燃えよ剣のレビュー・感想・評価
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新撰組と司馬遼太郎オタクが喜ぶ映画
はっきり言って凡作
映画会社のオールスターかと思うほど役者を豪華に使った見せ場があるんだからコスパはいい
作品としての評価です
土方歳三が激動の時代をどう生きたかがテーマ
その時代背景を描かないといけないが時間が足りない
時代が駆け足で進むから、まるでドキュメンタリーのよう
それでも時間がたりないから、土方歳三自体の描写も深みが無い
間に剣劇をはさんで見せ場をつくって終わり
ドラマか三部作くらいで作るべきでしたね
一般人程度の知識では
間にはさまれる和歌はなんなん?
(土方は和歌をたしなんでいたらしい)
とか
羽織がダンダラから黒にかわってるというか、混じってるのはなんで?
(ダンダラ模様は1年だけだったらしい)
とか
あの変な踊りは気持ち悪いし、なんでバイオリン引いてる芸妓がいるのか気になるし
史実なのか、演出なのか、ごちゃごちゃで混乱しました
浅い知識なりに、なんか時代が進んでいくのは理解できるけど、有名俳優がチラチラ使い捨てのように出ては消え
中途半端なんですよ
一作でおさめるには、全部ナレーションにして岡田土方に集中すべきでした
なので、今回は岡田准一を生かしきれなかった
本人はいつものようにストイックだったのに、時代に埋もれてしまった
沖田総司役にジャニーズ枠ですか
あれではただ人のいい愛嬌のある病弱者でしか無い
”るろうに剣心”で同じ沖田総司役の村上虹郎がとても良かったのにと思っていたら
岡田以蔵役で岡田准一とタイマン
わざわざ原作に出てこない岡田以蔵を出してまで出演させたのは、あの演技を監督は見てたんじゃないかな
原田 眞人監督には合わない作品でしょう
勉強はしていたみたいですね
土方歳三が岡田以蔵の首を絞めるシーンは調べたんでしょうね
Wikipediaで実戦で相手の首を絞めて殺した逸話が載っています
個人的には松下 洸平の斎藤一が気になってずっと追っていました
”るろうに剣心”では準主役、”銀魂”ではアフロ(一じゃなく終だけど)、警察官に転職し天寿を全うした人物です
密度の濃い大作だが、尺が足りん!
原作は未読。特に歴史・幕末好きというわけでもありませんが、邦画アクション大作として、予告編から楽しみにしていた作品です。
剣術、すなわちアクションシーンは素晴らしいの一言。岡田准一や鈴木亮平、伊藤英明といったしっかり体が鍛えられた出演者だからこその動きは、観ていてリアリティと安心感があります。同じ時代劇で比べると、るろうに剣心よりも「現実的」でありながら、山田洋二よりも「派手」なちょうどいい具合のアクションに仕上がっていると思います(剣心も山田洋二もどちらも好きです)。
銃社会ではなく平和ボケした日本において、邦画での銃撃戦をメインとしたアクションは、どこか間抜けに見えるというか、嘘っぽさが目立ってしまいがちですが、時代劇+剣劇であれば違和感のないアクション映画が作れるというお手本のような作品です。最後まで緊張感を持って楽しむことができました。
ただ、ストーリーに関しては少し残念な点も。まず、展開が早くて詰め込みすぎです。新選組の結党から終焉までを、主人公(土方歳三)の視点で描いていくわけですが、2時間半に収めるにはさすがに無理があったようで、すべての出来事がダイジェストのようにドンドン進んでいきます。新選組にまつわる有名な事件は一通り描かれますが、すべてが短く、余韻がない。ゆえに心理描写も薄い。また、登場人物が多いのに複雑な歴史背景や人物相関も説明されないので、どれが誰で何をしているのか、集中していないと理解できずに置いてきぼりにされます。幕末の歴史に詳しい人であれば、自分で補完しながら楽しめるでしょうが、そうでなければ「新選組って結局何がしたかったの?」となります。無理に詰め込むくらいなら、特に有名な事件(池田屋事件とか)だけにスポットをあてるとか、要所要所にナレーションで解説を入れるとかしてもよかったのではないでしょうか。
原作を読んでいたので、上映前からとてもとても楽しみにしていた作品!
新撰組が好きで、原作も読んでいたので、どんな感じになるのかとても楽しみにしていました。
映像は綺麗で、内容も満足でした。
岡田くん演じる土方歳三がとにかくかっこよかった。
強いていてば、最後の終わり方だけ。。。
それ以外は満足な作品でした。
期待以上!
というか、あまり期待していなかったのだ実は。
自分はチャンバラ映画が大好きだが時代劇は特に好きじゃない。
は?と思われるかもしれないが、「必殺仕事人」や「暴れん坊将軍」は好きだがNHKの歴史ドラマは好きじゃないと云えば伝わるかな。
そんな自分なので今作はあまり期待していなかった。同監督の「関ヶ原」はあまりに退屈で途中寝てしまったし。
実際史実を元にした作品はチャンバラという娯楽要素はオマケ程度の作品がほとんどだ。
しかしながら本作は新選組結成とその内部崩壊、五稜郭での敗戦までの時代背景をしっかりと描きながら、2時間半にキレイに収めて且つチャンバラも存分に見せてくれる。
歴史劇では有るが、チャンバラを見せ場にした間違いなく娯楽作品なのだ。
そんな本作の殺陣担当は森聖二。
切り合いの中に組打術が入っていたりしたので、「散り椿」に続いて岡田准一が殺陣にも参加しているのかと思ったが、スタッフロールにこの名前を見つけて納得した。
誰あろう「ラストサムライ」でトム・クルーズに殺陣を付けた方だ。その劇中殺陣の中にアキレス腱ホールドを組み込んだ人物だ。
あれはびっくりしたなあ。
そんな殺陣師のもと演出されたチャンバラは、血生臭く、痛そうで、且つカッコイイという素晴らしいものだった。
そんなイカしたチャンバラをたっぷりと見せてくれる本作。大満足です。少々疲れたが(笑)。
殺陣ばかりでなく本作はカメラも素晴らしい。
原田眞人監督作品は作品の出来に拘わらず映像に限ってはどれもシャープで美しい。
広角で背景を映しながら決して手前もボヤけさせないのは現代のデジタルだから出来る技術なのかもしれないが、原田監督と長年コンビを組んでいる柴主高秀撮影監督のセンスが映像美に顕われていると思う。
キャストが豪華で芸達者揃いなのは言うまでもなく、激動の時代を描いた歴史劇でありながら、男達の熱いドラマとカッコイイチャンバラ、そして映像美で楽しませてくれる見事な娯楽作品。
オススメ。
タイムスリップ
私は、NHKの大河ドラマ「新選組!」を観て、新選組の大ファンになりました。
いつの時代も身分違いの若者が、侍になりないと夢を抱きながら、誠の武士となった青春群像劇は、時代を超えて心に打たれるものがあるからこそ、銀魂やるろうに剣心などに影響をあたえてるのではないかと思います。
それで映画を観て思ったことは、タイムスリップをしたような、時代の目撃者になったような感覚になりました。そして岡田准一さんではなく、まさに本物の土方歳三を見たような気がしました。本物の土方歳三と一問一答したのではないかというくらいに、岡田さんの演技力の素晴らしさと、殺陣のカッコよさは凄いとしか言いようがありません。
またあまりにリアル過ぎて、目を覆いたくなるような場面もありましたが、実際はこうだったんじゃないかと思わされます。
また、ロケーションの素晴らしさとお雪の切なさや沖田の病んでいくところ、役者さんの台詞の言い方や視線、全てにおいて体現されていたので、迫力も含めて圧巻の2時間であったと思います。
ただ、頭を傾げてしまうところがいくつかあり、芹沢鴨の暗殺ってこうだったっけ?とか、近藤勇は確か捕らえられていくという内容だったような…?勇の奥さんもとっても良い妻だったはず?
また、ダンダラ模様の隊服を着てないところにも違和感がありました。その時代のお侍さんは、役職によって着ている着物の質が違っていたのではないかと思ったのですが、隊服を着てなかったら、それこそ流浪人と間違われたりして、折角池田屋で大手柄をたてて新選組を世に知らしめる存在になったのに、浪人と間違えらるような服装で良かったのだろうか…。のちに、土方歳三は、洋装に変わったりしているので、着ているものにこだわりがあったように思うのですが、違うでしようか?
なので、星4つにしました。
崇高で高潔な愛の物語
「京おんなは人あたりも正味も悪うおす。けど、それも男はんしだいどす。」
沖田総司が初めて吐血した時、介抱する島原の芸妓・糸里が、戯言めいて呟くこの一言が、本作の巧妙な伏線になっていたとは、最後の最後に気付かされました。
当代随一の岡田准一の殺陣は相変わらず見事で、迫力あるチャンバラを堪能でき、更にロケを多用したことが非常に効果的で、幕末の揺れ動く時代感覚、燃え盛る熱気に包まれた京洛の臨場感と炎熱感が、スクリーンを越えて溢れ寄せてきました。
また原田眞人監督の、いつものような冗長な展開ではなく、引きのカットが目まぐるしく小刻みにつながれ、パンやトラッキング、寄せズームもあまりなく、長回しもなく、細かくカットを割って、次々と画面が変わっていきます。あまりに速いテンポゆえに、観客によっては、一つ一つのシーンを見過ごしてしまうことも多かったと思います。
本作の原作は、国民的作家・司馬遼太郎の、新選組を舞台にした一種のシチュエーション・ドラマです。元来が群像劇ゆえに個性的で癖のある人物が、虚実混交して数多登場する名作であり、この長編小説を、原作に忠実に描き分け表現しようとしたために、やたらと主要な人物が多く現れながら、その人物が何者かという、主人公の土方歳三との人間関係が十分に示されないままに次々と殺され死んでいくので、観客はただ茫然と幻惑され続けます。
結果として、驚異的速さでストーリーが展開しながらも、新選組物では定番のクライマックスとなる池田屋事件が、本編の半ばを過ぎてもまだ気配すら見えないという、人物の多さに当惑しつつも、逆説的ながら間怠く感じられ、多くの観客が、現在位置と進む先が見えない眩暈感と焦燥感を催します。
その上、未来からの回想という、凝った構成にしたために時制が頻繁に行き来し、一層混乱を助長しました。
斯様にフラストレーションが鬱積して迎えたラスト15分、舞台が函館に移って物語は一変します。
それまでの土方と新選組の叙事詩、いわば敗者の美学を滔々と綴っていたのが、土方とお雪という、男と女の慈愛と情念の賛歌に置き換わります。
歴史の大きな潮流に翻弄され、過酷で残酷な運命に晒される男と女の、愛撫も交媾もない崇高で高潔な愛の物語が、そこにはありました。
滅びゆく己の運命を知りつつ、最後まで“男”を貫き通した一人の男と、己を殺し甲斐甲斐しくひたすら尽す一人の女、虚飾を全て削ぎ落した生身の男と女が函館で得た束の間の安らぎの一瞬、僅かだった一生を凝縮した、その刹那のこの上ない幸福感が画面に充溢していました。
今の時勢ではアナクロながら、男が男であった、女が女であった、その根源的な純粋な姿に、ラスト15分は体が震え涙が止まりませんでした。
現代劇ではどうしても作り物感、わざとらしさが鼻につく処であり、今や時代劇でなければリアルに観ることの出来ない陶酔の情感の世界です。
2時間半に及ぶ本作は、この15分間を描くための長い長いイントロであり、従い数多登場する人物描写は等閑でよかった、否、寧ろ意図的に記憶に留めないよう描かれたのだと思います。
土方の最期、大軍が構える敵陣へ単騎突撃していく時、彼は決して鬨の声は上げておらず、ただ愛する女(ひと)の名を叫び続け、涅槃で穏やかに結ばれている夢をみていたのでしょう。
将に、宣伝ポスターに謳われたキャッチコピー「時代を追うな、夢を追え」の通りに。
新選組副長・土方歳三の生涯を描き、過去に映画化、ドラマ化もされてき...
新選組副長・土方歳三の生涯を描き、過去に映画化、ドラマ化もされてきた司馬遼太郎の歴史小説を、「関ヶ原」の原田眞人監督&岡田准一主演の再タッグで新たに映画化。
見応え十分な美しくカッコイイ侍たち
岡田准一ワールド全開な感じでしたが、いろんな要素がある映画で今まで見たことない侍モノでした。新しいものを取り入れようという作り手さん達の情熱が感じられて飽きることなくラストを迎えましたが期待が膨らみ過ぎて、ラストに物足りなさを感じました。池田屋事件の描写と劇伴が、最高に良かったです。キャスト陣みなさん、素晴らしいのですが特に、山田涼介と村本がとってもいい感じのキャラクターで演じられてました。
この映画を観る前に
この映画の公開を知ってから2年以上待ち、ようやく観に行けました。
感想……この映画を見る前に小説を読めば、スポットライトを映像で表現してくれる映画です。
幕末好きであれば、こういう感じねとか、ここはさらっと流したね~とか思うかも。
そもそも、五稜郭までの話を1本でまとめるのは厳しいかと…
2本でまとめるくらいの内容だと思います。
映像、舞台は、なかなか良かった。
配役は、個人の好みが出るので書きません。
期待通り良かったでごさる❕
土方と云えば新撰組では悪役のイメージを持つが、実際どうだったか誰もしらないし、こんな描きかたも有りかな❔
殺陣も現実的でかなり見応えあったし、1本では勿体ない、三部作位で観たかったな❕
感動と娯楽を散りばめた見事な作品でした。
重厚かつリアル。岡田くんの凄み。
いい映画だった。
幕末ものとして出色の出来だし、事実は曲げられないから、オリジナリティを活かすのは脚本次第。
ただ、このテイストはエンターテインメントとしては地味と感じたよ。
原作へのリスペクトはある。
そもそも、幕末維新は男臭く血生臭い。ならば、もっとエンターテイメントでいいのではないか?るろ剣のように「ありえねー!」と言うくらいでいいのではないかなあ?殺陣もリアルで地味で残酷。もっと芝居がかっていてもいいのではないかなあ?
女子や子供にウケないでしょ。実際、映画館はおっさんばっかりだったし。藁
ポスターはいいのよ燃えてるし。
岡田くんはファブルからの出番が多いけど、彼の良さは役が立っていること。岡田くんはファブルの佐藤に見えるし、土方にみえる。
そんな中、たくさんの芸人がいい味を出してた。ウーマンラッシュアワーの村本など出色の存在感だった。般若の金田もよかった。
逆に岡田以蔵役の虹郎くん(綺麗すぎ)や斎藤一役の松下洸平くん(いい人すぎ)はミスキャストと感じた。特に斎藤一と言えば剣客として知られており、るろ剣の江口洋介のような凄みが足りず、戦闘中は雑魚にしか見えない。
しかし、特筆すべきは鈴木亮平!ついこの前は西郷どん今回は近藤勇。素晴らしい役者だと思う。
あと、芹沢鴨を演じる役者は得だなと思う。どの作品でも、ある意味変わらない悪。伊藤英明良かったねえ。
大作映画の日本の限界か
役者はいい!
岡田准一は言うに及ばす、鈴木亮平、山田涼介、柴咲コウ、脇の、ウーマン村本、市川右近、山田裕貴、柄本明etc.皆んな良かった!
映像も素晴らしい!
シーン毎にワクワクするし面白いし魅せる!
原田監督の真骨頂だと思う。
けど、残念ながら映画としてのドラマは感じられなかった。
肝心の新撰組の形が漠然として見えて来ない。
『燃えよ剣』の土方歳三は、新撰組の誕生から滅び去るまでを自分に重ねて生きている。その人間ドラマがこの作品だと思う。
映画もそれを描こうとしたのは分かる、分かるが、原作全部を描こうとして返って中途半端になってしまっている。
映画の芯になる新撰組が置き去りになってる。その成り立ち、形成された姿、滅び去る様、それが手に取るように描かれてないと、いくら土方の動向や歴史を追い掛けても彼が、新撰組が美しく見えて来ない。
小説のダイジェストをスペクタクルに見せられているだけ。
勿体ない、非常に勿体ないと思った。
新撰組の形成に、清河八郎、芹沢鴨、伊藤甲子太郎らと土方はどう対峙したか、近藤勇や沖田総司、藤堂平助、山南啓介、斎藤一etc.彼らとのコミュニケーションとその葛藤や思いがもっとちゃんと描かれてないと、土方と新撰組の生き様が見えて来ない。バランスが悪く中途半端。
そう言う所が沢山ある。雪山を行進する画など土方と新撰組の行く末にほとんど関係ない。そう言う事実があったと言うだけだ。それをお金を沢山かけて、勿体ないよ。そう言う無駄なシーンが点々とある…勿体ない、とても勿体ない。
そう言う映画だと思った。
う〜〜〜〜〜〜む、なんとも評価し難い
幕末好きだし悪くはないんだけど、ここが良かった!というポイントが見当たらない……
原作未読。
率直な感想は最近非常によく感じる「長編小説映画化あるある」のど真ん中。
内容がぎっちり凝縮されてる原作を2時間半の枠におさめようとするから全体的に駆け足なダイジェスト作品になってしまうため全体的にはペラッペラな印象😅昨年末に観た『天外者』然り、宮部みゆき小説の『理由』の映画版然り、ただストーリーラインを追うだけならばわざわざ映画化してくれなくていいのになぁ……個人的にはこれもNHKのBSスペシャルとかで全3回特集とかやってもらった方が良かった💦
観賞前に「きっと涙無しでは観られないだろう」とハンカチを忘れたことを悔やみ、わざわざ購入してまで臨んだけど泣きポイント皆無。とにかく足早に次から次へと💦💦💦幕末好きには問題無くとも、この辺りの歴史にあまり詳しくない人にしたら何を言ってるのかわからないスピードで進んでいるのではないかと。
思い入れの強い登場人物とその演者との自分の中でのイメージがあまりにかけ離れていると勝手に残念に思えてしまう。一番残念だったのは徳川慶喜候。演技の幅が広い山田裕貴だけど、今回のけーきさんは余裕が無く少々サイコ気味な感じ。そんなけーきさんは観たくなかった_| ̄|○
一方で、「沖田総司役を山田涼介かー」なんて思っていたのにグングン引き込まれていって終いにはガッとすべて掴まれていた自分に驚いた。ポジティブサプライズ💓
とりあえず、「燃えよ剣」の原作好きな会社の先輩にとりあえずの感想を伝え、原作を借りてみることにしたー(*´ω`*)
土方歳三の生き様
2時間半の上映時間でも、長く感じない程退屈しない映画!
原作は読んでいないですが、
①一つ一つの出来事が丁寧に描かれていること
②分かりやすい言葉遣いであること
から、内容がスッと入ってきました。
予告の時から岡田くん=土方歳三がイメージ違うと思っていたし、映画始まってからも歩き方気になるなー…とか、やっぱり土方さんではないよなー…って思ってたけど、序盤から後半にかけて、どんどん凛々しく逞しい土方歳三へと成長して、最期までかっこよい生き様でした。土方歳三でした。
藤堂平助と斎藤一はイメージと違うけど、山田涼介ってこんなに演技うまかった?って思うくらい沖田総司も良い。
行くなら断然一人で集中して見るのがおすすめ!
幕末を生きた若者たちの激動を、かつて武田鉄矢氏は『幕末青春グラフィ...
幕末を生きた若者たちの激動を、かつて武田鉄矢氏は『幕末青春グラフィティ』と題し、つかこうへい氏は『幕末純情伝』と銘打った。
死線を渡り歩くような日々であっても、それぞれの信じる未来と誠に向かって突き進む姿は紛れもなく彼らの青春であり純情であっただろう。
『燃えよ剣』は同タイトルの司馬遼太郎の小説が原作となっているが、新選組の勃興から崩壊までを描くのに2時間半では少々無理があったかな・・・。
必然的に人物の掘り下げは浅くなり、清川八郎や伊東甲子太郎にいたっては出てきたと思ったらすぐに殺されてしまう。
土方歳三の回顧録という形をとるのであれば、もう少しエピソードを絞っても良かったのではないか・・・。
個人的には戊辰戦争から会津・函館五稜郭に至るまで、時代に抗いながらも己の誠を信じて戦う土方の苦悩や、男気をもっと描いてほしかったかな。
また原作では土方・近藤・沖田の3人が武州の訛り言葉で軽妙なやり取りをするシーンが頻繁に出てくるのだが、映画ではちょっと物足りなかった。
同じく原作では頻繁に出てくる濡れ場(。-_-。)や、新選組崩壊の一因として語られる男色(。-_-。)のシーンはほぼ皆無。
それでもアクションに定評のある岡田准一さんの剣戟シーンは素晴らしく、新選組がダンダラ羽織ではなく黒ずくめの隊服というのもかっこよかった。
彦根市鳥居本町にオープンセットを作って撮られたというい池田屋事件は、都大路を疾走するシーンが迫力満点。
芹沢鴨役の伊藤英二さんの悪キャラぶりや、土方に一途な愛を貫くお雪役の柴咲コウさんも美しかったが、隊士の山崎蒸を演じたウーマンラッシュアワーの村本大輔さんが意外にも良かった(笑)。
いささか美化しすぎの面はあるが、ほんの150年ほど前に若者たちが己の信じる未来のために血を流した時代があり、それを礎に今の我々があることを再認識するには良い映画だと思う(´ー`)。
一大歴史ダイジェスト
見ごたえは充分にあった。
原田眞人監督の重厚な画作りはサスガだ。
土方歳三の生涯を150分弱で大雑把に駆け抜け、そこには司馬遼太郎が独自の視点で描写した土方歳三の人物像は見えてこない。
人物を掘り下げず、出来事を迫力ある映像で連ねていくことこそ、原田眞人なのだ。
斬り合い、殺し合いのシーンは凄まじい。
芹沢派の粛清、そして池田屋事件までその迫力の演出は弛むことなく展開していく。
池田屋で行われるという倒幕派の会合は囮か本物か、近藤と土方が二手に分かれての襲撃作戦のサスペンスは緊迫感がある。
池田屋事件をピークに、後半は時局の動きをダイジェストに見せていく。
インタビューに答える土方歳三(岡田准一)のナレーション(回想)の形で進行するのだが、土方を語り部にして何を描きたかったのだろうか。
新撰組の史実を説明したかっただけなのであれば、「燃えよ剣」を原作にしなくてもよかった。
役者たちは総じて良い。
今や乗りに乗っている鈴木亮平の近藤勇ははまり役だ。
山田涼介は、薄幸の美剣士沖田総司の病が進行していく様をいかにも儚げに演じている。
一方で、主演の岡田准一は土方歳三に合っているとは思うが、破滅へと突き進む生きざまが演出されていないので、演じ損をしている。
結局、良くも悪くも原田眞人作品だった。
恋愛が邪魔だが、おおむね良作
岡田准一さんのファンなのでほぼ初日に観に行った。
歴史ものなのに、無駄な恋愛描写に尺を割きすぎだと感じた。(需要があるのはわかっているので仕方ないとは思うが)
殺陣などの描写はさすがの一言だった。グロさ・スピード感は申し分なく、無常観漂う展開だった。
観て後悔はしない作品だと思う。
インタビューwith土方
新選組結成から終末まで、上手くまとまってたと思います。
「関ヶ原」がイマイチだったので不安だったのですが、杞憂でした。
ビジュアルから「岡田君の土方は合わない」という声もありましたが、近藤さん・土方さん・沖田他、各キャストがハマってたと思います。
良い映画でした。
わたしは流血とか、「あんなものか」と感じましたが、一緒に鑑賞した友人は「結構血なまぐさいね」って言ってました。
己の信念を貫く
司馬遼太郎原作なので必見! 幕末は「己の信念を貫く」為に誰もが命がけ、人は夫々の信念を持ち暮らしている。この映画は土方歳三信念の物語、正否は別として彼の行動に感涙! 土方歳三(岡田准一)の殺陣は素晴らしい、殺陣指導をしたようだ。お雪(柴咲コウ)との恋物語は原作には無かった様な記憶が?
次の司馬遼太郎原作は、一年も公開延期になった「峠 最後のサムライ」、楽しみだ。
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