るろうに剣心 最終章 The Beginningのレビュー・感想・評価
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抜刀斎が剣心となる原点を表現した秀作
やっと東京でも映画館が再開したので、観に行きました。
るろうに剣心の最後を飾る始まりを表現する作品。
時代劇の常識を塗り替えてきた、るろうに剣心シリーズの中で血しぶきが飛び散るアクションシーンは異質、目がついて行かないほどのスピードは健在、唯々唖然となってしまう。
しかし、今回は抜刀斎と巴のラブストーリーが中心。ほとんど表情の無い2人が次第に打ち解け合う様を少ない台詞と表情で演じている佐藤健さんと有村架純さんの演技力はさすがです。この作品が2人の代表作になるのは間違えない。
ラストの燃えさかる家を背景に進むシーンは、将来を見据え世の中を変え救うという強い決意を巴に誓った抜刀斎のその後の進む道を暗示しているようで鳥肌が立った名場面でした。
根拠無くコロナ影響で、映画館を閉館するようなことはやめて欲しい。
シリーズ最高傑作
ポスターにはよく、シリーズ物はこう書かれる事が多いけど、観てガッカリな物が多いけど、私の中ではBeginingがるろ剣実写版の中で一番好きな物語となったと思う。剣心と巴の距離が段々と縮まっていった後に、剣心が巴を斬殺するところは、何故かもの悲しく感じられた。
一番アニメシリーズに近いデキだったと思った。
Beginingがるろ剣実写版のシメにきたのが、一番良かったと思えた作品。
まぁまぁかな
1作目からずっと見てきました。
直前のFINALでほとんど見たシーンだったので、まぁそうだよね、とストーリー自体は予想通りで。
最後に、鳥羽・伏見の戦いに向かう前に巴が亡くなったので、1作目の「やっときたか。新しい時代が。。」のセリフに繋がるところは良かったですが、
FINALでもラストの縁との戦いのあと、左之助は包帯なのに剣心だけすっかり治っててちょっと違和感でしたが、
今回も巴がまだ亡くなった直後で寝かされているなら胸に矢が刺さったり背中を斬られたはずだけどめちゃめちゃ治ってる雰囲気で傷があるように見えず。。数ヶ月後に体の傷が癒えた頃、桂小五郎さんが訪ねてきたのかと思ったら、
まだ巴が寝かされているタイミングで、剣心の体の傷の治り具合に違和感が。。
全体的に淡々としている感じで、FINALは縁のカッコ良さで5回見ましたが、今回はもう見なくていいかな、と思いました。
ただFINALで少ししか出番の無かった北村一輝さんの出番は沢山あったので、そこはとても良かったです。
桂小五郎さんが、剣心のあとを継いだ人斬りのことを話してたけど、そこで志々雄だと名前も言って、前前作までの繋がりが分かるようにしてほしかったな、と少し残念でした。
あと今回の主題歌、せっかくONE OK ROCKなんですが、ワンオク好きで昔横浜スタジアムにライブを見に行ったくらい好きなんですが、今回の曲はイマイチメロディーが響かず(涙)。FINALのメロディーは思わず口ずさむ良作だっただけに曲も残念。。
やっぱり1作目に繋がる今作、映画のタイトルがBeginningで、1作目の主題歌もまさにBeginningというタイトルだから、
新しく書き下ろさなくても、また最後に1作目の主題歌を流してキレイに締めくくってほしかった、と思いました。剣心にはやっぱり最初のBeginningという曲が一番しっくりくるな、と思いました。
また新田真剣佑さんが演じる縁と、1作目の剣心が見たくなりました。
でも長い間の作品、佐藤健さん、お疲れさまでした!
美しさと哀しさもあった見事なフィナーレ。
『るろうに剣心 最終章 The Beginning』鑑賞。
*主演*
佐藤健
*感想*
久々の映画館鑑賞!再スタート1本目はるろうに剣心最終章!前作の衝撃的なアクションとサプライズのWコンボを食らい、鳥肌が立つぐらい最高でした。
後編のビギニングは、緋村剣心の過去。
切なさもありましたし、哀しさもありました。アクションシーンもありましたが、そんなに多くはなかったですが、一つ一つがキレキレでしたし、剣心vs沖田のシーンは見事!
佐藤健の動きが早すぎて、やっぱりカッコ良いですね!あんな技マネできない!(^^;
幕末に剣心が暗殺者の人斬り抜刀斉だった頃に焦点をあて、新撰組の池田屋事件、さらに十字傷の謎や前作の敵・雪代縁の姉、雪代巴との出会いが描かれてました。
佐藤健が演じる緋村剣心は最初はダーク。うつむいていて、何考えてるのかわからず、暗めな印象。ある日、巴と出会い、剣心が少しずつ心を開いていく所が良かった。
そして、有村架純が演じる巴が一言で表せないほど綺麗だった!(^^)
これで終わっちゃうのは少し寂しいですけど、最初のるろうに剣心の話と上手く繋げられていたので、良いフィナーレだったと思います!\(^^)/
今までありがとうございました!!
憎しみから愛へ、不殺の誓い
10年で5作。
近年の実写邦画で、これほど長くヒットし続けた人気シリーズも無い。
遂に最終作。
それにしても今回の最終章はちとややこしかった。
前編が“Final”。
この後編が“Beginning”。
普通、逆では…?
しかも、『Final』でハッピーエンド的に完結してしまっている。
これ以上、何が描けるのだろう…?
…いや、描ける物語はまだあった。
緋村剣心。
ミステリアスな男。謎に包まれた素性。
その過去は一応シリーズの中でも触れられてきたが、あくまで断片的に。
しかし今回は一つの物語として。
伏線が繋がり、全ての謎が明かされた時、映画『るろ剣』は万感のフィナーレと始まり(Beginning)を迎える…。
明らかに今回は、シリーズの中でも異質。
まず、作風。
これまでは一貫してエンターテイメントだった。1作目は最も王道。『京都大火編』&『伝説の最期編』は最も大スケール、『Final』はコンパクトに纏めたオーソドックス。それらに対し本作は、暗く重い。
これまでは良くも悪くも少年漫画的展開。脅威的な強敵が現れ、一度ピンチに陥るも、最後は逆転する。一応今回も対する新撰組の他に、命を狙う隠密集団が登場するが、それらと戦うのがメインではない。
映画『るろ剣』と言えば、アクション! これまで超人的で邦画最高峰とも言えるアクションに興奮させられてきた。勿論今回もアクションはある。…が、今回のアクションにカタルシスさは無い。
“人斬り抜刀斎”と呼ばれ、逆刃刀ではなく真剣を使っていた頃の剣心。アクション・シーンは残酷。
剣心自身も優しさやユーモラスさの欠片も無く、「おろ?」も「ござる」も無く、一人称も“拙者”ではなく“俺”。
そんな彼を変えたのは…
かの『スター・ウォーズ EP3』のように、今回の『Beginning』はこれまでのシリーズや前作『Final』の回想エピソードから、大まかな話やそれどころかオチも分かり切っている。
新時代到来を信じ、長洲藩の元で人斬りとして暗躍していた剣心。
一人の若い見回り志士を斬り、己の所業に葛藤してきた時、出会う。
酒場で男共に絡まれていた所を助けた女性。巴。
孤独な男と孤独な女。何か悲しいものを抱えた両者。何処か似た者同士。
池田屋襲撃後、新撰組に勢い押され、長洲藩は身を隠す宿に居られなくなり、散り散りに。剣心と巴は人気の無い農村へ。
あくまで形だけの夫婦のような暮らしの筈であったが、静かで穏やかな暮らしが徐々に形だけではないものにしていく。
距離を縮めていく2人。
惹かれ合っていく2人。
剣を鞘に収めた幸せな時が流れていくが…
『Final』を見ていれば別にネタバレではないが、敢えて伏せ。
巴にはある衝撃の真実が…。
それを知って、剣心は…。
コロナを経て待望公開されながらも、思いの外賛否の声激しかった『Final』。
ひょっとしたら今回は、それよりももっと激しく分かれるかも。
今までのような超人アクションが見たい人には期待外れだろう。
と言うかそもそも今回は、アクションがメインではなく、ドラマがメインなのだ。
そのドラマも、少年漫画実写化作品の中で、なかなかお目に掛かれないほど重厚で見応えあり。
ドラマチックで、これは剣心と巴の哀しきラブストーリー。
全て分かっていても、ここまでじっくり描かれると、非常に胸打つ。
剣心役として、本作が最も難役であったであろう。最後でもあり、佐藤健が全身全霊で体現。
そして大トリを飾ってくれたのは、有村架純。巴に込めた美しさ(着物姿は色気すら漂う)、哀しさは絶品。武井咲は何だったんだ?…ってくらい。(失礼)
ちと不満は無い訳ではない。
2人のドラマがメインなので、お馴染み江口洋介やせっかく今回初登場の桂小五郎=高橋一生や沖田総司=村上虹郎を迎えたものの、これまでと比べるとアンサンブル色は薄く…。
特にガッカリだったのは、隠密集団の首領、北村一輝。噛ませ犬だった…。
そのクライマックスのアクション・シーン、『Final』で見て剣心が勝つのを知っていたのが、痛手。
それを如何にスリリングに見せるか。例えば、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のクライマックスはいつ見てもハラハラドキドキさせられる。ちと技巧が足りなかったか。
しかし、この10年5作に及ぶ監督・大友啓史&アクション監督・谷垣健冶には最大級の賛辞を贈りたい。2人の功績は邦画アクション史に残り続ける。刻まれ続ける。
スタッフたちも勿論。ドラマチックな佐藤直紀の音楽。細部まで造り込まれた美術、衣装、ヘアメイク。これまではスピーディーだったが、今回はじっくり見せた編集。ダイナミックな映像。
クライマックスの農村の雪景色。画になる美しさであると共に、あのシーンになった時、私は悲しくもなった。
避けられない悲劇が…。
何が剣心を変え、“不殺の誓い”を立てさせたのか…?
愛した妻をこの手で斬ってしまったからでもあるだろう。
そんな妻が教えてくれた。
愛は憎しみに勝る。
巴は憎しみを持って、復讐の為に剣心の前に現れた。しかし共に過ごす内に剣心を心から愛するようになり、最期は身を犠牲にして…。
元々は許嫁を斬った相手。愛せる訳が無い。が、憎きこの男にも心があった。
変われる。時間をかけて。彼も。私も。
命をかけて教えてくれた妻に応えれねばならぬ。
もう二度と人は殺めない。
それでもきっと、戦わなければならない時がやって来るだろう。
再び、剣を握る時がやって来るだろう。
しかしその時は、殺めず、命をかけて守りきる。
不殺の誓い。
この逆刃刀に賭けて。
亡き妻への想い。
新たな大切な“家族”の為に。
レビューの中に、『Final』と『Beginning』の公開が逆の方が良かったという声が多々ある。
私はそうは思わない。
最終章前編はハッピーエンド的に締め括り。
最終章後編は全ての謎や伏線回収。同時に、また1作目が見たくなる憎い構成。
タイトル通り、終わりで始まり。
流浪人剣心の物語が、ここに。
相変わらずレベルは高い‼️
るろうに剣心はThe Finallに続き2回目。
今回はThe Finalと違いゆっくりした内容。
そして有村架純編といった所か。
分かりやすい映画好きな私には前回の方が良かった。
今回は少し長くも感じた。
内容は面白かったが。
作りは相変わらず内容も映像もしっかり作られている。
素晴らしい。
るろうファンはどうなんだろ?
今回みたいなのが喜ばれるのかな。
今更初心者でも話が分かる映画です!
きゅーっと切なくなりました
グランドフィナーレイベント生中継で見に行ってきました。
佐藤健くんが、北村一樹さんのことを、「こう見えてとても気がつく方なんです。ご飯を食べるシーンで、茶碗の欠けたものを使ってるんですが、そういうのも細かくスタッフさんが作られていて、その欠けたところをあえて映るように持っていたりしてるんです。ですよね?」と振ると、照れたように笑って「そんなところに気づく君がすごいよ」と。全くその通りで、自分の演技でも大変だと思うのに、他のキャストの細かいところもよく見られて気づけるってすごいなあと思いました。
そのシーン、ガン見していたんですが、一瞬すぎて見落としました…残念。
京都編はやはり地元だけあって嬉しい。祇園祭のお囃子が聞こえてきたら、そっちが気になって、セリフを少し聞き漏らしてしまいました。
ファイナルの時におっしゃっていたように、健くんかなり痩せて見えました。最初は心を無にして、とりあえず切る、という感じでしたが、巴に出会って、だんだん心が穏やかになり、心を許していっている様子がきゅーんとしました。新選組の追ってから逃げて、全力で守ろうとするところとか、たまりません。
一緒に農村で暮らして、幸せそうなところとか本当に美しいです。雪がまたいいですね。
切なくて儚くて、とても合っていました。
静と動があるのですが、どちらかというと静が多くて、健くんがいうようにたしかに別の映画を見ているみたいでした。ファイナルとbeginningと同時に撮影していたけど、場所も衣装も違うし、全く違う感じでスッと切り替えられたそうです。
そしてこれを見たら、最初から見たくなるのもわかるなあ…。
本当に素敵な映画をありがとうございました!
駄作だった。何がいいのか分からない。
女は、復讐のために男に近づきますが、旦那が武士だったので、殺されるのも、当然の事ですし、復讐なんてする意味もありません。
女もそんなに長生きしたいのかと思いました。
早く、死ぬのもいいと思います。
ザファイナルの敵の弟も姉の復讐とか言って、意味不明な一家でした。
異常者です。
最後は、「あんた。」と言って死にました。
意味不明で、駄作で、何がいいのか分かりませんでした。
舞台挨拶では、欠けた茶碗の撮影話など和やかで面白い話が聞けた。 幕...
舞台挨拶では、欠けた茶碗の撮影話など和やかで面白い話が聞けた。
幕末期の動乱を描いて「Final」が動(アクション)なら「Beginning」は静(物語)
先の見えない時代を生きる剣心と巴の姿が切なくいたたまれない。
最初から最後まで日本刀での戦いなので、血の雨が凄いし映像の美しさも半端ない。
10年間の完結編なのにまた「Final」を見返したくなるという、
2作品ともエンドロールのONE OK ROCKの音楽に至るまで、全てが素晴らしかった。
先が見えないコロナ禍だからこそ、絶対に見てほしい映画です。
映画としての出来は素晴らしい
ただ「the final」と予告で見せ過ぎな気もする。
僕は原作もアニメも視聴済みで内容もわかってたから別いいけど、あそこまで見せたら誰でも何となく物語の全容が把握できちゃってたんじゃない??
ちなみに皆んな演技は素晴らしかったと思います。若干高杉晋作と少年縁の演技には「ん?」と思う瞬間はチラホラありましたが。
終わりの始まり
るろうに剣心、これにてついに完結です。
前回の「The Final」はあの作品自体はそこそこだったものの、過去3つと比べると面白さが減少しており正直残念だった。今作のThe Beginningは物語の始まりなので、少し不安は残るが予告を見た感じだと前回より面白そう。汚名返上となるか...とそこそこ高めの期待。
えー、そうか〜。そうなるよね、やっぱり。
ストーリー自体は中々いいんだけど、コレジャナイ感が凄い。つまるつまらないどっちつかず。
時は幕末。明治では逆刃刀を持ち歩いている緋村剣心(佐藤健)だが、彼は当時人斬り抜刀斎として名を馳せ恐れられていた。そんなある日、彼は店で出会った雪代巴(有村架純)に徐々に心許すようになっていった。
演者はもう言うまでもないレベルです。
佐藤健といえば緋村剣心、緋村剣心といえば佐藤健と言えるほど根付いた気がする。10年間通して緋村剣心を演じてきた佐藤健には大きな拍手を送りたい。ほんとうに素晴らしい演技をありがとう。
そして今作ヒロイン・雪代巴役の有村架純。
彼女の演技力の高さはここでも爆発。体や態度、話し方ではなく、細かな表情で訴える演技で見る人を魅了させ、かなりグッとくる。憑依してます
本作一番の見どころは「はじまり」ということ。
この作品を見てから今までの映画を振り返ってみると、かなり見方が変わって緋村剣心という男に感情移入出来る。最終回で一番初め。あるあるだけど、実写版るろうに剣心が好きだからこそすごく染みるし、幸せについて深く考えさせられる。そういう面でも、本作品は序章だが過去作は見ておいた方がいいのかもしれない。
そして、映像と音楽の妙。
雪が降り積もる中で血が飛び散る、というのは「ミスミソウ」を思い出した。同じぐらい重みがあるけどね。
緋村剣心が人斬り抜刀斎として剣を振るう姿はカッコいいが、寂しさも感じ取られる。そこでピッタリの音楽が流れ、より空気を張りつめている。
流石大ヒット映画シリーズ。制作陣の本気が感じられます。
しかし、映画館じゃなくても良くね?と思った。
前作のFinalはストーリーは詰め込みすぎていたものの、アクションがド派手で戦闘シーンも多かったのでこれは映画館でなくては...と思っていたのだが、今作は戦闘シーンがかなり少ない。これはこれでいい良いんだけど、アニメ版と同じようにOVAという形でAmazonプライムとかNetflixで配信した方が良かったのでは...と思ってしまった。
大迫力とか大興奮とかは無い。
るろうに剣心と言えば、日本映画最高級のアクションシーンとド派手な演出、というのが魅力だろう。
少なくとも、私はこれを求めていた。
何度も言うように、これはこれでいい。内容にケチをつける訳では無い。しかし、これで終了は流石に呆気ない。京都大火編のような緊迫感と迫力が欲しかった。大きなスクリーンで私はそれを見たかった。
その上、所々で眠たくなってしまう。
全体的にかなり静かで何も話さない、何も動きがないというシーンがある為、感情の変化を示すため必要な演出だろうけど、少し退屈してしまった。
話の結末もラストシーンも分かっているので、2時間を通して見方は変わるが驚くことは無い。
あと1つ新たな何かあって欲しかった。
レビュー全体の平均評価はかなり高めなので、このようにレビューするのは少し身構えてしまいますが、一意見として受け止めていただければ幸いです。
【岡田以蔵 × 河上彦斎 = 緋村剣心 × 志々雄真実】
幕末に佐久間象山という僕の好きな思想家がいる。
門弟には、勝海舟、坂本龍馬、吉田松陰、そして、今度、映画化される「峠」の主人公・河井継之助などがいる。
公武合体と開国を説き、優れたところは西洋に学ぶべきだが、それは西洋の国を制するためであり、開国については、外国と対等な関係であるべきで、従属的であってはならないという強い意志を持ち、その自信過剰な態度は、門弟からもしばし鬱陶しがられ、吉田松陰の密航を後押ししたと誤解され、幕府から投獄されたこともある。
これを白昼堂々、暗殺したのが河上彦斎(げんさい)で、岡田以蔵と並んで緋村剣心のモデルになったのではないかと言われる実在の人斬りだ。
冒頭にも流れる、あの辻斬りの場面、アクションは少なめだが、大河ドラマ「龍馬伝」の佐藤健さんの低く風を切って走り斬る姿の岡田以蔵にも似て、やはりゾクっとする。
大友監督は、龍馬伝の演出も手がけていたことから、岡田以蔵を演じた佐藤健さんを見て、緋村剣心を決めたのだと改めて思う。
確かに、岡田以蔵は、人斬りとしては、坂本龍馬と同じ土佐藩出身として交流もあり、物語にも度々登場し、悲劇的な最後もあって、人々のカタルシスを刺激する有名な人斬りだ。
だが、更に、河上彦斎を知ると、この長いシリーズとなった「るろうに剣心」の物語の人斬りの不条理とも言える悲哀が歴史にと共に感じられるような気がするのだ。
河上彦斎は、肥後藩の上級武士の出で、教養に富み、非常に家族想いだが、思想的には外国勢力を退けなくてはならないという攘夷に傾倒し、思想の異なるものを殺めることを厭わない人斬りとして恐れられていた。
そして、ある時、幕末の思想家、佐久間象山を暗殺してしまう。
動機は、佐久間象山の立ち居振る舞いが西洋かぶれしていて気に食わなかったからという理由でだ。
佐久間象山は、松代藩士で幕末の思想家。
真田昌幸の長子で真田幸村の兄・真田信之から続く真田松代藩は、佐久間象山を持ってして、徳川幕府に一矢を報いたと言われるほどの影響力のある人物だった。
そして、河上彦斎は、その佐久間象山を斬ってしまったのだ。
動機は、教養を備えていたとは思えないような、立ち居振る舞いを理由にしたもので、後に、自分と似た思想を持つ指導的な立場にあり、重要な人物を殺してしまったことを知ることになる。
そして、その強い後悔で、人斬りを止める。
その後、河上彦斎は、幕末の戦争には参加するが、肥後に戻ると、幕府側の勢力によって幽閉され、その後解放されるも、明治維新後は、護衛をしていたこともある大久保利通や三条実美から攘夷の考え方の違いから疎んじられるようになり、攘夷とは真逆の従属的な積極的開国を掲げる明治政府によって、過去の暗殺の罪で捕らえられ処刑されてしまう。
よく考えると、河上彦斎は、緋村剣心と志々雄真実を合わせたような人物なのではないかと思えてくる。
いや、或いは、思想的背景は少ないものの師である武市半平太に従い人斬りとなり、同様に悲劇的な最後を遂げた従順な岡田以蔵と、この河上彦斎を掛け合わせて、切り分けたのが、緋村剣心と志々雄真実なのかもしれない。
河上彦斎は、非常に家族想いだったとされている。
緋村剣心にしろ、志々雄真実にしろ、考え方が対立していても、仲間を大切にするという点では似たものがあると思う。
さて、映画については、前4作よりもフィクション感は薄れ、池田屋事件や、禁門(蛤御門)の変、長州藩内のゴタゴタなど史実も重ねられて描かれる分、逆に、あれっと思ってしまうこともあった。
池田屋事件は、新撰組の、ほんの数人が池田屋に踏み込み、長州藩士を殺害するのだが、半数以上は難を逃れたとされている。
当時の長州藩は、高杉晋作や桂小五郎が急進的な藩士を抑えこんでいたが、この池田屋事件が誇張されて伝わったことにより、急進派が勢いを増し、多くの寺社が焼失することにもなる禁門(蛤御門)の変に繋がってしまう。
禁門の変は、薩摩藩の介入がきっかけになって長州藩が退けられ、その後、長州藩は窮地に陥るが、さまざまな意味で、その挽回に最も功績のあったのが、高杉晋作だと僕は思う。
歴史に「もし」はないのだが…、もし、佐久間象山や、高杉晋作が生きていれば、日本の明治維新はもっと異なるものになっていたのではないかと思ったりする。
高杉晋作は、上級武士の出だが、吉田松陰の門弟や下級武士などに分け隔てなく、知的で、大胆、細心で策略家、そして勇敢。
結核で命を落とすが、もし彼や佐久間象山が生きていたら、きっと、幕末から明治にかけて、内戦の数も少なかっただろうし、もしかしたら、坂本龍馬や西郷隆盛も生きていたかもしれないし、大正デモクラシーのようなムーブメントはもっと早く起こっていたかもしれず、そのずっと後、太平洋戦争に突入するなんてなかったかもしれない。
こういった幕末アクションエンターテイメントで、池田屋事件の描き方が大袈裟とか、史実云々というのは、レビューをしらけさせるかもしれないが、その分少しマイナスにさせてください。
ただ、長編巨篇としては、満点をあげたいし、薫、恵、操など女性が少ないものの、巴一人で存在感を出していたところなど、その分は加点しました。
このThe Beginning は、緋村剣心のモノローグということになるのだと思うが、映像の光を少し抑えめにした感じなんかも、良かったと思う。
お疲れ様でした。
※ 随分前、鶴瓶の家族に乾杯に佐藤健さんがゲストで出た時、佐藤健さんは、比叡山延暦寺無動寺谷にある明王堂を訪ねて、テレビの撮影は許可されなかったけれども、千日回峰行を満行された当時の明王堂の輪番である大阿闍梨と対談していました。
今その方は、輪番を代わられ、雄琴近くのお寺にいらっしゃいます。
佐藤健さんは物凄く感動していましたので、コロナが明けたら、明王堂や、そのお寺を調べて訪れてみてください。
僕は、何度か登叡させていただいてますが、凛とした空間で、素晴らしいところです。
映画としてのクオリティが シリーズ最高の傑作
構成がシンプルで、
アクションとのバランスも絶妙で
満足度の高い作品!
the final は良くも悪くも漫画原作感
満載の若い映画という印象でしたが、
the beginningは、
時代劇が好きだけど
原作に馴染みのない
そんなシリーズ初見の方にも
グッとくる映画に仕上がってます👍👍👍
笑った!
架純ちゃんが良すぎました!
台詞無くても表情で語ってる
こんなに素敵な奥さんと一緒に居たら
剣心だって笑顔になるよ
残虐なシーンが多いけど
2人のラブストーリーの方が勝ってます。
泣けました。
虹郎くんは存在感あっていいアクセントになってましたし、
奥野瑛太さんはエンドロールで名前見つけたけど、、、??
もう一回見てみよう。
ついに…
ファイナルをみた後で昨日から公開された
原点になる…ビギニングを観てきました
ファイナルはアクションが豊富ですが今回は幕末なので
逆刃刀でなく真剣での立ち回りになりますし、最初の
シーンからすごいなと思えますね
2人のシーンがほとんどで巴と剣心を中心とした
静のシーンが多いので4DXはファイナルでみた方が
迫力がちがうかなと
つまらなかった。お金の無駄だった。
つまらなかったです。
お金の無駄でした。
物語も、かなり暗く、つまらないです。
物語は、単純で、敵も女も死ぬだけです。
終わりです。
有村架純の独演会で、ござるよ‼️❓
この映画の肝は有村架純を大画面で鑑賞することにあります、彼女はここでアカデミー賞級の最高の演技でした、ある意味、良いところはそれだけかもしれません。
残念ですが、脚本がど素人的な最低最悪です、原作はおろか時代ともあいませんし品質としても良いとこなしです、例えれば出来の悪いトレンディドラマみたいなセリフの数々です、展開も間延びしてます。
それと主要なキャスト以外は、ほとんど酷い。
いや、ファイナルに手間と費用をかけすぎて、ビギニングはいろんな意味で息切れ状態なんですね。
でも、その分、有村架純が輝いていて、印象に残りましたが。
それと北村一輝が抑えた良い演技でした。
アクションが類型的で、手を抜いたんでしょうか。
あー、でも、有村架純が最高でしたから、トントンです、暇ならどうぞ。
静かに締めくくった‼️
勘違いしてはいけない。
これまでこの映画の評価の中心であった、
殺陣(アクション)
スピード感
テンポ
そう言った要素は最小限にとどまった仕上げ。
これまでのシリーズの延長線上のような期待や、1〜3作目までの噂を聞いてここから鑑賞した人にとっては寝落ち映画になるかもzzz
違うんです。
最初から観て、このFinal&Biginnigに臨まないといけませんね。
緋村剣心の頬の傷。
この所以が明らかになり、その物語をこの2作でじっくり見せます。
その重要キャスティングに有村架純さんの起用は大正解。
このシリーズ通じて大友監督は佐藤健さんの殺陣シーンにおいて「狭い」場所で大人数という見せ方にこだわってます。
本作でも冒頭からそのシーンで入り、終始一貫の徹底ぶり。
緊張感と迫力は申し分のない見栄えです。
Finalの伏線をこのBiginningで回収するという凄技もありました。
しかし今回、??と思うところがあり、、
1.婚約者を殺した相手を好きになってしまうか?
2.一斬りで有村架純と北村一輝が死んじゃった
3.窪田正孝さんのしぶとさはドリフのコント?
(生きたい、死ねない執念というセリフがありましたが)
この3点がモヤモヤ。ま、許します。
完結にふさわしい出来栄え。
あー終わってしまったと言う一抹の寂しさを胸に抱えて映画館を後にしました。
全474件中、421~440件目を表示