時代のスクリューボールコメディを彷彿とさせる珍しい作風だった。その後の監督作のすべてを追えているわけではないのだが、デビューから10年経った本作は、まさに王道のスクリューボールコメディであり、10年越しに元気だよと手紙が届いたような(友達でも知り合いでもないですが)、なんと嬉しくなる作品だった。

一見、そりの合わない男女が惹かれあう、というのがこのジャンルの定番なら、ほぼその通りの内容ながら、絶妙なバランス感覚で昨今問題になりがちな「歳の差」の扱いに向き合っているのもいい。タイトルには「まともじゃない」とあっても、こんなにまともで真っ当な映画もなかなかないんじゃないか。もちろん面白い映画の中で、ってことですが。

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村山章

4.0刻々と変わる二人の関係性がたまらない

2021年3月30日
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前田作品はいつも、何気なく始まった会話が生き物のようにうねり、それにあわせて登場人物の内面や関係性が大きくうねる。とりわけ脚本の高田亮と組んだ作品はそういった場面のオンパレード。本作「まともじゃないのは君も一緒」も軽く楽しめるコメディに見えながら、このチームならではのこだわりが緻密かつ大胆にスパークしている。高田の紡ぐ言葉も面白ければ、その一言、一音に生命を吹き込む成田凌と清原果耶は、まるで往年のスクリューボールコメディから飛び出したかのような微笑ましい相棒ぶり。一方の前田監督は長回しを駆使しながら、二人に化学変化が降りてくるまでの過程を息長く、軽やかに写し撮る。そうやって織り成される描写は軽快さを通り越し、スリリングでさえある。”まともじゃない”と銘打つのは自ら難度のハードルをあげるようなもの。だが、本作は見事にそれを超えてきた。丁寧に醸成された空気感、そのクセになる味わいを堪能したい。

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牛津厚信

4.5コメディも制した清原果耶に死角なし。「おかえりモネ」への期待も一層高まる

2021年3月20日
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鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

幸せ

NHK朝ドラ「あさが来た」で見た時は可憐で演技もうまい子だな、ぐらいの印象だったが、“清原果耶”という女優を認識し注目し始めたのは「3月のライオン」から。当初のピュアな役柄に続き、十代後半ですでに卓越した表現力を身に着けたがゆえか、陰のある役、ダークな役も的確にこなしてきた。映画初主演作「宇宙でいちばんあかるい屋根」にも若干コミカルな要素があったが、「まともじゃないのは君も一緒」で遂にラブコメ主演を果たす。

高田亮の脚本と前田弘二監督の演出は清原のくるくる変わる表情の魅力と緩急自在の台詞回しを効果的に活かし、もうひとりのダブル主演・成田凌とも「ズレているのにテンポ良し」という高難易度の掛け合いを成立させた。“耳年増”だが実体験ゼロの女子高生・香住が、数学オタクでコミュ障気味の予備校講師・大野のためと称して、自分が憧れる青年実業家の婚約者を大野に誘惑させるが…というストーリーは、さして深みはないものの、とにかく軽妙な会話と小気味よい展開で、いつまでもこの世界に浸っていたいと思わせる。音楽の使い方も巧いと感じた。

5月からの清原の朝ドラ主演作「おかえりモネ」がますます楽しみになった。

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高森 郁哉

4.0成田凌と清原果耶の演技が冴え、脚本も面白くテンポの良いコメディー佳作。

2021年3月19日
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本作は、何といっても「数学の予備校講師の成田凌」×「高校生の清原果耶」の化学反応が想像以上に面白かったです。
数学ネタは汎用性の高さが特徴で、本作でも物語のいろんな背景を際立たせるのに役立っています。
このように本作は、ベースはとても面白く良く出来た作品なのです。
ただ(私の本業でもあるからか)唯一気になってしまったのは、「予備校講師」と「生徒」という設定の「教室のシーン」です。
【見たところ、予備校講師というより、個別指導のような体系の塾講師という感じでしょうか。最初は設定通り「軽い雑談、そのあと授業」というルールを守っています。ただ次は、雑談だけで予備校を出てしまいます(時間給制なので「これはあり得るの?」と心配に)。さらに終盤では周りの人らが消えたのか、雑談で大声を出す異空間状態など、この初期設定だけはどうしてもフォローできない惜しい点でした。】

このような細かい設定さえ気にならなければ、とても面白く見ることができると思います。
成田凌と清原果耶の、これまでとはまた違った演技も見どころですが、小泉孝太郎の存在も面白さを増幅させています。おそらく小泉孝太郎の親族(政治家の弟、元政治家の父親)をイメージして当て書きしたのではないかと思える(ポエミーな)青年実業家をよくぞ引き受けてくれて、成田凌らのツッコミが見事に炸裂しているのも見どころです。
そもそもタイトルにもある「まとも」とは何か? こういう根本的なことを題材にして俯瞰して見せるなど、なかなか示唆に富む良質な作品でした。

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細野真宏

0.5泉にはイライラし、清原は1番おかしい 成田は変わり者だけどまともじ...

2023年4月16日
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鑑賞方法:TV地上波

泉にはイライラし、清原は1番おかしい
成田は変わり者だけどまともじゃないとはいえない経験がないだけの人間
まともじゃないのは清原だけやし清原も結構イラつくし
スッキリしない不完全燃焼って感じで見るんじゃなかった

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コルチゾるくん

2.0笑うことはなかった、普通の物語

2023年1月16日
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鑑賞方法:VOD

よく言いがちな「普通はそうでしょう」ってことを風刺する意図が透けてみえすぎてしまうことがあって。いやそもそも普通なんてないと思っているひとからすれば、この登場人物の個性の物語ってことで、風刺やコメディさえ感じない。なので、ほとんど笑えなかった。
成田凌の得意なクールさが出ていて、この登場人物、成田凌なんだなと思っただけ。女子高生もあんなにズケズケと言うことってある?もう少しなんだか言葉にできないもどかしさがある感じの方がよかったのではないかと思って、なんだか生意気さ、強がりだけが目立ってしまったような、作った感じが出てしまっているような。なんだかコメディでもなく、なんだか中途半端だったな。いや、勝手に笑いを期待していただけに肩透かしだったので、余計にそう思っただけかも。

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菜野 灯

4.0面白い会話

2022年10月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

知的

どんな内容か不安でしたが、面白い会話が劇中楽しめました。
一つ一つの会話が楽しいわけではありませんが、聞いていて心地いいと思える内容でした。
内容的に「恋人までの距離」をふと思い出しました。

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たけお

3.52人のやりとりがとても可愛い

2022年9月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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えみ

3.5会話の妙・・

2022年8月26日
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鑑賞方法:VOD

設定が小林啓一監督作品に似てるからと言う事でお薦めを頂き鑑賞。もしかしたら小林監督の創作の原点を見つけらると思って見たがこの作品の方が小林監督の様式が確立される遥か後の作品・・・影響を受ける事はあっても影響を与える事は物理的に無い。しかも見てみると分かるがこの作品のセリフ回しには明らかにシナリオ制作側のキャラクター設定が透けて見える。視点はあくまでの主人公の女子高生で、相手役の数学の先生はあくまでも狂言回しでキャラが作中でぶれていく。いやこれが普通なのである。漫才でもそうでボケはツッコミの良きトリックスターであることから優れたコントが成立する。ひとつの設定で複数のキャラが独立した人格を以ってあたかも全く影響を与えて無いかのような自然な様相を以って進行すると言うのは極めて難しくドラマ史、物語史の中でかつて成立したのを見たことがない。それほどまでに小林ワールドは異様なのであり特異なのだ。

話が反れたが小林作品と比べなければこの作品、十分面白く、見応えはあるし楽しめる作品であることに変わりはない。良作である。

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mark108hello

2.5評価が高いようですが、そこがまったく理解できない!

2022年8月25日
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鑑賞方法:DVD/BD
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琥珀糖

4.5普通じゃなくていいいね

2022年7月9日
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すごい良かった。話のテンポ感、崩し、人物相関が完全に自分のツボだった、成田凌さんの演技幅にも驚かされたし、この脚本家さんはかなり笑いのセンスが高いと思った。
サブストーリーも後の物語に繋がってるのが綺麗でまとまってて凄い見やすったです。
とても笑ったし。恋愛とはこういうものなのかなとも考えた、少し変わった。
ありがとうございました。

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い

4.0何かとても癒される

2022年6月28日
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鑑賞方法:DVD/BD

成田凌と清原果耶がとにかく良い。
これは何だろう?ロマンティックコメディとでもいうのかな。
冒頭5分で伝わってくる、先生も生徒も両方ヤベェ感。
それとこの二人のやりとりがひたすらに楽しい。
そのスピード感といい、とてもテンポが良いのですね。
スーツ買いに来た時の続けて出る「じゃ私のも買お!」は声出して笑いましたw
スタートはのんびりなんですけど、段々と引き込まれる感じが何だかくすぐったい。
色々なシーンが面白いのだけど、商店街のおっちゃん達に愚痴ってるところとかすごい好きです。
そこからの無銭飲食とか、細かい演出がやっぱりうまい。
バックで流れる調子を落とした音楽が、何だか二人みたいでぴったり。これも作品にあってました。
それと本当、服選びって大事だなって思いましたね。
エンドロールでかかるCHARM PARKも良い。
日曜の夜「あした仕事かぁヤダなぁ…」って感じで見始めたんですが、終わる頃にはすごいすっきりな気分に。
何かとても癒される作品でした。

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白波

4.0会話のテンポ

2022年6月14日
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鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

清原果耶ちゃんが大好きなので見ました。結構評判良くて楽しみにしてたけど、期待通りの面白さ!

そんなに派手な映画ではないけど、会話のテンポがよくて、主演2人の演技も自然でいい。軽く見ることができる。

果耶ちゃん演じる秋本が成田凌演じる先生を次第に意識しているく様子も見ていていじらしくて面白い。

内容もさながら、役者としての成田凌と清原果耶の技量の高さを感じる作品だった。見て損はない。

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87

4.0成田凌のポテンシャルの高さ

2022年6月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ただのコメディ映画で終わらないの理由は主役二人の掛け合いの心地よさと小気味良く進むストーリーテンポの良さ、周りのキャラクターの絶妙さなど色々あるが、一番は本当に数学好きの残念なオタク(映画の中での表現として)になりきっている成田凌のあの場の空気が凍るような笑いだ。あれが強烈なフックとなって引き込まれてしまう。

そして最後に彼が「普通」に対して憤る姿もまた全うであり、胸を打つ。

面白さと観賞後の余韻も兼ね備えた良作だと思う。

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桜場七生

4.0ラブコメ、いいね。

2022年6月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

軽いラブコメ。こういうのもいいね。
ぐちゃぐちゃした感じもなく、楽に観れました。
成田さんのオタクな感じがよかった。

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khapphom

1.0んー

2022年4月5日
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普通より個性を大事にしたいってのはよく伝わった。
だけど、1.5倍速でみてもつまらなかった。予告で期待してた分残念。

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ひすい

3.0普通に生きるのは難しい

2022年4月2日
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世の中の普通に縛られて生きづらい人は無理に合わせる必要はないし、時には合わせることも大事だと感じた。バランスが命。//今年15作目

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いしばし

5.0まとも

2022年3月29日
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清原果耶、成田凌 同じ画面にいるのが想像つかなかったが、2人のテンポの良い掛け合いと力のはいりすぎてない素晴らしい演技で100分間ずっと楽しかった。

爆笑のあまり何度も巻き戻したシーンもたくさんありました。 大人向けなのになんとも言えないかわいらしいラブコメ?だったと思います。
普通ってなんなんだろう というのがこの映画のテーマですが、鑑賞後そのテーマを考えすぎるような強制感のある感じではなく、フラットに自分は自分でいっか、と思えるのがこの映画の素敵なところだと思います。
見た後こんなに幸せな楽しい気持ちになれる映画は久しぶりでした。見てよかった!

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ねこ

4.0フツウじゃなくて上等!くそくらえ!

2022年3月28日
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鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

興奮

私の悩み相談の時の口ぐせ「普通はどうするんですか?」
成田凌演じる大野も、自分が普通じゃないことは分かってる。だけど、どう振る舞うのが普通かは誰も教えてくれない。長年、普通を教えてくれる存在を探していた。

精神年齢が高い高3の香住は口が達者で、二人の掛け合いがおもしろい。この映画は、ほぼ二人の掛け合いがメイン。

悪知恵が働く香住は、フツウを知りたい大野をうまく利用して憧れの人と婚約者の中を割こうと画作するが、その中で大野の良さを知っていって…。

フツウにこだわっていた大野の普通に対する発言は名ゼリフ。心に留めて置きたい言葉。
暗黙でいつの間にか決まってるフツウ。それに邪魔されないで、自分はどうしたいのか考える大切さを感じた。

塾講師と高校生がプライベートで会うなんて、嫌悪感感じまくりるところだけど、これが全くなし!すごい!
キャラ設定がしっかり合って、対人間として向き合っているからだと思う。

一見、普通の人でも隠れたnot普通はある。
普通か普通じゃないかで考えないで、その人自身を見ていく方が楽しそう。
まともじゃないのは皆も一緒!!笑

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りりまる

4.5普通という推し量れない基準

2022年3月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

普通は、普通は と誰しも一度となく口にしたであろう言葉。
普通というものに基準は無く、一般的に通用している事が「普通」と言われると私は解釈している。
その点で、私も普通ではないだろうと考える(笑)
かすみがつるんでいる女子高生達、普通なんだろうが、まともじゃない。その普通に何となく混ざっているかすみは、普通じゃないが、まともだと思う。
宮本は、普通だがまともじゃない、大野は普通じゃないが
まともである。一番まともで普通なのは、美奈子なんだろうな。あー、まともの意味を今度辞書で調べてみよう(笑)
成田凌と清原果耶の掛け合いが面白くて、何度もみてしまう。
予備校でそんな大声でそんな話をしゃべっていいのかよ!と
つっこみたくなるが、二人の相互作用が絶妙で、堪らない映画である事は間違いない。

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fool