ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密のレビュー・感想・評価
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シンプルな推理映画 〜名優と重厚感を添えて〜
これまた劇場公開を見逃してしまった作品。
Netflixで配信されてからしばらく時間が経ったが、ようやく鑑賞。すごく面白かった!こりゃアカデミー賞候補にもなる訳だし、高く評価されるわけだ。1作品目にして安定感がすごい。これ、ダニエル・クレイグの007に次ぐ代表シリーズ作になるんじゃない?
どこかしらで見たことがある名優がたくさん。
それも適当に配役しておらず、一人一人のキャラが立っていて全員いい味を出している。冒頭シーンはキャラクター紹介を兼ねていて、ミステリーも洋画もあまり見ない人でも楽しめる。こいつ誰だっけ?現象がここまで登場人物が多いのに起こらないのはスゴい。
ストーリー自体はすごくシンプル。
それが故にもっとひねりが欲しかったなと思ったりもするが、セットの華やかさ、ミステリアスな音楽の美しさ、重厚感のある雰囲気に圧倒されるため、あまり気にならない。ミステリー、いや、エンターテインメントとしてあるべき姿。制作陣のこだわりをひしひしと感じられる映画でした。
特にすごいなと思うのが「見せ方」。
単調にこの話を描くとなれば平凡な映画になってしまうと思う。ストーリーはシンプル、過激なシーンもない。それを見せる順番をグチャグチャにしたり、カメラワークを上手く使ったり、自分が家族の一員となって事件を追っている気分になったり、よく出来ている映画とはこのような映画のことを言うんだろうなと。最初から最後までずっと面白かったし、こりゃ映画館で見たら★4.5だったな〜と思いました笑
人にオススメしやすい質の高い良作。
続編も決定しているようなので、ダニエル・クレイグの探偵シリーズとしてこれからも目が離せませんね〜
古畑任三郎を思い浮かべ…
007でダニエル・クレイグファンになって、他の演技も見てみたいと思いとっておいた1作。
1番の目当てはキャプテン・アメリカのクリスエヴァンスだったけれど、どちらの演技も良かった!
かなり前半である人の犯行がわかるけれど、それを隠すのか隠し通せるのか。バタバタしているうちにダニエル・クレイグは暢気にMP3聴きながら歌ってるし、かなりコミカルなサスペンスでした。
最後はしっかりと名推理で犯人を追い詰めるところ、古畑任三郎が浮かびました。
ダニエル・クレイグはジェームズボンドとはまったくの別人でした。当たり前だけど。
おじいさんが見たことあるなあと思ったら、サウンドオブミュージックのトラップ大佐だったのもうれしい発見でした。
ダニエル・クレイグのボンド最終作でマルタ役の女優さんがボンドウーマンなのも、これからの楽しみになりました。
ちゃんと王道ミステリー
謎解きミステリーの展開って
あらゆる手法で作られていて、
もう残ってるアイデア無いんでは?
ということで、はい。
謎解きミステリーをちゃんと
作ってみました。
という良い映画ですね。
序盤で探偵ブランが
「ベタなミステリーが始まるよ」
と言わせるメタギャグのとおり。
「謎」自体はどうでもよくて、
「解き」の部分をいかに
面白く見せるかという点が
とても良いです。
ちょうどいいテンポ。
ちょうどいいサスペンス。
ちょうどいいコメディ。
それを生み出しているのは、
展開ごとに、観客の目線を
移動させているところ。
序盤は探偵目線。
回想は被害者目線。
容疑者目線。
犯人目線ときて、
最後、主人公目線。
うん。
面白かった。
ダニエル・クレイグ。
どこに焦点が合っているか分からない
目線の演技が今回は特に良かった。
推理物って「難解さ」と「ちょっとした無茶」のバランスが難しいと思う。
難解にするには無茶な要素を入れなければならないけど、無茶し過ぎると「何でもありじゃん」ってなる。この作品は、「難解さ」と「ちょっとした無茶」のバランスが程よいと思う。
秀逸な設定と脚本が、推理+コメディーを見事に成立させている。
名優達の豪華な共演。コメディーのつもりは無いのかもしれないが、クスっと笑えるやりとりも多く楽しい。
推理サスペンスのガチ勢には物足りなく感じるかもだが、個人的には推理も謎解きも心地良く、起承転結が明確で演出も素晴らしかった。
懐かしの【刑事コロンボ】の様な"ユルッ"とした雰囲気と、"ヌルッ"とした推理。それぞれクセのある容疑者達に独自の視点で、細心の注意を払った問い掛け。名探偵ブノワ・ブラン役をダニエル・クレイグが好演。ブランの語り口についつい引き込まれてしまう。
鍵となるマルタ役をアナ・デ・アルマスが熱演。容疑者の1人なのに、''嘘を吐くと嘔吐してしまう''という設定が素晴らしい。吐き慣れているので吐いた後の振る舞いも格好良い?結構な勢いもあるので、色んな意味で注意!(笑)
そして何よりランサム役クリス・エバンスが、違和感満載。"キャプテン・アメリカ"の印象がどうにも拭えないまま、悪態の吐き方が(良い意味で)堪らない。怪しいのか、素なのか、絶妙な演技で煙に巻く演技はさすが。
軽く"過程"を見せながら、じわじわと"解答"に近付けていく演出。その"過程"を容疑者達はブランに正確には伝えない。この"嘘"を鑑賞者は客観的に観て、裏を読みながら推理するのが楽しい。
差別や貧富の差など隠れたテーマも多く、観返してみると細かな描写も多々あって、とても丁寧に作られた脚本なのが分かる。決して重くないミステリー、万人に観てもらいたい良作。人間の裏を観せられたせいか、スッとする気持ち良いラストも必見。
お洒落な映画
お洒落な洋館、小物も服装も凝ってる〜
それから探偵さんの上流階級イギリス英語が
めちゃくちゃ良い!!!
まどろっこしい、相手を小馬鹿?にしてる風の
話し方がTHE探偵っぽくて素敵〜!
出てくるキャラクターが全員濃いし、
些細な伏線回収(ストーリーには関係しない)
ちょっとあったりして、気楽にみれる、イイ映画♪
田舎なまりのクソおやじめ!
完全無欠の、古式ゆかしい推理サスペンス。
連想したのは刑事コロンボであり、モデルに作られた古畑任三郎か。
ダニエル・クレイグ演じる探偵が、死の真相を暴いてゆく。
字幕で鑑賞したのだが、吹き替え、もしくは英語で理解出来たら
なおさら臨場感たっぷりに楽しめたのでは、と思う。
それほど緻密に脚本は練られていた。
おかげで鑑賞中、予想していた犯人を何度も裏切られ、どうなる、が止まらず。
全編通じてコミカルな所も多く、凄惨、深刻で煽らないところも良い。
2019年作品ということで、ダニエル・クレイグにとっては、
「スペクター」と「No Time to Die」の間に撮ったものなのだろうか。
そう思って見ると、
演じる、絶対に人など殴りそうにない、もっさりした探偵役と某国のスパイとのギャップが楽しい。
(アクションなし、弾の一発も撃たず、色気もゼロ。挙句の果てには「田舎なまりのクソおやじめ」と言われてしまうのだから、吹き出した。まあ、それだけスパイの時は気合を入れてやっているんだろうな、とも思う)
真の主役かもしれないアナ・デ・アルマスの可愛くて、頭がキレて、勇気ある看護師も応援したくなるキャラクターで、こちらも見逃がせない。
のみならず終わってみれば本作には、人種差別や移民問題が芯にあると気づかされる。
悪人を捕まえて「はい、オワリ」にしないところも、
一見、軽妙なノリで油断させつつグサリと刺してくるようで、作り込みのうまさを感じた。
※シリーズ化しそう、と思ったら続編撮影中とありましたね
どこまでいってもコメディ
序盤から古典的?な推理サスペンスのシーン作りで展開していくので楽しみ方が分かりやすい映画ではある。
でもあんまりこっちに考えさせるシナリオにしてない。そこは拍子抜ける部分でもある。
あとどこまでいってもコメディ。これを好意的に観れるかどうかで評価は割れると思われる。個人的には最初それがよかったが段々話しの軽さに気が抜けてきて、オチが見え出す頃には半分白けてる感じだった。
しかしそれは勝手にこっちが期待した方向と違っただけでもあるので駄作とかではないと思う。。
「芝居の道具と本物のナイフ」
なんといってもラストがスッキリしてよかった
犯人の目星はだいたいつくけどトリックは最後まで分からなかった
ネトウヨとかナチとかググるとか最近の映画だなぁって思った
移民の扱いに対しての社会批判もあってよかった
キャップが汚い言葉使ってる!!
監督がアガサ・クリスティに捧げるなどファンの方に怒られそうなレベルに豪語している作品。アガサクリスティの作品は「そして誰もいなくなった」ぐらいしか読んでいないにわかですが(それにそこまでハマらなかった)彼女に捧げても文句のない作品だったと思います。
まず色んな方がこの作品を軽いミステリーと言われていますが見る前は正直疑っていました。ですが見てみると本当に軽いミステリーでしたね。笑いどころが多かったです。特に家族の手のひら替えしっぷりには最高に笑いました。
トリックは思い返せば簡単ながらも見ている最中はミスリードに誘導されまくりで全く気付かずとても面白かったです。ミステリー物の一番の肝である探偵の謎解きシーンもダニエル・クレイグのかっこよさも相まってとても爽快で魅力的なシーンになっています。
ただ登場人物がかなり多いので名前と顔と関係を覚えることが難しかったのが難点ですね。ただ単に私の頭がよろしくないだけかもしれませんが。
面白い映画です。是非ご覧ください。
優雅な一族のゲスな人生
人気作家ハーランの家族のくそぶりが半端なく、看護師で囲碁友達の女性が強く美しく優しく、それを、嘘をつくと吐いてしまうという現象でまさに証明する、少しドキドキハラハラ少しユーモアそしてやはり背後に移民問題、といろいろ楽しく拝見した。クリストファープラマーが、老いてなおトラップ大佐の頃と変わらぬ美貌と寛容と優雅さを発揮していてそれだけでも十分に素晴らしい。
綺麗な心は悪意を跳ね返す
ヒロインの心が綺麗すぎる
証拠隠滅の方法もいい人にじみでてて面白かった
そして顔も可愛い
うぉい!ブラン!しっかり推理しろよ!と思ってたらキチンとドーナツの穴埋めてくれたので安心しました。
色んな伏線一気に回収してくれたので楽しかった
立場が逆転してちょっとスカッとジャパンみたいだったけど、ほとぼり冷めた頃に誰かに陥れられないといいよね…
人はそう簡単に変われんから
健闘を祈る
往年の推理モノが新鮮でした。
この作品は、アガサクリスティを彷彿とさせる物語の運びと人間の業のようなモノをつぶさに感じさせる面白い作品でした。ガチガチの推理モノの伏線とどんでん返しが綺麗にはまって見た後はスッキリと納得出来ない切なさが非常に良かったです。中盤の中弛みがなければ更に良かったかなと感じました。
これは全力応援せねばならない
この上質な娯楽映画、プログラムピクチャーを見せられては、今後のライアンジョンソンの作品を応援しなくてはならない。
ルーパーの面白さは間違ってなかった!スターウォーズは色々あったんだ!と。
上質で丁寧で面白くて半歩先に行ってくれてるストーリーで、カメラの動きズームの動きが雄弁にストーリーの奥の情報を引き出し、アクターの今までとはまた違う別の魅力も見せてくれるのだ。
こんな娯楽映画が見たかった。
ありがとー!
65点
映画評価:65点
見易い!
冒頭から登場人物たちが、
わざわざ視聴者の聞きたい情報を
根掘り葉掘り話してくれるので、
本当に分かりやすい(笑)
ほとんどの映画モノのミステリー作品って、
最後にどんでん返しをしてきたり、
伏線をちりばめて[あああ!]ってさせたり、
最後にならないと
理解出来ない事が多いんですけど、
この作品は違います。
登場人物がみんな自己紹介してくれるので、
どんな性格なのか、何が秘密なのか、
どうしてここにいるのか、誰と親しいのか、
全部説明してくれます。
あげく、
一番重要な死の真相まで教えてくれます。
犯人側の目線で見せてくれるので、
盤面も見易く爽快感もあります。
映画というか、
小説に近い作りなのかもしれないですね。
デザイン性も素敵でした。
面白かったです!
【2021.9.1観賞】
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