おしえて!ドクター・ルース
劇場公開日 2019年8月30日
解説
90歳で現役のセックス・セラピストとして活躍するドクター・ルースことルース・ウェストハイマーを追ったドキュメンタリー。1981年、ニューヨークのラジオ局で放送開始されたトーク番組で誰にも相談できない性の悩みを明快に解決するドクター・ルースのチャーミングなキャラクターはたちまち評判を呼び、84年にスタートした全国ネットのテレビ番組は一大ブームを巻き起こした。性の話題はまだタブーだった時代に、彼女は人びとのエイズへの偏見をなくすために立ち上がり、中絶問題では女性の権利向上をバックアップし、LGBTQの人びとに寄り添いつづけてきた。ドイツで生まれ、幼い頃に家族をホロコーストで失い、終戦後はパレスチナでスナイパーとして活動したドラマチックな経歴を持ちながら、いつの時代も自分らしく生き、常に笑顔で前を向いて生きてきた彼女のドラマチックな人生に迫っていく。監督は「ジェンダー・マリアージュ 全米を揺るがした同性婚裁判」などのドキュメンタリーを手がけたライアン・ホワイト。
2019年製作/100分/G/アメリカ
原題:Ask Dr. Ruth
配給:ロングライド
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2019年8月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会
91歳のセックス・セラピスト。とてもキャッチーな肩書きが興味をそそる。そして、画面に登場しドクター・ルースは、ラジオの"セックス相談室"に電話してくる悩める現代人の切実な相談に、明るく、そして的確に答えていく。明るいのは生来のキャラクターだが、世界の名だたる名門大学でヒューマン・セクシュアリティを学んだ経験値を元手に、もぞもぞした相談を軽く一刀両断にいていく彼女のアドバイスの、何と的確で端的なことか!?「そうですねぇ、えーと、それはですねぇ」的な対応は皆無なのだ。同時に、第二次大戦のホロコーストで家族を亡くした凄絶な過去を、その底抜けに明るい笑顔の裏側に隠していることを知ると、ドクター・ルースのことが余計に愛おしく思えてくる。それ以上に、彼女は最愛の夫に恵まれ、子供たちからも尊敬され、仕事で大成功し、今も現役バリバリ。つまり、女性としてすべてを手に入れた理想的な成功者なのだ。だから、本作を"女性のための人生セラピー・ドキュメント"と名付けたい。
2022年6月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
セックス・セラピストとして有名なドクター・ルースはユダヤ人で、フランクフルトで生まれ、ナチスにより両親を殺され、スイス、パリ、イスラエル、ニューヨークに移っている。
常に満面の笑顔で写っている写真は特徴的で、小説よりも奇な人生と合わせると、人間としての大きさを感じる。
2022年4月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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笑顔はラッキーを掴むのかもしれない。
この映画を見て本当にそぉ思った。
この人は沢山、影で泣いてきた。だけど涙を無駄にせず明るい方は前進することを考えて前に進める人だと思った。
セックスセラピストって聞くと、なんじゃそりゃって職業だし、それらしき人って沢山いる。
だけど、彼女は好奇心から学位をとってるし
耳を傾けたくない人でも、耳を傾けてしまう。
そして、固定観念の強い時代に政治的発言を
避けながらも中絶や同性愛について語る。
悩んだり苦しむ人の味方である姿は、人一倍
孤独や困難を乗り越えてきたからなんだろうな。
2020年8月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
『ジョーカー』のトークショーの中で、年配の小柄な女性コメンテーターみたいな人(ホアキンが○○する人)がいたが、あれってドクター・ルースがモデルというかパロディなのでは。
中々に波乱万丈な半生というかほぼ朝ドラな感じ。知性も可愛らしさもある人物像はRBGにも通づるところがあり魅力的。おばあちゃんが学校に性教育の講師で来ちゃう孫(男)には同情を禁じ得ないが、まあガンバ。
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