90歳の現役セックス・セラピストのドキュメンタリーが公開
2019年6月6日 11:30

[映画.com ニュース]アメリカで最も有名な90歳の現役セックス・セラピスト、ドクター・ルースを追ったドキュメンタリー「Ask Dr. Ruth(原題)」が、「おしえて!ドクター・ルース」の邦題で、8月30日に公開される。性の話題がタブーだった時代に、エイズへの偏見をなくすべく立ち上がり、中絶問題で女性の権利向上を後押しし、LGBTQの人々に寄り添ってきたルース。ホロコーストの孤児、元スナイパー、シングルマザー、3度の結婚を経験した波乱万丈の人生を映し出す。
これまでドキュメンタリーの企画依頼を断り続けてきたルースだが、90歳になるにあたり、自身の家族に人生を語り継ぎ、アメリカ社会の性教育においての自分の役割を記録する必要があると感じ、今回の映画化を許諾した。監督は、ビートルズを支えた元秘書の独白を記録した「愛しのフリーダ」(13)や、サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門監督賞を受賞した「ジェンダー・マリアージュ 全米を揺るがした同性婚裁判」(14)、などを手がけたライアン・ホワイト。
少女時代に家族をホロコーストで失い、終戦後はパレスチナでスナイパーとして活動し、女性が学ぶことが難しかった時代にソルボンヌ大学で心理学を、コロンビア大学院で博士号を取得し、セラピストとしての知識を深めるためコーネル大学へと進学。その間アメリカに渡り、未知の国で英語も不十分なまま、シングルマザーとして娘を育てた。そして、30歳の時に、3度目の結婚で最愛の夫フレッドと出会う。自分らしく生きるために学び、いつでもポジティブに生きる“ドクター・ルース”の半生に迫る。
1981年ニューヨーク。日曜深夜、ラジオから流れるトーク番組「セクシュアリー・スピーキング」に人々は夢中になった。誰も教えてくれない性のお悩みをズバリと解決するドクター・ルース。身長140センチ、ドイツ訛りの彼女は、そのチャーミングなキャラクターで、たちまちお茶の間の人気者になった。彼女の評判は全米中を駆け巡り、84年にはテレビ番組が全国ネットでスタート。一大ブームを巻き起こした。
「おしえて!ドクター・ルース」は8月30日、新宿ピカデリーほか全国で公開。
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