ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密のレビュー・感想・評価
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ミステリーの皮を被った現代風刺映画
NHK BS1で朝放送している「キャッチ!世界のトップニュース」というニュース番組があるのだが、月1回藤原帰一氏が映画と世相を絡めて語るコーナーがある。先日そのコーナーで「パラサイト 半地下の家族」と本作が一緒に紹介されていて、「?」と思ったが、なるほど観終えると確かにそうだなあ、と腑に落ちた。
とはいえ、まあ、ストーリーはどこからどう見てもアガサ・クリスティを意識した、というかパロったコメディミステリーである。
何を書いてもネタバレになりそうだが、亡くなるのはクリストファー・プラマーおじいちゃん演ずる、偉大なるミステリー作家のハーラン・スロンビーである。もう90とかだと思うのだが、クリストファー・プラマー、若返ってないか...?家族の誰よりも生気があるんだが...。
クリストファー・プラマーおじいちゃんの家は、横溝正史的にいえば犬神家様にドロドロである。君臨する当主とその恩恵に預かる家族というのは、古今東西、ミステリーには欠かせぬ存在である。
そしてアメリカ英語を嬉々として喋る名探偵ダニエル・クレイグ。彼はジェームズ・ボンドの軛を外すと本当に楽しそうねえ..(彼が解決したのが「テニス殺人事件」てそれ「ゴルフ場殺人事件」のパロディですか?)
ミステリーとしては結構強引なつくりというか、「どうしてこうなった」みたいなところが結構あるし、ある種予想どおりの展開というか、ヒントのばら撒きが半端ない親切設計である。映像だから余計に。
また、登場人物皆怪しげなのに描き方が軽いので、本格ミステリ愛好家にとっては若干物足りない。
しかしこの物語は明解に「格差」を描いている。持てる者(というか貰えた者)持たざる者。アナ・デ・アルマス演じる超キュートで善良な看護師マルタを「受け入れてあげた」という家族の奢り。クリストファー・プラマーおじいちゃんこりゃ家族に愛想尽かすわ。
要するにこれは「古典的探偵映画」の皮を被った、「持てる者」の無意識的優越感をぶっ壊す映画な訳だ。パーティでの移民に関する議論とかあからさまだよね。
だからこその「持たざる者」マルタの描き方なのである。持てる者と持たざる者を極端に対比する為のキャラクター造型。そしてその「悪」を暴くのが、些か時代がかった名探偵・ダニエル・クレイグに課せられた役割。
クリストファー・プラマーおじいちゃんがいちばん若く見えてしまう一家の面子、皆さん癖があってよかったですね。ジェイミー・リー・カーティスがいちばん強そうでした。トニ・コレットがインフルエンサーというのも絶妙だな!そして男性はみみっちいな!とか思ったり...。マイケル・シャノン...。
クリス・エヴァンスの役は「おいしい」です。まあ彼も楽しそうよね...と思ってしまう。
そしてアナ・デ・アルマスさん。ザ・純朴!どうもキリッと美女のイメージが強かったんですが、今回の彼女はキュートですね。
方々に小ネタが仕込んであるのも面白かったです。「リング」の話とか。マルタのお母さんがテレビで見てたのが「ジェシカおばさんの事件簿」だったとか。ジェシカおばさんて英語喋るんだ...!と思ったらあれはスペイン語版らしい。(私の中では森光子が喋る)
祟りじゃ〜
思っよりひねりが効いていて面白かった。
探偵はもっとアクティブかと思ったけど
別の映画の印象だから…まさかの安楽椅子探偵とは。そう見えただけで足繁く調査してたかも知れませんが、短時間で色々調べるには限界が。むしろ嘘を見抜く天才なのかも。
事情聴取の時に真実と嘘を連続で流す手法は斬新に感じました。つまり最初の時点から皆嘘をついておりそこから紐解くのはある意味効率的で皆信用できない人物と印象付けました。
一癖も二癖もあり財産渡したく無いっすね。
色々突っ込みたい所もあるけどね。今頃ビデオテープとかそれを消磁して消すとか前時代的。
それにスマホ持ってるんだからもっと使いようもあったろうに…事件が自殺って前提だから本気で捜査してなかったんだろうけど科学捜査すれば証拠は一杯見つかるし直ぐに証拠だけで犯人?を特定できたのでは…と言い始めるとトリックが難しくなり過ぎますね。現代科学の前では完全犯罪は難しいですね。何の関係も無い第三者が犯人の場合を除いて。
しかしボンドがコロンボに転身したような感じがとうしてもしてしまう(笑)。
それにしても横溝正史は天才かと思い知らされた。
いい意味でひっくり返された
見終わったあと、
いやいや、そもそも注射をまかせちゃだめでしょ…
っていうツッコミは出てきたり、ほんの一部だけ予測できたとこはありましたが
よく探偵もので出てくるような、一本の線がつながった!みたいな、まさに
そんな印象を受けました
気持ち良く見終わる映画です
激しいこともなく、淡々と進んでるようにもみえますが、
気付くと見入ってました
極上のミステリー映画、というのに嘘はない
世界的ベストセラーを連発しているミステリー作家ハーラン・スロンビー(クリストファー・プラマー)。
高齢の彼は、85歳の誕生日の家内パーティの翌朝、豪華な自宅の屋根裏寝室で、喉元も切った状態の死体で発見された。
警察は、情況から自殺と判断したが、そこへ高名な探偵ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)が現れる。
彼は、匿名の人物から事件の調査依頼を受けていたのだった・・・
といったところからはじまる物語だが、早々にブランと捜査主任の黒人警部補とが関係者への聞き取り再調査を行う。
そこで、尋問される面々はスロンビー家の怪しい面々たち・・・
と、豪華な屋敷での殺人事件、胡散臭い登場人物、事件現場とは相いれぬ文化圏(米国南部出身、フランス語圏からの初期移民のような)の探偵・・・とアガサ・クリスティ風のお膳立てであるが、それ以上にクリスティ風味なのは序盤。
尋問で、関係者が答える画と、その裏に秘められたパーティでの怪しいやり取りの画のカットバックは、『オリエント急行殺人事件』でシドニー・ルメットが演出した手法(ルメットの映画では、前半と後半に分けられているが)に似ているし、それよりなにより、被害者の看護人マルタ(アナ・デ・アルマス)が語る内容で、事件のおおよそは描かれている。
このマルタが語る内容と、すぐさまブランが彼女を事件捜査のパートナーに指名する件は、クリスティの『アクロイド殺害事件』を彷彿とさせる。
あの有名な著作では、犯人は〇〇なので、それを隠して映像化したドラマ(ポワロ=スーシェ版など)ではその面白さが出ず、やはりここは倒叙ものとして映像化するしかないのか・・・と思った次第。
とすると、犯人は・・・となるかもしれないが、それだと映画は1時間ぐらいで終わってしまう。
この映画は、最終的にはフーダニット(犯人当て)映画。
決着点がわからず、ハラハラドキドキとして展開していくことになる。
そのような枠組みもさることながら、クリスティ・ファンにはニヤっとするシーンが多々ある。
ひとつはクリスティもので図らずも出ている階級意識。
クリスティものでは、だれも使用人の顔など憶えていない・・・というトリックが使われるが、この映画では人種差別として描かれており、マルタの出身地を、エクアドルであったり、パラグアイであったりと、関係者のだれもキチンと憶えていない。
これは探偵役にも踏襲されていて、南部なまりのブランを、関係者のだれもが「胡散臭いオヤジ」としかみていないし、ブランも時折「ヴォワラ」というようなフランス語も使ったりする。
もうひとつは、見間違い、聞き違い。
このちょっとした勘違いは、クリスティものでは多用されるが(ま、ほかのミステリでも多く使われるが)、この映画でも「出たぁ」と思うほどの上手さである。
ということで、最後の最後まで、落としどころがわからない展開、さらに、マルタが嘘をつけないという設定(これはミステリでは、かなり珍しい)が活かされて、ホント、面白かったです。
極上のミステリー映画、というのに嘘はないです。
本当にスターウォーズEP8という不出来な作品と同じ監督が作ったのかな
スターウォーズEP8はゴミとしか思っていないので、見る気は全くなかったが強く薦められて見てみた。確かに良い出来。
ひねりが2重に構成されていて、最初のひねりだけだと矛盾点がいくつかあってやはりハズレかと思いきや、次のひねりで矛盾点が綺麗に解消される。
ただ、理屈上は矛盾はないけど、実際のところ時間が無い状況下で犯人があのように行動するのは無理だろうね。そのような点も踏まえて楽しむ作品かと。
ジェイミー・リー・カーティスが出てるョ
何か似てると思い、クレジットで確認しました
ハロウィン以来のなんとなくのお気に入りなので だからどうてこともありませんけど
たまに見かけると何かウレシ
一緒に年取っていってる感じ
評判が良かったので観ました
疲れていたこともあり 最初はこりゃ寝ちゃうナて思ってましたが まぁ寝ませんでした
謎解きはあまり好みじゃないので普通です
普通すぎてあまり書くことありません
別にけなしているわけではありません
普通です
l’ll recommend it to you
According to the film,
I saw a different image of Daniel Craig from that l’ve ever known. His this time roll is a bit comical and there is no James Bond.
It’s a fresh but l don’t think he needs to be a this roll.
In the middle of the story, a criminal person seems to be cleared, but the tale still goes on. The story changes several times. It’s really really amazing.
This isn’t a comment about film,
a person sitting behind me kicked my seat many times during movies. First few times I could stand it but at last I turned back and sent a warning look at him. Unfortunately it’s still going on. I supposed it’s not intentionally but disappointing me because here is the small theater where film lovers join.
久しぶりの探偵ものミステリー映画
探偵の出てくるミステリー映画なんて久しぶりな気がする!雰囲気のある館に集まる容疑者たちの設定がまず楽しい。
かなり前半で犯人がわかってしまうような感じだったのと、なんでこんなことするのーっていう人物がいてちょっとショックだったから途中なんだよー期待外れの映画かなと思いきやちゃんとトリックのあるミステリー映画だった。
名探偵もののミステリー小説が好きな人なら好きだと思う。私は楽しかったので続編も見たくなった。
探偵がスパイに見えるんじゃないかと思ったけど大丈夫だった。
コメディの部分もあり、ちょっと泣けるとこもあって謎解きもあって楽しかった。
「期待通り」って感じ!
ミステリー好きの心をくすぐるような、いかにもな舞台設定&いかにもな登場人物たち…こりゃ予告詐欺か、はたまた大どんでん返しの超名作か、どっちに転ぶかなぁと恐る恐る観ました。
結果はどちらでもなく、期待を大きく裏切るような展開はありませんでしたが、スタンダードな推理もので、いい意味で期待通りといった感じ。ストーリーは先が読めてしまうかもしれませんが、キャラクターやユーモア要素、伏線の置き方など、肉付けが素晴らしかったです。
ぜひ、シリーズ化を期待します。
予告などを観て興味を持った方は観て後悔はないと思いますよ!
アガサクリスティに捧げる
まずダニエルクレイグ、すっかりポンドが板についてしまい
どうしてもそんなイメージでみちゃうけど、なかなかどうして探偵役がはまっている。
そのほかも豪華俳優陣。
みてるだけでわくわくさせられる。
どいつもこいつも怪しいが開始すぐに犯人がでてくるので倒叙ミステリー?と驚かされるが、、
中盤からなんとなく予想できるようになってしまうので、さすがにアガサクリスティほどの予想できないトリックを期待するのはよくないがそこそこに楽しめる
テンポよく楽しめるし推理サスペンスだからって構えて見なくてもよい娯楽作。
最初は登場人物が一気にでてくるのでだれがだれだかわからなくなりがちだが、みんな濃いのですぐに理解できるようになります。
ダニエル・クレイグがコメディタッチ??
こーいったミステリー系では大抵初めの30分で犯人がわかってしまいがちなのに、これは途中から「え?この流れでどぉ繋げていくつもりなの??」と気にしてあげてしまうほど。
騙された、という感覚はないけど、それでもいい感じにまとめられたのが心地よい。
ダニエル・クレイグを、というかブラン探偵を"KFC"やら"南部訛り"やらとなじるアホ親子は教養のなさが上手く演出されてるwww
「13の理由」のハンナがこんなところに出ていて驚いたー!!!
俳優の皆様の別ヒット作がいつも脳裏をよぎり…
面白いストーリーでした。
ラストはスッキリします、が、そこにたどり着くまでに
007、キャップテンアメリカ、ドラゴンタトゥー、ドレミのトランプ大佐、そしてまたドラゴンタトゥー、のリフレイン
😆
皆さま濃いキャラを演じすぎ。
それがまた楽しかったです。
正直ものは… バカをみるか、得をする、か。
ミステリーとか謎解きとかいうより、人として、がしっかり描かれて気持ち良かったです。
テネシー訛りの探偵紳士
家庭のいざこざフーダニット作品は後味悪いイメージがあったので心して観賞したんですが、
全然大丈夫!
(それよりも、予告のミッドサマーで心を抉られました笑)
軽妙で重厚なお話でした。これはなにも前知識をいれずに観ていただきたいです
P.S.
ツイードスーツのジェームズボンド。
最低男のキャプテンアメリカ。
100点満点です。
あのナイフのオブジェ何かあると思ったら
久々に若いエルキュールポアロを観たぞ
田舎なまりの❗️
なかなかいいキャストで。皆さん一癖も二癖もあって面白かったわ
最初に出てきたカップは、ラストシーンでのブラックジョークになっていたのね
私の家、私の生活、私のコーヒー
auマンデー1本目は、ジェームズボンドとキャプテンアメリカが、相対...
auマンデー1本目は、ジェームズボンドとキャプテンアメリカが、相対するコレ!
序盤の台詞の多さに、字幕追うのに精一杯で、人物相関図と内容を理解するのが、一歩も二歩も遅れてしまった。
終盤やっと追いついて、あぁそう言う事ねっ!?て感じでしたが、疲れた。。。ってのが本音(^◇^;)
吹き替えで観たら理解度は格段に違うと思うので、地上波かDVDがいいかも!?
ただパッと見は、ジェームズボンドのダニエルグレイグが、目力の強弱と声色・イントネーションと立ち姿で、ボンドオーラを消す演技は流石〜007の新作も楽しみです。
オーソドックス
オリジナル脚本の映画という事で、監督の手腕が問われる作品でしたが、まぁ、よくまとまった作品だったのではないでしょうか。登場人物の多さも全く問題なかったですし、探偵役のダニエル・クレイグが007役とは違って地味な活躍でしたし、ストーリー的にも、ちゃんと理路整然たるミステリーになってました。足を運んで観る価値のある映画だと思いますよ。
平凡…
正統派ミステリーと言えば聞こえはいいかもしれませんが、私にはただ古臭いだけにしか…
正統派のお約束を守りつつ現代らしい何かをドーンと出してくれれば…確かに時事ネタはいっぱいあったけど、ほぼ全部罵り合いの種にしかなってないし…
ダニエル・クレイグやクリス・エヴァンスの新たな一面が見られる…という期待も、どちらもそこまで魅力的なキャラではなくなんだかイマイチ。
モブはもう本当にモブでしかなかったし…
久しぶりに良作に出会えた
ポスターの感じ予告編の感じで気になっていた作品
公開されてレビューも3.9と高評価
これは行っててみようと思い鑑賞
最初はダニエルクレイグが名探偵で鮮やかに解き明かすのかと思っていたけど早々に犯人提示されてしまう!
コロンボ方式か!?と思いきや話はどんどん進み先の読めない展開に引き込まれます。
このままでは胸くそ悪い結末だなーと思っていたら急にダニエルクレイグが大活躍!
最後は観客みんな大爆笑のアクシデントを経て完結へ。
久しぶりに良い映画良いミステリを見れて大満足でした!
アナが可愛い!
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