イン・ザ・ハイツ

劇場公開日:

イン・ザ・ハイツ

解説

ミュージカル「ハミルトン」でも注目を集めるリン=マニュエル・ミランダによるブロードウェイミュージカルで、トニー賞4冠とグラミー賞最優秀ミュージカルアルバム賞を受賞した「イン・ザ・ハイツ」を映画化。変わりゆくニューヨークの片隅に取り残された街ワシントンハイツ。祖国を遠く離れた人々が多く暮らすこの街は、いつも歌とダンスであふれている。そこで育ったウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニーの4人の若者たちは、それぞれ厳しい現実に直面しながらも夢を追っていた。真夏に起きた大停電の夜、彼ら4人の運命は大きく動き出す。「クレイジー・リッチ」のジョン・M・チュウ監督がメガホンをとり、「アリー スター誕生」のアンソニー・ラモス、「ストレイト・アウタ・コンプトン」のコーリー・ホーキンズ、シンガーソングライターのレスリー・グレイスらが出演。

2021年製作/143分/G/アメリカ
原題または英題:In the Heights
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2021年7月30日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第79回 ゴールデングローブ賞(2022年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) アンソニー・ラモス
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映画レビュー

3.5ラテンのアツさと勢いに圧倒される2時間半

2021年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 いや、アツいですね。
 端的に言えば、移民の悲哀と小さな夢の大切さと地元愛の話。ラップを多用したラテンのノリで、とにかくテンションが高い。ペーソス漂うシーンもあるが、歌と踊りの力強さが全てを救ってゆく。
 誰が歌っても歌唱力折り紙付きなのはもちろん、ファンタジックな場面がキャッチーで美しい。繰り返し現れる群舞のシークエンスはどれもキレッキレでド迫力。後ろのモブさんまですごいパフォーマンス。音響のいい映画館で、指先にビリビリ振動を感じながら見るのがお勧め。

 この作品の批評で、「ミュージカル映画に苦手意識がある人でも、ラップがミュージカル特有の不自然さを大きく緩和するから大丈夫」という評価を読んだ。ラップの導入がミュージカルの革新だというのだ。
 英語圏の人はそうかも知れない。でも私のような字幕に頼る人間は字幕読みがペースアップしただけで、ラップだから自然だなあとはならなかった。
 冒頭のアバンは完全に歌のみで、ラップに乗せて主人公の設定やら主要登場人物の説明が矢継ぎ早に語られる。音楽聴いて、入れ替わり立ち替わり出てくるメンツを把握し、説明を逃さぬよう字幕を見る。
 朗々と感情を訴えるようなミュージカルナンバーと違い、いきなり忙しい。もしかして全編このペースなのかと不安がよぎった頃にタイトルが登場して一息つく。設定を把握すればラップは気にならなくなるけど、最初はそんな感じだった。
 物語部分は極めてオーソドックスで結末も大体想像通り、ほぼダンスと歌の勢いで2時間23分をぶっちぎる作品なので、ミュージカル苦手層にとっては正直苦手レベルは変わらないのでは?という気はした。その辺はもう好み次第というしかない。

 「らしい」ミュージカル映画を受け止める構えで見れば、これほどクオリティに満足出来る作品はそうない。心臓マッサージのように力尽くで元気を叩き込まれる感じで気分が上がる。ウスナビ役のアンソニー・ラモス、奥田民生系の愛嬌顔で親近感を持ちやすかった。
 困難があっても夢と希望を大切にするプエルトリカン魂の感触が、音とリズムから伝わってきた。自分自身の小さな夢と希望を、もう一度振り返りたくなる作品。
 エンドロールの後に、原作者リン=マニュエル・ミランダ演じるかき氷屋さんの後日談のおまけつき。

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ニコ

4.0差別や孤独など移民の悲哀

2024年7月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アンソニーラモス扮するドミニカ共和国からの移民ウスナビデラヴェガはワシントンハイツでコンビニを切り盛りして生活していた。しかしドミニカの亡くなった父親の店はハリケーンで吹き飛んでいた。

アンソニーラモスのリズミカルなラップが心地良いね。ダンスも見事、でも中身は差別や孤独など移民の悲哀がテーマかな。

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重

3.5移民問題の現実を描いた映画

2023年12月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

鮮やかな色合いの映像と、歌とダンスが満載の明るいミュージカル映画。
中南米の国からの移民問題をしっかり描いていて、リアルだった。
戸籍問題から、大学で学ぶことも仕事をすることも不動産を借りることも、
何もかも移民であることが見えない壁になる。
もしも自分ならどのように対処するかを考えさせられる。

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三上結香|海外映画大好き女子

4.5「止まるなイケイケ!」「地元のカーニバル!」老若男女のダンスがみどころ

2023年11月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ラテン系今風ミュージカル映画。
ラップ調ありの音楽にのせて、カラフルで凝った映像と老若男女のイキイキしたダンスがとても印象的。ラテン系はやはり情熱的で、典型的日本人の私にとっては憧れの的だ。
ストーリーはこれといって特筆する点はなかったが、映像良し音楽良し美人多し…というところで、娯楽映画としては申し分なし。テロップ等も含め全体的にどことなくレトロな雰囲気もあり、実におしゃれ。じゅうぶん楽しめるし、元気ももらえる作品だ。人生明るくいきたいね!

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いけい