特捜部Q カルテ番号64

劇場公開日:2019年1月11日

特捜部Q カルテ番号64

解説・あらすじ

累計1000万部以上を売り上げるデンマークの大ヒットミステリー小説「特捜部Q」の映画化第4作。過去の未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署「特捜部Q」。今回彼らが挑むのは、1980年代に起きたナイトクラブのマダム失踪事件。調査によると、ほぼ同時に5人の行方不明者が出ているという。やがて、壮絶な過去を抱える老女と、新進政党の関係者が捜査線上に浮上する。キャストにはカール役のニコライ・リー・カース、アサド役のファレス・ファレスらおなじみのメンバーが続投。「恋に落ちる確率」のクリストファー・ボー監督がメガホンをとり、「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のニコライ・アーセルが脚本を手がけた。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2019」上映作品。

2018年製作/100分/G/デンマーク・ドイツ合作
原題または英題:Journal 64
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
劇場公開日:2019年1月11日

スタッフ・キャスト

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(C)2018 ZENTROPA ENTERTAINMENTS20, ZENTROPA BERLIN, ZENTROPA HAMBURG

映画レビュー

4.5 優生保護

2025年9月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 アサドの異動話から始まった。5年も経てば署内の異動だってあり得る。と、カールは軽く考えていたけど、なかなか後任が決まらない。そんな中、元看護師元看護師ギデ・チャールズが借りていたアパートの隠し部屋に3人のミイラ化した遺体が発見された。身元はニーデ、リタ、フィリップと見られたが、古くからあるスプロー島の福祉厚生施設に絡んでいるとわかり、特捜部Qが調査に臨む。

 島の管理人ブラントに話をつけ、情報を得るロセ。クアト・ヴァズ医師による強制不妊手術が秘密裏に行われていたと疑う。名前を聞いたとき、アサドの友人女性ヌールが中絶手術を受けた医師と同じだと気づき心配になっていく・・・

 優生保護の観点で行われていた不妊手術。もう悪魔的!ハンセン病患者に行われた史実や、ヒトラーの思想に近いものがある。元々精神病患者などが対象だったのに、増え続ける移民へと対象が移っていた。ヴァズだけじゃなく「寒い冬」という組織的なものがあった。もうこれは「デンマークファースト」なわけね。こうなりゃアサドは黙っちゃいない。徹底した追求を始めるのだ。しかし、決め手となる証拠がない・・・

 ミイラ化させた犯人は彼らに復讐しようと計画したものだったが、ヴァズに対する憤りのほうがメインで、現行犯逮捕したい。そしてアサドが果敢にも研究所に乗り込む。スリル満点、社会派要素満点。いつもカールが襲われて大怪我をするのに、今回はアサドとロセ。大切な相棒を失いたくない!と、異動させない結果になった。だけど、ファレス・ファレスは最後なんですよね・・・

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kossy

4.5 ハマってしまった、なんて面白いシリーズなの、名作だよね!!!

2025年9月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公のカールほか登場人物の描き方が秀逸すぎる。

カールは武骨で笑わないし(檻の中の女で一回だけ笑ったかな?)、偏屈で頑固でツラい過去も抱えていて、精神的に少し依存症っぽいとこもあって、ワーカホリック刑事バカなんだけど。作品を追っていくと、なぜかどんどん好きになっていく。髭のアサドと赤毛のローセも、たまらないくらいいい味出している。最強の三人組だよね!

犯行内容や犯人や被害者の描き方すべてが、陰惨で暗いよね。それがダークな画面を基調に、時系列を無視しながらも、完璧な脚本でいっさいの無駄がなく物語が進行していく。そこにハマるよね。
あの名作『セブン』のドラマ版と言ってもいい。犯人の動機?そうしたものが理不尽なところがあろうとも描き切ろうとしているところがいい。いわゆる単純な勧善懲悪の反動みたいなドラマで、そこが好き!

認めたくない人は認めないだろうけど、コメディ要素と不思議な救い(達成感?)があるよね。すごくわかりにくいけど、四作をちゃんと観ればひしひしと伝わる。とっても誠実で良心的???サイコっぽい犯罪ドラマでここまで描けるとは???人間の本質的な悪や嘘のない弱さにも、ちゃんと向き合っているよね。

で、唯一納得いかないのが、なんで5作目からキャスト一新したの!!!カールが、はげチビでぶのおっさんにいきなり変わって、アサドもローセも消えてしまった!!!

これ、怒っているファンは世界単位で、たくさんいるような気がする!!!

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クラウディア🫶

3.0 今度はカールが職務中にハイに

2025年6月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

社会的弱者である女性に強制不妊手術を行うという、同じ女性としては許しがたく見るのも辛いシーンが多かった。面白いという程のものでもなかったが実話の社会問題が絡んでいるので評価が高かったのだろう。今回はカールが職務中に変な薬を飲んでハイになり、千鳥足でアサドを助けに行くというマヌケな展開にもうちょっと自覚を持てよと言いたかった。

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ゆうき

3.0 オレの側に残って欲しい

2025年2月22日
iPhoneアプリから投稿
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たろぽん

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