ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密のレビュー・感想・評価
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懐かしさすら覚える王道の謎解きとサスペンス
郊外の古めかしい豪邸に主(あるじ)のコレクション、遺言状と謎の探偵、誰が味方で誰が敵か、・・・これはもう、金田一かホームズかポアロの世界です。
ただ、犯人当てをするには、最初の方が結構大変でした。事件が起こったと思う間もなく、人物紹介と警察の聞き取りが同時にされるので、頭に入れなければならない事柄が一度にわっと来ます。
私は処理しきれなくて、ちょっと眠気が・・・でも、効果音のヴァイオリンが起こしてくれました。それ以降は眠くならず、色々な要素も入っていたし、犯人の予想はついたけれどサスペンスで面白く観られました。
聞き逃しがあったせいか、knives Outの意味がわかりませんが(汗)、続編が作られるなら観るつもりです。
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2/14追記
bloodtrailさんに、outは大失敗した、なんて時に使う言葉だと教わりました。野球のアウトと同じと考えればいいんでしょうかね。そして、knivesについても、解説してくれている人がいました。
ナイフは重要な小道具だったわけですが、knife=敵意と考えられるそうです。
つまり、「敵意(それも、複数のむきだしの敵意)がアウト~!」というわけですね。な~るほど~!
これは★4の映画でした。次回作が楽しみです♪
これはコメディなのかミステリーなのか
悪くはないけど傑作とは言えないな~。ダウントンアビーより退屈はしない(少なくとも眠くはならなかった)けどミステリーとしては全然ドキドキや緊張感も無いし盛り上がりも無い。ミステリー好きな方はかなり物足りなく感じるのではないだろうか。
アガサ・クリスティの"ねじれた家"の方がよほど見応えあります。
コメディテイストのミステリーを狙ったのだろうと思われるがいかんせんコメディというほど笑えるところもさほど無くそこまで面白くない。「嘘をつくと吐く」という設定もウケると思ったのかもしれないが、不自然過ぎるし単に汚ならしく下品としか思わなかった。なんというかミステリー/コメディどっちも中途半端な印象。もう少しどちらかに絞った方が映画として良くなったのではないかと感じる。ストーリーはまずまずなのでもったいない。
主人公のダニエル・クレイグはこの役には若すぎると思った。もう少し年配で喜劇の得意な役者さんだったら映画全体がもっと面白くなったんじゃないかという気がする。コメディより真面目な役の方が向いてるクレイグはやっぱりジェームズ・ボンドが一番。
ブランじゃなくてブランクって発音してなかった?
高慢な英国人を高慢なニューイングランド米国人に変換させたクリスティリスペクトで陽気な密室殺人映画。個人的に推理映画で大切なのはキャストを見ただけで犯人がわかってしまわないことだと思っているけど、俳優陣が濃くて、誰が犯人でも面白く、パッと見てはわからないことが高得点。
名探偵物はそれを売りにすることが多いが俳優さんは実際本当によかった。刑事さんはゲットアウトでかわいそうな目にあってたあの役の人だな、と思ってたら長女夫婦はゲットアウトに出ててもおかしくない感じだし。(「ハミルトン」日本でも上映してほしい。) ワトソンがあれっていったらあれでしょ?だし。(あれもあれな人だから殺害手段はあれ。) ゾッド将軍とヘレデタリーのお母さんとキャップとラブサイモンとITが親戚。
映画にはちょっとしたネタがあちこちに散りばめられており、物語はマサチューセッツのマンションで起きた事件で、探偵のブラン(ク)は「そんな訛ってるやつ昨今いるのか?」レベルに濃い南部訛りで、立ち位置としては英国人の中にいる外部の人であるポワロに近い。ポワロの名前は英国人にはほぼ正確に発音されないので、自己紹介することが多いが、ブラン(ク)も最後のCをはっきり発音して自己紹介してた。
死ぬのは推理小説で財をなした作家だが、ニューイングランドの人気推理小説作家といえば、片田舎で脅威の凶悪犯罪(殺人)件数をほこるキャボット・コーブにお住まいのジェシカ・フレッチャーを思い出さずにはいられないが、マルタが家に帰るとお母さんが見ていたのはスペイン語吹き替え版のMurder, She Wrote (ジェシカおばさん事件簿) だった。あの番組はその設定にかなりミス・マープルからヒントを得ていると思うが、ボストンなどのシーンはらしさを出すので当たり前だが、かなり Murder, She Wrote っぽい絵になってる。
アメリカローカライズもネタだったけど、開始シーンは推理ものではアルアルなのだが、英国ドラマとか見慣れている人にはありえないと思うと思う。ある意味アルアルシーンでありえなくてかなり笑った。
矛盾だらけ
ミステリー好きとしては、物足りないの一言。
投薬ミスのトリックを、死ぬ前、ネタ帳にメモってる時点でアウト。
後の展開も杜撰で強引極まりない。
ただひたすら役者を楽しむための作品。
テレビで観れば面白いかも。
映画版マーダーミステリー
予告もキャストもいい感じ〜と思って観てみたら、すごく面白かった!
日本語のサブタイトルはけなされることが多いけど、観終わると「ははーん!」となるものが多くて、私は毎回それでニヤニヤしてしまう。このご時世どうしてもダサくなりがちだけど、観賞後は割と「ははーん」ってなるものもあると思うので、そうやって思ってる人がいたら嬉しいなぁ。
キャスト陣はそんなに知らない人でも、顔にひと癖あってなんとなく覚えていくので、登場人物多くても安心してほしいと思った笑
最近マーダーミステリー(自分が物語のキャストになって、実際に台本を読んで、キャストになり切って進んでいく体験型ミステリーゲーム)をやることが多かったので、それに近しい感じで面白かった!
自分ならどの役をやりたいかなーって目線でも観てしまうので、そこは今までとは全く違う視点で鑑賞出来た。
感情移入が過ぎるので、犯人が見えてくるタイミングでまさかの涙だったけど、終始、どうなる…どうなるんだ…はぁぁー!となり、最後は綺麗に終わっていくので、モヤモヤすることなく、スパッと終わるのが好きな人には是非おすすめしたいと思った。
断固、退屈
みなさんミステリーに造詣が深く、きちんとこの映画を評価していて本当に頭が下がります。これは本心です。
ですが面白くなかったんだからどうしようもありません。
癖のない古畑任三郎でも観させられたような気分です。古畑任三郎を面白いと思ったことは一度もありませんが。
さすがに古畑任三郎のプロットでそのまま終わりはしないんだろうなと思いながら観てましたが、言うてもドンデン返しがあるわけでも、斬新なオチや種明かしがあるわけでもありませんでした。
ちょっとびっくりするくらいつまらなかったです。
このキャストでここまでつまらないものを作るか?というレベル。
007では痺れるダニエルクレイグも、ブレードランナーでは可愛かったアナデアルマスも、なんか誰も魅力的な人物のいない、ここ最近ではダントツに退屈な映画でした。
期待しすぎたか?
いろいろな映画レビューで評判がよく、昔からミステリ好きなんで、かなり期待して観に行きました。感想としては、予想外につまらなかったです。
途中でこいつが怪しいかな、と思った人物が真犯人でそのまま終わってしまった感じです。もう一回ぐらい、どんでん返しが欲しかった。なんで、こんなに評判がいいのか。高評価をつけてる人はあんまりミステリを読んだり観たりしない人なのかな。残念!
こんなに出てきてお値段据え置き!!?
推理モノ好きな人が、自分の「推理力の腕試し」で観ても大丈夫なフェアな結末が語られる映画。
僕の推理力は負けたけども。
でももうそれだけでもこの映画が作られたことに感謝してしまうし、推理モノとしての機能に重きを置かず、フツーに鑑賞しても面白くて楽しい映画だった。本作単体としての評価以前に、ジャンルとしての推理モノがもう少し活発になると嬉しいな。
監督のライアン・ジョンソンという人は、タイムトリップを扱った『LOOPER』という映画で、ブルース・ウィリスに「(タイムトリップの)難しいリクツはわからん!」と言わせてみたり、『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』ではレイに「私、パンピーですけど」ってことにしてみたりする“軽いちゃぶ台返し”をする。その映画の主旨や観客まで否定したりはしないんだけど、その映画やそのジャンルの“暗黙の約束事”を茶化してみせたりするっていうセンスがある。そのセンスが好きで僕は『最後のジェダイ』支持派なんだけど、まぁそれは別の話。本作で僕が好きなのは「80年代にパキスタン人から買ったんじゃねーか!」っていうツッコミに声出して笑ったなぁ。
それにしても俳優陣が豪華。「豪華キャスト」って言うと「知名度が豪華」ってイメージがあるんだけど、そういう意味での豪華ではなくて、「映画好きな人がオオッ!!って嬉しくなる」っていう意味での豪華。キャップことクリス・エヴァンス、へレディタリーの絶叫母ちゃんトニ・コレット、ブレラン2049のジョイちゃんことアナデアルマス、『トゥルーライズ』でシュワちゃんの奥さん役だったジェイミー・リー・カーティスなどなど。あと『IT/それが見えたら終わり』のイケメン少年もいるし、恐怖の顔面マイケル・シャノンもいる。こんなに出てきて料金同じでホントにいいの!!?と、思っちゃうくらい豪華だから、映画館でやってるうちに観たほうがいいと思う。脇役が豪華過ぎて、主役のダニエル・クレイグがただのおじさんに見えるもん。
噂ではどうやら続編もあるらしい。「ライアン・ジョンソンが自由に遊べるシリーズ」になるんだったらむっちゃ楽しみ。
紳士探偵ブノワ・ブランの事件簿
ブノワ・ブラン・シリーズ第1作。
字幕スーパー版で鑑賞。
館、華麗なる一族、大富豪の奇妙な死、遺言状、遺産相続、謎の依頼人、混迷する事件、そして、名(迷?)探偵颯爽と登場!―ミステリー・ファンの琴線に見事触れて来ました!
"最後の紳士探偵"ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)。
この男、優秀なのか、ポンコツなのか?(笑)。
数々の経験から培ってきた推理メソッドに基づいて、事件の真相へと肉薄していきました。事件は自殺か殺人か?
単純に見えた事件は一族の思惑が入り乱れたことによって混迷し、それがさらなる悲劇の呼び水となってしまい…
ピースを繋ぐ、ドーナツの穴を埋めるものとは…?
果たして、誰もが怪しい容疑者たちの中に犯人はいるのか?
事件の裏側でいったい何が行われていたのか?
謎が謎を呼ぶ事件の意外な真実とは…!?
思いも寄らない真相が提示され、そこへの伏線も然り気無く散りばめられていたことに驚き、なかなかな本格ミステリーだと思いました。「あっ!」と思った後のオチも最高でした。
[余談1]
クリス・エヴァンスはキャプテン・アメリカのイメージが強過ぎる…。そして、絶対にキャップが言わなそうなセリフを連発するから、そのギャップに笑みがこぼれてしまいました。
[余談2]
「ブレードランナー2049」でその魅力の虜になったアナ・デ・アルマスちゃんが大活躍!―と云うかキーパーソン。思わぬ事態に巻き込まれるも、持ち前の優しさを発揮して事件をあっちへこっちへ転がしてくれました。嘘を吐くとゲロってしまうと云う特質がお笑い要素としてかなり効いてました。
[余談3]
シリーズ化が決定したそうな…
ブノワ・ブランのキャラクターがかなり立っていたので、この決定は納得。彼の事件簿をもっと観たい!
※修正(2022/06/07)
こういうのばっかり撮ってればよかったのに
正直演出はモッサリしてるし、人物の描写も主人公以外よくわからない。途中ちょっと飽きがきたが得意の逆張り展開で最後までなんとか見せた感じがしました。
大概の人は犯人はあの人だなってわかるだろうし、最後のナイフもなんだかなぁって感じでした。ダニエルの最初のピアノはなんだったのか?炙り出しの手紙もなあ。
この監督こういう逆張り展開の観客を欺く作品を撮りたいならミステリーの傑作を目指せばいいのにEP8も同じ感じで撮っちゃうから最悪の結果になってしまった。これはケネディーが悪いのか。
何にしてもスターが出て、見た後何も残らない作品でした。もうすこし面白い作品を作ってくれないとこの監督はちょっと好きになれないなあ。
久々の本格ミステリー映画
脚本賞候補というところに惹かれて観に行った。
配給がライオンズゲイトとあり、どちらかというとB級映画っぽい感じがしていたけれど
配役も豪華だし、ミステリーとしても楽しめた。
お見事!
ここ何年かの映画史(とそこから生じたイメージ)をトリック(ミスリード?)として使うとは……タイトルの通りお見事!日本のドラマではよく見るものだけど、まさかハリウッド作品でこれをやられるとはな〜😳 ミステリ好きなら引っかからないのだろうけど、自分はまんまとひっかかりました😅 謎解きに入る場面ではイライラしてしまったけれど、総じて楽しめました😀
#ナイブズ・アウト
久しぶりに生粋の推理映画を観た!
っていう感じでした。
めっちゃ考えたー!
どの人が犯人なんかな?
どの人も犯人に見えてくる!
でも、パズルのピースが全てそろうと、
すっきり!しましたー。
最近の推理モノって、
事件が大きくなることが多いです。
テロとか爆破とかウイルスとかゾンビとか、
それらがこの映画に無くて、
シンプルでよかったです。
探偵がかっこいいなー
服装がスーツとコートでビシッと決めてて、
謎を解く時にシャツの袖をまくって、
サスペンダー姿が、いい!
でも車の中で1人で歌うのがかわいい。
どっちの顔で観賞するか
「SW8」で嬉しくない名前の売れ方をしたライアン監督。自分は「Looper」を劇場で観たときに雷に撃たれた様になり、そこから良い意味で記憶していました。因みに「SW8」好きです。
そんな監督が作りたくて作りたくて作ったミステリー。過去のミステリーへの敬愛をビシバシに効かせつつも忘れないライアンカラー。いやぁ、王道を歩いてる筈なのに、知らぬ間に一列ズレてる感じは流石でございました。ちょっと冗長に感じる場面が長かったかなぁ…という事を除けば、最後まで自分の感情が行ったり来たりして良かったです。
それでも程々な点数なのは、まんま日本で作ったら画面的にはそこまで映画じゃなかったかなぁ…という点。そこも騙されてると考えると、更に面白いんですけどね。笑いや皮肉が細かすぎる感じも続編に連れてって貰えると、嬉しいかな。
名作ミステリーへのオマージュ
ミステリーは、少し奇っ怪でほの暗く不可思議な、横溝系の作品が好きだ。そのせいもあるだろうが、この作品は私にはちょっと物足りなかった。だってOPの、不気味な洋館と犬のシルエット。どうしたって、パスカヴィル家的な暗怖いのを想像するじゃん…。
富豪の死、お屋敷、遺産を廻る一族、探偵など、古典的なミステリー要素と、現代的なテンポ感とギャグの融合。難解な所もなく、小物や伏線の使い方も破綻なく、それなりに面白いし、良くできている。
早々に犯人は解ってしまうし、主人公縛りの視点と、その特異な体質を見れば、大まかな真相は読めてしまうが、それを承知の上で、展開を見守るハラハラ感と、最後の逆転の爽快感を楽しむ作品なんだろう。
が、私の好みから言うと全体的に軽かった。事件の発端、動機、登場人物のキャラクター付け、行動、全てが型通り。欲、葛藤、傲慢、差別意識などの感情も、余り深みや怖さが感じられない。主役かと思われた探偵の役回りやキャラクターも、特筆するほどの癖も面白みもない。
結果、特段感慨も興奮もなく、ふーん、やっぱりね、うんうん、で終わってしまった。
定形ミステリーのパロディやオマージュとして、カジュアルに楽しむにはいいが、個人的には、TVの2時間ドラマ枠で良かったかな。
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