特捜部Q カルテ番号64のレビュー・感想・評価
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デンマーク産重厚本格派サスペンス
スウェーデン映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」の映画もかなり本格的サスペンス映画だったけど、デンマークの本作も負けず劣らずの重厚な内容。
シリーズを次々と観ていきたい。
今までのシリーズで一番おもろい
今までのシリーズで一番おもろかった
事件のはじまりも奇妙奇天烈、残酷でありながらキャラクターの個性も抜群。
個人的には管理人の死亡フラグの立ち具合から好きだった。
構成もしっかりとまとまっていてよい上に
歴史や移民などしっかり味がしまっているうえに
なんかわかっているけど最後はグッと来た。
【シリーズを一気見したくなりました】
・いや、このシリーズ面白いかもしれません⁉知りませんでした。
・どうやらこの作品はシリーズラストの作品のようなので、一から見直して改めてレビューを書こうと思いますが、本作自体はかなり面白かったです。シリーズ一気見したくなるような素敵なキャラクター性やサスペンス要素が盛りだくさんです。
異邦人ネイション
Amazon配信終了が近いというのでいきなり最終作から観るという暴挙に。
近年ウワサのデンマークサスペンスシリーズ。
2人の関係もこれまでの事件も知らないけどたぶん無愛想ベテラン刑事と情にアツい有能な移民刑事のバディものが軸なんだろうなっていう。
途中、2人のスタンスが逆転する展開ほんのりと既視感を覚えたのは「エイリアン・ネイション」でした。
あれもふだんはクールでスマートな相棒が、故郷をキーワードに俄然前のめりになる、という流れだったはず。
アサドかっこいい。
主人公は序盤の暗闇を懐中電灯で照らす場面で手が震えていたのが印象的で、初めは気のせいかと思ったが、終盤の展開を見てると実はフリだったのかも知れない。役者さんスゲー。
傑作サスペンス
デンマーク版「コールドケース」とも言える本シリーズ。
今回は、非人道的な女子収容所で起きた事件の謎を追う。
似たような施設については、
「マグダレンの祈り」とか
「あなたを抱きしめる日まで」といった映画でも描かれており、決してレアケースではないんだな、と思う。
(日本でもハンセン氏病施設で強制中絶があった)
ナチスの優生思想にも通じるコトが戦後の先進国で行われていたことに驚愕する。
さらに本作では現代の移民や人種差別も合わせて描き、相棒のアサドが苦悩する姿も描かれる。
社会的なテーマだけでなく、サスペンスとしても一級品。
冒頭のミイラから、主人公2人の対立、過去の出来事の断片…
楽しめる作品。
かなり暗いが面白い
このシリーズは全く知らないんだけど面白かった。シャーロックの暗めバージョンって感じでした。
35点
映画評価:35点
胸くそ悪い作品でした、
シリーズ四部作の最後だったみたいですが、
それを最初に観た人間の感想です。
主人公にも、
アサドにも、
何の思い入れもない立場で
このシナリオを見ると
胸くそ感しか残らないです。
その胸くそ感を差し引いたとしても、
これといって凄いストーリーではないです。
期待していただけに、
少しガッカリしました。
【2021.10.28観賞】
21017
地味だけど、深みがある。
チーム継続で良かった。
優生思想
映画はミイラ化した猟奇殺人を端緒にカール達の捜査がはじまるが今回は優生思想を受け継ぐ連中と現代の移民蔑視が結びついて単なる犯罪の枠を超えた社会的大事件になってくるので見応えがあった。
ヒットラーの悪行ばかりが目立つ優生思想だが大元は18世紀に英国の人類学者ゴルトンが唱え始めた優生学、劣った人間は断種、淘汰されるべきと言う神をも恐れぬ不遜な思想は残念ながら米国、ドイツ、北欧などに広まった。1907年にアメリカ合衆国インディアナ州で、世界初の優生思想に基づく堕胎・断種法が制定された。日本も昭和23年に優生保護法が制定され平成8年まで存在した、手術を受けたのは全国で2万4991人といわれている。訴訟も相次いだが強制不妊手術の被害者に一時金を支払う救済法が成立し、安倍晋三首相がおわびの談話を発表したのは2019年(令和元年)だから、背筋が寒くなる。
以前からカールよりアサドの方が余程頼りになると思っていたら本作では堂々としたアサドの活躍にスポットが当たっているから納得、ただ、いつもなら窮地を救われるのはカールだが今回はアサドのピンチ、少しはカールにも華を持たせたようだ。原作者のユッシ・エーズラ・オールスンはアサドや移民たちに好意的だが、英国のSHOTSのインタビューで高い知性をもったエスニックの知人が身近にいて、彼らへの先入観の無意味さに気付かされた経験が基になっていると語っていた。シリーズは8作まで出版、全部で10作書くと言っている。なお、5作目以降は映画化権がZentropaからNordisk Filmに移ったため、このキャストでの特捜部Q は本作が見納め、5作目の「知りすぎたマルコ」ではカールはウルリク・トムセン、アサドはザキ・ユセフが演じる、2月公開と言われていましたがコロナで遅れているようですね。
特捜部Q カルテ番号64
映像がきれいになったのに変わらずこころをザラザラさせてくれる。
復讐が未完に終わるということ
だらだらミステリーが見たい欲をほどよく満たしてくれる特捜部Qだが急にいい感じの球が来て困惑した。Qだけに。
復讐はアグレッシブな気持ちの整理で、「あいつが息をしている限り、何もはじまらない」という状態をどうにかするための前向きな行為だけど、不健全ではある。頭痛をどうにかするためにお酒を飲むみたいな。
だから戸棚からバファリンが見つかって復讐を忘れられたならそれでいいじゃないかっていう。
ただ二日酔いは自業自得なので受け入れろ。受け入れた。えらい。
女性が虐げられてきたのは、洋の東西を問わないんだなと改めて感じた。...
女性が虐げられてきたのは、洋の東西を問わないんだなと改めて感じた。とても重厚で面白く考えさせられる作品だった。
映像の厚み、雰囲気も素晴らしい。ヨーロッパの街って行ったことは少ないけど、デザインというか佇まいがとても魅力的。それが背景になっているだけで、惹き込まれてしまう。
タイトルなし
お馴染みの名コンビ。三人の遺体の加害者を逮捕せず、動機となった強制不妊をする悪徳医師を追い詰めていく。しかし、麻酔薬を飲み過ぎて、ふらふらって、警官が変でしょ。
シリーズで一番好きかも
シリーズ4作をほぼ同タイミングに見たのもあり、似た展開に少し飽きてきたところだった。だけど、今作はそれぞれのキャラが生かされ、ストーリーも二転三転し面白かった。
映画というジャンルにこだわらず、ドラマシリーズでもぜひ見たい。
選民主義って愚かだな・・・
2018年製作、デンマークとロシアの合作映画
過去の未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の部署「特捜部Q」
シリーズ4作目で完結らしいですが初見です
これはデンマークで過去に実際に起きた、
移民や病気持ちなど「劣等」と見做された女性たちに強制不妊手術を
医師や官僚たちが組織的に施していた事件をベースにした話だそうです
「優秀なものだけが子孫を残す資格がある」
選民主義って愚かだな・・・
「優秀の基準」って何?
どんな人間にも取り柄があるとは言わないけど
他人に子孫を残す価値がない、と決めつける者たちは
自分は誰からも存在価値があると認められているとか
思っているのかしら
こんな事が実際に組織的に行われていたという
デンマークの黒歴史
しかし、これとは異なる形での「選別」は
古今東西を問わず、行われていると思う
自分は優れた存在だと「思いたい」人間が最初に
やる事は「排除」なんだとか
過去と現在が交錯しながら進む話ですが
思ったよりわかりやすかったです
世界中で売れた(らしい)小説のTVドラマ風映画版という印象・・・
北欧映画らしく地味で暗いトーン
ですが、安っぽくはない
作りは丁寧で重厚な脚本がいい
役者の演技も良かった
主人公カールは、最初好感持てない人物だったけれど
不器用な人間臭さが徐々にわかってきて、味わい深い人物だと
思いました、ルックスも性格も
チームのメンバー
移民でもあるアサド、女性のローセが、普通っぽくて
いいバランス
相棒とのすれ違い→和解は、よくあるケースだけど
上手く描けている
ラスト、病室で、おまえがチームに必要だ、とデレるカールに
その前にこれ(重症の怪我)をどうにかしてくれ、と答えるアサド
この微妙なズレに笑った
いいシーン
ヒヨスを飲みつつ語りあうニーデとカールの場面がいい
船から飛び降りたように見えたニーデが死んでいなかったのが良かった
なかなか見ごたえあったこの作品
小説は以後続刊予定で映画はこれがラストとか。ちょっと残念
時系列遡りますが、1~3作目も観てみたいと思います
シリーズ物だと知らずにいきなり最新作を観てしまった男の感想
まず最初に謝っておきますが、過去作は観ていません。シリーズ物だということを知らずにパッケージを見て面白そうだったのでDVDをレンタルし、見始めてから「しまった、シリーズ物だ」と気付きました。それを念頭に置いて以下のレビューをご覧ください。
この「特捜部Qカルテ番号64」は、デンマークの大ヒットミステリ小説を原作とした過去に三作品の映画が公開になっている「特捜部Qシリーズ」の最新作になります。
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過去の未解決事件を専門に捜査を行うコペンハーゲン警察の部署「特捜部Q」。一週間後に部署の異動を控えたアサドと、上司であり相棒のカールのコンビが古いアパートの中から現れた不可解な遺体の謎を解くために奔走し、やがて巨大な陰謀に巻き込まれていく・・・。
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警察のバディが不可解な謎に挑むというのはよくあるストーリーですが、やっぱり面白いんですよね。性格の異なる二人が時にぶつかり、時に協力し合いながら事件解決に向かって行く様はありきたりではあるけど目が離せない面白さがあります。日本でも、「相棒」とか「SPEC」みたいな警察モノのドラマではバディがありますし、デビット・フィンチャー監督の「セブン」もバディでしたね。
過去のシリーズを一切見ていない人間でしたが、普通に楽しんで観ることができました。しかし、過去のシリーズを観ていればもっと楽しむことができたんだろうなぁ・・・という印象です。ネタバレになるので明言は避けますが、多分あのラストシーンはシリーズのファンなら号泣モノでしょうね。
私の総評としては、「この作品単品でも十分に楽しめたけど過去作観ておけば良かったという後悔が残る」という感じ。以前「男はつらいよ お帰り寅さん」を観たときも同じ感想を抱きましたね。やっぱりシリーズ物はしっかり過去作を観よう。反省します。
怪奇事件の先にあった真実。
実際に1960年頃までデンマークで行われていた、
移民女性の強制赴任手術、その数 11,000人。
現在においても、賠償を認めない政府。
また当時、移民のヘイトクライムに基づき堂々を手術をしていた医者。
この映画自体はフィクションだが、実話と交差させ、
実際にあったこの事件を世界中に知らせてやるというメッセージを感じる。
内容は重いが人物と物語の調和が素晴らしい
キツイ事件でも、光はあるかと
チーム万歳
良いストーリー展開
面白いサスペンスでした。
エンドロールにもあった歴史は初めて知ることができました。
これまでのシリーズよりもアサドとローセが、全面に出ていた点も良かった要因かと思います。
途中、事件の犯人はなんとなくわかりましたが、面白い展開とストーリーに満足です。
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