17歳の瞳に映る世界

劇場公開日:

17歳の瞳に映る世界

解説

新鋭女性監督エリザ・ヒットマンが少女たちの勇敢な旅路を描き、第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)受賞したドラマ。友達も少なく、目立たない17歳の高校生のオータムは、ある日妊娠していたことを知る。彼女の住むペンシルベニアでは未成年者は両親の同意がなければ中絶手術を受けることができない。同じスーパーでアルバイトをしている親友でもある従妹のスカイラーは、オータムの異変に気付き、金を工面して、ふたりで中絶に両親の同意が必要ないニューヨークに向かう。性的アイデンティティに悩む青年を描いた「ブルックリンの片隅で」で2017年サンダンス映画祭監督賞を受賞し、一躍注目を集めたエリザ・ヒットマンの長編3作目。「ムーンライト」のバリー・ジェンキンスが製作総指揮に名を連ねる。

2020年製作/101分/PG12/アメリカ
原題:Never Rarely Sometimes Always
配給:ビターズ・エンド、パルコ

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第70回 ベルリン国際映画祭(2020年)

受賞

審査員グランプリ(銀熊賞) エリザ・ヒットマン

出品

コンペティション部門 出品作品 エリザ・ヒットマン
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映画レビュー

4.5語られない従姉妹の物語も気になって仕方がない

2021年8月27日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 2件)
村山章

4.0つらく、やるせなく、美しく、過酷

2021年7月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

なかなか届かないだろうとは思うが、未成年で性交渉の可能性がある十代の若者にこそ観てほしい映画だ。避妊の知識が不十分だったり、知識はあっても男性側に押し切られ行為に及んだりして、結果的に望まない妊娠をしてしまったとき、精神的にも肉体的にもダメージを負うのは圧倒的に女性の側なのだということを、本作は主人公オータムと従妹のスカイラーの数日間を通じて訴えかける。

親に隠したまま中絶したいオータムは、保護者の同意が必要な地元ペンシルベニアではなく、同意不要で手術を受けられるニューヨークへ行くことに。つらくやるせない旅だが、スカイラーの並外れた献身が大きな救いであり、珠玉の輝きを放つ。2人がレジ係のバイトをする地元のスーパーで旅費と中絶費用のお金を盗み、旅先で資金が尽きた時に“体を張って”知り合ったばかりのナンパ男ジャスパーから借金するなど、自身へのリスクを顧みずオータムを助ける姿勢に、観客の多くは「自分ならここまで他者のためにできるだろうか」と自問するはず。演じるタリア・ライダーの醒めた目も印象的で、精神的な幼さと脆さを感じさせるオータムを演じたシドニー・フラニガンとのバランスが絶妙だ。

通路の柱の陰からオータムがそっとスカイラーの手をとるシーンが忘れられない。

コメントする 1件)
共感した! 14件)
高森 郁哉

3.5見終わると妙に優しい気持ちになれる

2021年7月12日
iPhoneアプリから投稿

泣ける

悲しい

アメリカのペンシルベニアからニューヨークまで、女子高生が親友の従妹を伴いニューヨークへ。目的はペンシルベニアでは両親の同意なしには許可されない中絶手術を受けること。なぜ、彼女はそうしなければならなかったのか?という、"話の起点"になる疑問は想像の域に止めて、冷え冷えとしていて温かみのない女の子2人の旅に同行するカメラは、最近、あまり見かけなくなったニューヨークの冷たい横顔を捉え続ける。地方からバスでニューヨークを訪れる乗客たちが行き交う"ポート・オーソリティ・バス・ターミナル"の風景が象徴的だ。ニューシネマ世代の筆者は思わず、夢破れて逆にニューヨークからフロリダへと脱出する男たち2人の道行きを描いた『真夜中のカーボーイ』('69)を思い出してしまった。劇中、ニューヨークのカウンセラーから妊娠に至るまでに少女が受けた虐待や強要の頻度を4択(原題の意味)で答えさせられるシーンがある。それまで封印してきた感情が一気に溢れ出るとき、彼女が負った肉体はもちろん、心の傷がいかに深いかがわかるのだ。アメリカに住む女子高生たちの日常をテーマにして、笑いは一切排除し、取り巻く環境の世知辛さに徹底して寄り添った作品。しかし見終わると、妙に優しい気持ちになれるのだ。少女たちの幸せを願って。

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清藤秀人

4.0もう子供じゃないのにけして大人じゃない

2022年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

17歳はもう子供じゃないけどけして大人じゃない。
その年代特有の、寄る辺なさが丁寧に描けていたと思う。

もうちょっと幼い時は自分の世界の中心は家族で、頼れるのは親ってはっきりしてたのに、
成長とともに、親との関係が微妙になっていくことはあるある。
日頃から不機嫌な顔の仮面かぶってたら、ピンチになってもうまく親を頼るやりかたがわからない。頼りたくないって思ってしまう。

頼れるのは自分だけ。でもお金もなくて知識もたいしてない。
オータムには寄り添ってくれる同世代のいとこがいたから、まだましなのかもしれない。
2人でニューヨークの街をさまよう。

世界は自分にひれ伏すなんて勢いで堂々とわたり歩ける17歳なんて、なかなかいない。みんな内心の心細さ、不安を押し殺し、日常を生きてる。
そして非日常のトラブルにぶちあたると、途方にくれる。途方にくれた、無口な彼女の心情はよく伝わってきて、リアルで、そしてちょっと心をかき乱される。なんでもないって顔してても、いざ実際に起きたことと向き合うと、彼女の口からは「never」はほとんどでてこない。まだまだ大人じゃない彼女は、いろんなことを飲み込んでやり過ごしてきたんだろう。17歳だからってだけじゃなくて大人になっても、わたしたちはちゃんと「never」って言えるように、彼女たちも言えるように。そうあってほしいって、そういう世界であってほしいって思う。

そして、傷ついてもよるべなくても不快な時も、つながれた指先が、救いとなるように。そんな絆がどこかにはあることを祈りたい。誰にとっても。

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ターコイズ
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