イエスタデイ

劇場公開日:

イエスタデイ

解説

「トレインスポッティング」「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル監督と「ラブ・アクチュアリー」の脚本家リチャード・カーティスがタッグを組み、「ザ・ビートルズ」の名曲の数々に乗せて描くコメディドラマ。イギリスの小さな海辺の町で暮らすシンガーソングライターのジャックは、幼なじみの親友エリーから献身的に支えられているものの全く売れず、音楽で有名になる夢を諦めかけていた。そんなある日、世界規模の瞬間的な停電が発生し、ジャックは交通事故で昏睡状態に陥ってしまう。目を覚ますとそこは、史上最も有名なはずのバンド「ザ・ビートルズ」が存在しない世界になっていた。彼らの名曲を覚えているのは世界でただひとり、ジャックだけで……。イギリスの人気テレビドラマ「イーストエンダーズ」のヒメーシュ・パテルが主演を務め、「マンマ・ミーア! ヒア・ウィ・ゴー」のリリー・ジェームズ、「ゴーストバスターズ」のケイト・マッキノンが共演。シンガーソングライターのエド・シーランが本人役で出演する。

2019年製作/117分/G/イギリス
原題または英題:Yesterday
配給:東宝東和
劇場公開日:2019年10月11日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第43回 日本アカデミー賞(2020年)

ノミネート

最優秀外国作品賞  
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(C)Universal Pictures

映画レビュー

3.5予想を裏切る誠実なストーリー。

2022年5月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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共感した! 2件)
すっかん

4.0英国映画史上、類を見ない野心作だが、蓋を開けてみると最高に爽やかな仕上がり

2019年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

リチャード・カーティスといえば、「ラブ・アクチュアリー」でビートルズが効果的に響いたり、「アバウト・タイム」にはアビーロード絡みの削除シーンがあったのが懐かしい。そこに投入されるのがダニー・ボイルという極北にある要素。これは二人だからこそ挑むのを許された、映画史上類を見ない野心作だ。

序盤はボイルの縦横無尽の映像力がキマる。大停電になるところや、主人公が戸惑いつつ状況を理解していくくだりなど、説明的な流れを軽快なテンポで描き切る点が素晴らしい。スケールの大きな展開を上手くまとめあげるのも彼のお家芸。一方、終盤に顔を出すのはカーティスの持ち味だ。オリジナルとは何か。先人たちに敬意を払いつつ、いかに新たな試みに挑んでいけるのか。表現者ならではの葛藤が程よい熱量で発露する。

二人の持ち味が微塵も損なわれていないのが最高に嬉しい。野心的な試みは見事に実り、爽やかな印象を持つ快作に仕上がった。

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牛津厚信

4.5使用されたビートルズ曲の歌詞にも注目

2019年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

楽しい

「ビートルズへのラブレター」を映画で表現するのに、バンドを伝記的に描くのでもなく、ミュージカル仕立てでもなく、熱烈なファンを通じて語るでもなく、「ビートルズが存在しない世界」を描いて実現させるという、その逆説的なアイデアが秀逸だ。

主演のヒメーシュ・パテルは知らなったが、哀愁を漂わせつつユーモラスな雰囲気も醸す表情がうまくはまっているし、自身で歌った歌も見事。ビートルズの代表曲が劇中で多数演奏されていて、ファンにとっては歌詞もきちんと物語上の状況に一致している(歌詞に合うようにリチャード・カーティスが脚本を書いたというのが正確だが)のも嬉しい。一例を挙げると、ジャックが車にはねられるシーンでは「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の有名なエンディングのオーケストラによるクライマックスが流れるが、同曲の歌詞にもちゃんと交通事故の話がある。

あと、ジョンのファン感涙必至のエピソード。最高です。

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高森 郁哉

4.0夢かマンデラ効果の音楽系恋愛ファンタジー

2024年11月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

今作は、ビートルズが世界に与えた影響について触れています。終盤、ビートルズが好きな主人公ジャック(ヒメーシュ・パテル)が、リバプール出身のMr.J(敢えて名前を伏せています)と会話をするという夢のようなシーンがあります。Mr.Jは幸せになる秘訣を教えてくれます。「愛する女に愛を伝え、ウソをつかずに生きることだ」個人的なことですが、一回目の視聴時、まるまる眠っていたので二度目の視聴後にレビューしているということを告白します。

停電のシーンにボールアースが登場します。ボールアースをわざわざCGで作成した理由は、舞台が架空の世界であることをアピールしているのだと思います。マンデラエフェクトを描いているようにも感じます。眠っているときに見た夢の話という可能性も否めません。私の想像ですが、報われない人生を送ってきた27歳のジャックは、大停電のバスの事故で昏睡状態になり、現実では寝たきりになったとも考えられます。

夢だろうが現実だろうがファンタジーであることは間違いありません。数学教師のエリー(リリー・ジェームズ)が可愛い恋愛物語でした。会話で明らかになった“リリーとジェームズの息子ハリーの物語(J.K.ローリングの有名な作品)”も存在していない、ということがわかったのも面白いです。

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Don-chan

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