メイキング・オブ・モータウン

劇場公開日:2020年9月18日

メイキング・オブ・モータウン

解説・あらすじ

スティービー・ワンダー、マービン・ゲイ、ジャクソン5などを輩出し、2019年に創設60周年を迎えた音楽レーベル「モータウン」の正史を描いたドキュメンタリー。創設者ベリー・ゴーディにより1959年にその歴史をスタートさせたモータウン・レーベルは、ソウルやR&Bの数多くのヒットを連発し、数多くのスターを世界に送り出した。本作では創設者ベリー・ゴーディが初めて密着を許可した取材映像、関係者や所属アーティストの回想や証言など貴重な映像群から構成。ゴーディの親友で戦友でもあるスモーキー・ロビンソンと旧交を温めながら、コーディの一代記とともにモータウンの60年にわたる歴史、そしてレーベルの魅力を解き明かしていく。

2019年製作/112分/G/アメリカ・イギリス合作
原題または英題:Hitsville: The Making of Motown
配給:ショウゲート
劇場公開日:2020年9月18日

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(C)2019 Motown Film Limited. All Rights Reserved

映画レビュー

3.5 伝説のレーベルだけに社長の自画自賛も面白い

2020年9月30日
PCから投稿

モータウンというレーベルが、黒人音楽にとどまらず世界のポップミュージック全般に多大な影響を及ぼしたことは否定のしようがない。その中核にいて陣頭指揮を執ったのが創始者、社長、作曲家、プロデューサーだったベリー・ゴーディで、そのゴーディが弟分でモータウンの副社長だったスモーキー・ロビンソンと往時を振り返りながら、モータウンのビジネス哲学を語りまくる。

ゴーディは、強烈なリーダーシップゆえにモータウン帝国によるエンタメ界制覇を夢想し、やがて凋落するのだが、そんなことはおくびにも出さず、音楽業界での功績にだけフォーカスしており、それもゴーディ自身がガッツリ関わっているのだから、どうしても自画自賛の匂いは強い。それでも面白いのは、ゴーディの功績の大きさと強烈な個性、そして、明快な経営哲学が今も刺激的だからだろう。

例えばゴーディは、音楽工房モータウンを作るに辺り、フォードの自動車工場の組み立てラインに着想を得たと明かす。流れ作業のように大量生産されるポップソングが、いかにして人の心を打ち、今も人の心を捉えるのか。芸術と商品という永遠のテーマに関する、空前絶後の成功例を教材にした研究室のようでもある。

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村山章

4.5 名曲量産工場

2025年10月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

モータウン創設者、ベリー・ゴーディといえば、ダイアナ・ロスのダンナであり、名プロデューサーというくらいの知識。映画「ドリーム・ガールズ」では、浮気はする、暴言は吐く、束縛する、とどう見てもダメ夫であった。しかし、年をとり、過去を懐かしむ姿を見せられると、いいおじいちゃんにしか見えない。年月は人を丸くするのね。

モータウンの語源が、自動車産業から来ているのは知っていたが、経営に工場ラインが活用されているとは知らなかった。頭が良く、感性が鋭いから、こんな発想ができるのかな。時代の波に乗ったというより、時代を作ったと言ってもよいのではないだろうか。

子供の頃のマイケル・ジャクソンの歌とダンスのすさまじくうまいこと。真実、スターになるために生まれてきた人だと実感した。マイケルの他、きら星のようなシンガーの歌や映像を観ることができて、鑑賞後はたいへん満足であった。これだけのクオリティで、多くの楽曲を世に出せたというのは、そうそうないだろう。奇跡の音楽工場だった。

BS松竹東急の放送を録画で鑑賞。

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ぷにゃぷにゃ

3.0 唯一、ビートルズに対抗したモータウン

2023年12月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

単純

興奮

モータウン・レーベルの創設者、ベリー・ゴーディのインタビューでモータウンの歴史を振り返る。
私は世代的に殆ど知っている事柄が多かったが、スモーキー・ロビンソン、マービン・ゲイ、テンプテーションズ、フォー・トップス、ダイアナ・ロスとシュープリームス、スティービー・ワンダー、ジャクソン5など綺羅星の如く光を放つスターが登場するのは楽しい。
よくぞこれだけの才能が集まったものだ。

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いやよセブン

4.0 チャーミングなおじいちゃん

2021年4月20日
スマートフォンから投稿

楽しい

音楽作りを車の組立ラインに当てはめてテンポよく展開させ、大部分がインタビューであっにも拘わらず、退屈しないようになっていた。
モータウンレーベル創始者のベリーゴーディは相当なやり手だったと思うのだが、今となってはギラギラした感じもなく、ニコニコとよく笑い、笑顔の素敵なチャーミングなおじいちゃんといった雰囲気で観ていて心地良かった。

人種差別などの暗い話題は避けて通れないが、過ぎ去って見ればそれもまた良い音楽を生み出すためのパワーとなっていた訳で、キング牧師、マンデラ氏、オバマ氏…それぞれがモータウンの音楽には特別な感慨を覚えているのも納得だった。

観賞後は音楽ってやっぱりいいな、と胸がジンとすると共に心に爽やかな風も吹いた良作だった。

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みにこ

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