イエスタデイのレビュー・感想・評価
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三谷幸喜作品を観る感覚で楽しむことをお勧め
まずビートルズに関しては『1960年代に活動した偉大なロックバンド』『主要メンバーのジョン・レノンは、彼のファンとも言われる男に射殺され既に故人』程度の事を知っていれば概ね楽しめる映画。
逆に『ビートルズは神聖にして侵さず』という人は楽しめないかも。
神経質に観れば矛盾やアラが気になりますが、軽快なノリと時々感動を含んだ三谷幸喜作品を観る感覚で、矛盾やアラも含めて楽しむのをお勧め。
あとエド・シーランは、結構出番があります。
『僕はビートルズ』
ビートルズ12作目のオリジナル・アルバム『アビイ・ロード』から今年が半世紀であり、この時期に合わせた公開であろう。
表題の通り、同じようなテーマの漫画が日本にもあり、多分世界中にこういう“歴史改編”モノは存在してると容易に想像できる。その中に於いて、今作の位置づけは自分なりに考察すると、それ程高いレベルではない。というのもファンタジーとしてはどうにも雑さが拭いきれず、飲み込みづらさをビートルズの楽曲という“オブラート”で喉を開けて流し込むという建付けで出来上がっているからである。そもそもの根本のプロットである、“ビートルズが存在していなかった世界”という前提がその後の社会にどれだけの影響力を及ぼしているのか、端的に言えば存在するモノと存在しないモノ、そして大事なのは無かったことで全く別の違う“何か”が代替として登場するのかという考察が緻密に積み上がっていないことに、ストーリー設定のグラグラ感を醸し出してしまっているのである。まぁ、その辺りは多分、どのレビューでも問われていることであろう。本筋である、幼馴染みの女性とのラブコメ要素も、インド人と白人という人種的な違和感が拭えない(人種差別を助長しているのではなく、寧ろ現在に於ける差別問題としてのテーマの折込の深度が足りないと感じる)キャスティングに、ピースの嵌っていないジグソーパズルの印象を持たせられてしまっている。
と、ここまで考察してみて、ハタと気付く。そうか、この違和感こそが、今作のテーマなのかと。それは、自分のように旧態然の思考であることこそに対するアンチテーゼなのであろうと、遅まきながら気付かされてしまったことに大変な恥ずかしさを感じてしまったのだ。
“ビートルズは白人だけのモノではない“、”インド人と白人だって恋愛し結婚もする“、そしてそのことに昔のように抑圧された葛藤を慇懃無礼に織込む必要もないんだということを。今作品に抵抗感を感じるとしたら、それはそのまま現在席巻している右傾化に繋がるベクトルなのだということを。登場人物の白人のおじさんとおばさんが、主人公に詰め寄るようなイメージを醸し出す。勿論主人公にとっては自分の悪行がバレ、追求されることへの恐れを感じる。しかし、二人は逆に感謝の辞を述べる。意外にもビートルズの代わりに世界に偉大な楽曲を披露してくれることが嬉しかったのだ。そして、クライマックスは世界同時停電後のパラレルワールドで船乗りとなっていたジョン・レノンとの邂逅。勿論、満載なツッコミどころの一部だ。しかし、曲こそ作らないジョンは、それでも幸せを感じている心の穏やかさ、そして幸福なことに78歳でも生きていることの有難みを強く感じてしまうのだ。荒唐無稽ではあっても、それは、『ワンスアポンアタイムインハリウッド』に於ける『シャロン・テート』以上のフィクションによるマジックなのだろう。出来れば、その他3人も出演させて欲しかったのが心残りである。その件も含めて、主人公がインド系ということにこそ存在の意味合いを演出させている制作陣の強いメッセージなのだろう。今作を作るに於いて相当楽曲使用料が嵩んだという噂だが、劇中にフリー音源として提供するという皮肉も相俟って、素晴らしい文化は世界の共有財産という訴えは強く心に響くものだ。なかなかの挑戦的な、手荒い洗礼である。ストレートに素直に共有されるこそ、これからの社会は次のステージにアップグレードする、試金石的作品なのであろう。
まぁ、ヒロインの女の子と付合っていた男があっさりと退いた件は、幾らビートルズでも飲み込めなかったのは、ご愛敬であるw
我々世代には泣ける映画でした
なんだか、懐かしくって。あんな熱い恋愛はなかったけど、それでも自分の青春時代を思い出して、ビートルズの音楽が流れた途端に鳥肌がたってしまった。
最後の方でこの世界でのあの人が出た時はほんと震えました。しかし、まぁ良く似た俳優さんをみつけたなぁ。
若い方たちのレビューには「なんだかなぁ」というレビューもあるみたいだけど、そりゃそうだ、君たち若者にはビートルズは分らなく結構です。
逆にエド・シーランって誰って感じです。youtubeで聞いてみて、あぁ聞いたことがあるなぁという程度。
リリージェームズのキュートな笑顔が最高
横溝正史の悪霊島のテーマソングになったLet it be。悪霊島のテレビCMで初めて聞いた時からこの曲が大好きになって、そこからビートルズ聞くようになった。そのビートルズの曲を使った映画が公開されるというので、楽しみにしていた。
ビートルズが存在しない世界に突然変わってしまって、自分だけがビートルズの曲を知っていたらどうなる。このアイデア一発だけの映画だったら残念だし、夢オチだったら、ドラクエみたいな最悪のエンディングだったらと見るまではちょっと心配だった。
始まってみると、杞憂に過ぎなかった。リリージェームズが演じるエリーのキュートな笑顔がいい。ジャックの両親のとぼけ具合がつい笑ってしまう。選曲が自分の好みにピッタリな上に、使うタイミングも絶妙だった。
エドシーランのマネージャーがスノッブぶり全開で、思わず吹き出してしまうブラックなセリフを連発。
なんと言っても、ラストがよい。感動してうるっときたけれども、何か感動の質が違うだよね。溢れんばかりの幸せが映画に満ち溢れていて、幸せのおすそ分けをもらった感じ。エンドロールでは、幸せと満足に包まれたまま。スタッフに追い出されるまで余韻に浸った。
リリージェームズが出演している映画は、観た後、幸せになれる。ベイビー・ドライバー、マンマミーア、ガーンジー島の読書会の秘密、そしてこのイエスタデイ。あのキュートな笑顔をまた見てみたくなる。
凄くファンでなくても聴き慣れた曲の数々。 と言ったって、思春期に聴...
凄くファンでなくても聴き慣れた曲の数々。
と言ったって、思春期に聴くビートルズは耳にタコが出来るほど何回も何回も聴いた訳だから、スクリーンで流れるだけで、なんだかウルっときてしまう。
やっぱり偉大な曲なんだと思うし、素敵な物語として曲たちを作品に仕立て上げた、監督たちのビートルズ愛を感じる。
どこにいても何をしていても自分自信、その人自身でしかない。素晴らしい仕掛けがそう確信させてくれた。
肩の力が抜けた音楽はちょっと甘過ぎるくらい優しくて、幸せな気分になった。
素晴らしい!けど、惜しい点が2つ…
この映画の良いところについては他の方が書いてくれているので、引っ掛かった点を述べます…
・恋愛事情について
ヒロインが自分勝手で無神経すぎる。ジャックが散々やめたいと言っているのを無理やり止めてまで音楽を続けさせたのに、いざ売れると音楽をとるか私をとるか選んで!とか言って、あなたなんのためにマネージャーやってたの?
しかもそんな無理難題をふっかけておいて、ふられたらすぐに彼氏作ってそれを見せつける性格の悪さにイライラした。
・主人公の最後の行動について
上記に関しては、若者の奔放な恋愛模様と見ればまだ理解できるが、こっちは看過できない
真実を打ち明けるのはいいが、全部の曲を無料公開するって、レコード会社は大赤字ですよね。
金儲けのためとはいえビートルズの曲を世界中に広める助けをしてくれた多くの人々に対して、その仕打ちってどうなんでしょう?
プロデューサーを悪者のように描いていたけど、彼女らは何も間違った行動はとっていないと思うのですが…せめて感謝の言葉のひとつくらいあったらまだ救われたけど、これは流石に恩を仇で返しすぎと感じました。
曲、キャスト、演出は素晴らしいけど、ストーリーではモヤモヤが残る映画でした
ノーカット版希望
素晴らしい映画だったが、何かが足りない。細かい説明が端折られている印象を受けた。同じような印象を受けた方はYouTubeで未採用のシーン集があがっているので観ていただきたい。サムシングを披露するシーンなんかは見事だけど、何故外したんだろう。ワインディングロードの場面と被るからか。ブルーレイでは是非ノーカット版を収録して欲しい。
素晴らしい
何のコピーバンドでも、本人に成りきって、格好から髪型、使う楽器から音作りまで真似て、同じコピーバンド同士がそうじゃない!と喧嘩するぐらいだが、こちらの作品は似ても似つかない、ルックスと友人からプレゼントしてもらったアコースティックギターだけだ。
(たぶんマーチンCEO-7? プレゼントするには高価)
それもそのはず、コピーバンドじゃないから。
ぜひサントラ盤も購入して欲しい。
新しい現代のビートルズサウンドを聞けます。
最近の若い人はもうビートルズを知らないのだろうか?と思ったが、、、
おじさんは、リアル「yesterday」で、エドシーランを知ーらん世界に居たみたい。
ずっと前から、ビートルズの弾き語りを覚えようと思いつつ、英詩を覚えるのが面倒で、挫折してたが、またやる気になりました!
だって、この世界が来たら、何も歌えないじゃせっかくのチャンスと、ビートルズを残せないですからね♪
ビートルズの曲
自分はサイモンとガーファンクルを熱心に聞いていた世代でした。ビートルズはさらに一世代前の音楽かなと英語の詩の意味もわからず聞き流していた程度でした。この映画で改めてビートルズの曲を翻訳付きで聴いてみると、こんなにも愛と切なさに溢れた歌だったのかと聞き惚れました。それぞれの曲も映画のシーンに合わせてうまく使われていました。また、黄色い潜水艦が出てきた時はおおっと思いましたが、いないはずのあの人の登場にはああっと驚きました。
これからは
この映画の主人公であるビートルズの曲を映画のサウンドトラックから聞き直してみようと思います。
ビートルズの名曲 & ハートフル・ラブストーリー
すごく面白かったのですが、それは僕がビートルズが大好きだから?
いえいえ、そうでなかったとしてもハートフルなラブストーリーとしてじゅうぶんに楽しめる映画だと思います。
それにしてもビートルズがこの世に残した名曲の数々はほんとうに素晴らしい。英国の誰もがリスペクトしているからこそ、この映画のストーリーが成立したのですね。
あと、ビートルズの記憶を授かった主人公があまりカッコよくなくて素朴でいい人なのもこのストーリーに重要なこと。
リリー・ジェイムズのとびきりのキュートさにはビックリでしたし、本人役のエド・シーランはとても演技が上手くてビックリでしたし、歳を重ねたジョン・レノン役もそっくりでビックリでした。
追記
もし、この映画のストーリーが面白いと思った方、ぜひこの脚本を書いたリチャード・カーティスをチェックしてみてください。ほんと名作揃いです。
※僕のおススメは「アバウト・タイム 愛しい時間」「ブリジット・ジョーンズの日記」「ノッティングヒルの恋人」
サンタは何色なんだろう?
夢を諦められないイギリス人ソロシンガーがザ・ビートルズの存在しない平行世界らしきところに行ってしまい、そこでザ・ビートルズの曲を発表し活躍する話。
世界中が一斉に12秒間の停電にみまわれて、自転車で帰宅途中の主人公が大事故に。気がつくと病院のベッドの上で、その世界にはザ・ビートルズもコカコーラも存在せず、知るのは主人公ばかりなりというストーリー。
記憶を頼りに曲&詞を再現して披露したら、世界中が大騒ぎwしかも新曲がどんどん披露されていく、ってそりゃそうだ。
そこにお約束の様に絡んでくるマネとの話や楽曲の秘密、とわかりやすいし起伏もあってテンポも良いし。
正直、特にビートルズに思い入れがある訳でもなく…寧ろ残念ながら興味がない方の自分。
しかしながら流れたビートルズの曲が全て判ったのは、やっぱ凄いぜザ・ビートルズ。
音楽を題材にしたコミカルでノリが良くてクリーンなドラマで非常に面白かった。
ちなみに私は、エド・シーランって誰ですか?というレベルです。
きれいにまとめたなー。
夢のある話で面白かった。戦略会議のシーンなんて笑えたな。付き人のいいかげんおとこ、もう少しからませられなかったのかなー、と思う。普通にツアー同行過ぎちゃうし。結末がハッピーエンドだからなんか見終わってほんわか。
ものすごく
良かった!!今年のベスト3いやもしかしたらベスト1かも。さすが『ラブアクチュアリ』の脚本家さん。思いつきそうで思いつかない設定。エドシーランも良かったし、ジョンレノンがまさかの登場。『ヘイ相棒』にも大笑い。ビートルズのいる世界線で生きられて良かった。
絶妙なラインで期待以下…
ビートルズを誰も知らない世界って設定が面白くて、予告編も観て楽しみにしてたんだけど、
何だろう、絶妙なラインで退屈というか期待以下でした…。
偉大な名曲を世に残さねばという思い。
それに伴う名声と金は世間を欺いて得ているという葛藤。
そして失って初めて気付く大切なのモノを取り戻すまでを描いているんだけど、
何だか煮え切らない男の世間を巻き込んだ成長物語って感じだったな〜(それを描いてたのかもしれないけど)
個人的にもうちょっとビートルズの名曲に初めて触れた世間の反応でカタルシスを感じたかったし、
父親やロッキーのボケに乗れなかったし、
エリーに思いを告げるのは自分の曲であって欲しかった、ベタだけど。(相手がエリーだけに「いとしのエリー」唄うじゃないの、ってちょっと思ってしまった)
って感じで楽しめんだけど絶妙なラインで…って感想でした。
ツッコミどころはあるけれど
楽しめた!
ボヘミアンラプソディーの二番煎じではない、別物。
似てる部分はあったけど。例えば場所の名前が大きなテロップで流れるとか。
ツッコミどころは、なぜあの老夫婦はビートルズを知っていたの?
コーラ、シガレット、などの言葉も消えたのはなぜ?
など、まぁ、細かいところはおいといて。
久々に満席に近かったシアター内。
ビートルズの人気の高さを物語る?
楽曲の数々はもう間違いないので、もっと聞きたかったなぁ、とも思ったけれど、続きは家で聞けばいい。
スラムドッグミリオネアのデヴ・パテルとは親戚でもないのよね?
この監督さん、インドの人が好きなのか?
でも、主人公が超イケメンじゃない(失礼)のも良かったのでしょうね。
マネージャーが追いかけてくるシーンはホラーのパロディみたいだったし、いろいろ楽しかったなぁ。
設定は面白いけど・・☆
評価が高いし、ビートルズはもちろん素晴らしいですし・・と結構 期待して
の鑑賞でした。
でも、何だかなぁ・・散りばめられるビートルズの楽曲はもちろん名曲揃いで
良いのですが、ある意味それだけな感じ??
お話は深みのないありきたりなラブコメディに思えました。
ビートルズの歌がなかったら、こんなにも話題にさえならない映画だったのでは。
残念。
笑えて、泣ける、純なラブストーリー
世界規模で大停電が起きたとき、自分は、交通事故で意識不明の重体に。そして、昏睡状態から覚めてみると、その世界には“Beatles”が存在しない世界になっていた・・・。
いや、驚きますよね。まずは。そして、みんなが自分を担いでいるとおもいますよね、普通。そして、現代ならググってみますよね。ジャックは、普通に生きている、普通の市民なので、そう言う事を全部してみます。それでも、やっぱり“Beatles”が無いと言う驚きはどうなんでしょうね?
もはや、地球上に“Beatles”が存在していた形跡は全く無いので、その曲を歌うのにも記憶が頼りになるわけですが、それが故の事態も発生するようです。
それと、もちろん“Beatles”が存在していなかったわけなので、逆に“Beatles”が存在していた時に起きてしまった事態も存在しておらず、それが故に「ある人物」と出会う事が出来たと言うシーンも描かれています。一瞬、本物かと思ってビックリしましたよ。
作品中、“Beatles”の曲が沢山かかるわけですが、思わず口ずさみそうになったと言うのは年がばれるので秘密です(笑)
それと、エド・シーラン、いい味出しています。
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