処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ

劇場公開日:

解説

ノルウェーの鬼才トミー・ウィルコラによるゾンビホラー「処刑山 デッド卍スノウ」の続編。雪山でゾンビの大群に襲われ、仲間や恋人、さらに自分の右腕も失ったマーティン。奇跡的に一命を取り留めたものの、病院で目を覚ますとゾンビの腕が移植されていた。その腕はナチゾンビ軍団のヘルツォーク大佐のもので、マーティンはコントロールできず殺戮を繰り返してしまう。腕に宿るパワーを次第に使いこなすようになったマーティンは、アメリカの対ゾンビ部隊「ゾンビスクワッド」とともにナチゾンビ軍団に立ち向かう。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2020」上映作品。

2014年製作/101分/ノルウェー・アイスランド合作
原題または英題:Dead Snow 2: Red vs. Dead
配給:アムモ98
劇場公開日:2020年1月31日

スタッフ・キャスト

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TAPPELUFT PICTURES (C) 2014

映画レビュー

2.5還ってきたぜ!

2024年12月14日
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鑑賞方法:VOD

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にゃに見てんだ

4.0ゾンビ映画の新基軸!がハッタリじゃないことあるんだ…

2024年7月5日
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ロメロが『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』にてゾンビ映画というジャンルを打ち出してから既に半世紀以上が経過した。同じくジャンルホラーの代表的フォーマットである「サメ映画」が「クソであればあるほど素晴らしい」というネガティブな美学性のもとで依然興隆を保っている一方、ゾンビ映画はどうにも飽和気味の感がある。 走るゾンビ、泳ぐゾンビ、喋るゾンビ、仲間になるゾンビ、ありとあらゆる修飾を施されたゾンビ像を我々はこの半世紀で腐るほど見せつけられてきた。だが、そういう小手先のマイナーチェンジが機能する時代は今や終わりを迎えつつある。 そんなわけでゾンビ映画の新基軸を自称する本作についても期待というよりはむしろ疑惑の念をもって臨んだ。前作『処刑山 デッドスノウ』もまあまあ面白くはあったのだが、サム・ライミ『死霊のはらわた』にナチス要素をリミックスしただけといえばそれまでの映画だった。 しかし本作は紛うことなくゾンビ映画の新基軸だ。言うなれば岩明均『寄生獣』がゾンビ映画と悪魔的邂逅を果たしたかのような怪作だった。 物語は前作のラストカットから始まる。片腕を失ったもののどうにか雪山から逃げ延びた主人公マーティンに、ゾンビナチス軍のボスであるヘルツォークが襲い掛かる。マーティンは激しいカーアクションの末にヘルツォークを振り落とすが、そこで気絶。気がつくとマーティンは病室にいた。 しかしどうにも違和感がある。失ったはずの右腕がくっついているではないか! 医者は「車の中に落ちてた腕をくっつけた」という。バカ野郎、そりゃお前、ゾンビの腕だよ!! なんという突飛な展開。さらに悪いことに、ヘルツォーク率いるナチスゾンビ軍が市街地への進軍を開始してしまう。 マーティンははじめこそ右腕に宿るナチスゾンビの悪意に振り回され、周囲の人々を殺しまくるものの、次第にそれをコントロールできるようになる。すると彼は自分の右腕がとんでもない能力を持っていることに気が付く。死者の額に手を触れると、彼らはマーティンの言うことを聞くゾンビとなって蘇るのだ。 マーティンはゾンビ退治屋を自称するナード学生たちと協力し、ゾンビ軍団を作り上げることを決意する。「ナチスゾンビ」に一番恨みがありそうな勢力といえば…ということで彼らが向かった先はソビエト兵たちが眠る墓の前。 かくしてヘルツォーク率いるナチスゾンビ軍と、マーティン率いるソビエトゾンビ軍による独ソ戦が幕を開ける。タイトルが詐欺のゾンビ映画は星の数ほど存在するが、まさか一言一句違わずちゃんとタイトル通りに展開してくれるゾンビ映画が存在するとは… 登場するゾンビにもバリエーションがあっていい。全く知能がなさそうな王道ゾンビから、負傷したゾンビを手当てする軍医ゾンビ、そして高い知能と指揮統率力を誇る親玉のヘルツォーク。ゾンビ側が戦車を運転するパターンは流石に初めて観たかもしれない。 ヘルツォークにトドメを刺す際のマーティンのセリフもいい。「お前らが滅びた理由を教えてやろうか?欲張りすぎたからだ」。 ゾンビのディテールをいじくる方向で自己延命を図るゾンビ映画も好きではあるのだが、本作のようにゾンビの生成消滅の契機というメタ的な領域に踏み込んだゾンビ映画も非常に面白いと思う。 なんか、まだまだいけるっぽいな。ゾンビ映画。

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因果

3.5【ナチスドイツゾンビ司令官、ヘルツォークの右腕。血塗れナチスゾンビVSソビエトゾンビ&戦車バキバキー!このゾンビ映画、何だかモノ凄いぞ!!】

2024年6月27日
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ー 前作を観ていないので何とも言えないが、ゾンビ映画としては可なり凝ったアクション映画である。   ナチスに殺されたソ連兵を、主人公のマーティンが勝手に移植された怪力ヘルツォークの右腕で、ゾンビとして蘇らせヘルツォーク大佐率いるナチスゾンビと戦わせたり遣りたい放題である。   アメリカからやって来たゾンビスクワットなる男女三人も何処か可笑しい。   今作はノルウェー映画であるが、且つてナチスドイツにとんでもない目に遭わされたからか、最後にヘルツォーク大佐の頭を戦車砲で吹き飛ばすシーンなど、怨念が籠っていて大変宜しい。   マーティンも、ヘルツォークの右腕を使って、恋人の死体を掘り上げてゾンビにして〇〇〇しちゃうところなども、バカバカしくて大変宜しい。-

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NOBU

5.0アホっぽい邦題に騙されちゃあいけない!

2024年6月12日
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ゴア描写、アイデア、コメディ、テンポの良いストーリー、全てが高水準で最高!誰だ!邦題考えたの!しょーもないB級映画だと思って今まで手が出なかったんだぞー! B級映画は好き。でもあんまりふざけたタイトルはなかなか手が出ないのです。「悪魔の毒々」シリーズとか未だに観れていないのはそのせい。「ムカデ人間」とか「拷問男」とかは観るくせにね…。かといって「〇〇オブ・ザ・デッド」とか言われても「あーまたオブ・ザ・デッドか」ってなっちゃうし、タイトルって難しい。そして本作、あまり期待せずに鑑賞。冒頭から容赦無いゴア描写に度肝抜かれました。え?ガチやん、これ( ゚д゚ ) 本作の見どころは間違いなく振り切ったゴア描写にあると思いますが、これがもう気持ちいいくらい潔い。内臓はじゃんじゃん飛び出るわ、頭もグッチャグチャに潰されるわでやりたい放題。挙句の果てに一般の人間様に向かって大砲撃ち込むドイツゾンビ。赤ちゃんも吹っ飛びながら「あー」とか言ってます。「あー」じゃないよ全く…。 主人公の片腕だけがゾンビ化するのは「死霊のはらわた2」のオマージュかしら?ゾンビパワーを手に入れた主人公とゾンビスクワッドなるポンコツチームが、更にロシアゾンビを蘇らせ、ドイツゾンビに立ち向かう…。もうストーリーがめちゃくちゃでめちゃくちゃ面白い(笑)ラストはちょっと感動。 肉弾戦のアクションも迫力があり、スーパーヒーロー映画を観ているようでした。いや、流石に言いすぎた(笑)でもゾンビ映画で格闘アクションてなかなかないんじゃないですか?そこも見どころですね。

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