ブリング・ミー・ホーム 尋ね人

劇場公開日:

ブリング・ミー・ホーム 尋ね人

解説

大ヒットドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」のイ・ヨンエが、「親切なクムジャさん」以来14年ぶりの映画出演を果たしたサスペンス。看護師として働くジョンヨンと夫のミョングクは、6年前に行方不明となった息子のユンスを探し続けていた。捜索途中に悲劇的な事故に遭い、憔悴しきった彼女の元に「ユンスに似た子を、郊外の漁村で見た」という情報が寄せられる。その情報をもとにジョンヨンは漁村へと向かうが、彼女の前に立ちはだかったのは、釣り場を営む怪しげな一家だった。主人公ジョンヨン役をヨンエが演じるほか、「風水師 王の運命を決めた男」、ドラマ「梨泰院クラス」のユ・ジェミョン、「The NET 網に囚われた男」のイ・ウォングン、「毒戦 BELIEVER」のパク・ヘジュンらが脇を固める。監督は本作が長編劇映画デビュー作となるキム・スンウ。

2019年製作/108分/PG12/韓国
原題または英題:Bring Me Home
配給:ザジフィルムズ、マクザム
劇場公開日:2020年9月18日

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映画レビュー

3.0犯罪として卑劣だが、背景には社会の貧困?

2024年8月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば> 「彼女の気持ちが分かるか。」 「いいえ。自分の気持ちすら分かりませんよ。」 「私も干潟の下のことは分かるが、人の気持ちは、さっぱり分からん。とにかく、我々は生きるしかない。」 「蓋(ふた)をすればいい。」 「そうだ。我々さえ目をつぶり、耳を塞(ふさ)ぎ、口をつぐめば済むことだ。」 労働力目当てということなのでしょうか。 韓国では、子供の誘拐が、跡を絶たないというのは。 おそらくは「扱い」がいいからなのでしょうね。労働力としての誘拐の対象として子供が狙われるのは。 体力的にも、知能的にも(ずる賢い)大人には、しょせん子供は太刀打ちできないのでしょうから。 それだけに、犯罪としての「卑劣さ」ということでは、なお一層のことなのでしょう。 被害者である、その子供や、その子供の親にしてみれば、たまったものではないことは、間違いがありません。 そう思うと、本当に胸が痛みます。 反面、そういうふうに子供を労働力として搾取しなければ一家の生活が成り立たないという社会の貧困にも想いが至ります。 (それだけに、その上前をはねて甘い汁を吸う警察は許しがたくもある。) 実は、本作は、なかなか書くことのできなかった、別作品『母の聖戦』のレビュー起案のきっかけにでもなれば-ということで、同じく児童誘拐をテーマにした作品ということでチョイスした一本になりましたけれども。 他方、母親の「強さ」「執念」ということでは、両作は共通でもあったと思います。 その点も含めて、佳作という評価にも、充分な一本だったと思います。評論子は。 (追記) 本作でも浮き彫りにされるのは、役割を果たさない警察という組織。 そういえば、別作品『母の聖戦』でも、事案の解決に助力をしてくれたのは、警察ではなく、たまたま駐留していた(?)軍隊でした。 警察には警察としての役割が期待されていて、その役割は警察にしか果たせないことは、明らかです。 それだけに、しっかりしてもらわないと本当に困るのですけれども、なんとかならないものでしょうか。 そのことも、胸に痛い一本でした。 (追記) それにしても、誘拐されて行方不明になってしまっていたユンス君の母親・ジョンヨンを演じた、別作品『JSA』『親切なクムジャさん』などのイ・ヨンエの演技が光りました。まさに「渾身の演技」だったと思います。 何を隠そう、監督さんや俳優さんを、いわばキーにして、その繋がりで作品を観ていくことの多い評論子としては、これからの作品鑑賞の「楽しみ」が広がった一本にもなっ たことを、申し添えておきたいと思います。 本作のレビューの一端として。

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talkie

4.0ドキドキした

2022年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

怖い

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ツネ

3.0後味良くない

2022年9月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

こんなことがまかり通る世の中はごめんだと思える世界感でした。 悪徳警官もことながら、弟まで。 また、ラストもしっくりこなかった。

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たけお

4.0韓国では年間2万人の子供が行方不明になると聞く

2022年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

内容のの過酷さに、まる二日悶々としてしまった。 レビューを書くのも苦しい。 調べると、2014年に韓国南部の島で起きた「新安・塩田・奴隷労働事件」を、 モデルにしたと思われる。 「(塩を作る塩田での)奴隷労働事件」も残酷で、    知的障がい者・家出人・100人以上を言葉巧みに拉致・誘拐・人身売買で集めて 塩田で奴隷として強制労働に従事させた。    現地警察の黙認、さらに島民も深く関わっていて、逃亡を密告するなどの役割を    担っていた。    障がい者たちは無給で奴隷として働かされ、寒さと飢えに加えて虐待を受けた。    四肢切断もあったの聞く(その語彙に震える)。 『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』では、子ども(当時7歳)が行方不明になって6年。 看護師のジョンヨン(イ・ヨンエ)は、新しい情報を得る。 息子のユンスに似た少年が、ムソンのネブ島にあるマンソンの釣り場で働かせられると聞き 現地に向かう。 美しい島の綺麗な釣り場なのに住民はいかがわしい。悪意に満ちた住民。 漁村の警官ホン(ユ・ジェミン)は、あたりは柔らかいがジョンウンに非協力的だ。 住民もホンも母親をミンスに会わせまいと必死だ。 ヨンスの痕跡を感じる母ジョンスン。 母親の勘が囁く(ユンスはここにいるに違いない・・・ミンスと呼ばれる少年が、 きっと・・) 事実ミンスと呼ばれる少年は暴行で聴力を失い、足を鎖で縛られ手錠をされて寒い部屋に監禁されている。 イ・ヨンエの疲れ切った表情が息子の6年間の行方不明の苦しさを物語っている。 映画はミンスが息子のユンスなのか断定しない形になっている。 韓国では毎年2万人の子供が行方不明になると聞く。 (たとえ実際の人数が10分の1の2000人でも驚くに値する数字だ) 『暗数殺人』2019年(韓国)でも、実際に警察が事件として把握している殺人被害者の 実際は数倍以上の殺人被害者がいる実態を映画にしている。 この事実は日本も決して無縁ではない。 行方不明の子供たちはいったいどこで、どうしているのか? 闇は深い。 この映画はそんな社会の暗部に斬り込んでいる。 知的障がい者・家出人・100人以上を言葉巧みに拉致・誘拐・人身売買で集めて塩田で奴隷として強制労働に従事させた。 現地警察の黙認、さらに島民も深く関わっていて、逃亡を密告するなどの役割を担っていた。 障がい者たちは無給で奴隷として働かされ、寒さと飢えに加えて虐待を受けた。四肢切断もあったの聞く(その語彙に震える)。 『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』では、子ども(当時7歳)が行方不明になって6年。 看護師のジョンヨン(イ・ヨンエ)は、新しい情報を得る。 息子のユンスに似た少年が、ムソンのネブ島にあるマンソンの釣り場で働かせられると聞き 現地に向かう。 美しい島の綺麗な釣り場なのに住民はいかがわしい。悪意に満ちた住民。 漁村の警官ホン(ユ・ジェミン)は、あたりは柔らかいがジョンウンに非協力的だ。 住民もホンも母親をミンスに会わせまいと必死だ。 ヨンスの痕跡を感じる母ジョンスン。 母親の勘が囁く(ユンスはここにいるに違いない・・・ミンスと呼ばれる少年が、 きっと・・) 事実ミンスと呼ばれる少年は暴行で聴力を失い、足を鎖で縛られ手錠をされて寒い部屋に監禁されている。 イ・ヨンエの疲れ切った表情が息子の6年間の行方不明の苦しさを物語っている。 映画はミンスが息子のユンスなのか断定しない形になっている。 韓国では毎年2万人の子供が行方不明になると聞く。 (たとえ実際の人数が10分の1の2000人でも驚くに値する数字だ) 『暗数殺人』2019年(韓国)でも、実際に警察が事件として把握している殺人被害者の 実際は数倍以上の殺人被害者がいる実態を映画にしている。 この事実は日本も決して無縁ではない。 行方不明の子供たちはいったいどこで、どうしているのか? 闇は深い。 この映画はそんな社会の暗部に斬り込んでいる。

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琥珀糖