天気の子のレビュー・感想・評価
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ヒーローものという観方をすると良さがわかる
アメコミのヒーロー物とかありますが
ヒーローと言うものは世界という大層なものを守り、大層なものを救うというのが
皆が期待しているものだと思いますが、帆高は違います。
たかが人間一匹、守れるもの、救えるものなど
良くてせいぜい、大切な目の前の誰か一人
ストーリー前半は、皆を幸せにする理想のヒーロー像が描かれますが
後半は、それが否定される形になります
世界は救えず大切な一人しか救えないという結末になる
人間一匹、それで良いのだという結末に感動しました。
ハッピーエンドなのか複雑という方もいると思いますが
間違いなく一片の曇りもないハッピーエンドですね。
全く共感を感じられなかった。
主人公があまりに常識を知らず矮小な価値観で動いているので、行動の意味が理解できない、全く共感を感じることが出来ず終始イライラしてしまった。自分が信じた感情や想いは自分だけが正確にわかっている、またそのために誰がどのような犠牲をうけても構わない、それがみなが見えていない正義であるから、という青年期特有の突っ走る言動に加え、自分自身は特別な存在で世の中や世界を大きく変えることが出来る存在なのではないかという子供ながらの我の強い承認欲求が終始目立っていた。それらを若く生き生きとした子供らしい描写と共感を感じられるかどうかでこのアニメの判断は大きく分かれる。
個人的には展開が最初から最後まで突っ込みどころ満載すぎていちいち書ききれないが、特に気になったのは彼女は15歳だと発覚したのになぜラストの三年後にまだ田端に住んでいたのか?制服だったから高校生だと思うが児童相談所はどうした??(児童相談所田端にあるの?)また、拾ったとはいえ本物の銃を複数の人に向けたり(実際一度発砲している)線路を走ったり警察を振り切ったり殴ったりと様々な違反行為を繰り返しておきながら、ただの保護観察で済むのか?全ては丸く収まり地元に帰って無事高校を卒業しましたとはどういうことか??(この映画にはちゃんとした大人は出てこないのか?そう思うこと自体ナンセンスであれば私はこの映画をみる資格はなかったようだ)
そもそも権利を主張するのであれば義務を果たす必要がある。彼は何一つの義務を果たさず嫌なことから逃げだし、自分よがりな心地いい世界を作ろうとして失敗し、最後は親の庇護を引き続きうけ無事高校を卒業し上京、憧れの彼女と再会を果たす。子供ながらにやりたいことだけやって大冒険の結果子供として受けられる享受は全て受けて終わるのである。あまりに幼稚で子供ぽい発想。天気云々がなんらかのメタファーだとしてもここまで共感を感じないストーリーは初めてだった。
子供と一緒に見ていたので止めることが出来ず最後まで観てしまったが一人ではとても無理だった。同じ青年期の突っ走る話なら三島由紀夫の春の雪を思い起こさせるが、深い描写や葛藤というものが皆無でまさに『清々しい』ほどの安直な浅い未熟さであった。
彼女を救いだす際の『もう晴れなくてもいい』には絶句した。もっと周囲を観て、本当は誰に守られ、愛されていたのか知ってほしい。あと歌舞伎町で拳銃を拾ったら警察に届けるくらいの常識は持っていてほしい。
中高生には受けそうでしたが個人的には時間の無駄でした。秒速5センチメートルがやや良かっただけにがっかりでした。残念ながら不快だったためもう二度と観ることはありません。
主人公の選択がもたらすものの違い
前作「君の名は。」の記録的大ヒットの後とあって、今度はどんな作品が見られるのかという期待と、あの非現実的とさえいえるほどのヒット作を上回ることができるのかという不安とがぼくの中にはあった。
結果は、本当に驚かされたいい映画だった。
少年が少女と出会い、救われ、彼女を守り助けるために一人戦い、最後に少女を救う。
その大筋は「君の名は。」と同じに感じるかも知れない。
けれどこの二つの作品には大きな違いがあった。
前作君の名は。では、主人公瀧がヒロインの三葉を救うことがそのまま糸守という町を救う事とつながる。
彼らの行動は全ての人を救い、全ての人から感謝され、称賛される。
二人は数年の時を経て運命的に再会し、幸せに結ばれる予感を残して観客から祝福されて幕が下りる。
しかし今作はそうではない。
天気が狂い雨が降り続く世界で主人公帆高はヒロイン陽菜と出会う。
祈るだけで天気を晴れにできる陽菜は「天気の巫女」であり、やがて彼女は世界を晴れにすることと引き換えに生贄となって消える。
その運命にあらがって帆高は陽菜を救い出し、それによって世界は再び雨に沈んでいく。
彼らの行動は、他の誰にも利益をもたらさないどころか不利益でしかないのだ。
それでも、たとえ世界を敵に回しても、自分の一番守りたいものを守ったっていいんじゃないのか?
これこそがこの映画のテーマだ。
我々人間は社会的な生き物だ。
常に一定の我慢を要求され、公共の福祉に利することを求められる。
隣にならえの風潮強い我が国では特に、「同調圧力」という言葉に表されるように、時として自分の願望よりも大勢の利益を優先することが美徳とされる。
そんな社会や風潮に対して、ノーを貫いたっていいじゃないか、と呼びかけるのがこの作品だ。
彼らの行動で世界はなにもよくならない。
それでも主人公は最後に叫ぶ。
「ボクは選んだんだ。あの人を、この世界を、ここで生きていくことを」
世界の全てを敵にしても貫きたい、守りたい大切なもの。
そのかわり、自分の選択の結果に責任をおわなければならないこと。
そういうことをこの映画から感じ取った。
エンターテイメントとして、見せ物としてはもしかしたら君の名は。のほうが面白いかも知れない。
けれど、社会に対する挑戦的なメッセージ性という意味で、最高傑作の一つに数えられるべき名作であると僕は感じる。
新海監督らしさが少し消えた?
新海監督の作品は全て見てます。
個人的には新海監督の背景の書き方が変化していると感じた。
例えば過去作品の言の葉の庭、雨シーンが多いのだが現実なら淀んで見えるであろう風景が公園の緑が強調され新海マジックで美しい世界観に仕上がっていた。
どの色と光を強調することで美しい景色になるのかというところをあのときはうまく抑えていたと思う。
しかし今回は作画が綺麗なだけに感じた。色々と手を加えすぎた感が迷走しているようにも感じそこは残念に思えた。
東京の夜景のシーンや空の背景や家の背景は素晴らしいが、
CGを取り入れすぎてるところは新海らしさを消してると個人的に思う。
魚のシーンは違和感を感じた。
話の内容についてだが、
元々新海誠は話作りに癖のあるパターンが多く(秒速が良い例)それが逆に視聴回数を重ねる毎に良い作品に変化する不思議な監督だった。
君の名は万人受けしたが今回は新海節が濃く好みは非常に分かれると思う。
話が進むにつれて主人公が好きになれない人もいるだろう。
しかし個人的に君の名はよりに今回の話は好きでした。
全てがハッピーエンドとは言えず、主人公が理想の世界観を周囲に押し付けた身勝手な選択は若く残酷で罪深い。
警察から逃げ切ったときヒロインと弟と三人笑って流しているのは若いなぁと大人目線で少しゾッとした。
彼らはあれだけ生活に困窮しているのに何も学ばない。
唯一の救いは主人公を取り囲む須賀や夏美初め良き大人に恵まれていたということ。
自分の立場を犠牲にしてでも立ち向かってくれる大人に出会えるなんてなかなかない。
終盤、主人公とヒロインが道を踏み外さなかったのはそこが大きいのではないだろうか?
あと、少し中盤雨のシーンが多く少し眠くなった。少しサクサク進んでもいいんじゃないかと思うシーンもちらほら。
スポンサーが沢山ついて嬉しい限りだ新海監督らしさを貫き通して作品づくりをしてほしい。
例えば朝、窓の外が晴れているだけで元気になれてしまう
映画「天気の子」(新海誠監督)から。
映画「君の名は。」と比較しているレビュアーが多いが、
私は、映画「言の葉の庭」と似ているな、と感じた。
こんなフレーズがある。「人の心って不思議だ。
例えば朝、窓の外が晴れているだけで元気になれてしまう。
空が青いだけで生きていてよかったって思えたり
隣にいる誰かをもっと愛おしく思えたりする。
雨ばかりの東京では皆が様々な理由で晴れを求めていた」
「言の葉の庭」では、雨の日にだけ会える設定なので
「夜眠る前、朝目を開く瞬間、気付けば雨を祈ってる」
同じ雨なのに、止んで欲しい、降って欲しい、と思う人がいる。
この対比が絶妙で、雨の描写も似ている、と感じた。
取材で訪ねたお寺の住職さんの一言、
「そもそも、天気とは、天の気分、
人の都合など構わず正常も異常も計れん」
「天気にとっては異常気象なんて知らん」ってことなんだろうな、
それにしても、この一言は、説得力があったな。
映像が
めっっっちゃ綺麗!
映画館で観たいなって思った!!
登場人物に感情移入出来るし
主人公頑張れ!
って素直に思える^^
ストーリー展開も
君の名は
っぽくて飽きることなく
最後まで楽しめたし
瀧と三葉にも会えたし♫
世界を変えた
っていうセリフも
良かったなって思う。
元に戻したのか歪めたのか
どちらも違うし
どちらも正しい
3年経っても
雨が降り続けて
海に沈んでしまった中でも
人は生きていけるから
素晴らしいね。
最後はハッピーエンド!
幸せな気持ちになりました^^
陽菜は人柱の役割を放棄(笑)
天気を治す人柱たる陽菜が、最後は自分の人生を優先させるんですよね。穂高に誘導されてそうなった面もあるけど、そこがどうも腑に落ちない。その代償として、東京が水没しています。
穂高と陽菜のハッピーエンドが、それと引き換えに世界が破壊されています。これじゃあ利己的なラブロマンスになってしまいかねない。
穂高に焦点を当てると、もっとそれが言えます。自分の勝手な自我で親元を捨て、故郷を否定し、東京では世界を破滅させてまで、好きな女性と一緒にいたいのです。この映画は見方によっては、穂高の利己主義を描いているのです。
曇天の隙間から太陽が輝く東京は神々しく、またおなじみのバンドによる優しい歌声が、そうしたシナリオを忘れさせてくれますが、それに騙されてはいけません。
君の名は、では、利己的な恋愛が犠牲になり、世界が救われました。その上で、二人が東京で一瞬すれ違い、ハッとした。その後は描かれない、だからこそ、観客は涙したのです。
新海さんはあえて、二つの作品を逆に描いたのかもしれません。
美しい背景で紡ぐRADWIMPSのMV
さすが新海監督という感じで背景はべらぼうに美しかった。
ただそのリアルな背景にデフォルメされた人物が若干浮く感じがしてしまった。
けれど凄くかわいらしいシーンがあってクスっとなる事も多かった。猫の雨ちゃんとか最初の仕事探しで目が><ってなってる穂高はめちゃくちゃ可愛かった。
ムーの下請けの編プロで働き始める下りとか本当にわくわくして、そういう仕事に自分がちょっと憧れもあったので凄くワクワクした。
ただストーリーが進むにつれ本当にキャラクターの言動が
リアルな10代の幼稚さ、視野の狭さ、傲慢さに溢れていて
それを成長で解消する事なく最後まで突き通してしまったせいで納得できない場面が多くでてきた。
自分たちの悲劇さと外界から閉ざされて自分たちだけの関係にどんどんのめり込んで最終的に街は沈み、多くの人が家を失い、おそらく多くの命が失われただろう。
でもそんな事はどうでもよくて主人公にとって大事なのはひなが傍にいて「自分たちが天気を狂わせた(世界を変えた)」という特別感。自分たちのした事の代償は自分で償う事はせず無関係の人々(大人)が背負っていく。
とても乗れなかった。たぶん10代の時にみても乗れなかったと思う。
演出的にも警察からするりと逃げ、線路も誰にも捕まる事なくずーーーっと走り続ける。主人公を際立たせる為の大人の無能感。
過剰な大きさでかかるラッドの曲が映画への没入感を阻害してしまって
MVパートになるたびに「うるさいなあ」と現実に引き戻されてしまった。
しかも必要のないラノベのようなモノローグの多さが気になる。そこはずっと集中して見ている観客を信じてよ、と。
ほかにもいろいろ気になるところがあるんですが…
あとオカルト好き、ムー好きとしてはそういった視点で興味をそそられる事はありませんでした。よっぽどトトロの方がオカルト感あります。
とても良かったです。
いまさらの鑑賞だったのですが、映画館でリバイバルしてたので。「君の名は」があまりにもヒットしたので、今回は結構イロモノなのかしらと、うがった見方をしてたのですが、全然よかったです。映画館リバイバルありがとう。って気持ちになりました。
何が良かったかというと、個人的な考えにはなるのですが、最近ある小説で「公正世界仮説」という言葉を知りまして、簡単にいうと誰もが納得のハッピーエンドにしたいねってことなんでしょうけど(あってるかな?)、この作品、決してハッピーエンドじゃないですよね。だって主人公の男の子は自分の欲望で東京の天気を変えてるし、東京への悪影響よりも2人の好き同士って感情を優先させてる。なんかそこが公正世界仮説を否定している感じがして、新海監督の意思を感じたなあ、思ったのです!
昨今の映画とかの作り物の流れって、彼女も助けて東京の天気もなんかして良くしてみんなで笑って食事しておしまい、みたいなオールクリア的なハッピーエンドになるのでしょうが、そうしないところを粋に感じました。
それからそんなこと気にすること自体イヤらしいけど、いろいろ批判受けそうな、線路の上走ったり、原付2人乗りしたり、漫喫の店員が冷たかったり、ビッグマック勝手にあげちゃったり、映画の委員会とか無名の自警団とかにいろいろ言われそうなことをやってくれてるのが良かったです。
だから、いろいろ突っ込みどころもあるけど、そんなのどうだっていいよね、って気持ちにさせてくれる。新海監督が言いたいことはこれっ、っていうのを勝手に納得してました。気持ちの良い映画でした。
最後に、青春って走ることなんですかね。やっぱし。自分の足で走ること、なんでしょうかね。そんな気が少ししました。
各キャラクターの掘り下げが浅く、感情移入出来ない。 特に主人公は余...
各キャラクターの掘り下げが浅く、感情移入出来ない。
特に主人公は余程の理由で家出をしたのかと思っていたら、深刻な動機もなく、両親も至って普通のようで、犯罪を犯してまで帰りたくない理由の辻褄が合ってない。銃を隠し持つような闇がある子供では無いのに、護身の為って。ビックリする。
親は捜索願い出すに決まってるんだから、強制送還は時間の問題。それでも東京に来た決定的な理由が分からないし、学生証が無けりゃ仕事出来ないなんて家出する前に調べれば分かる。それでも見つからずに東京で生きていく自信と覚悟が有るような決定的な動機が無くてあっさり警察に見つかるとかしらける。それで偶然知り合った彼女守るとかアホかと思った。
警察に追われて大変な事になってるけど、そんなこじらせなくても鳥居に行く方法なんて考えればあるのに、警察に「彼女が犠牲になって晴れたんだ!何も知らないくせに」って、お尋ね者の銃野郎に言われても頭おかしいと思われるだけ。
主人公が警察の厄介になるようなリスキー行動取るから簡単に鳥居に行けなくなった流れ。須賀さんだって事件起こさずに普通に立ち回れば最後のビルのシーンで気持ちよく鳥居に行かせてくれたと思うのに、さらに銃発砲とか呆れる。銃声聴いて通報されるし、警察うろついてんだから余計に集まって来る始末。
寝泊まりする所を探すにしてもスマホ持ってるならスマホで調べれば良いし、それこそマックでスマホ充電すれば良いし、身分証持ってなくて補導されたらまずい身分で堂々と3人で深夜徘徊するし、ツッコミ所が満載。それで社会の理不尽さみたいなのを視聴者に押し付けても無理がある。
周りの大人達も主人公達がこじらせ無ければ警察殴ったり、バイクで暴走したりして犯罪犯さなくても良かったし、そもそも急に犯罪犯してまで主人公を助ける程の何に動かされたのか、掘り下げが少なすぎて共感出来なくて、冷める。
景色のシーンが綺麗で凄いのは良いが、そこに時間割くならキャラクターの掘り下げや感情の変化を理由付け出来るシーンがもっと欲しかった。
彼女が犠牲にならないと雨が止まないのもストーリーが読めるし、助けた場合は東京が犠牲になるし、当然主人公は彼女を助けるのも読めてしまって、つまらない展開だった。意外性も無くて、まさか‼って展開が無かった。助からないにしても王道ハリウッド映画のヒーローみたい(世界を救ったが主人公は死んだ)な味気無い感じだったかも知れないし、感動とは程遠いかなと思った。
期待を裏切らない
君の名はよりも面白くないと聞いていたが観てみると全然そんなことはなく、普通に面白かった。
やはり新海監督の作品にハズレはなかった!
欲を言えば二部作にして会うまでの期間、これからの東京での生活を観たかった。
映像が綺麗すぎてずっと見ていたくなる。
これからも新海監督の映画は観ていきたい。
君の名は知らないが、、、
壮大で繊細な音楽と映像美、現代社会の建造物群を交わすように入り交じる空からの光は、この世界の主人公を照らしていた。ラストのオフィスの中の会話シーンで『世界なんて元から狂ってるよ』という発言は、この映画を撮る動機であり、新海監督の本音となんとなく感じた。
映画館ではよかったのですが、タブレットでみたら粗が気になりすぎます
主人公とヒロインの出会い方、事件の起き方が偶然にしてはあまりにご都合主義。
1.たまたまスカウトだか風俗店の店先で拳銃を拾う。
2.たまたまヒロインと出会う。
3.たまたまヒロインが風俗店にスカウトされているそのスカウトマンは、1のスカウトマンで、
さらに拳銃を相手に向けて至近距離で発砲するが何故か当たらない。
とくに3.に至っては、発生確率が少ないものを何度も乗じたことで、天文学的に発生確率が低い
天気を変える力とかメインテーマの一つ二つはあり得ない設定でもかまいません。
それ以外はリアリティがあるとストーリー全体のリアリティが増すのです。
映像表現だけはリアルですけど、それ以外の設定全てがあまりにもリアリティがなさ過ぎる。
上記以外にも、
4.天気を変えるホームページあげた瞬間に客が舞い込むとか、
5.警察にしても、一度捕まえた主人公を簡単に逃がしてしまうとか。
6.2度目の拳銃の発砲も、タマタマ捨てた拳銃が、たまたま撃ちたいときに転がってて、
手にして発砲
7.逃げたときタマタマバイクの支援あり
とか、もう、タマタマの連続がすぎます。
アクションシーンをつなげるために、タマタマに頼りすぎた感がありすぎ。
そうだ、最初にフェリーで助けてもらう当たりもタマタマすぎるよなぁ。
雨が降るって言われてみんな避難してるのに、なぜ助けられる位置に隠れていたのか?
とにかくシーンの一つ一つがご都合主義とタマタマばっかりが気になるんです。
初見は映画館だったのですが、絵と音がよくってご都合は気にならなかったのですが、
二度目がプライムビデオで見たから画面小さいパソコンでの視聴で、なんだか全くストーリーに
没入できず、こんなに粗ばかりの話だったのかと衝撃をうけたので感想をしたためてみました。
2回目の方が!
途中までというかラス前まで、
青春テーマかと思い星3ぐらいの気分でしたが、
『須賀の奥さんも天気の子?』と思ってから
格段に面白く、2人の選択の違いなど、
テーマも深く感じました。
ホントにラス前で気付いたので、
もう一度頭から見返してしまいましたが、
そう考えると須賀の言動が色々と感慨深く、
とても良く出来た作品だなと…
ホントにそうかわかりませんが、
そうなのかもしれないと考察させるのも含めて良作だと思います。
最近の作品は物事を説明し過ぎるので、
1回で満足してしまう事が多いですが、
もう一度見たくなる上手い仕掛けだなと思う
映画単体では・・・低評価になりがちな作品でしょうか。 表面上は昨今...
映画単体では・・・低評価になりがちな作品でしょうか。
表面上は昨今の自然災害を踏まえた上で、個々人が自覚・覚悟と責任をどう持っていくのかがテーマの物語であり、現実社会で覚悟と責任を決めきった大人が見るには少々説教臭く、冗長に見えるシーンが多いように思います。
エンタメ映画としても見れるように作っているものの、君の名は。ほど振り切れていないので、それを期待して観た人にも中途半端な印象が残っているようです。
ですが本質的には監督・制作陣のメタ的な要素を多分に含んだ映画であり、
新海誠マニアにはたまらない作品でした。
分かりやすい部分を一例に挙げると、
・晴れ(=観客の求める分かりやすいエンターテイメント&ハッピーエンド)
・雨(=本来はじめっとした監督の感性)
→作中では晴れを求められるも、覚悟を決めて逃避した結果は雨でした。
晴れを求められていることは分かりつつも、逃避する選択をして雨を降らせる責任を選んだのが、監督・制作陣のグランドエスケープだったのかなーと思うと乱雑なストーリーや要素も腑に落ちました。
初恋を描いた少年の青春物語
10代少年の恋心を上手く描いた映画でした
かなり青くさい男の子のストーリーなので、少し気恥ずかしくなりますね
ラストは賛否両論のようですが、この展開でいいと思いました
好きな人を取り戻すために、何もかも捨て去って取りに行くという青臭さ、嫌いじゃない
須賀の嫁も、天気の子ではないのかという見方もあり、面白かった。
須賀に関しては、嫁をなんらかの形で失っており、その事を受け止めながらも、踏ん切りがつかず苦しみ続けているところも、リアルな感情が込められておりよかった
総じて良作。人気があるのも納得
また時間があれば、新海誠作品を見たいと思う
何度観てもこの作品に惹きつけられる
劇場で3回、レンタルで1回観ました。
君がいればどんな世界でも大丈夫。俺が君にとっての大丈夫になる。そう思いたいな。
世界っていうと大袈裟だけど、仕事の環境とかにも言えるんじゃないかな。
ひなさんの再開するシーンは何度観ても鳥肌が立つほど心が動きます。
東京がこんなにも綺麗で切ない場所だと言うことを監督がどの作品でも教えてくれます。
自分勝手で美しい
私にとってすごく大切な作品になりました。
昨年夏に映画館で1日に2回観て、今回VODで2回観ました。
この作品のマイナスな評価で散見されるのが「主人公が自分勝手すぎる」という意見。
「君の名は。」と比較して、どうして「天気の子」は賛否両論だったのか。
(もちろん大ヒットしましたが)
どうして「自分勝手すぎる」と言われてしまうのか。
それは、「君の名は。」が“君のついでに世界を救う物語”だったのに対し、
「天気の子」は“世界ではなく、たった1人の君を選ぶ物語”だったからであると思います。
「青空よりも、俺は陽菜がいい!」
このセリフがこの映画のすべてだと私は思います。
青空は、みんなが望むもの、世界が望むもの。公共の利益っていういい方は変かな。
とにかくそういうもの。多数決を取ったら、もしかしたらこっちが勝ってしまうかもしれない。
例え、1人の命が犠牲になるとしても。
実際、途中で須賀さんは、帆高を追い出したことを非難する夏美さんに向かってこう言いました。
「人柱1人で天気が元に戻るんなら、俺は歓迎だけどね。俺だけじゃない、本当はお前だってそうだろ?ていうか皆そうなんだよ。誰かがなにかの犠牲になって、それで回っていくのが社会ってもんだ。」
これは“世界”の側の意見です。
でも人間誰だって、「自分が1番大事」ではないですか?
須賀さんも、自分が娘と会いたいから、帆高を追い出しました。
人間はみんな行動の選択の根本は「自分のため」です。
これを知り合いに話したら以前、
「でも私は妻や子どものためなら命だって差し出せます」
と言われました。
でも結局それだって「自分が妻や子どもに生きてほしいから」という気持ちに基づいていますよね?
自分のために行動することは、人間として当たり前のことです。
その気持ちを押し通したり振りかざしたりしたら自分勝手ということになるのかもしれません。
でも「自分勝手だ」「悪だ」「正義だ」と評価するのはいつも世界のほうです。
世界と言っても、ただの多数派です。世界の利益の裏にはいつも犠牲があります。
帆高は間違いなく自分を優先しました。
「青空よりも、俺は陽菜がいい!」
この判断を知ったら世界は非難するかもしれません。
「自分勝手だ!」と。
私は「お互い様だよ」と言い返したいです。
いつのまにか“天気の子大好きな”私たちは、
映画を見ながら世界側ではなく帆高側についています。
陽菜ちゃんに生きていてほしいと気づかぬうちに願っています。
「自分勝手だ」というマイナス評価、それはたぶん世界の、
多数派の視点に立ってこの作品を観ているからです。
新海誠監督もこの2つの視点を持つ人がいて、
酷評される可能性も十分に理解していたと思います。
「君の名は。」はまさに“君のついでに世界も救った物語”でした。
それに対し、「天気の子」は“世界ではなく君を選ぶ物語”と言えます。
でもどちらも、主人公の目的は「君を救うこと」ただそれだけです。
世界なんて、君に比べればどうでもいい。
ついでに救われた世界が称賛し、君の代わりに犠牲になった世界が批判する。
主人公たちにはどうでもいいことです。
君さえいればそれでいいんです。
この気持ちが、すごく美しいと私は思います。
「君が世界を敵に回しても僕は」なんていうベタなセリフも、
「そっち側」に立ててしまう私たちには大好物です。
世界を敵に回すことなんて、きっと私たちには一生ありません。
だから天気の子はどこまでいっても他人事で、ただひたすらに美しくしいのだと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
エネルギーのある映画
話の細かい点にツッコミ所満載だったり、大多数を巻き込む選択をしたことだったり、粗みたいなものも多いけど、それ以上に、自分の人生を選択していくエネルギーに満ちた作品だと思いました。
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