パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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別の見方をすれば。。。
そうだな、この映画観終わると、韓国映画ドラマらしい、たくさんの仕掛けが仕掛けられている感じで飽きさせない。でも、最後は飽きた。この映画、結局のところ、北朝鮮に対する皮肉映画とみたね。この半地下家族は北朝鮮を象徴しており、寄生虫とは、北朝鮮の現状を表している、という視点でこの映画を見直すと、すべてがつじつまが合う。北朝鮮は韓国、中国、ロシア、日米すべてに寄生しており、核保有という道具をつかって自慰行為に熱心。
意外と笑える
嘘のストーリーをでっち上げて、金持ち家族のパク家相手に取り入るだけの能力があるのに、なぜキム家全員が今まで貧困なのかとか、人を雇うのに身元や経歴を詳細に調査しないのかとか、色々と疑問点はあるものの中々面白かった。パク家が帰宅する前に、宴会をやっていた証拠などを雑に隠すところとか笑えた。台詞一つ一つも笑えるシーンが多く、タイトルの不気味さに反して笑える映画だった。
意外性もあって面白いけれど、後半からラストシーンに至るまで、殺人が起こったり父親が地下に潜伏していたりと、奇をてらうだけのストーリーという印象になってきた。そのためあまりのめりこめなかった。
どんな風に「見る」のか、非常に興味深い
カンヌやらアカデミー賞やらでとにかく話題の作品なので、今更ド素人の私が演出的な話をしてもしょうがない。
「格差社会」について悲観的な話をするのも味気ないし、ここは一つ「結末は絶対に話さないで!」というお願いに隠された、ポン・ジュノ監督の照れ臭いくらい純粋な「希望」について書こうと思う。
この映画に登場する人物の中で、全てを俯瞰的に把握しているのは一番幼いダソン。
ダソンはかなり面白いキャラクターだ。
ダソンは「先住民マニア」である。西部開拓史という近代アメリカの支配階級から見た「繁栄の始まり」は、先住民側から見れば抑圧と搾取の始まり。
先住民に夢中なダソンとは、虐げられてきた弱者に寄り添う存在なのである。
IT企業社長の父は「現代の社会を支配する人たち」の象徴だし、美人で流されやすい母は「扇動に煽られる市民」と「トロフィーワイフ」の側面を併せ持つ。
ダソンの父と母は現在の社会の有り様に、完全にはまりこんだ者たちだ。
そんな両親はダソンの行動を「奇行」だと思っているが、その奇行は格差が横行する社会への潜在的な拒否反応である。姉のダヘはダソンの奇行がフェイクであることを見抜いているが、ダソンにしてみれば「奇行」を行っているのは両親やその価値観に従う姉であり、搾取と支配に取り憑かれた大人たちの方である。
ダソン自身、キム一家に「半地下の臭い」を感じ、彼らが同じ臭いであることを指摘するが、そこに父のような「不快感」はない。
「半地下の臭い」のするギジョンになつき、膝の上に座って大人しく絵を描いていたり、クビになった「完全地下」の元家政婦・ムングァンと連絡を取り合ったりしている。
ダソンの中では確かに生活の差はあれど、格差によって生まれる「支配・被支配」の差別は形成されていないのだ。
あまりにも幼いので彼が物語の中で積極的な役割を果たすことはないが、地下のグンセから発せられるSOSを読み解けるのはダソンだけだった。
終盤、グンセの襲撃によって阿鼻叫喚と化したガーデンパーティーで、半地下の住人であるギウを救おうとするのは高校生のダヘであり、地下の住人となってしまったギテクを取り戻す決意をするのは20代前半のギウである。
ダソンほど純粋な存在ではないが、彼らもまた今存在する社会のルールに絡めとられるギリギリ手前の人物たちだ。
厳然と存在する格差に対し、「それはおかしい」と声を上げたり、弱者を差別することなく手を差しのべたり、自分の可能性を信じ賭けてみようとする人物たち。
コミカルなまま悲劇に突入していく物語、悲観的に見れば「格差の再生産」を予感させるようなラストシーンとは裏腹に、ポン・ジュノは若い世代に対して、希望を込めて作品を作ったのだろう。
そしてそれがピュア過ぎて照れ臭いから、ネタバレ厳禁!なのだと思う。
元々のタイトルは「デカルコマニー」にしようとしていたらしい。絵画の技法の一種で、観る人次第で印象が代わるこの技法は、自分がどこに視点を持つか?で全く違った作品鑑賞が可能になる。
「パラサイト 半地下の家族」に絶望を見るのか、希望を見るのか?それは自分自身の絶望と希望、そしてそのどちらを選択するのかを発見できる行為でもあるのだ。
わりと不愉快
良く出来てはいる、、と思います。
でも魅力的な登場人物もおらず、主人公家族は嫌な奴ばかりで、悲惨で惨めで、スカッとするわけでもなく後味も悪い…。
韓国の人はこういう作品が世界に出ることをどう思うのだろう。
でもなんだか忘れられない作品ではあるので、
凄い映画ではあるのかも。。。
韓国映画の真髄
当時、映画館で観ました🎬
裕福な一家に身分を偽って入り込んだ失業中のキム家の人達。
やがて想像を絶するような展開が繰り広げられ…。
韓国は結構ダークなストーリーがありますよね。
ソン・ガンホが演じるキムは見事だったと思いますが、なかなか重めな結末というか。
あの怪我で息子が助かったのは救いでしたが…。
罪を犯してしまった彼は、残りの一生を地下で過ごすのでしょうか。
お金を持つと、人は慢心していくものなのか。
持たないものを、見下すようになってしまうのか。
重たい内容ですがそれでいて、考えさせられる映画でした。
発想は面白いけど
ストーリーは結構もやもやしました。
序盤に騙して雇われた時点でそこそこ成功しているのに、終盤のあの展開はちょっと個人的には納得できないです。
嫌なら離れれば良かったし、そもそも先に騙して利用していたのはどっちなのかと。
youtubeでひろゆきさんも同じような感想を言っていて、恵まれている人、ひろゆきには理解できないとかコメントが付いていましたが、私はどちらかと言うと貧乏寄りですが、ひろゆきさんと同じ感想になりました。
プライドあるならせめて自首しようよ。
怒りはあれど殺人の免罪府にはなりえない。
もやる人はもやる作品だと思います。
これ系なら万引き家族の方が良作に思えましたね。
予想を超えるような展開!
予備知識無しで観ることを進めていましたので、外的情報を遮断して鑑賞しましたが、笑いあり緊張感もあり、しっかり韓国社会の問題も取り上げた社会派映画とも呼べる映画で、数々の映画賞を受賞した理由もわかりました。
裕福で豪華な住居に暮らすパク一家、反して働き口も無く半地下のボロ家で暮らすキム一家の貧富の格差を非常にうまく対比させながらも、パラサイトとはよく言ったもので、キム一家が徐々にパク一家に寄生していく様子が面白可笑しく描かれており、全く飽きません。
その飽きない理由は、やはり誰でもお金持ちには妬みという感情は少なからずあると思いますが、本作はその妬み部分を貧乏な一家がスカッとさせてくれるような展開だからと思う次第です。確実に寄生されるパク一家に対する同情よりかは、寄生した貧乏キム一家の方を応援したくなります。
といいますかキム一家のこの寄生していく能力(というか技術)が、余りにも見事過ぎて、能力をもっと違うところにいかしたらキム一家確実に貧乏でないでしょ!って思う次第です。
そして飽きさせないもう一つの理由は、前半から中盤にかけてのお笑い要素から、中盤~後半にかけては一気にサスペンス要素が強くなり、緊張感を出してくるのも良かったです。ネタバレすると面白くないので書きませんが、完全に観る者の予想を超えるような展開には驚きすら感じ目が離せなくなります。
全体として、予想外の展開もあり終始楽しませてくれる要素が強く132分という割と長めな映画時間でしたが、ダレることなく突っ走って鑑賞出来きました。
ただ無能なだけでは?
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両親・息子・娘の4人家族がいた。息子の友達は金持ちの娘の家庭教師をしてた。
留学中に代わりに見て欲しいと言われた息子は、偽の身分証を作って潜り込む。
そこで家政婦や運転手を失脚させ、4人全員がその家に雇われることに成功。
主人一家が泊まりでキャンプに行った日、家族4人でその屋敷で酒を飲む。
すると首になった家政婦が突然来て、地下の隠し部屋に夫を匿ってたことが判明。
しかしアホミスから、4人が実はグルって分かる決定的証拠の動画を撮られる。
そしてその弱みを握った前家政婦は本性を現し態度が急変。
さらに奥様から、大雨でキャンプが中止になりもうすぐ帰ると連絡が来る。
焦ってもみ合ううち、前家政婦を階段から突き落として殺してしまう。
その夫を何とか地下に閉じ込めて、母が家政婦として何とか表面を取り繕う。
他の3人は隠れてたが、そこで父の体臭が酷いと言われてるのを聞く。
その日は何とか3人そろって脱出し、その数日後のこと。
息子は前家政婦の夫も殺すしかないと思い、地下室に行く。
そして復讐に狂う前家政婦の夫から返り討ちを食らう。
さらに男は他3人にも襲いかかり大騒ぎになる。娘は刺されて死亡。
この混乱に乗じて父は主人を殺して逃亡。世間を騒がせることとなる。
父の行方は不明とされてたが、当然その誰も知らない地下室に逃げてた。
何とか一命をとりとめた息子はいつか金持ちになってその家を買おうと誓う。
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何も考えず見るだけならそこそこ面白い。時間もすぐに経つ。
見終わった瞬間は4をつけようかと思ってたが、やっぱり2になった。
ってのはあまりにも自業自得過ぎて、この家族に何の共感もしないから。
不真面目でバカな奴らが詐欺を働いて、その報いを受けただけなのでは?
こんなのにヒガミ殺された屋敷の主人が不憫過ぎ。
家族4人とも性根の腐った人物ではないように描かれてたように思う。
でもやってることがクズなんだから、感情移入も糞もないわな。不幸で当然。
特に父親は家族全員を不幸にし過ぎ、その無能さは万死に値するって。
あとあの金持ちでバカ正直な奥様が、可愛いし色っぽ過ぎw
悲しかった
悲しくて、悲しすぎて笑えるけど、笑ってる自分に、笑っていいのか?と自問自答して、うーん……と考えこんでしまった作品。
映画を観た後も、一緒に観た人と何時間もこの映画のストーリーについて、どう思うか話し合って、「うーん」と考えこみ、「やだね格差社会は……」とため息をついてしまいました。
そういう意味では、格差社会に無関心な人達に「これでいいと思いますか?」と一石を投じて、見事に私(私たちの)心をざわつかせた作品だと思います。
人間社会の階層格差を、コメディタッチでシリアスに描いていて、下層の方の人生き様をソン・ガンホさんが、またこの方が映画に出演されると、説得力がハンパないですね。大泉洋さんのように陽気な側面もあるのに、彼が無表情で立ってるだけのに、なぜか胸の中に痛みがひろがって、悲哭の叫びが聞こえてくるような、うまいなあ。
この作品で、がっつりとソン・ガンホさんのファンになりました。
ポン・ジュノ監督の作品も今後チェックしていきたいと思います。
見る価値はあるが学ぶところはない
韓国のTV番組も映画も見たことがない。やはり初の外国映画でアカデミー賞となれば気になる。冒頭から、主人公の家族は卑しく、浅ましい感じが嫌な感じ。長男のギウが友人の紹介で、家庭教師に潜り込むまでは普通だが、その後、妹、父、母が、それぞれ家庭教師、運転手、お手伝いとして潜り込むのは、唐突感多し。家族で計画を立てるというシーンもあまりないし、その危険性について考えることもなし。大体にして、履歴書も身分証明書とかも書かせないで、家族とか出身とか聞かないで、その後も嘘をつき続けるには、さすがに無理がある。計画的だとしたら、あまりにも無茶すぎる。もし、違和感を感じないのであれば、あまりにも図々しい。それも、金持ち連中相手であれば、やっていいのか?
貧困なファミリーの、えげつなさ、浅ましさが半端なく、でも、それは、そういう生活をしていれば、当たり前っていう辺りがメッセージか?確かに韓国の富裕層のイメージもえげつなく、身勝手な事件がよく話題になっている。
金持ちの常識外れを揶揄する場面が多く、そういう所で留飲を下げているのだろうとも読み取れる。
しかし、嘘で入り込んだ家族も、最後には、より大きな犠牲を払うことになる。そんな方法では、決して、幸せにはなれないというところは、まともでした。
韓国人、そして韓国のことを知っている人には、いい映画なのではないでしょうか。日本人には、ちょっと違和感が大きいです。金持ちを騙して、家族が入り込んでという発想は、日本人には浮かばないと思います。これは、韓国の問題をクローズアップするためのCM映画でした。
格差問題を取り上げつつエンタメに昇華
韓国の映像作品で演技が下手な人なんてほとんど見ないけどこの映画も上手い人しかいません。日本の作品も見習ってほしい。下手な人が混ざるとノイズになる。
映像は重厚感あって美しい。音楽も演出もいい。半地下やバイトも争奪戦の失業率に驚く。韓国の平均賃金は日本より高いと聞くが。しかし監督はそういった格差については「世界のどこでもある話」としている。
困窮者同士が仕事を奪い合う。バレないかヒヤヒヤさせられた。
バレたら即クビと分かってて、留守だと安心し全員で部屋を散らかすなんて油断しすぎ!と思ってしまった。
奥さんの唐突な英語に笑わされた。エリート夫に合わせるため必死で覚えた的な感じ。
「金持ちはいい人が多いね」ということで、確かに普段はマナーもよく上品でお人好し。
しかし結局、格差が激しく、身分が低いと蔑まれ命も後回しにされるのがよくわかる。
台風が来たときの半地下生活してる人達、富裕層の暮らしの差を描いた演出に涙が出た。韓国も避難所は日本同様に男女一緒に体育館につめこみ雑魚寝なのだろうか。
しかし社会問題、泣かせるヒューマンドラマでは終わらない。
ラストあたりはかなり怖い。韓国映画って怖くグロテスクが多い。怖いけど怖すぎて涙も引っ込む。そして「身分上な人の本音」がよくわかる。瀕死の被雇用者より、ちょい気分悪くしたお坊ちゃまが優先。怖さと笑いと悲しみと色々混ざってる。
リアルさがぶっ飛んだオチもいい。振り切れておりもはやエンタメと昇華。暗く悲しいだけじゃない。その辺でアカデミー賞も納得でした。
ただとてもヒヤヒヤする、辛い話には変わらず何度も見直す気にはならないです。
序盤の展開が早くて楽しかった。
ようやく見れた。
後半に行けば行くほど格差を見せられて少ししんどいね。
貧困から抜け出すのって、そう簡単な事じゃないだろうから、少しでも格差の幅が狭まる社会になって欲しい。、けど、
裕福な家庭の裏には貧しい人達で成り立って居るのが今の世の中なんだよな、
モヤモヤが残る
重いテーマにサスペンスもコメディも盛り込んであってすごい。
ただ見終わったあとも暗い気持ちのまま。 全体的にモヤモヤする。
世間が高評価するほど私はいいとは思わなかったのは文化の違いか好みの問題か。
観る人を選ぶ
私はポン・ジュノ監督作品が好きで、観る前からある程度の覚悟はできている。
しかし、普段から韓国映画は観ない、
暴力描写は耐えられない、
グロいの無理、
そういった好みの方には辛い二時間となるだろう。
カンヌのパルムドールは暗くてどんよりしてるものが多いので、
賞を獲ったからと言って心温まる物語を期待したら
裏切られることになる。
くどくどと書いたが、この作品は
格差社会を扱いつつもエンタメな作りであり、
惨たらしい展開でありつつも
どこか間の抜けたところもあって
ジャンル分けしようとすると困難だ。
映画祭の受賞作品に疑問を感じる話もよく聞くが
人間というものを描ききってるかどうか、というところに
収束していると自分は理解している。
恐ろしい面もバカバカしい面も内包しているのが
人間なのだから、ジャンル分けがしづらくてもなんら不思議はないのだ。
全編の雰囲気からああいった展開へ行くとは
多少予測していた。
唐突ではないかという意見もあるだろうなと確かに思う。
最後に犯罪を犯すのが父親であるという点がポイントだと思う。
貧困だが家族思いで一家の家長として
子供達も彼なりに愛してきた父親である。
それが、子供たちの前でプライドを潰され、
さらに男としても差を見せつけられる。
極め付けに愛する家族たちが傷つけられて、
娘たちを救急車を呼んでいますぐ病院へ運ぼうと
金持ちが言ってくれるならまだしも、
自分たちだけ逃げるために鍵を要求し
臭いと鼻をつまみ、下層民への扱いが
犬畜生レベルであることを改めて知るのである。
あそこで刺してしまうのは、同じ人間なんだという
感情の発露であり、己が家族を馬鹿にするなという
父親ゆえの怒りでもあると自分は受け取った。
息子の書いた手紙は父に渡す術がない。金もないから大学へもいけないだろう。
金持ちになって、という将来の希望はきっと叶わないのだ。
親が下層だとその子供も浮上の望み薄。
半地下と地下の間にも大きな差がある。
貧困層の中でも格差が生まれてはいあがれないのではないか、という
悲しく息苦しいラスト。
無常感に苛まれる。
ポン・ジュノ作品の持ち味だ。
仲良い家族 家族愛のはなし
好きな家族だ
庶民的というか、貧困層のすれた感じの面白い集団が何故か高いスキルを持ち合わせていて友達からの紹介をきっかけに計画的に富裕層の家族に就職していく
リズム感、音楽全てがツボ
描写がリアルすぎて、ひゃっとかフフッとか一人なのに声出ちゃうんだよな
息子の描写とういか直接登場するシーンは少ないんだけど、なにをやらかすのかヒヤヒヤする存在感が凄かったな。
匂いについて言及されるのって1番きついよね。加齢臭とか生物的なやつじゃなくて地下鉄の匂いって生活臭だから、もうあの場所であの生活してること自体が否定されてる気がしてほんとに辛い気持ちわかった。あの後からお父さんの表情ずっと硬かったし、なんか色んなことを読み取ってる人の考察を後で検索しちゃうな。どうして社長を刺したのかも議論点になるよね。誰を守りたかったのかよくわからない。
何故みんなスキル高いのにニートなのか
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