人間失格 太宰治と3人の女たちのレビュー・感想・評価
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綺麗だったけど
今作はいつもの蜷実花さんの音楽ぶわー!映像ぶわー!カラフルぶわー!
という感じとはまた違い、ちょっとしっぽりした雰囲気。
無音恐怖症の私は無音がつらくて辛くて。。
シアター外の声がガンガン聞こえてきたくらい静かなシーンが多く、
劇中に「お出口はこちらでーす!」という声がこだまする。。
途中で何人も席を立っていたので「息つく暇もなく」という
感じではなく、全体的に雰囲気が暗く、
ザ・蜷実花!というものを期待しているとちょっと辛いかも。
あとこれは小栗君の宣伝映画だったのかな?というくらい
小栗旬が最大限にかっこよく撮られている。
沢尻エリカはちょっと存在感薄め。
あと宮沢りえが美しすぎるけどもう50くらいに見えるので
出産がちょっと違和感。。
全体的には演技派が多く、小栗君のラストシーンの
雪で倒れるところはもう見ていて辛かった。
ていうか本当に死ぬんじゃないかと思うくらいすごかった。。
花がたくさん移されていてそこは目の保養。
でも一番好きなのは風車がぶわーって回って祭りの太鼓の音と
子供たちの笑い声、どんどん大きくなる音楽、ってとこが
ぶわーっと来てよかった。
ラストシーンの人間失格を書き上げる時の家屋分解的な
前回よりかは、、
まず初めに私は太宰治の作品を読んだことはありません。
前回蜷川実花さんが監督された「ダイナー」を見て、今回の作品も見てみようかなといった感じです。
「ダイナー」においては、監督の作風とキャスト選び、ラストへの話の運びが、自分の期待とギャップを生んでしまい、あまり満足できなかった作品でした。
「ダイナー」と「人間失格」との公開の感覚は狭く客の声を聞けない分、今回の作品も蜷川実花ワールドがどれくらい炸裂してしまうのかと思いながら鑑賞しました。
結果、プラスとマイナスが散乱しまして、一言でいうと微妙と言ったところでしょうか、、
花の演出は主張しすぎずも監督色を前回よりも上手くキープできていたのではないかと思います(笑)
いくつか盛り込んであったCGのシーンはどういう意図というか、なぜそこでこの映像を入れる必要があるのかといった疑問をとても感じました。
(私の心情の読み方が甘いからなのかもしれませんが、、)
前半の妖艶なシーンはとても色っぽくてよかった!と言いたいところですがそれをかなり押し付けすぎな気もしました。そしてそのシーンを重きを置いているのでしょう、女性客(小栗旬目当てであろうお客さん)はかなりの人数でした。
最後にやはりキャストの演技力に救われているところがあるように感じられるのは否めませんね。。
この点からやはり太宰ファンなどから見ると、完璧に満足出来る作品ではないだろうなと感じます。
しかしながら、私のような太宰治に無知な人間からすると、先程はマイナスな事ばかり描きましたが、期待よりかはストーリーは割と面白かったように感じますし、太宰治に興味関心が生まれますしまぁ良いのではないかと思いました。(ちなみに今本当の人間失格を読んでおります)
私も下手くそながら写真をやっております。
写真においてはよく分かりやすすぎるのは面白さに欠けると言われます。
なんとなくもやっとした中から、見る人それぞれの面白さを見つけていくのが写真の楽しみ方なんだと思います。
やはり蜷川実花監督の作品にはそういう考え方、捉え方が盛り込まれているではないかと思います。好き嫌いが別れて当然だなと改めて感じました。
雪の道で喀血するなよいくらなんでも
蜷川実花が好きなわけではない。雪が積もり降りしきる白い道の上で喀血して倒れる太宰を描こうというのだから大した監督である。赤い花、青い花、桃色の梅。そんなことでいいのか「気狂いピエロ」かいと思ってしまう。高校生から大学生であった頃に太宰ばかり読んで、それしか無いので卒論は「太宰治」だったのだ。それで観ないという選択が許されなかった。蜷川実花という監督が良くわかったがほぼ想像していた通りで、役者を活かす演出。動きの無い無言の間を大切にしていてやはり長尺になるゆえん。女優3名がよろしい。中でも二階堂ふみが良いのだが少し中途半端で消化不良もっともっといけるのに様式美で終わっていいのかい。エンディングでチバユウスケの声がぐっときたけど。
小栗旬は素晴らしい
芸術をわかってないと言われればそれまでですが、色が鮮やかだから良しって話ではないと思います。この監督の作品は、ダイナーにしろ見たくないですね。
■良い点
・小栗旬、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみ…見事な演技
■惜しい点
・話の展開力や表現力が乏しいと感じる
・藤原竜也などの有名俳優の使い方がひどいです
→監督の知名度から有名俳優も使えるのでしょうが、こういった起用をするのであれば使わないほうがましです
眼にキツイ😓
蜷川実花監督らしいと言えばその通りなのだけど、色彩がとにかく鮮やかで鮮やかで、眼にキツイ。太宰のイメージとはかけ離れていて、最後まで違和感を拭えないままに終わった。
「さくらん」「ヘルタースケルター」ではそんな風に感じなかったから、彼女の感性は題材を選ぶんだなと感じた。
映像的には「・・・」であっても物語的に惹かれるところがあれば、、、なのだけど、こちらもどうもしっくり来ない。太宰のだらしなさばかりが強調されている感じがして、彼が今もなお多くのファンに愛されている理由、魅力が見えてこなかった。
この映画の良かった点は、3人の女優さんたちの演技。中でもいちばん若い二階堂ふみさんについて、これまであまり作品を観てこなかったのもあって、今更ながら凄い女優さんなんだと知った。今後の作品を是非観たいと思う。
ある意味見応え充分
あの原作を中島哲也的に、蜷川実花的に、という方法論でのエンタメ。世間一般の観客は知能がないということを前提に考えられてるから、「文学っぽいエロスエンタメ」を創出しようという意図のもと、豪華に華麗にという意図通りの映画にはなっているのではないか。
つまり「太宰治と3人の女たち」でなく、「太宰治的な小栗旬と3人の女優たち」というコンセプト写真集企画。
そんな観客にむけて作られた予告編やポスターから受ける下品で単細胞な印象よりもずっとよかった。中身は薄味の上にからっぽだったけど、ここまでからっぽだといっそ鈴木清順のアクション映画ばりにもっと空疎を目指して欲しかった気さえする。
ビジュアル的に美しい作品
太宰治の、倒錯し、狂気を帯びた世界観をカラフルな映像で描いた作品。
小説「人間失格」のエッセンスがが入ってはいるものの、小説自体とは離れた内容の映画である。一度は観ておいても損は無いと思う。
太宰治を読んだ事のある人はより楽しめるとし、映画を観てから、映画登場した太宰作品を読むのも良いと思う作品。
太宰治のダメ人間加減がなんとも
話に聞いていた通りのダメ人間ぶり全開で
こういう人が小説書いてたんだな…と。
冒頭の巾着田の曼珠沙華の花が満開の中を
子供達と散歩するシーンは良かった。
曼珠沙華の華やかさと儚さは太宰を比喩しているのかな?
もう一度観たい
小栗旬さんの太宰治が観たくて行ってきました。太宰治は碌でもない男ですが、女の人が放っておけない魅力のある人だったんだと感じます。
そして小栗旬さんのエロく、セクシーな太宰に私もやられました笑 女優の方々もそれぞれ適役だったと思います。
映像も美しくバンフレット買わずに少し後悔しました。
全く興味が無かった太宰治ですが、興味がわき今太宰の小説を読み始めたところです。
知らなかった太宰治
太宰作品は読んではいましたが、この作品を見て、知らなかったことだらけでした。
斜陽日記って本当に太田静子が書いたものがあるってことや、太宰の長男はダウン症だったこと、本当に人間失格を書くにあたって、女達との人間関係があったのかと思うと、太宰って男は、女からするとほっとけない魅力的な男性だったのかなって思います。
小栗旬さんの色気にはやられました。耳元でささやくような声や振る舞いは素晴らしかったです。あれで堕ちない女性はいないでしょう。
蜷川作品の基本軸は変わらず、色とりどりの花をあしらった演出、衣装や小物などの色使い、やはり素敵な写真集を見てるようでした。
エロさだけではない。複雑な感情が見え隠れする
太宰治の末期の作品と共に太宰治の人生を描いた作品でした。
ちょっと途中の中弛み感は否めないですが、宮沢りえ扮する太宰の妻、美智子の葛藤する様子なんかはみ見てて感動するくらい引き込まれました。
二階堂ふみが扮する富栄もまた、戸惑いからガッツリ堕ちていく様子がまた感情を複雑にしてます。
エロ目的だったり、俳優女優見たさだけだと、完全に内容を理解できず、楽しめない内容になってますが、個々の気持ちを考えつつ見ると非常に楽しめる内容になっていると思います。
三人の女性の葛藤と太宰治の葛藤は、複雑に描かれていたのは本当に良かったと思えました。
少しだけ、富栄のようなガッツリ恋される太宰治が羨ましくも感じたのは二階堂ふみの演技力なのかもしれません(笑)
蜷川ワールド(˙◁˙)
始まった瞬間から蜷川ワールド。
やっぱりいい(。ᵕᴗᵕ。)
さくらんから始まり引き込まれます。
蜷川さんは堕落していく人間の生の美しさを表現するのがお上手でとても好き。そして人間の弱さや強さの狭間で揺れ動く様がなんとも( ᵕ_ᵕ̩̩ )
ですが今回は太宰治が(男性)主役なので星少なめに。あの脚本で主役の小栗旬さんの演技は凄まじいなと。もっと太宰治としての小栗旬さんを見たかった。この作品は太宰治の物語ではなく3人の女性の物語だと思います。女性監督だけあって、女性の弱さや強さ、思考などは非常に丁寧です。蜷川さんの心と体の表現に欠かせない性の表現が今までの作品より1番光っていたと思います。太宰治作品ですが、ちょっと視点を変えて見た方がいいかもしれない。
うっかり湯あたりしてしまった。
史実、監督の作風、役者。
全てを意識しないで観てみたら、湯あたりしてしまった。
衣装、メイク、小道具、セット、ライティング、画面の隅々までのこだわり、セリフの間、象徴的に鮮やかな色を際立たせる手法、無条件の美しさに心奪われる。
好きな人の仕草や喋り方が心地よく、何度も見てしまうあの感じに似てる、観ているだけで気持ちよいのだ。
美しい物を美しく描く、単純でなかなか無い部分の満足感と、強引に自分の世界感で描く監督の力強さ、更に女性達の情念に湯あたりした。
映画の太宰治
小説は読んだ事がありません。
なので、映画の中での太宰治しか
解りませんが、、
太宰治という人間は
男の強さがあり、エゴだけど、
筋が通ってて 辻褄を合わす 普通の感覚を持つ
天才小説家だったのだな、と感じました。
太宰治を演じてた小栗旬さん、、
本当に色気があり優しく 何時も苦悩の中で
生きている、、素晴らしい演技だったと思います。。本当の太宰治はもっと、ドロドロしてた
と想像しますが、、それでは映画には
重過ぎたでしょう。
とても見易く判りやすかったです。
映画に入り込み易く 展開の速さには
飲み物飲めないくらいでした。
宮沢りえさん、二階堂ふみさん、沢尻エリカさんと 魅力的な女性が3人も、、
これだけでも充分観たいと思わせる。
演技もやはり良かったです。
沢尻エリカさんの、軽さが何故か私には救いで
した。弟が姉を守る姿も新鮮に映って、、
恋に恋した女性 意外に強かったんですね。
今ここで死ななければ死ねない。
もう、生きなくても良いんだよって
最後まで太宰治と居た女性。
好きな男の為に死を選んだ。
夫を亡くして 次に愛した男も
死を前にしている。
愛する人をもう二度と失いたくない。
去って欲しくないと
いう気持ちなんですね。
愛情が深すぎた女性だったんですね。
太宰治も、本当に必要としていた。
妻は子供がいるから強く生きていく。
夫の愛を信じれるから、生きていける。
太宰治は素晴らしい。
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