1917 命をかけた伝令のレビュー・感想・評価
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こっちがアカデミー作品賞でしょう
なんで宣伝でメイキング映像使うんかと思ってましたがすごかった。何でアカデミー作品賞をとれないのか。アカデミー協会はおかしい。前編ワンカット、実際はワンカットに見えるように作ったらしいが、とにかくカットがない。主人公たちの目線でストーリーが動いていく。第1次大戦の現場に2時間いた感じ。緊張感、恐怖。私は戦争に行ったことはないが戦友というのはこうしてできていくんだなあと思った。私は映画を見ただけなんですが。とにかくスクリーンで見てほしい。テレビじゃダメです。
1917はイギリス映画のようでイギリス人が多い。主役はまあ無名、シャーロックでイギリスから世界に衝撃を与えたカンバーバッジ、それに「モリアーティ」が出ててびっくり。こっちでも異色のキャラ出してた。主役の若い青年は決してヒーローじゃない、不安と緊張と恐怖に包まれながらただ進んでいく。すばらしい。主演男優賞をあげたい。監督のサムメンデスはもともと劇作家出身らしい。スピルバーグに映画を薦められた、と。超えましたね。初監督がアメリカンビューティー、ケビンスペーシーすばらしかった。今はセクハラですか? 50代半ばと若くはないけど斬新な映画を作ってくれた。監督の祖父が第1次大戦の時に従軍しその話をよく聞いていたらしい。その中でノーマンズランド、敵味方入り乱れている地域を伝令で走った兵士がいたという話がすごく頭に残っていていつか作りたいと満を持して見事に作り上げてくれた。個人的には戦争物として西部戦線異状なし以来の出来だと思う。
ありがとう。幸運を祈る。
生きる、殺す、殺される、走る、逃げる、伝える、救う。
異常な緊迫感の中、至極シンプルなストーリーが際立つ。圧巻の一言に尽きる。
「兄を救う」という絶対的名分を持ったブレイブと、ほぼ巻き込まれる形でスタートしてしまったスコフィール。
二人のスタンスの違いが面白い。
たった二人にその命令を下すのは些か過酷が過ぎないか?と思いつつ。
巻き込まれたのは我々観客も同じ。
さあこの二人と共に生き抜いてやらんと、そんな覚悟を持って観ていた。
死体だらけの道中。
死骸を踏み分け進む中で、彼らが生きていた証、彼らが誰かを愛し誰かに愛されていた証がいくつも目に留まるのが何よりも辛かった。
自分たちが殺しているモノは紛れもなく「人間」である、と、実感せざるを得ない。
戦争における死と生のコントラストが鮮烈に表現されていた。
人間も動物も腐りゆく肉塊になっている傍らで、川の水は絶え間なく流れ、桜は美しく花びらを散らし、森の木々は鮮やかな緑を放っている。
火と埃に囲まれた廃墟の底で、新しい命が生まれ、それを育てようとする人がいる。
これが戦場だ、と何度も何度も叩きつけられた。
ワンカットの撮影手法はもはや新鮮なものではなくなってしまったけれど、その中でも抜群に高い技術が使われていると思った。
カメラのブレや速すぎるパンによる酔いやストレスが全く無い。
本当にどうやって撮ってるの?と思うシーンがいくつもある。純粋に凄い。
しかし、ワンカットにしてはあまりに綺麗すぎて、俯瞰の視点が強調されているようにも感じた。
そのためか体感度は意外と低い。
手ブレや安定しないカメラワークによるストレスは、映画を体感させるための重要なポイントだと思う。
リアルタイムのようでそうではない、舞台的な時間の進み方が独特で面白かった。
あくまでもナチュラルに、時間や場所をワープしている。
そりゃそうよね。リアルタイムで進めるなら6〜8時間は無いとね。
途中で出会う兵士たちとのやりとりが好き。
ありがとう。幸運を祈る。
シンプルな言葉に嘘はなく、切羽詰まった心にスッと沁み入るような心地良さがあった。
死は唐突にやってくる。いやだな。
戦争映画を観るたびにしんどくて堪らなくなる。
息もつけない
確かにワンカットでの映像のため、ずっと息もつけない感じでした。主人公の2人(?)は大変ですね。また、爆破シーンは接近した形で行っているので、撮影も大変だったでしょうね。
手に汗握る120分
「手に汗握る作品」とはよくある映画の枕詞の一つだが、この作品にかんしては掛け値なしに手汗必至の緊張感。緩急はほぼなくて、急、急、ド急といった感じ!?
戦争モノにつき、自分が苦手のグロいシーンも当然あるのだが、演出というより「戦争」という、意味のあるグロなのでさほど気にならず。それより映像が凄すぎて、途中からはもうどうやって撮ってるのか、そちらの方が気になりっぱなし。これ、本当にワンカット(もしくはそれに近いカット数)で撮ってるとしたら、えげつない質と量のロケハンとかリハーサルをこなんしたんじゃなかろうか。スタッフにも、出演者にも、心からのブラボーを贈りたい。
ラスト近くで主人公が塹壕を飛び出し、最前線を身一つで駆け抜ける数分間のカットは、もう自分がちゃんと息をしてたかどうか怪しい。これは『フォレスト・ガンプ』以来の、語り継がれる疾走シーンになるんだろうな。
最後に、この作品は差額を払ってでもIMAXでご覧になることをオススメします。とにかく大きなスクリーンで音響が良いところで見ないともったいない作品ですよ。
全編ワンカットの手法が効果的で良かった。 同じく全編ワンカットの映...
全編ワンカットの手法が効果的で良かった。
同じく全編ワンカットの映画で思い出すのは当時のアカデミー賞を総ナメにしたバードマン。世間的な評価は高かったが、個人的には「この撮り方ええやろ?オシャレやろ?」と言われてる気がしてすごく鼻についた記憶がある。一方1917においては、戦地での緊迫感・リアリティがひしひしと伝わってくる、違和感のない適した演出だった。息継ぎをする暇がなく、まるで自分がそこにいるかの様に痛みや恐怖を感じた。
この時代で生き抜くにしては主人公とその相棒はあまりにも青すぎる。だからこそ戦争を経験していない世代にとっては、感覚の乖離が抑えられ、映画に入り込みやすいのかもしれない。
主人公が見たことあると思ったらはじまりへの旅の長男だった。華はないが素朴さの中に人を惹きつける魅力を持っている。目がいい。
そしてベネディクトカンバーバッチ。彼のオーラというか存在感がすごい。画がクッと締まる。彼をチョイ役に起用するキャスティングも見事
悲しみは引きずるな
戦争映画は集団VS集団みたいな形が多いけれど、伝令を伝えに行くというある意味戦うことよりも重大な任務に視点を当てて1本の映画にするという荒業に驚かされました。日本映画じゃチャレンジしなさそうな作品を観れるのはありがたいです。
冒頭から少しのカット入れがあったものの、その臨場感は本物です。スコフィールドがひたすら駆け抜けるシーンに自分を投影できます。
まさか中盤でブレイクが死ぬのは思いませんでしたが、悲しみを引きずらずに、任務を遂行するためにスコフィールドはひたすら走る。カッコいいです。
任務は成功したが、この戦況ではたった1つの任務成功でしかない、また明日も戦争はある。終わりのない戦いはまだ続く…
ワンカットって素晴らしい!
戦争映画とワンカットと言う予告編だけの情報で見ました。
正直驚きました。ワンカットにするだけでこんなに主人公に近づける気がするとは思いませんでした。相棒として一緒に行動している感覚に近いです。しかも目線が主人公周辺で人間目線。凄く自然で見やすい。普通は色々な角度からの映像や特殊映像が差し込まれたりして見ている目が忙しいく脳みそも忙しいですがそのようなある意味の神目線が少ないだけで随分違う。
役者の人はNG出せないし出してもそれを突破しないといけないし、カメラはずっと追い続けないといけないし本当に大変だと思う。
戦争だからグロい映像や死体も一杯あるがこんなに目の疲れない映画があったか?と言うほど自然体で鑑賞できた。まずそこが素晴らしい。
内容も負けず劣らず素晴らしい。
戦争の無情さに胸も痛くなったし、良くできている。
ワンカットの臨場感は凄まじいものだった
ワンカットとは、まさに!
映像は本当にすごかったです。冒頭5分で度肝を抜かれました。
ストーリーはとてもシンプルで、すっきりしていました。そりゃそうですね。ワンカットなので視点はずっと1つです。
同じ視点でストーリーを追い続けるので緊張感はすごいです。この緊張感で最後までいけるのか?と思いながらも、これが戦争か。と考えさせられました。
いつ誰がおかしくなっても不思議じゃない。
私は映画の間、自分ならこんな緊張感の中生きていたくない、いっそ死んでしまいたい。と思いながらも、殺されたくない、生きたい。とも思う複雑な気持ちでした。
人間がこんなに汚い争いをしている中でも自然は美しい。春には花が咲き、空は青い。風はそよぎ、川は流れる。
人間はなんてちっぽけで、愚かなんだろうと思い知らされました。
戦争中は情けや優しさ、思いやりすら命取りとなる。
人が人でなくなるとはまさに。
優しい人が泣いてしまう社会はダメです。
カメラマンにビールおごりたい
カメラマン?もしくはカメラを操作してる人すごい。
追い抜いたり追い抜かせたりしながら2人の演技から伝わる緊張や疲労を伝えて、時には2人の目線になって舞台の移り変わりを伝えて。
人混みをかき分けて砂ぼこりかぶってぬかるみで踏ん張って、池はクレーンかドローンぽかったけど水面すれすれのアングルの操作をしてそれでまたぬかるみをこえて次のシーンへ。
きっと足も肩もパンパンだし、カメラマン以外の理由で撮り直しもあっただろう。
それでもいっさい姿を見せずに2人とともに14キロ先に伝令を届けたカメラマンにポカリがぶ飲みさせてあげたい。
細かい話だけどカメラマンの足音とか足跡とか影が映らないようにワンカット仕立てにするのってすごい難しそう。
ワンカットが売りだと宣伝されてるけど本質は中身
アカデミー最有力とされながら「パラサイト」に作品賞を譲った作品。
最初、自分もパラサイトが作品賞を獲り大興奮!「歴史が変わった!」と。
しかしこの1917を観て「いや1917に獲って欲しかったー!」となった。それぐらい素晴らしい歴史に残るべき作品。
「異次元の没入体験」と聞いてドルビーかIMAXで観ることは決めていたが迷った末にドルビーシネマで鑑賞。
結果的にドルビーシネマで良かった!音凄いし映像綺麗過ぎだし。
前置きはここまでにして作品のレビューへ
とは言っても言うことがない…
たくさん語りたいけど言葉が上手く出てこない。
鑑賞後には放心状態。心の中で、ヤバイ,面白い,すごい,怖い,醜い……と色々な形容詞を呟いていた。
ストーリーもガッチリしていてツッコミどころが全く無い。すごく現実的で完全に没入。
主人公=英雄という映画は、主人公の運が良過ぎるなどがあるあるだがこの作品はそういう事が無い。
それに塹壕や死体に纏わり付くハエ。細部までこだわり抜かれていて「なんでアカデミー美術賞を獲らなかったのか?」と疑問に思うほど。
そして気付いたのが死は動物にも人間にも平等だという事。
時には無残に。時には生き残る。
前線で歌っていた歌が脳裏に焼き付いて離れない。
特にこの一節「I'm going home to see my mather」が
戦争映画は多くが第二次世界大戦かベトナム戦争が題材で、第一次世界大戦を題材にした作品は珍しい。
有刺鉄線ある戦場で突撃して攻める現実が衝撃的だった。
この前観た「犬鳴村」より遥かに怖い。
パラサイトもいい。否定はしない。
でも1917は更にいい。
全ての人に観て欲しい。
きっと映画の素晴らしさに気づくだろう。
これだから映画はやめられない!
迫力
深読みし過ぎでしょうか
疑問も少し
ワンカットの迫力は☆6!観る映画。
全編をワンカットというわけではありませんが、私が気がついただけで、3箇所はカット割りされていました。
それだけでも凄い。音楽と相まって、ホラー映画のようなスリリングさがあってそれだけでも劇場で見る価値がある。
できればIMAXで迫力ある映像がオススメ。
臨場感は素晴らしい。
映像と演出だけは☆6でもいいくらい。それくらい画期的。
ただ、、、それだけと言えばそれだけ。
逆にカット割りが気になって字幕が追えない。ストーリーが頭に入ってこない。
ストーリーもある種ありきたりで、そこそこ感動するけど泣くほどでもない。実話ベースらしいのですが。
また、キャラに感情移入出来ますが、こちらも、過去の映画で擦りまくり。大どんでん返しも無く、そのまま普通。
観るゲーのような映画。
もしこの映画がワンカット出なかったら☆2だね。中身がないから。でも、過去の回想シーンや敵や味方の目線を追加できれば、もっと話に厚みが増すかも。
ワンカットだから迫力は無くなるけど。
この撮影方法で、もっと中身のあるストーリーだったら、名作間違いない。
You need to keep moving
1600名の兵士を救うために伝令を届けに行く道中をワンカット風に撮った映画。
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あくまでワンカット風であって、『カメラを止めるな!』みたいにワンカットで撮ってる訳では無いんだけど、普通にずっとワンカットに見える。私がわかった限り2回ぐらいしかカメラ切り替わってないんじゃないか。
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進み続けろってセリフの通り、主人公にずっとくっついてカメラが止まらず進み続ける。だから一緒に主人公たちと一緒に戦場へ繰り出してるみたいで結構面白い。
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話はなんか伝令を届けるんだなぐらい分かってれば、映像だけで普通に楽しめる。特に川のシーンとか夜の市街戦はかなりすごい。さすがアカデミー撮っただけあるわ。
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一緒に戦場をくぐり抜けた気分になるから最後のマッケンジー大佐に会うシーンはもう感動。そして何よりマッケンジー大佐役のベネディクト・カンバーバッチがかっこいいのよ。
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ぜひ劇場で戦場への冒険を体験してみては。
リアルな戦争映画。以上。
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