新聞記者のレビュー・感想・評価
全565件中、21~40件目を表示
情報社会でのメディアの在り方捉え方、政治への関心
国が国であれば公開出来なかったりするんだろうなと。
情報があふれる現代でのメディアの在り方、メディアの捉え方を問われる作品。
あとは今まで無関心だった人が政治に関心を持つきっかけになったりする映画でもあると思います。
最後の松坂桃李さんのやつれた姿はあっぱれ。
2.7微妙
正直ポスターを見たときにこれは面白い気がするしかない!と思った。女優も韓国映画で最高に素晴らしい演技を見たことがあるし、社会派サスペンスとくれば外れようがないと思った。
ただ正直ALLTIME BESTに選ばれていようとも「これもしや微妙なやつでは」と思ってしまった。微妙だった点は女性記者の設定、演出不足(予算足りなそう)、脚本だろうか。
話の大まかな流れはいい。ただストーリーの流れが突飛すぎるし、伏線も少ない、感情も盛り上がらず平坦な感じがした。何よりも女性記者に感情移入できなかった。なぜアメリカ帰りのジャーナリストなんだ。しかもそれを醸すシーンに出てるくるアメリカ記者が、日本で常連の外人モブなのでかなりげんなりした。ナビタイム!のCMを思い出した。もっと韓国と絡めて自分のテリトリーの持ち味を生かしたほうがいいと思った。。。
しかも生物兵器って。。もっとあるじゃろ!!ただこれも予算があればMOZUみたいに化ける可能性もあったのかな。Twitterの画面だけではなかったのかなと思うと日本映画の先行きを不安に感じた。またよくこういったジャンルは韓国映画にも多いが、そちらのほうがエンタメとして刺激的に感じた。
最後に映画の中身を見て思ったことは、新聞記者というものがいなくなってしまうのかもなということである。ジャーナリズムが崩壊し、何が真実かもわからない。どこからでも印象操作ができてしまう時代に少し怖さを感じ、権力とお金と守るものを持つものは社会的に弱いなと感じた。
意図が読めない
原作未読。netflix未視聴。
暗くて静かすぎて、楽しめなかった。
まず、映画として。
かなり抑えた演出。
フィクションの映画なのに、ノンフィクション風に
魅せるための演出ですね。
それが映画的に面白くない。
全体暗め。照明つけないオフィスなんてありえない。
これも演出。
カメラワーク。前からと、後ろからという対比。
そして寄りすぎるほどのアップ。
心理描写の演出。
全編通じて抑えすぎで、逆に楽しめない残念な演出でした。
つぎに、テーマとして。
原作の望月さんは、どうしてドラマにしたんでしょう?
ま、世間の関心を引くためだとは思うのですが。
いくつかの現実に起こった事件を題材にしているのは
明白ですが、なぜ暴露本にしなかったのでしょう?
そして、新聞記者。
映画も含めマスメディアが、
プロパガンダや、世論誘導、事実隠蔽に
使われているなんてのはもはや明白ですし、
今に始まったことではないのは重々承知。
だったら、新聞社側の闇もちゃんと描いてほしい。
そして原作者は新聞記者。
真実がうやむやの事件をフィクションに仕立て上げて
観る人に委ねるなんてのはジャーナリズムではない。
そしてこの映画が日本アカデミー賞受賞。
アカデミー協会は作品そのものを評価したんでしょうか?
それとも、何かに忖度したんでしょうか?
内閣官房vs.女性記者ーー
2022年10月9日
映画 #新聞記者 (2019年)鑑賞
東京新聞記者 #望月衣塑子 の著書を原案にしたサスペンスドラマ
日本人の父と韓国人の母を持ちアメリカで育った女性記者と外務省から内閣府へ出向中の若手エリート官僚が、政府が企む大学新設計画の真相を追う
#シム・ウンギョン の表情よかったね
権力の闇の中へ
2019年。藤井道人監督作品。
硬派の社会派作品でした。
東京新聞の記者・望月衣塑子の同名ノンフィクションを
原案としている。
日韓ハーフの女性記者・吉岡エリカ(シム・ウンギョン)と、
エリート官僚・杉原(松坂桃李)の2人の権力への対峙と葛藤を
描いている。
内容は政府の認可した新設大学についての極秘情報が記された
匿名のファックスが、吉岡の所属する東都新聞社会部に
届きます。
(この設定は、ひと頃世間を賑わせた、森友学園問題と、
(家計学園問題を思い浮かべます)
ファックスの主は内閣府の神崎(高橋和也)と判明する。
ところが神崎は数日後に投身自殺をしてしまうのです。
(この設定は、「森友学園」への国有地売却を巡り、
(財務省の決裁文書改ざんを苦に自殺した赤城俊夫さんを
(思い浮かべてしまいましたが、この事件を踏まえてるかは不明)
神崎の死の原因を調べるうちに、神崎が若手官僚の杉原の
元上司だと分かり、吉岡と杉原は協力して神崎がどんな秘密を
抱えて自殺したのか原因を探り始めるのでした。
そして判明する恐ろしい国家の策略・・・大学は隠れ蓑で、
危険な研究のために学校は新設されたのではないのか?
(そして更に杉原の仕事が主に現政権の不都合なニュースを
(隠蔽するのが仕事だったり・・・
(身重の妻=本田翼=に寄り添う時間が殆ど取れなかったり・・・)
杉原の上司・多田(田中哲司)の視線があまりにも鋭くて、
私までびびるほどでした。
(杉原もプレッシャーを感じた筈)
エリカ役のシム・ウンギョンは父親の過去とも向き合う日韓ハーフの記者を
真摯に体当たりで演じて日本人より日本的でした。
この素朴さは今の日本の女優に見当たりません。
オチは松坂桃李のラストの表情です。
《苦渋》と《後悔》うーん、《諦め?》《保身?》
どれとも取れる表情に、政府の闇を暴く事の困難が、
とことん身に染みる映画でした。
いつの時代も、
《悪い奴ほどよく眠る》
ということでしょうか。
とても考えさせられる作品
当時劇場へ行ったのですが何故かレビューを書いておらず、改めて観てみました。
フィクションなのかノンフィクションなのか最目が曖昧で、これが観る者の心を掴むのでしょう。
何より、この難しい役どころを演じきった桃李くん。とても良い芝居でした。特に表情はすごかった。
そしてこちらも相当難し買ったろうウンギョン。彼女の表情もとても良かったですね。
この二人の芝居が、この作品の緊張感を作り出していました。
とにかく闇が深く、そのヒリヒリした演出がすごい。
そして迎えたラスト。この止め方はやはりすごい。
この作品は巨大な事件を解決する事でなく、そこに真摯に向き合った者を描いたもの。
だから核となる部分は何も解決していなく、未だ横たわったまま。
そしてそれは、現実でもあるかもしれない闇。
それらを観る者へ問う、とても考えさせられる作品でした。
映像がデヴィッドフィンチャー並に暗い
ちょっと重い話そうだったので避けていたけどめちゃくちゃ良かった。報道する側も辛いのでしょうね。ラストの実名出します、って話を持っていくシーンで色々交差する気持ちをそこで切ったのは上手いなと思いました。早く観れば良かった。以上!
良心を鈍らせてはいけない
90%くらい事実って感じですね。よく作った!って快哉を叫ぶほどこの国の今どきのマスコミは情けないのです。
「子供に恥じない選択をする」これがいかに困難か。
しかし官僚も新聞社も良心が痛まないのでしょうか。
本田翼の純真な奥さん役がとても可愛かった。所属の役者の出演に引いていた芸能プロダクションが多い中(だから主役は韓国人女優)、この映画に出演するということだけでも素晴らしいと思います。ますますファンになりました。
原作の望月氏とともに前川元事務次官がいい役で出ておりました(特別出演)。
まさにこの映画のような煮え湯を飲まされた方ですね。
面白いかどうかは別
日本のタブーに迫る作品が、日本アカデミー賞を獲ったというので、興味津々で観てみましたが、「何だか起伏のない平坦な映画だな..」というのが正直な感想。
社会的意義と映画の面白さは分けて考えるべきだと思いました。
believe and doubt yourself more than anyone else
いい教えだな。
ここで終わらせたのも、この映画が描きたかったことを際立たせるためか。
昔、新聞記者になりたかったけど、私には「知りたい」という気持ちも正義感もない。
だから落とされたのかな。
大変な仕事だ。
官僚も、一部にはこういう腐った人間がいるのだろう。
その上で成り立ってる国会も茶番に思えてくる。
国と家族のための汚い仕事
シムウンギョン扮するアメリカ育ちの新聞記者吉岡エリカのところへ医療系大学院大学の匿名ファックスが届いたので調べる事になった。松坂桃李扮する外務省から内閣府へ出向している官僚杉原拓海は、国を守るため内閣に不味い記事をさばく役割を担っていた。しかし意に反してネットに拡散 しろと言う指示を受けたりした。どうも官僚とは国と家族のためにと言う名目で汚い仕事をせざるを得ない慣習があるようだ。上からの命令と言うのは拒否も出来ないのだろうね。だから冷たい世界で森友事件の様に官僚の自殺が絶えないのかね。死ぬくらいなら官僚なんて辞めてしまえばいいのにね。それにしても日本語がもどかしい韓国女優シムウンギョンを主演に起用したのは帰国子女と言う設定だからかな。
まずまず
エンタメとしては面白い。
しかし、プロパガンダとしては行き過ぎてる。
本作を通して、国家への体制批判をしたいのだろう。
事実の要素もあるだろう。
ジャーナリズムの正義もあるだろう。
それは結構。
政府や政治家、官僚の善悪が問われている。映画ではそれを描いている。
しかしだ、
現実には
マスコミにも善悪が問われてまっせ。
というのを感想として言っておきたい。
マスコミによる偏向報道をもっと見直してほしいよ。
マスコミに真の意味で中立、客観性はあるのか。
マスコミのせいで、国益を損なったり、経済が悪化したり、他国からの侵略危機を誘発していることもある。
政治家や官僚だけのせいではない。
教育界、マスコミ界の悪しきカルチャーも見直してほしいよ。
真実に迫る者達の息詰まる戦い
本作は、純度100%の社会派サスペンスである。エンタメ要素はかなぐり捨てて、正義と真実というテーマに脇目も振らずに迫っていく。前半は難解さがありストーリー展開も緩慢であるが、後半、ストーリーが本流に乗ってからは、一気に緊迫感が高まり、ラストまで息詰まるサスペンスが展開されていく。
内閣情報調査室に勤務するエリート官僚・杉原(松坂桃李)は、外務省から異動し官僚主義的な正義の在り方に疑問を感じていた。一方、東都新聞記者・吉岡(シム・ウンギョン)は、韓国人の母を持ち、新聞記者として、強い信念で政治の闇を追いかけていた。ある日、吉岡は匿名の新設大学情報を入手する。そして、この情報に隠された真実に杉原とともに迫っていく・・・。
全編の殆どが、東都新聞社内と内閣情報調査室内のシーンであり、会話と資料で綴られる物語は、派手さはないが、その分リアルでありドキュメンタリーを観ているような雰囲気がある。最近の政治で、真偽定かでない事件が多いだけに、なおさらである。
杉原演じる松坂桃李は、現実社会で誰もが直面する己の正義と組織の正義の矛盾に苦しみ戸惑う姿を好演している。思わず頷いてしまうシーンが多い。素直に感情移入できる。
真実に迫ろうとする吉岡の行動には説得力がある。吉岡を演じるシム・ウンギョンが効いている。強くてタフという雰囲気はないが、目の表情が常に真剣で隙がない。どんな困難にあっても決して諦めずに粘り強く真実に迫っていく。
ラストシーンに本作のメッセージが示唆されている。
正論を唱えても何も変わらない。行動によって示さなければ道は開けない。戦わなければ道は開けない。時として戦いに敗れても次の戦いを挑んでいく。自由を守るというのは真実究明の戦いであり、戦い続けることでしか自由を堅持する方法はない。
本作は、面白さを問う作品ではない。本作で問題提起されたテーマを我々観客がしっかり受け止めて考える秀作である。
リアリティ
この作品は、冒頭から現実なのか?フィクションなのか?と考えさせられる。レイプ事件や政府の隠蔽など実際のニュースになった事が多い。現実としてもそれを公にしてしまうと日本の秩序が保たれないとして調査機関が動いて色々と隠蔽や情報操作をしているのかもしれない。いま、世間で見ているものは、本当に全て正しいのか?それを疑わずに今のままでいいのか?自分が気づいていないだけで世の中の大部分では、何か大きなものがあるのかもしれない。
知らないことの幸せもあるかもしれない。
知る事で怖いこともあるかもしれない。
だけど、僕自身は、それでも知りたいと思ってしまう。
評価が良さげだったから見てみましたが、好みではありませんでした。ど...
評価が良さげだったから見てみましたが、好みではありませんでした。どうしてこんなに評価がいいのか、ちょっと不思議。
国家の元における情報操作
アカデミー賞作品でありながら、公開時に見逃していた作品。Huluで改めて鑑賞。
この作品を、あの問題で内閣府が揺れ動いていた、あの時期に上映に踏切り、アカデミー賞受賞に導いた映画界は、なかなか捨てたものではない。きっと、製作陣の中には、見えない軋轢を感じた人も多かったのではないだろうか。また、本作が、単に作品賞だけでなく、主演男優賞、主演女優賞までも受賞した事にも意義がある。
女性新聞記者を主人公にして、日本国家の裏に潜む、闇の情報操作を扱った社会派サスペンス。
・国家とは何なのか…?
・政治とは誰の為にあるのか…?
・人の命の価値とは…?
・真実を押し曲げてまで守る意味とは…?
といった内容を問いかけながら、最初から最後まで、モノトーンな画面で物語は展開していく。
真実を求めようとするアメリカ育ちの新聞記者吉岡と内閣府官僚で疑問を抱きながらも国家戦略の為に情報操作をしていた杉原の2人が、杉原の先輩の自殺を機に、国が隠蔽しようとした大学設置に伴う真相を突き止めていくストーリー。
これはあくまで主観だか、内容が、現実の内閣府が抱えていた問題と重なる為、主役が、日本人女優では難しい役柄。シム・ウギョンが主演を務めた事で、国への叛旗を翻す印象を柔らかくしている効果もあるのかもしれない。
また、松坂桃李は、偽と正に葛藤する役どころを見事に演じ、アカデミー賞に相応しい演技だった。そして、ラストシーン。いろいろな想いや出来事が想像できて、杉原の一言は、何を語ったのか、意味深なエンディングであった。
こうした政治絡みの問題や隠蔽は、昔から存在し、そして、これからもあるのだろうと思う。私たちの知らない所での駆け引きがあるのだろうが、正しい事を正しいと言える世の中であって欲しい。
日本の現状❗️
まさに、今の内閣総理大臣及び政府与党への挑戦的作品👏
日本という国が如何に言論の自由を弾圧しているか。
お上の圧力、いわゆる情報統制は、戦時中の帝国主義と何ら変わりないとしか思えない。
本作で描かれている、政府及び総理がひた隠しにする事例は、もはや現安倍政権及び安倍総理のそれをまさに彷彿とさせる内容!
主演のシム・ウンギョン、松坂桃李が素晴らしい❗️
全565件中、21~40件目を表示