スキャンダルのレビュー・感想・評価
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エンタメにしたいのどっちなの??
実話に基づいた話を題材にした映画らしいが、社会系ドラマに仕上げたいのか、エンタメらしくハラハラドキドキの展開を混ぜていくのか、はっきりしない映画でした。
宣伝では後者の印象を受けました。
放送局FOXのトップであるロジャーという人物のセクハラを、権力に逆らって訴えを起こす者、自分の野心のためにプライドを捨てて黙認する女性社員、どちらにつくか戸惑う被害者、といった様々な背景と闇が印象的な映画でした。
登場人物が多くてわかりづらい。
"社会主義""共産主義""リベラル派"など、政治的な背景の知識がないとわかりづらい。そういった用語がかなり多く使われます。
また、展開は容易に予想できるので、どんでん返しとか逆転劇みたいのはないです。
そして最後は権力者を下ろすことに成功し、新たな体制でスタートしようとするところで終わりますが、なんだかうやむやになってるところもあるし、スッキリしない終わり方でした。
つまらなくはなかったけど、そんなもんかって感じです笑
こういうの好き!
アメリカの保守派のメディアFoxを解雇された女性キャスターがCEOをセクハラで訴える話。
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アメリカの情勢とかこの事件を知ってるよねって前提で話が進むからややついてけないとこもあったけどセクハラに立ち向かうのは面白いよね。
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保守派ってあんまり改革とかしたくない昔の文化を尊重しようみたいな考えで、銃規制やらLGBTやら移民に反対してる派閥。まぁいわゆるトランプ派。
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それに対してリベラルが、昔にこだわるんじゃなくてどんどん新しいことを受け入れてこうぜって考え。ハリウッドは当たり前だけどこっち。
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そんな保守派の会社で起きた事件をハリウッドが描いてみたよって映画。それが分かってればついてける。
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結局CEOは追い出せたけど新たな代わりのジジイが来ただけで、多分あの会社は今でもセクハラがはびこってるんだろう。
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そもそもあのCEOがちゃんとセクハラを自分がしている自覚があるのか。女性がキャリアのためなら体を差し出すことは当たり前だと思ってるんじゃないの。
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女性に機会を与えてあげているってなんだか上から目線なことがちらほら出て来てたけど、まず女性には機会が無いことがおかしいから。
攻める映画
現実の厄介さ、人間の複雑さを猛スピード・情報量マックスのフルボリュームで描き切る。アメリカでも日本でも評判がそこまで良くないのはやはりまだ『早すぎた』という事か。
複雑なケイト・マッキノンが最高。
これは、観なければならない映画
折しも、ハーベイ・ワインスタインに有罪実刑判決が下ったところ(控訴するようだが)。
女性たちが社会におけるセクハラ・パワハラでどんなに嫌な思い、辛い思いをしてきたか、なぜ堪え忍ばなければならなかったか、声をあげるのにもどれだけの苦しい思いで決断しなければならなかったか、この実話を基にした映画はストレートに突きつけてくる。
今、観なければならない映画だ。
女性たちの思いをモノローグで聞かせる手法が面白い。
そして、この実話の驚くべきところは、巨悪に立ち向かった彼女たちは共闘していないということだ。
メインキャラクターの3人の女性は、年齢も違えば、被害の状況も違う。
最初に訴えを起こしたグレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)は、セクハラとパワハラを受けていて、訴えのムーブメントが起こると確信して事を起こした。直接働きかけるでもなく、女性たちの抵抗力を信じていた。
彼女の目的はロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴーが怪演!)の失脚だ。
メーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)はセクハラを拒否してもパワハラは受けず、むしろキャリアを支えてもらっている。
だからメーガンは逡巡する。
そして決断したのは、自分以外にも被害者が大勢いることを確認したからだが、決して他の被害者たちに同情したのではない。こんなことで仕事の割り振りが決まってしまう理不尽を止めたかったからだ。と思う。
一方、架空の人物カイラ (マーゴット・ロビー)は、ポジションパワーに裏打ちされたセクハラの、典型的な被害者だ。その他大勢を象徴したキャラクターだと思う。
従わなければ仕事のチャンスを逃す、でも従ってしまった自分を恥じている。遂に証言する意を決したことを同僚に告げる場面は痛々しく、泣けてしまう。
今や世界の美女ランキングのステージに躍り出たロビーは、セクハラを受けるシーンや、キッドマンにつくのが自分のキャリアに損か得か思案している演技も、セロンからの詰問に答えるシーンも、大物女優二人と直接対峙して力負けしていない。
テレビドラマ「PAN AM」での美人スチュワーデス役で注目していたが、見事に開花した。
これ程永年に渡って、多くの人に対するセクハラが行われていたとは、驚きだが、罪は、仮に罪の意識があったとしても断罪されなければ徐々にその意識は薄れていく。増してや罪の意識などないのだから、延々と続くのだ。
ロジャー・エイルズは、その地位を築いただけの人物ではあったのだろう。だが、その実力も功績も潰してしまったのは自分自身だが、それが珍しくはなかった当時の風潮にも原因があったはず。それがを切り崩した女性たちの勇気を称えるべきだろう。
題材となったテーマはとても大事だが映画の面白さ的には星三つってとこかな
種類(セクハラ、パワハラ、モラハラ、etc)や被害者の属性(老若男女)を問わず、あらゆるハラスメントは撲滅されるべき。
この映画で描かれた男性上司から女性部下へのセクハラ・パワハラはおぞましい限りだが、その見返りとして被害者が得ようとした(得られた)名声や桁違いの富の大きさを見せられると共感だけではない感情が生まれるなあ。
日本を振り返ってみると、ダメダメ議員の集まりである野党の猿まね#metoo運動やI・S嬢が訴えたジャーナリストY氏からの性被害民事訴訟騒ぎのような低レベルなことしかオールドメディアが取り上げない現状を見ると、なかなか改善は進んでいかないんだろうな。
許されないセクハラ問題
2016年にアメリカで起こった女性キャスターセクハラ問題の実話をもとに、ドキュメンタリー風にして映画化した作品。
事件や実物を知らずに、予告編の挿入曲「Bad guy」とシャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの豪華共演に惹かれての観賞。
スケベな爺ちゃんTV局CEOのキャスターへのセクハラ・・・ハラハラドキドキ、笑いも少しあり、と思ったが、事態は深刻でシリアスで重いトーン。
多くの似たような登場人物と、淡々と同じようなことが繰り返され、、、途中うとうととしてしまった。事件の詳細とキャスターの顔を把握しておくべきだったと反省。
TV局CEOのロジャー・エイルズは、男の権力を武器にした欲望で、女性(人間)の弱さにつけこむゲス野郎。むしろ、成功へと導いてあげたことに感謝して欲しいという言いぐさで、セクハラだと思っていないのだから、始末が悪い。
日本(世界)でも、セクハラ問題は多々あるから、こういう事件を葬ってはいけない。
ただ、ハラスメントは決して容認できるものではないが、ハラスメントという言葉を濫用し、何でもハラスメントで処理するのも如何なものか?「ハラハラ」にも気を付けましょう。
なんだか肩透かし
テーマがテーマだし、主要3女優共に肌露出作品経験済みだから、それなりに期待(?)して観に行ったんだけどね。セクハラシーンはほぼ会話内、誠に残念。R指定無きゃこんなもんだろなw
主要3人が直接的な演技対決も少なく、ま、その辺りはフィクション的にしても良いからバチバチ演技バトルして欲しかった。
シャリーズセロンの美しさと存在感は素晴らしかった。
ニュース番組にキャスターの脚は不要
今週は「Fukushima50」と思っていたのだが、あまり評判がよろしくないので今更ながらこの映画を観た。FOXニュースをクビになったキャスター(ニコール・キッドマン)が初代社長をセクハラで訴えて退陣に追い込むという実話である。観る前から結末がわかっており、内容としてはそれが全てハイおしまいという感じなのだが、キッドマンを真ん中にしてシャーリーズ・セロンとマーゴット・ロビーが同じエレベーターに乗っているシーンを観るだけでもう充分なのだ。ちょうどトランプが大統領選を戦っている2016年夏の出来事で、FOX以外の大手メディアが支持する民主党系の政治的圧力が働いたのでは?と勘ぐってしまうのだが、何れにしてもなりふり構わぬ手法で視聴者を増やしイラク戦争を主導して戦場の中継までやったFOXの罪は大きい。ニュース番組で女性キャスターの脚を見せることが必要なのか?ということ。それを指示した社長のロジャー・エイルズは明らかにセクハラ(パワハラ)だしその手法に追随している日本のメディアも同罪であろう。
衝撃…
封切られてすぐに見に行ったのですが、なかなかレビューができず…
なぜなら、あまりにも気持ち悪くて…
見てても、もう気持ち悪い…
自分は男性ですが、本当にこんなことが起こってた、卑劣な奴らが存在することに衝撃を…
ひとえに、3人の女優さんの演技の賜物かと。
自分の配偶者、娘、すべての女性がこんな境遇になりませんよう、と祈るばかりです。
また、自分を顧みて、そんな圧をかけた覚えもありませんが、知らず知らずのうちに、不愉快な思いをさせてないことを祈るだけです。
しかし、そっくりさん…
こんなに似せる必要はあったのか?
日本でもセクハラ騒動で社長職は辞任したおじさんがいて、っていうのはネタバレになるのでしょうか
本人らを見たことがあるわけではないので、実在の人物を演じているシャーリーズ・セロンとニコール・キッドマンがどれくらい似ているのか判断できないのですが、二人の共演は見応えがある。演じている役同様、二人も共闘と対決をしているかのよう。
記憶ではスキャンダルという別な映画があった気がしたが、作品はそんなにスキャンダルっぽくはない。原題はbombshellで、日本語でいえば「イケ女子」みたいな意味だが、この場合は元来の「爆弾」の意味も含めていると思われる。
ところで、実在の人物を演じ、多くが存命の為ヘビーなメイクを施した為、メイク&ヘアでアカデミー賞受賞。個人的には太っちゃったジョン・リスゴーがチャーチルより違和感なくて凄かったなと。
もう一度見直したい良作
想像してたより見応えがある作品でした。アダム マッケイ作品のような感じを予想していたのですが、非常にシリアスです。大好きなトランボの監督でした。
ストーリー的にはセロンが完全な主役です。Fox newsのことは知っていましたが見る方も、作る方も異常な局で、なぜ存在し続けるのか本当に不思議です。この映画では女性の受難を描いてますが、あんな上がいたら男も働きにくかったろう。セロンの行動もああなるのは仕方がない。ラストはちょっと出来過ぎ?と感じたが事実なのかな?
軽薄と揶揄されることも多いハリウッド映画だけど、こういう今作るべきテーマをキチンと実名で映画化、公開する姿勢はいつも素晴らしいと思う。聞けばまったく本人達に許諾を取ってないらしけど。日本映画界も見習ってほしい。今作って公開すべき作品を作れない日本映画に、アニメ以外は未来は見えない。
ハラスメント、ダメ。ゼッタイ!
実際に起きた事件をベースにしているそうですが、その事件のことは知りませんでした。それでも、本作を通して、どんなことが起きたかはよくわかりました。そして、そのことで女性たちがどれほど傷つき、悔しい思いをしたのかも窺い知ることができました。いや、きっと観客が感じたものとは比べ物にならないくらいの苦しみ、悲しみ、憤りがあったことでしょう。
そんな彼女たちが身を切る覚悟で権力に立ち向かった勇気を、称賛せずにはいられません。おそらく程度の差こそあれ、今なお世界中で各種のハラスメントは行われ続けていることでしょう。自分の職場に目をやっても、やはり気になることはなくはないです。しかし、そこを指摘し、改善を促す勇気が自分にはありません。上司に訴えても取り合ってもらえない、むしろ以降の自分の立場を悪くするのではないか、そんなことを想像しながら、グレッチェンやメーガンの行動を見ていました。
「これくらい」という無神経で自分勝手な加害者の言動と、心身ともにすり減らす被害者の我慢の上に蔓延するハラスメント。それを見過ごす社会に警鐘を鳴らす意味でも、彼女たちのとった行動と、それを映画化した本作のもつ意味は大きいと思います。
ただ、映画作品としてみた場合、アメリカの政治やメディアについての知識がない自分には、冒頭から押し寄せる情報量が多く、やや難しすぎでした。そのため、大筋はもちろん理解できるのですが、メーガンやケイラたちの心情の微妙な変化が読み取れず、いざ行動を起こすという場面でもやや唐突な印象を受けました。この辺りのことに詳しければ、もっと彼女たちに共感しながら鑑賞できたのではないかと思います。
それにしても、3大女優の共演は素敵でした。そして、さすがの演技に感服です。特にマーゴット・ロビーが重い口を開きながら涙する場面は、とても印象的でした。
アメリカン な!
予備知識から三人が一緒のシーンが一ヵ所な訳に納得。実話からの作品とは言え、現大統領絡みのでビックリ。顔見分けつかなかったが、さほどの影響なく。本当にカズ・ヒロが重要なメイクアップ!!社会的問題を見事に描く❗
女性だって戦う兵士なのよ…
容姿端麗で、そこに才智が加われば、
社会で働く女性にとって、それは
最強のスキルであり、共に戦う同士の
歴然とした武器です。
それは男性にはない、華やかさという
匂いまで醸し出し、同性の私でさえ
酔わせてくれます。
その武器を葬ることも活かすことも、
今だに権力がある男性という理不尽さに
怒りさえ覚え、
ふと、ブラックボックスの著者の
伊藤詩織さんのことを思いました。
対等で話をしているのに、
女だから、とか、色目を使ってとか、
斜めに見る風潮は全くナンセンス。
でもそれは、もしかして
絶望的に無くならないのかもしれない
という恐れを感じ、きっと
今だにきっと蔓延していると思います。
ムーンライト、グリーンブックと、
アカデミー賞を受賞し、表向きには
理解してますよ的な知らしめを
しているけれど、自由の国アメリカ!
と叫ぶ割には、まだまだ人種差別も根強いし、
ある意味この作品もそれらの作品と
同じ意味を持つのではないかと感じました。
アメリカだけの話ではないでしょうが…
移り変わる展開の速さ異常
アメリカのとある大手のテレビ会社で起きた問題を取り扱った映画
悪い点
事前の知識がないと話の意味がわからなくなる(初見さんには厳しい)
登場人物、情報量の多さに、覚えきれない(その上、展開が早いため一度置いていかれた戻ってくるのは厳しい)
良い点
メイクでご本人そっくり
事前情報入れて、展開に追いつけるようになればそこそこ楽しめるような気がする
卑怯な後出しジャンケン!
批判覚悟ですが
卑怯な後出しジャンケン
に感じてしまうのは私だけでしょうか?
だだのクレーマーにも似ているかと……
これが自立した女性なのでしょうか?
彼女たちは本当に被害者でしょうか?
もちろんロジャーは肯定はできませんが、
ロジャーは強引にレイプはしていません。
申し出の時点で断って逃げることもできた筈です。
誘拐され地下室で鎖に繋がれた場合は恨むでしょうが、
結局は受け入れたので暗黙の取り引きは成立です。
断ることができたのに…
そもそも最初の申し出の時点で、普通の感覚なら受け入れないです。
この時点で
「自己顕示欲(エゴ)と野心」 と 「ロジャーと関係を持つ事」
を天秤にかけて野心が勝ったはずです。
その結果、富と名声を得ました。
ひとりでそれができたでしょうか?
もちろん後悔もあったと思います。
デメリット:後悔と自責の念にかられる
メリット:キャスターになり富と名声を得た(チヤホヤされまくる)
で、メリットから承認欲求が充分に満たされ、非常に満足したはずなんです。
だからまぁしょうがないし上手くやろう。
と思うことにしたのでしょう。
それが10年以上経過して、年を重ねて解雇になって
急にロジャーを訴えるなんて…。
ただの逆恨みでしかありません。
強欲なクレーマーです。
この女性陣を普通の女性代表と扱うには無理がありすぎです。
全員が自己中なので、女性が可愛そう…と観るわけではなく、
正しい見方はわがままな自己中人間の適当な世渡りを
眺めながら「ほらぁやっぱり」と感じることです。
同情は必要ないです。
これじゃ女性社員採用できないよ…
ん~映画の感想じゃないな…
冷静に闘うのが印象的
FOXのCEOが女性職員に慢性的にセクハラしてて、それをキャスターが訴えていくって話なのね。
「ふざけんなよ、この野郎!」ってブチ切れて罵っていって良い状況なんだけど、みんな冷静に闘うの。そこが印象的だったな。
提訴したグレッチェンは用意周到なのね。絶対的な権力者との闘いになるから厳しいんだけど、提訴した後の反応を読んで、作戦を立てて、進めてくの。そして鮮やかに決める。
その提訴を受けて悩むメーガン・ケリーもいいの。すぐに同調しないのね。自分がCEOを敵に回したら、自分の仲間がCEOから攻撃されるの解ってるし。その仲間の意見も割れて、それぞれに言ってること解るんだよ。
そういう状況と、それでも自分の立ち位置というか在り方というかを冷静に測って、行動を決めてくの。
完全にスッキリするカタルシスにはならないけど、そこは実話ベースだからしょうがないね。
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