1917 命をかけた伝令のレビュー・感想・評価
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ワンカットが売り過ぎて
試写会で
"I know the way." 《生》死と隣り合わせの極限の場所で力強く感じて、突き動かされる、名もなき英雄誕生と希望のバトンにまつわる傑作。あなたは戦場の真っ只中へ放り込まれ、銃声はすぐ近くで響き渡る。シンプルなストーリーラインにキャラクターに感情移入てきる懐の深さがあり、終盤の戦場全力疾走シーンはそんな主人公の"決意"がまるで自分のそれのように感じられて、口ポカーン鳥肌ゾワーーの映画史上屈指の名シーン。心臓ドキドキ鼓動バクバク息することも瞬きすることも忘れそうなほど痺れた。監督サム・メンデス × 撮影監督ロジャー・ディーキンス名コンビ × そして一人でストーリーテラーを担うスコフィールド役ジョージ・マッケイはじめ総力戦全員試合で挑んだのがヒシヒシと伝わってくる役者陣/スタッフは、本作でスピルバーグ御大が『プライベート・ライアン』『シンドラーのリスト』で、クリストファー・ノーランが『ダンケルク』で成し遂げたように、またも戦争映画を更新してみせた。
陰影の撮影美と多彩なロケーション --- 「全編ワンカット」本作を語る際にこの要素を抜きにして語れない。それは例えばヒッチコックが『ロープ』で行ったような"疑似"ワンカットであり(物陰や寄り/パンあるいは爆発等に乗じて...フィルム撮影どうこうは置いといて無論戦場のコチラの方が難しいだろうが)、何なら途中の大幅時間経過でそれすらバサッと捨ててしまう潔さには逆に好感。それでも過酷な長回しであることに変わりはなく、そんな話題の撮影をしたのは変 = 画期的な撮影といったらこの人な名撮影監督ロジャー・ディーキンス御大。彼の撮影は1つの画に100のライン/感情を詰め込めるほど雄大/壮観で本当に見事すぎる素晴らしや。手法以上に技法、場所の使い方にも流れるようなカメラワークにも驚愕。劇伴、音楽も美しいばかりかその時々の感情/状況に寄り添うようにマッチしていて良かった。それに負けず劣らずの熱量/必死さ、どれほど入念な準備/リハーサルがなされたのだろうか。どこまで所謂台本やリハ通りか分からないが、誰かに当たって転ぼうがお構いなし。爆発は続いていく。ただ一枚の手紙を届ける、それだけのために。けど、それこそが希望のバトン。この伝令が次世代まで届くことを願おう。
走れ。スコフィールド成長と友情の記録としてもアツい圧倒的没入感/疑似体験! 彼はどうやら受け身な方の質で優しく、相手兵であろうと無闇やたらに殺したりはしないらしい。それは素晴らしいことなのだけど、本作途中で襲いかかる不幸。それが彼をより使命感という"行動"に向かわせる。だからこそ決断の一つ一つに観客もきっと自分を重ねることができるし、終盤に差し掛かる頃にはもはや他人事とは思えなくなっているかもしれない。抗う術なく降参、それくらい感情的にもよく練られている。このようにして歴史の教科書に載らないような名もなき英雄たちが生まれてたのだ、だからこそ今日の僕たちがある。ガッツポーズに安堵の表情、今日はよく眠れそう。草原にはじまり草原に終わる。「これが実話なんて!」というのはよくあるけど本作はスゴいのに「うん、これは実話だろうな」と納得できてしまう丁寧なドラマツルギーと臨場感。
THE LAST MAN STANDING 《希望のバトン》と表現したのには別の意味もある。要所要所でお助けキャラみたいに出てくる上官キャラ演じる面子が豪華すぎる! と、改めて英国演技界役者の層の分厚さに唸る。
コリン・ファース → アンドリュー・スコット → マーク・ストロング → ベネディクト・カンバーバッチ → リチャード・マッデン
P.S. 結局オリジナルの宣伝とタイトルをそのまま持ってきた方が良い宣伝になるという例?
間に合うのか!
戦争の怖さが伝わってきました。
気が良くて、自分の命を助けたくれた相棒が
たまたま助けた敵方の男に刺されて死んでしまう。
相棒の遺言を守らなければ。
自分の腕の中で死んでいった命を無駄に
してはいけない。叶えなければ。
弾丸と死体の間を抜けて伝令を届けに行かなければならない!
私なら相棒が横で殺されたら
絶望と恐怖としかないのでは、、
逃げようとか思ってしまうだろう。
息を飲む場面が続き、瞬きも出来ない程だし、
後を追いかけて走ってるようだった。
緊張が続いた、、、
私は、この映画を観ようかと迷っていました
見て良かったと思える映画でした!
戦争映画の新たな傑作か
一体どうやって撮ったのだろうという映像に、自分も戦場へと連れて行かれました。
前線への伝令を引き受けた2人の若き兵士。
これまでは大抵、無事届いた伝言がボスの前で読み上げられる場面しか観たことがなかったような気がします。特に時代劇(^^)。
本作は決死の覚悟で無き道を進むerrands目線という点で新鮮でした。
この間観たドキュメンタリー “They Shall Not Grow Old” とほぼ同じ戦地が再現されていて凄いなと。本物のno man’s landはドキュメンタリーにほとんど映っていなかったのですが、本作での映像はきっと限りなく現実に近いのだろうと思えました。
ぬかるんだ地のあちらこちらに埋まる腐敗した兵士の亡骸。その上を覆う肥えたネズミとカラスの群れ。もうこの世とは思えない、まるで黄泉の国。
目的地までの道中では、戦争や勲章の意義が象徴的に問われていて、時折ダレるような感じもありましたが、“Apocalypse Now” でのヌン川沿いの旅や、”The Deer Hunter”の死に物狂いの挑戦、“El Alamein” の幻想的な夜や、”Barry Lyndon” の可愛い赤ちゃんなどが、頭の中を駆け巡りました。これまでの戦争映画のエッセンスが適度に含まれているように感じました。
後半は地図も見ずによく方角が分かるなという気になりますが、敵への攻撃というこれまで重視されてきた戦闘描写でなく、味方に司令を届けるというひとつの任務だけにフォーカスすることで、戦地を移動しながら臨場感を味わえるものとなっています。IMAXでは音楽がズンズンと攻めてきます。
一方で各自の心情変化などは典型的で薄っぺらく、故郷に対する主人公の複雑そうな心境が分かりにくかったです。
平和はもちろん、電話のありがたみもつくづく実感致しました。
"Down to Gehenna or up to the Throne,
He travels the fastest who travels alone."
“The Winners”
An envoi to ‘The Story of the Gadsbys’
Rudyard Kipling
VRのような映像体験ができる‼︎
二時間ちょっと散歩していける、近所へのお使いか!
・本来、数キロ、数十キロある塹壕なのに
わずか数分歩き回っただけで後方から最前線に出てしまう
・味方陣地から、あっという間に敵陣に辿りつく
・そこからわずか数分で敵陣地をぬけて民家にたどり着く
・敵に腹を刺された友達がわずか1、2分でやすらかに死ぬ
・トラックに乗り、外の風景がフレームアウトしている
わずか1、2分で景色が一変で遥か彼方に移動している
・トラックから降り、トラック部隊と別れて30秒も経っていないのに
敵狙撃兵に撃たれ、トラック部隊はどこかへ消えてて援護射撃はない
・敵狙撃兵と相撃ち、、、気づいたら真夜中、ってなんだそりゃ
・あんな平野部なのにまるで渓谷の川のような激流と滝
・気づいたら平野部にもとにもどってる
・一刻も早く伝令を届けないといけないのに
ゆっくり歌を聴いてる場合か!
・本来、数キロ、数十キロある塹壕なのに
またしても、数分歩き回っただけで司令部にたどり着く
ワンカット風にする必然性がまったくないのに
ワンカット風にしてしまったがために世界がものすごく狭く感じる
リアルさなんか感じない
二時間ちょっと散歩していける、近所へのお使いかよ!
ワンカットとかどうでもいいくらい素晴らしい!
いくつかある節目の作品
ワンカット風撮影などの見どころも多々あるが、背景美術が素晴らしい。
第一次大戦の戦場を描いた映画は、過去にも決して多くは無いが、『西部戦線異状なし』を筆頭に『突撃』『誓い』『まぼろしの市街戦』『素晴らしき戦争』(ミュージカル!)など傑作揃いだか、今作は決定版と言える出来ばえだと思う。
作戦の中止命令書を持って敵陣を、突破する伝令兵二人に寄り添う様に、撮影された評判のワンカット風映像も素晴らしいが、個人的には、背景のロケやセットの美術や照明が見所で、とにかく素晴らしい。
最初の凄惨な塹壕地帯を抜けて、敵陣を超えると突然、美しい草原にポツンとある一軒の無人の農家には、庭には小さな果樹園があり、桜桃の花が咲いて、美しくて静かだけど不穏な雰囲気のロケセットや、夜の廃墟の町が照明弾によって揺らめきながら動く光と影の幻想的なイメージの場面も凄い。
廃墟の町のドイツ表現主義風の描写や幻想怪奇な雰囲気もあり途中で撃たれた主人公は、実は死んでいて、彼の死ぬ間際の幻想なのでは?解釈できる後半の展開も面白い。
監督のサム・メンデスは、近年監督した2作の007シリーズを端正な画面構成のアート映画に仕上げて、アクション映画としての魅力を、弱めてしまった印象だったが、今作のサスペンスあり、ショックな展開あり、アトラクション的な見せ場ありの今の作風で、緩急をつけて演出してあり、さすがの実力を見せつけてくれる。
ただし凄惨な戦場の現実は、若干弱められている感じを受けるが、多いの人に観てもらう為や戦争の無常を伝える映画としては傑作だと思う。(ポール・バーホーベンが監督したら18禁になるし)
[IMAXレーザー2D・字幕]にて
とても緊張した
タイトルから痛々しい映画かと思いましたが、それよりもものすごい緊張感と緊迫感で、息が苦しくなってしまった。完全に入り込んでしまって、一緒に必死に逃げたり走ったり泳いだりしてる錯覚に…。戦争では前線で戦う人、後方で支援する人、今回みたいに特命でメッセージを届ける人、いろいろな人が関わってたけど、打たれたらあっという間…。戦争は嫌だ。
技術力
演技が何とかよりも技術を詰め込んだって感じでした。
「どうこのテクニックすごくね?すごいっしょ!頑張ったんだよ〜」って言われてるみたいな笑
スゲー長いドミノ倒しが完璧に倒れていくような気持ち良さを感じました。
ストーリーは感動しましたけど割と単調かなと。
計算し尽くした1カット撮影!
ってのが売りなんで別に単調でもよいですかね。
でもカットが少ないので見ていて心地よかったです。
良い意味でクセが少ないのでなんだか何度でも見たくなりました。
個人的にはちょいちょい出てくるイギリスの盟友に興奮してました笑
あんまり映画の情報入れないようにしてたので最後のカンバーバッチはビックリしました(^^)
映像体験としては,身体をビクつかせるものがあった!!!、、、、が
この戦争が終わるのは最後の一人になった時だ
全編ワンカット(正しくはそう見える構成)で客の緊張を解くことなく、視線さえも外させない。この先に待っているのは天国なのか地獄なのか。決断と迷いが交差しながら、時間が迫ってくる焦るから逃れられない。
演技を間違えたらどうすんだろう?的な見方も混じりながら、そうか、これは舞台とおなじなのだ、と気付く。実際、美術の精巧さ壮大さは目を見張るが、悠長な部隊の後方から緊迫の最前線まで軽く走り抜けられる距離っていうのは現実味は感じられないが、そこはつまり、劇場ではなく野外に設けられた舞台だと思えば問題はない。
友人の死から襲われる虚脱の真実味もさることながら、要所にちょい役でマーク・ストロングやカンバーバッチを起用することで、作品の信用性を高めてある。ここぞという時に登場、ゆえに台詞に説得力があるのだ。日本でいえば、そう北大路欣也の役割のように。
臨場感優れる戦争記
う~~~~ん!!??
戦争映画。
勝った側??
けっこうやられて、故郷に帰りたくない気持ち。??!!!!
伝令で、途中で命を落として。
結局、会えず。
もう一人。
映画だからのシナリオだから。
まあ、まあ、まあ。
2020-1917=103!!???
えーーー死んじゃうのか。とか。
こっちなの??とか
内容についてはあんまり。
戦争を組み入れた映画だであるし。
個人的には、二人で揃って、ハッピーエンドとなればとも。
途中で、パイロットを救ったがゆえに。
まあ仕方がないのか。
そして、もう一人は。
内容としてはシンプルに感じつつも。
戦争映画としてはあっさり目かも。
!!???
ワンカットじゃないことはネタバレになるのか?
1917年、指令を受けた二人の兵士が翌日の作戦を中止するよう指令を伝える為に、ドイツ軍の撤退した西部戦線の無人地帯を走り抜ける戦争エピック。
ワンカット・ワンショットでないのはぼんやり見ていてもわかると思うが(暗転するので)、2時間観客は兵士と時間を共に過ごすような感覚を起こさせる、(複数カメラでなく)どこか一点から眺めているような映像で、その映像技術にアカデミー賞が与えられている。
ワンショットっぽいわけなので、走り続ける2時間一緒にいる感じな為、登場人物のことはあまり説明されることないまま、話が進むが、脇のベテランたちは本当にほぼ役に説明がなく、こちらがその役者を知っていればそれでいろいろ性格などを肉付けしていくような作りになっている。そんな役者のキャリアに丸投げかと思わなくもない。
ところで、欧が舞台の戦争映画でいつも思うのはドイツ軍強いな、ということ。欧米諸国にとっては不思議だったんじゃないんだろうか。ドイツからすれば一次対戦でも後戻りできないってことだったのだとは思うが。
ワンカット風である必要性が希薄で残念
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