パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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この映画は総合芸術!
韓国のドラマとか映画には全く興味がないもので、今まで気にはなっていたものの他の作品を優先して観ていて、今回のアカデミー賞でこれはいかなくては!と急いで鑑賞。
改めてアカデミー賞の効果はすごいですね。平日の昼間でも満席です。
感想として、全てが予想を裏切る展開。
サスペンス、ミステリー、エロス、ヒューマニズム、社会性、コメディ、など、、すべてを兼ね揃えている。
最後の場面のあの迫力には慄きと悲しさと、どうしようもできないもどかしさに涙が流れた。
この先は少しだけネタバレが入るけど
他人のSEXの場面に遭遇してしまうのは個人的にはすごく嫌だ。
欧米系のエッチなシーンは喘ぎ声や胸への愛撫は少なめだねど
韓国も日本と似たような前戯から入るんだなと新たな発見をしたw 日本と同じように普通に喘ぎ声を出してたし。
あと、2度ほど父親がパク社長に奥さんの事を愛しているんだろ?と聞いたときのパク社長の答えや反応がモヤモヤした。
あれは、パク社長は妻を本当は大して愛していないと解釈すれば良かったのだろうか?
個人的にずっと引っかかっている。
エンドロールの音楽が良かった。
この映画は本当に面白い。もっと早く観ればよかった。
良い映画だが好きな映画ではなかった
とても素晴らしい映画だったがあえて残念だった点だけ書く。
この映画を語る上で格差社会、格差社会というが、私は別にこの映画が韓国の格差社会を本質的に描いたものではないように思う。格差社会を道具的に使ったとても良くできたエンタメホラー映画だと思う。
ストーリーは偶然起こってしまった悲劇であり格差社会による必然的な悲劇ではない。
個人的な嗜好だが、その道具としてストーリーの軌道力となる格差の中の家族がとても一面的で登場人物の誰にも共感できなかった。
結局、別々の社会の人間たちが互いを理解することはなかったし、鑑賞者にもその機会は与えられなかった。誰かが裕福な人は~だ、貧乏だから~だと決めつけずにその家族たちが持つ困難を理解しようとしただろうか。だれも他者を理解せず、自分の理解の外の事に対して受け入れられず破壊する。人間的とは思えない、ホラーである。
貧乏な家族の長男には他者を理解しそうなところは少しあった。裕福な家族の女の子の日記を読もうとしたり、バースデイパーティの時に「急に集まったのにこの人たちはとても自然だ。」という部分。誰かの視点や当たり前を知ろうとした部分だ。だけどこれはストーリーには生かされなかった。
結局貧乏な家族は自分を偽って裕福な家族の見かけしか見ていなかった。そして裕福な家族も他者を嗅覚として感知はできたが結局は他者には何の興味もなく、何も見ようともしなかった。
他者が見ているもの、自分が当たり前だと思っていたものとは違うものを与えてくれることが映画をみるという行為でもある。この映画の家族描写には新しい視点がなかったのが個人的には物足りなかった。
韓国映画もなかなかやるな!
色々な家族の形、みんな違ってみんな良い
平日の真昼間の上映で満員御礼。入場まで行列を組んでのしばしの待ち時間にみんなの期待が嫌が応もなく膨らんでいくこの感じ、カメラを止めるなの時に似てるわ〜
それはともかく、ラスト近くの数十分間、血みどろの殺伐としたシーンでうわあ・・ってなるにはなるんですが、それにもかかわらずこの映画の登場人物の皆が皆、嫌味がなくて、なんか憎めないのが、この映画の最大にして不思議な魅力というのがまとめの感想です。上流階級の一家はバカがつくほどピュアでイノセント。この人達なりに子供のことで悩んだりしつつ、パパは昼間はしっかりお仕事してるし、なかなか人並みに努力して生きてる感がある。そもそもここの家族が懐疑的な人達だったらこの映画が成り立たないので功労賞ものですわ。地下室の2人は超異常な環境にありながらも溢れる夫婦愛に脱帽、ただの敵役ではない。半地下の家族、この4人も結束力だけでなく愛に溢れている。あんな底辺の生活にありながら親子愛、兄妹愛が色々なシーンで伺える。特にあれですよ、儒教の国なのかな(韓国のことよく知らないけれど)、息子のギウがあのダメおやじにずっと敬語使ってますよね。どんなに悲惨な状況でも、また、家族ぐるみで卑怯な振る舞いをすることになったとしても、この家族が憎めずしかもとことん明るく健気に見えてしまうのは、こういう基本設定が根底に流れているからだと思うのです。お国柄と言ってしまえばそれまでですが、だとしたら今の日本でこの設定でこの脚本は作れないだろうな。
ラストはギウの妄想ではあったけれど、前向きな姿に安心するとともに、あの修羅場をかいくぐって3人も生き残ったのだから、本当にまた一緒に暮らせるようになれれば良いな。もちろん、上流階級の残った3人も頑張って生きて欲しい。やっぱりどの家族も愛おしい、不思議な映画だったなあ
衝撃…。
韓国映画の佳作は昔から衝撃がでかい(笑)
久々に頭が真っ白、そしてその後はあれこれとシンキングタイムが我ながら長い。
笑って、恋して、怖くって、切なくて、怒りが湧いて…。まさしくすさまじいほどのエンターテイメント。
格差社会の最前線で仕事をしている自分自身がきちんと生きているんだろうか、と考え込んでしまった。
ソン・ガンホ演じる「パパ」の衝動性をいったい誰が止めたらいいのか。
頭のよさを違うところに使っているだけの優しい家族を誰が支えていくのか。
自分と同じ血の通う人間だと相手を認めても、自分とはまったく違う境遇にいる人間であることに気づいた時、そこから悪意のない「差別」の萌芽の視線を向けられたとき、誰が僕を止めてくれるのか。
人と人は出会うもの、出会ってしまうもの。
見て見ぬふりをすることだけで社会はもたない。自分ももたない。
もしかしたら、この映画は見た人におのれの弱さを伝えることができる作品なのかもしれない。
素晴らしい。傑作だと思う。
興奮も感動も無し。
前半と後半で趣が変わる演出
消毒薬の煙、大雨、インディアン、桃
その少年の誕生日はなぜか呪われている。
今年は、家を離れてキャンプ場へ。
ムングァンは、後任の家政婦に蹴落とされ、階段の下に転げ落ちた。二人の幸せは忌むべき桃によって消えたのだった。
(運転手をクビにし、家庭教師と美術の先生だというあいつらは、なんかあやしい)と思っていたかのかどうか。
主な登場人物は十数人だが、ひとりひとりのキャラが立っている。誰が主人公でもいいような。
とんでもない作品を見たという印象。
今まで、ポン・ジュノ作品を見ていなかったのであるが、韓国映画は何本か見たことはあった。ファン・ジョンミンとか、猟奇的な彼女とか。
よく練り込まれた脚本、台詞、日本とはひと味違う役者陣、アメリカの影響を我が国よりもより強く受けた印象のある文化、隣国北朝鮮の存在、など、日本の60年代70年代チックな、どことなくサイケデリックな雰囲気をそこかしこに感じる。
Amazonで、早速、「グニエル 漢江の怪物」を観たが、想像を超えるなかなかの作品だった。
時々ふと、中国映画や韓国映画、台湾映画も見なくてはならないとは思いつつ、あまり見れていなかった自分に反省。
天才ポン・ジュノ作品は、映画好きならなおさら見続けなければならないと今更ながら思いました。
今回は、作りこまれた二つの大きなセットが、セットとは思えないリアリティをもって迫ってくる。美術、脚本、演出、出演陣、撮影、音楽どれも素晴らしい。
スリリング
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