ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密のレビュー・感想・評価
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映画は、脚本が命です。
まず何と言っても、シナリオの緻密さと完成度がすごいです。最初の聞き取りシーンで関係者の二枚舌振りを描いた後、早々と事件の真相を観客に明かして、倒叙ものへ展開を切り返すあたりは鮮やかです。これだけ入り組んだ構成なのに、ストーリーが破綻することなく最後まで緊張感が途切れないサスペンスは久しぶりです。アメコミやリメイク、シリーズものばかりのハリウッドの中で、これだけレベルの高いオリジナル作品は珍しく、悪評名高いSWのEP8の監督とは思えない腕前ですが、むしろミステリーが得意分野だったのかも。主演のダニエル・クレイグも飄々とした感じで楽しそうに演じているのが愉快でした。
遺志を引き継いでくれるのは誰なのか問題
しまったーー!マグカップの言葉、覚えて無い…
と、己れの迂闊さを呪いつつ。ラストショットで、ベランダから一家を見下ろすマルタの手に、あのマグカップが両掌で抱えられてる場面で全てが氷解。
遺産を誰にどの様に相続しようが、それは今まで自分が子供達と孫にして来た事と同じ。むしろ最悪の結果を招く。遺志を引き継ぎ、管理しながら分配出来るのは、マルタだけ。マルタなら、自分自身の良心に従い、家族の事を考えながら使ってくれるはず。
それがハーランの狙いで、その通りになる訳で。
全ての遺産を相続した彼女は、ハーランの権威を継承した事をマグカップで象徴。
いやー、面白かった。早々のネタバレも、マルタの医療パックに細工したヤツが居るはず!なんで、サスペクトは継続。アナ・デ・アルマスをたっぷり見れたし、かなり満足です。豪華キャストの単純な犯人探しを予想してたので、得した気分だす。
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2/3 追記
「~に大失敗した」「映画が大ゴケした」なんて時にスラング的に使われる英語で「Bomb Out」ってのがあるんです。「Knives Out」は「鞘から出された裸の刃物」なんですが、あの、「最後の歓迎すべき大失敗の事を引っ掛けてたりして」、と思う次第。タイトル、ネタバレですやん。全然気づかないけどw
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2/4追記
コメディと言うよりも、なんか、ギャグ。単発的な。これが笑いを誘います。
呪いのビデオだよ、7日目に死ぬんでしょ、とか。貞子ーの世界進出を裏付けるギャグでエヘヘ。ひとりカラオケですよ、しかもハマってます。何なの、この人ホントにポンコツやん!
ウソを付くと戻す設定も、あの場面で、ちょっと汚過ぎひん?あれだけの数のナイフから、タマタマ手に取ったナイフだけが"Out"なんて出来過ぎでしょ?もしかして、全部"Out"?だから、"Knives Out"なん?嘘でしょ?笑ってええですか?いや笑えるw
Gagです。コメディって言うよりも、絶対、Gag!
このメンツで、こんなGagかます度胸には恐れ入りました。
007とは別人のダニエル・クレイグ
一緒に推理する映画ではないが…
古典的ミステリー
よくぞお集まりいただきました🌠
豪華過ぎる俳優陣に胸が踊る!
これぞ!エンターテイメント娯楽ミステリー!!
古めかしい大屋敷に訳あり家族がすったもんだする・・
王道のアガサクリスティ作品臭(笑)漂うストーリーが懐かしさと嬉しさを感じさせてくれました!!
移民問題に絡めるところを現代的キーにしているのには心痛もありだが結末は実に爽快!
すったもんだ家族に「ざまぁみろ~」
・・と、意地悪な私😁
すっとぼけた名探偵役のダニエル・クレイグがハマってた~✨
続編?シリーズ化?多分・・きっと・・絶対あるな!!
アミューズメントミステリー
人気俳優が複数参加。
ミスリードも巧みでテンポ良く、物語は二転三転。
そこら中に配された細かなピースをまとめ上げる手際の良さ。
鬱憤を晴らす結末。
これだけで入場料分は十分にモトが取れる映画だと思う。
まあ、ミステリーのご都合主義をいちいち指摘するのは野暮だとは思うが、現実として大好きなハーランじいちゃんを最終的に自殺に追い込んだのは彼女とも言える訳で、その本人が「私が殺した」から真犯人が明らかになり「私はハメられた」と変化したからと言って、(罪の有無はともかく)すんなり財産相続を受け入れる…ってラストに関しては、彼女の善良さを示す葛藤なりもうひとドラマあって欲しかった気もする。
これは好き嫌いだと思うけど、ちょっとダニエル・クレイグ扮する主人公ブランに「語り手」的要素ばかり強く、冒頭でビアノ「ボン♪」でなかなか気になる登場をした割に、鋭い推理で解決に導くクレバーさがある訳ではなく、かと言ってポンコツ・棚ボタ型推理でもなく、特に変人めいた部分もない…という辺りがキャラクターとして若干物足りなかったかな。
いや、それでも最後までダレる事なく展開要素が次々とやってくるストーリーは観ていてワクワクした。
劇場の入りはイマイチの様子。
「名探偵コナン」であんなに毎回記録更新するくらいみんなミステリ好きなんだから、もっとたくさんの人に観て頂きたい。
他作でのキャラが強すぎる面々が集合して混乱必至!?
理由とか動機とか
探偵ものの王道だ。
いつも思うことだが、物語であっても、犯罪にはきちんと理由と動機があってほしい。
単なる偶然の事故や出来事が理由だったり、
えっ!?そんな第三者がいたのとか、
そんな理由で、そんな大それたこをするのかなとか、
挙げ句の果てには、〇〇ビまで登場したり、
サスペンスものや、探偵ものには、このところ王道の力強い作品が少なかったように思う。
この映画は、遺産を巡る家族の愛憎劇の中で、途中の展開は、上記のようなパターンかと思わせながら、実は…という物語の進み方だ。
ポーカーフェイスで妥協のない推理を展開する探偵ブラン、
客観的であろうと努める警部と巡査
個性的かつセルフィッシュなスロンビー一族とランサム、
自分の一族を翻弄するハーラン、
そして、吐き気がたまに傷のマルタ。
登場人物の多くは、どれもクセモノだが、善人を決して犯人にしないところも、途中のドキドキの反動で、最後に観る側をホッとさせる。
これも、みな王道だ。
面白かった。
うーん・・・
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