ソワレ

劇場公開日:

ソワレ

解説

「燦燦 さんさん」の外山文治監督が、村上虹郎と芋生悠演じる若い男女の切ない逃避行を描いたドラマ。豊原功補、小泉今日子、外山監督らが立ち上げた映画制作会社・新世界合同会社の第1回プロデュース作品。俳優を目指して上京した翔太は、俳優では芽が出ずに今ではオレオレ詐欺に加担してなんとか食い扶持をつないでいる。ある夏、翔太は故郷の和歌山にある高齢者施設で演劇を教えることになり、その施設で働くタカラと出会う。数日後、祭りに誘うためにタカラの家を訪れた翔太が目撃したのは、刑務所帰りの父親から激しい暴行を受けるタカラの姿だった。とっさに止めに入る翔太、そして逃げ場のない現実に絶望してたたずむタカラ。翔太はタカラの手を取り、夏の街の中へと駆け出していく。

2020年製作/111分/PG12/日本
配給:東京テアトル
劇場公開日:2020年8月28日

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(C)2020ソワレフィルムパートナーズ

映画レビュー

4.0外山文治監督の映画愛がもたらした幸せな意欲作

2020年9月4日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

これまで製作、宣伝、配給とすべてを自らの手で丁寧にこなしてきた外山文治監督が、豊原功補&小泉今日子という理解者を得て製作した渾身のオリジナル作。とにもかくにも、映画館で見るべき映画ということに尽きる。生命力あふれる村上虹郎、芋生悠の姿はもちろんだが、ロケ地・和歌山の息遣いすら聞こえてきそうだ。匂いのある映画が完成したが、匂いのある役者、匂いのある製作陣が愛情をぎっしり詰め込んだのだから当然といえるかもしれない。何度だってやり直せるんだよとそっと語り掛けてくれる、とても幸せな作品だ。

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大塚史貴

5.0カタルシスという名の「浄化」

2024年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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R41

3.5芋生さん(悠)を観た-2

2024年9月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「左様なら」で書いた通り、キネカ大森の「芋生悠特集」で、「左様なら」と本作を観た。

東京に出て俳優に挑戦し続けるが生活のためにオレオレ詐欺にも手を染めている青年が、父親に乱暴され続けた過去を持ち、高齢者介護施設でひっそりと働く女性と出会い、あるきっかけで、父親を刺してしまった女性と逃避行をする話。

どうにもならない世界。「傷つくためだけに生まれたんじゃない!」という憤り。誰かの心に残りたい、という気持ち。「あんた、優秀だわ」という声をかけられる歓び。
全編通して、にっちもさっちもいかないのだが、その中を飛び交うこうした思いと言うか叫び。それらは根源的過ぎて、こちら心に次々と突き刺さる。

そしてにっちもさっちもいかない逃避行の中にも、小さな充実感と一時の幸福感があり、そしてまたいさかいと絶望が訪れる。

壮絶なエンディングも決して気持ちがいいわけではないが、なにか大切な映画を観たという気持ちは心の中に残った。

偶然だと思うが、こちらも海というか波の印象が残る映画だった。監督違うのにね。

おまけ
ちなみにトークショー登壇者は、芋生さんに加えそれぞれの作品の監督である石橋監督(夕帆)と外山監督(文治)、「左様なら」での共演者である祷さん(キララ)と石川さん(瑠華)。「夏になると思い出す映画」という芋生さんの言葉が印象的だった。

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CB

今どき駆け落ち?『人の気持ち分かっていないのはこの監督だけ』

2024年5月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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When I am 75♥️