るろうに剣心 最終章 The Beginningのレビュー・感想・評価
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シリーズの中で一番時代劇っぽくなっている。原作漫画以上に、傑作とア...
シリーズの中で一番時代劇っぽくなっている。原作漫画以上に、傑作とアニメファンの間で名高い『追憶編』アニメ版にテイストが近いし、重要な場面で直接の引用もある。この実写シリーズの魅力は、超人的な飛翔などの生身ではあり得ない飛躍と血なまぐさい殺し合いのリアリティが共存するところだが、この作品については、飛躍はほとんどしないでなるべくリアリズムに徹している。それは評価がわかれるところかもしれないが、本作がシリーズの中で異色の物語であることを強調する必要もある。それにやはりアニメ版も飛躍のない本格時代劇として演出されていたことも考えれば、実写映画がそれ以上の飛躍をするのもおかしい。その代わりに剣心と巴の恋愛描写と雪景色の美しさと別の魅力を足して勝負している。画として美しいカットはシリーズの中で最も多かったのではないかと思う。
一点だけ気になるのは、原作からしてそうなのだけど、このシリーズはヒロインがさらわれて助けにいくという展開に頼りすぎなところだ。話の筋を立てやすいのだけど、シリーズの中で何度も使うとちょっと気になってくる。
もはや本格的な幕末時代劇映画。本作を見た後に「The Final」を見ると、全てのピースが埋まり本当のファイナルとなる。
「るろうに剣心」という作品は、主人公・緋村剣心が、“斬れない刀”である「逆刃刀」を使うなど、「不殺(ころさず)の誓い」をしているという非常に珍しい設定になっている点が最大の特徴であり魅力でもあります。
1作目からずっと緋村剣心は「おろ?」とか「でござる」といった言葉を使って個性を出していましたが、この5作目「The Beginning」では雰囲気から違います。
通常の刀を使い❝人斬り抜刀斎❞として幕末で恐れられた「伝説の剣客」そのものを描いているからです。
そのため、本作は「本格的な幕末時代劇映画」として捉えるのがいいと思います。
さらに、❝人斬り抜刀斎❞(=緋村抜刀斎)から緋村剣心へと変わりゆく過程を描くため、切ない恋愛模様も描かれています。
このように、これまではどちらかと言えばアクションシーンが多かった作品ですが、本作では意外にも「静」のイメージも強くあります。
この「The Beginning」の最後では「1作目」の最初へと戻る象徴的なシーンがありますが、ようやく「1作目」の時点で何があったのかがしっかりと理解できます。
そのため、続けて「1作目」から見直すのも良いかと思いますが、私は「るろうに剣心 最終章」でセットになっている「The Final」の方を見ると、より感慨が深くなると思います。
それは、「The Final」での最後の強敵となる雪代縁(ゆきしろ・えにし)の行動の背景には「The Beginning」があるため、本作を見た後だと分かりやすくなり、感情移入もしやすくなるからです。
その結果、本当の最後である「るろうに剣心 最終章 The Final」が、いかに深く、アクションシーンのクオリティーも高い作品だったのかが分かり、納得のフィナーレとなるはずです。
佐藤健と有村架純の目の演技に酔いしれる
「るろうに剣心」のシリーズ完結編となる2部作の第2弾。原作で人気のエピソード「追憶編」をベースに、
剣心が不殺の誓いを立てるに至るまでの物語と、彼の頬に刻まれた十字傷の謎に迫る。
全ての始まりが、ここにある。ある意味では、「るろ剣」シリーズ初のラブストーリーと表現することが
できる。佐藤健と有村架純の目の演技、ぜひ劇場で確認してもらいたい。
10年間にわたり携わってきた全キャスト、そして大友啓史監督に喝采を贈りたい。
時系列が一番古いから一番最初に観たかった
公開順に観たのを後悔...一番最初に観たかった。なぜなら、時系列が一番古いし、剣心の過去が明らかになってモヤモヤしてた謎が解けたからだ。『Final』よりこっち公開先の方が良かった気がする。
内容はシリアスで静か、重苦しい雰囲気がずっと続く。剣心と巴、感情を表に出さない二人が徐々に笑っていく過程が微笑ましい。
愛を誓い合った直後に、剣心が巴が自分を殺そうとしてたことを知らせたのは辛いだろうなぁ。精神的にも肉体的も大ダメージ、終盤ボロボロになっていくのは悲しかった。
一番の謎だった、「なぜ剣心は巴を斬ったのか?」というモヤモヤが晴れた。今までの回想だと意図的に剣心が巴を斬ったのかと思ってから、目が見えない状態での事故だと知りびっくり。
剣心が巴を斬ったところをたまたまた目撃した縁。もしあの場に居合わせなかったら、剣心を恨むことはなかったのだろうか。
ついにシリーズ全制覇。バカ正直に公開順に観る必要は無い、ということを思い知らされた。今後シリーズものを観る際は、時系列順に観ることも視野に入れたい。
最後にこのテーマは泣かせる
恐れ入り屋の鬼子母神だねえ。最後に一連の物語以前に遡る。前作までに登場する主要メンバーもちりばめていて、これじゃあ、も一度最初から見直したくなる絶妙の構成。このマーケティングの才に敬礼。
物語は緋村剣心でなく抜刀斎の時代。顔の傷の由来だけでなく人の縁とか、なるほどね感。
とにかく、佐藤さんと有村さんのセリフの少ない寡黙な演技に感動。緊張感を保ちつつ気持ちが触れ合っていくプロセスが良いね。種明かしは平凡だけど、二人の演技に拍手。
今回は殺陣のシーンを脇役にして、純愛をテーマにその後の剣心の生きざまを予想させる見事な序章。ラストにこの作品の余韻に浸る。
単品の映画として完成している
昔漫画を読んでいたが、映画ではシリーズ初鑑賞。
明治の剣心と違い、ひょうきんさは一切無い。ただただ美しく悲しい物語。話の運び方、アクション、画作りとどれも素晴らしく見応えのある作品だった。
見事なシリーズ最終章!終わりであり、始まり!
なぜ剣心の十字傷が生まれたのか、不殺の信念が生まれたのかを描く。最終章にして「The Beginning」と題名を付けるところがまた秀逸だね。
人斬り抜刀斎として生きる剣心が、巴と出会って一緒に暮らす中で、少しづく人間らしい心を取り戻していく。微かな表情でそれを表現する佐藤健の演技が素晴らしい!
雪の中での死闘は、とても悲しく、そして美しい巴の最期だった。
溶けかけていた心をまた閉ざし、再び幕末の動乱へ踏み込んでいく剣心。鳥羽・伏見の戦いで、ついに新政府軍が勝利し、剣心も剣を置くことを決意。そして、エンドロールの音楽!この終わり方はヤバい!また、最初から見たくなるではないか!
漫画に忠実に描きながらも、佐藤健と有村架純の演技により、感動的なエンディングとなった!
ラブストーリーに特化した作品。拙者ではなく俺、ござるもかたじけないも言わず、すまなかった
佐藤健さん演じる抜刀斎は、年齢不詳の容姿とアクションはすばらしい。
有村架純さん演じる雪代巴は、毅然とした態度で何を考えているか分からず、謎めいた雰囲気ですてき。
桂小五郎、高杉晋作、新選組の登場でワクワクした。
池田屋事件もあってかなり興味深いファンタジー。
序盤、緋村のアクションに感激。
巴との出会いや斎藤一の登場など興奮する。
ロケ地が日光江戸村と田舎だけ。
これは今作に対する文句ではないが、重機のない馬車の時代に急に洋風の立派な建造物がどんどん建ったということが、そもそも信じられない。もっと前から赤レンガの立派な建造物があったに違いない。
緋村は「俺」、「すまなかった」と言っていたことが分かったことと、一時的に目が見えなくて巴まで切ってしまったことが分かったことは収穫だが、長尺のわりに情報が少なかった。
巴と緋村の吐息のような台詞と、美しい雪景色が印象的。
最後に作られた始まりの物語。(finalの続編では無い)
今年に入って一気見した、るろうに剣心の最新作。
今までの作品のように
抜刀斎が無双する派手なシーンが少なかったこと、
私の苦手な心情系だったのと、
てっきりfinalの続きかと思っていたのでちょっと肩透かしくらったので、⭐︎2。
剣心とともえがすごい…。
負、マイナスのオーラしかなかった2人が互いに惹かれ合う様はさすが俳優だなと。監督目線かよ…。
こういう作品を見ると歴史を学びなおしたくなる。
今回は新選組メンバーたくさん出たし、桂や高杉も出てきたので、銀魂も読みたくなった。
ついつい銀魂メンバーで想像してしまう…。
有村架純可愛い顔してるよなあ。
イケメンのポニテかわいすぎかよ…。
finalで本当に終わったのか…。
beginningという通り始まりの物語。
今までの作品で散りばめられていた過去が本当はこうだったのね、と納得。
るろうに剣心シリーズ通して、漫画の実写とは思えないとても出来のいい実写化で、
いかにも作りました感のない衣装や街並みでストレス無く見れました。
原作を知らなくても、きっと原作に忠実なキャラ(見た目)にしてるんだろうなとわかる。
人物や時代背景の説明もわかりやすかった。
シリーズはとても楽しかったしアクションも爽快で無双していてスカッとするが、
今作はわたしの好みの作風じゃないですが、楽しかった。
2021.6.9 映画館
剣心が人斬り抜刀斎だった頃の話。 真剣での殺陣はこれまでのアクショ...
剣心が人斬り抜刀斎だった頃の話。
真剣での殺陣はこれまでのアクションとは違い、エンタメというよりは時代劇という感じ。そのため、真剣の重みも伝わってきて良かった。
最終章の順序としてはふさわしかったのではないかなと思う。
シリーズとしてまとまった気がしました。
良かったです。
始まりで最後の物語
全体的にしっとりと物語が進む今作、
幕末の動乱の様子がうまく描かれていた、そこに確かに剣心がいる。
巴の控えめな演技、
剣心を演じ続けた佐藤健さん。
素晴らしかったです。
残酷で、美しい、アクション&ラブストーリー
ようやく観られました、The Begining! The Finalは映画館に見に行ったもののBeginingは見に行けなかったので、公開からちょうど2年経った今、いいタイミングで見られたと思います。今作は、今までのシリーズよりも過去のエピソード。薫や左之助たちと出会う前、緋村剣心が「人斬り抜刀斎」として恐れられていたころです。今作のキーパーソンの一人がかつての剣心の妻・雪代巴との出会いや斬殺までの経緯が描かれていますが、これがもう感動もの。るろうに剣心が、他の時代劇とはまるで違うことを指示してくれたと思います。戦いだけがるろうに剣心じゃないんです。感動するラブストーリーな展開まで見事に作り上げているんです。
ストーリーは本当に非の打ち所がないです。The Finalとはまた違った面白さでした。The Finalは戦いが中心、The Beginingは戦いもあるがラブ要素が濃い、という印象です。「人斬り抜刀斎」として名を馳せていた残酷な剣心が、どうして雪代巴と出会い結婚するに至ったのか、そこに美しさがあります。一言では語り切れないほどの美しさです。青春ラブストーリーのような単純構成ではないんです。(青春ラブストーリーには青春ラブストーリーの良さがあります)剣心は人を殺める残忍さがある。しかしそれも愛には勝てない。今作では終始それが表されていると思います。どれだけ人を殺めても、愛してくれる人がいることは、剣心自身を救うことにもなります。死ぬ直前までそれを体現した巴さんはまさに天使のような人です。そして、その巴さんを演じた有村架純にも拍手を送ります。本当に素晴らしい演技でした。その他にも、今作から新たに参加して新選組を演じた高橋一生、安藤政信、村上虹郎も素晴らしかったです。思っていたより出番は少なめでしたが...笑
るろうに剣心シリーズ、これで全作を鑑賞しました。これからも、この映画は長く語り継がれることと思います。佐藤健さん、長い間素晴らしい映画をありがとうございました。
一番最後に一番若い頃を描く難しさ
るろうにの最後を締めくくるのに相応しい作品になっていると思う。本作を観た後に改めてシリーズを見直すのを是非オススメしたい。
本作の一番の見所は有村架純の巴であろう。ぱっと見は薫役の武井咲のほうが顔は整っているのだが、観ているとどんどん魅入られていく魅力がある。そこがまた巴という女性を見事に表しているようで「そりゃ、薫のような美人にもなびかないわけだ」と納得させる力があった。
本シリーズは全般的に空想科学的ギミックや武器を使う敵、爆発や大火といった時代劇らしからぬ派手シーンが特徴だが、本作は実際の歴史とのシンクロ率が高いお話しのため比較的大人しい。代わりにと言うわけではないのだろうが、凄く時代劇しているので着目してほしい。
最初にして、最後の物語
和月伸宏の人気コミックを佐藤健主演&大友啓史監督で実写映画化し大ヒットを記録した時代劇アクション「るろうに剣心」のシリーズ完結編となる2部作の第2弾。原作では緋村剣心が過去を語る形式で物語が進む「追憶編」をベースに、剣心が不殺の誓いを立てるに至るまでの物語と、彼の頬に刻まれた十字傷の謎に迫る。剣心に復讐するべく東京を総攻撃した上海マフィアの頭目・縁との壮絶な戦い。その理由は、剣心が「人斬り抜刀斎」と恐れられていた幕末へとさかのぼり、剣心が自らの手で斬殺してしまった妻・雪代巴の存在、そして十字傷の謎へと繋がっていく。(解説より)
おもしろかった。
finalを先にして、beginningを最後にした作者の意図がよくわかった。
戦闘シーンはほとんどないが、まるで時代劇のようなストーリー展開。
それでいて野暮ったくなく、美しい展開だったと感じた
The Finalの後に、The Beginning
賛否はありますが、この順序でいいと思います。
10年前、もしこのストーリーからはじまっていたら、剣心シリーズは
違う道を歩んだことでしょう。
悲しいラストです。
「十字傷の謎」の真相。
「不殺の誓い」に至った理由が描かれます。
なぜ剣心が、耐えられぬ痛みを背負って生きているのかが良く分かります。
宿命の女性との出会いが、人斬り抜刀斎を真人間に変えた。
そして遂に「るろうに剣心」の幕は閉じられました。
切ないラブストーリーです。
雪代巴(有村架純)・・・
人斬り抜刀斎の人斬りの現場に現れた美女。
卒倒した巴を剣心は宿に連れ帰ります。
そうして巴は剣心の側を離れなくなる。
いえ、剣心は巴を離さなくなる。
彼女には実は剣心に言えぬ隠し事があった。
いったい巴は何者なのか?
笑顔を一度も見せない巴(有村架純)の憂いを秘めた張りつめた表情が、
切々と胸に迫りました。
巴には笑顔になれない理由があった。
幕末から明治へ変わる変換期、武士は生き方を見失い、悩み、
おのれの居場所を探します。
剣心とて同じ。
罪を背負った男の生き様は過去作で語られている。
「あなたはこれからはたくさんの人々の命を守る人へ!」
それが巴の最後の望みでした。
(原作の設定では、剣心は15歳で雪代巴に会い、16歳で結婚・・・
と、あります)
さあ、今一度、「おろ?」「ござる」を語尾につけて微笑んでいた
あの愛らしくもあどけなかった若き日の剣心に、
今すぐ会いにいきましょう。
過去鑑賞
この2点は、有村架純へ
この映画、有村架純がいなければ、0点をつけてもいい作品だと思う、映画の始まりは剣心が十数人捉えられ、処刑されるところだったが、両手縛られた状態で口で刀を咥えて敵を殺してるとか、お前ら日本刀なんだと思ってるんだ!こんなありえないアクションを入れて、原作を踏み躙るのか。
有村架純さんの再現はびっくりしまして、本当に動画版そのまま、いや、それ以上の美しさかもしれない。でも、それもそれだけ。
映画の構成は半分原作、半分オリジナルで、アクション部分は、本当につまらない。
最後にして
るろうに剣心は、シリーズで観てきたけどこの作品が一番時代そった感じがあって良かった。
剣心の過去に纏わる物語の話で、前作の時に少し謎が多い中で今回で伏線の回収が出来ました。
幕末の動乱期に生きていた武士達の生き様を垣間に見た気がする。
漫画そのものだけでなく、剣を振る事で時代を変えようと闘い続けた。
誰かを傷つけないとしていても刀を振る限り誰かを傷つけてしまう。
今までだと漫画的な要素を感じた所が多いなと感じたけど、アクションシーンも含めてすごい作品だと感じました。
一番よかった!
今までは漫画の実写ゆえにコスプレ感が否めなかったが今回はいい感じの時代劇(原作を読んでないので今まで変な格好のキャラがピンときていませんでしたが、今回は歴史上の人達が出ているので面白い)
が、しかし!有村さん髪型は原作の再現ゆえ仕方ないが…アイラインはやてめくれ〜!死に際気になってしかたねー…
逆刃刀じゃない、ぶった斬り剣心も新撰組もよかった!
今までのシリーズ観なくてもこれだけでも十分です。
劇場で観なかったことを後悔した
シリーズ史上最も本格的な時代劇作品に仕上がっていると同時に最もシリアスな作風でもある。
原作は昔読んだが、アニメ版は未鑑賞。
原作やアニメもここまでダークだったかな、と思いながら鑑賞したが、クリストファー・ノーラン版バットマン三部作の時みたいな「暗すぎ」的な批判は、レビューでは見られなかったし、むしろ原作、アニメ両方の良い部分を兼ね備えた良作という評価が多かった。
前作の最終章 The Finalの出来映えに今ひとつ乗れなかったため本作の劇場鑑賞を見送ったが、久しぶりに後悔した。
いやあ、もったいないことしたな〜。
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