きみの瞳(め)が問いかけている

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きみの瞳(め)が問いかけている

解説

吉高由里子と横浜流星がダブル主演を務めた純愛映画。チャールズ・チャップリンの名作「街の灯」にインスパイアされて製作された2011年の韓国映画「ただ君だけ」を、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」「僕等がいた」の三木孝浩監督のメガホンでリメイクした。不慮の事故で視力と家族を失った明香里は、小さな楽しみを糧に毎日を明るく生きていた。ある日、明香里は管理人の男性と間違えて塁という青年に話しかけてしまう。彼はかつてキックボクサーとして将来を有望視されていたが、ある事件をきっかけに心を閉ざし、現在は日雇いのアルバイトで食いつなぐ日々を送っていた。その後も時々やって来ては屈託なく話しかけてくる明香里に、塁は次第に心を開いていく。やがて塁は自分の過去が明香里の失明した事件と接点があったことを知り、彼女の目の手術代を稼ぐため、不法な賭博試合のリングに立つことを決意する。

2020年製作/123分/G/日本
配給:ギャガ
劇場公開日:2020年10月23日

スタッフ・キャスト

監督
原案
映画「ただ君だけ」
脚本
登米裕一
製作総指揮
依田巽
エグゼクティブプロデューサー
小竹里美
納富聡
渡辺章仁
プロデューサー
松下剛
宇田充
鈴木嘉弘
アソシエイトプロデューサー
増山紘美
荒井敬太
長尾絵理
松岡周作
ラインプロデューサー
樋口慎祐
撮影
小宮山充
照明
加藤あやこ
録音
石寺健一
美術
花谷秀文
装飾
中村三五
スタイリスト
望月恵
ヘアメイク
増田加奈
編集
柳沢竜也
音楽
mio-sotido
主題歌
BTS
VFXスーパーバイザー
鎌田康介
スタントコーディネーター
富田稔
格闘技指導
山口元気
キャスティング
原谷亜希子
スクリプター
古保美友紀
助監督
佃謙介
制作担当
田辺正樹
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(C)2020「きみの瞳が問いかけている」製作委員会

映画レビュー

3.5映像良し、吉高由里子×横浜流星の演技良し、三木孝浩監督の演出良し、BTSの主題歌良し。のラブストーリー映画。

2020年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

本作は、名作「僕等がいた」(2012年)でタッグを組んだ「吉高由里子×恋愛映画の名手・三木孝浩監督」だったので心配はしていませんでしたが、実際に「映像良し、演技良し、演出良し、主題歌良し」の出来の良い作品でした。
キックボクサーに扮した横浜流星の鍛え抜かれた肉体美も流石で、今回の役柄はとてもハマっていて、ボクシングシーンも迫力がありました。
ただ、そこまで揃っていても、なぜだか強い満足度にまではいきませんでした。
本作は2012年に日本で公開された「ただ君だけ」という韓国映画がベースとなっています。
そのためか、少し「偶然」の多さが気になったり、どことなく既視感のある内容で、何か新しいものが足りないと感じてしまったのが要因なのかもしれません。
とは言え、トータルとしては良く出来ていて、「及第点」の作品であることは間違いないと思います。

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共感した! 41件)
細野真宏

4.5「あなたを許していないのは、あなただけ」

2024年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

「きみの瞳が問いかけている 僕はそれに答えなければ」
シスターの言葉「あなたを許していないのは、あなただけ」
自分自身の過去をどうしても許せないでいる人は大勢いるように思う。
ルイもその一人
昔は、悪事ばかりをしていた。
しかし、償いきれない罪を犯したことにようやく気付いた。
半グレどもの勝手な掟 「裏切者には徹底的に打ちのめすまで」
リンチにかけた男が焼身自殺を図った。
人が燃え落ちていくのを運転席で見たアカリは、事故を起こし両親が死亡、自らの目もほぼ見えなくなった。
彼女が手術しないのはお金がないからではなく、事故の罪を自分の所為だとしているから。
ルイは彼女に連れられて行った墓参りでその事実に気づく。
「何も、償えていなかった」
衝撃の因果に茫然自失となったルイ
さて、
この作品はリメイクのようだ。
オリジナルは見ていないが、プロットに違和感はなくよくできている。
孤児院からルイ宛に届けられたオルゴールの中の音楽は、偶然あの曲だったのだろうか?
それとも、ルイがリクエストしたのだろうか?
この時間差という技も素晴らしい。
ただ、
ショップに帰ってきたアカリがルイに気づいたとき、なぜ犬を連れて行かなかったのだろう? ここだけが唯一指摘される点だった。
犬と一緒に探したにもかかわらず、ルイが姿を隠してしまう別の方法が欲しかった。
さて、
事故でも何でも人が死ねば償うことなどできない。
ルイは半グレとの中で追い詰めた男の焼身自殺そのものに対する償いをしたいと思って生きてきた。
受け入れてもらえない苦しさ。
これが彼を辛気臭くさせ、アカリには48歳、または36歳のおじさんに感じさせたのだろう。
もしかしたらこのようなことの積み重ねが人を老けさせる最大の原因かもしれない。
半グレともキックボクシングとも縁を切った。
自分の好きなことをやめることが、ルイができる最大の償いだと考えたのだろう。
自分に罰を与えることが必要だと思ったのだろう。
そんななか出会ったアカリ。
ルイは次第にアカリに恋をする。
アカリのためになりたいと考える。
この部分のプロットもいい。
会社の上司に襲われそうになったアカリの前に突然現れたルイ。
上司を殴り脅すが、「どうして私の言うことを聞いてくれないの? 仕事を探すのどんなに大変かわかる?」
「アカリを助けるから」
「それって、余計に私をみじめにしているのわかる?」
ご都合主義的なプロットではないことがわかる部分だ。
さて、
ルイはアカリの手術代等を稼ぐ必要性に迫られるが、半グレがどんな奴らか知っている。
アカリがアパートを出されたのも半グレが関係しているかもしれない。
彼はアカリとのすべての痕跡を消し、ジムの先輩に送金を依頼した。
地下格闘技のシーンもあれくらいでいいと思う。
そして奴らの標的はルイ一人に絞られる。
車ではねられ、ナイフで刺される。
目が見えるようになったアカリは、ルイが消えた喪失感に見舞われるものの、店を出すことまでできるようになった。
アカリが車に乗っているのは、自分自身を許したからだろう。
当然ルイに対するネガティブな感情など微塵もない。
そして、休みのときのボランティア
実際日本ではなかなか難しだろうが、ここは物語。
ルイの真実をシスターが伝えるというプロットもなかなか。
視聴者は俯瞰する。
本当に俯瞰すれば、「あなたを許していないのは、あなただけ」というのがよくわかるものだ。
「僕には資格がない」
多くの人がする言い訳。
そしてルイは「答えを出さなければならない」
それがあの海辺にいたルイを見つけ出したアカリの「瞳が問いかけている」
なかなかよくまとまったストーリー
面白かったし素晴らしかった。

コメントする 2件)
共感した! 16件)
R41

4.0最後は感動して涙しました。

2024年7月15日
スマートフォンから投稿

泣ける

元犯罪者の彼、目が不自由な彼女の恋愛。

吉高ゆりこ、横浜流星はどちらも好きな俳優さんですが、邦画は裏切られることも多々あるので、慎重になってましたが、良かったです。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
つばさ

3.5もとキックボクサーの男性と視力を失った女性の純愛

2024年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

匂いを感じさせてくれるので好き。
構図が良いので好き。
実際の排泄シーンがなくても、「ちょっとトイレに行ってくる」等のセリフがあるので好き。
主人公が美男美女で好き。

塁(横浜流星)が『るろうに剣心』の剣心のような強さと雰囲気で格好良かった。
塁と明香里(吉高由里子)の二人のやりとりを見るのが楽しい。
挿入歌の『Your eyes tell』(BTS)が流れたとき鳥肌が立った。
エンディングテーマも同じ曲のフルバージョン・・・あ・・・まあ、この曲は好きだから嬉しい。
『ロミオとジュリエット』に出てくるセリフが映画のタイトルになっている素敵な作品。

リアルに見えるキックボクシングの試合の場面で、今更ながらBGMが映像を繋げる役割も果たしているということに氣が付いた。

終盤にヒロインが走る・・・あ・・・まあ、吉高由里子さんの走る姿を見れて嬉しい。

コメントする 2件)
共感した! 17件)
Don-chan