パピヨンのレビュー・感想・評価
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早く帰って『ボヘミアン・ラプソディー』を観たくなった!
エンド・クレジットにダルトン・トランボの名前を発見して嬉しくなってしまった。ただし、ハンセン病に関しては描かれていないので、どこまでトランボを意識した脚本にしたのかがよくわかりませんでした。
オリジナル作品を観たのが、スティーブ・マックイーンが好きで好きでたまらなかった中一の頃(翌年にはブルース・リーに変わった)。夜中にこっそり家を抜け出し映画館へと向かったら、なんと満席。階段に座って観た記憶があります。ただ、オリジナルだったか、原作だったか、パピヨンが恨むのは真犯人ではなく、終身刑を言い渡した12人の陪審員だったと思います。
オリジナルのテーマ曲が大好きで、何かから逃げたくなったときについ口ずさんでしまうほどですが、このリメイクの曲もなかなか良かったです。また、このリメイク版はパピヨンとドガの葛藤がイメージとして同じように描かれてましたが、中盤まではなぜか感情移入できませんでした。やっぱり復讐心を持つ相手が違ってたからかもしれません・・・。だけど、ダイブするシーンは爽快感、解放感、ありますね~
リメイク作品なのに面白い映画❗
☆☆☆★★ オリジナルは言わずと知れた王道のエンタメ映画。 それで...
☆☆☆★★
オリジナルは言わずと知れた王道のエンタメ映画。
それでいて、脚本がドルトン・トランポであるだけに。《パピヨン》が貫く【自由への戦い】は。そのまま、(当時はそんな事を意識して観てはいなかったのだが…)トランポ本人がハリウッドから受けた迫害との戦いでもあり。その思いを体現した、大スターマックイーンのカリスマ性と相まって映画ファンの心に残る作品となった。
今回のリメイク版が、どの様な経過を辿って実現したのかは分からないが。正直に言ってしまうと、「何でまた今頃?」との思いは強い。
だが観終わって思うには、「若い観客に向けてと考えならコレもアリかな〜」…と。
とにかくオリジナルは。自由の身になる為に「そこまでして…」と、(こちらが若かったのと、カリスマ俳優マックイーンの凄さもアリ)観ているこちらの心が何度も折れそうになる程に、緊張・圧迫感を感じた。
その意味では今回のリメイク版は。パピヨンとドガ。この2人の友情がベースに置かれているので。オリジナルには描かれなかった、その後を描く事こそは、パピヨンが真実の物語として。ドガとゆう存在なくして、今の自分は居ない…と考え。ドガへの【友情と絆の証し】の作品である側面が強調されていた様に思う。
2019年6月26日 TOHOシネマズ六本木ヒルズ/スクリーン5
ちょっと物足りない?
見応えあり
全編通して楽しいシーンは当たり前だけど皆無。
正直疲れたけど、1日経ってもまだ余韻に浸っている感じの不思議な映画。
ドガが最後逃げなかったのは…飛び込む勇気がなかったからでは?と思うくらい、あの断崖から飛び込む勇気はすごいな。同じくらい生きることへの執着心が強くてすごい。
レミは喋りがフレディだった。(笑)
昔のパピヨンも観たくなった。
国に棄てられた男達の物語
なぜ脱獄するのか
名作のリメイクとしては普通にアリです♪
半世紀近く前の作品で名作と名高い「パピヨン」のリメイクに、「ボヘミアン・ラプソディー」のラミ・マレックが出演していると聞けば、鑑賞意欲も湧き、また都内でも上映映画館が割りと少ないのも心をくすぐられて鑑賞しましたw
で、感想はと言うとまあまあw
決して悪い意味のまあまあではなく、古い作品のリメイクなので、いろんな部分がノスタルジックで古き良き映画作品の良さを残しているのが良い。
が、名作のリメイクともあって、多少なりともハードルは上がるので上がり過ぎるところもあってのまあまあですw(ややこしい)
無実の罪で牢獄され、脱獄の機会を虎視眈々と狙うパピヨンだが、何をするにもこの世は金。
金を持たぬパピヨンは偽金の罪で牢獄されたドガを守る代わりにいざと言う時の資金提供を受ける事で利害が一致するが、パピヨンは過酷な刑務所の中で脱獄を企てるがことごとく失敗。その代償に過酷な独房に心身ともに追いやられるが、ドガと奇妙な友情が芽生えていく…
と言うのが、粗筋ではあるけど、昔に見たオリジナルのパピヨンも確かこんな感じ。(当たり前かw)
今作はこれに男の友情が芽生える所を増やしてますが、これは良いのではないかと。
パピヨン役のチャーリー・ハナムの武骨な感じから義に熱い男の感じが段階を踏んで描かれてるのも良しで、ドガ役のラミ・マレックも気弱な青年だが実直さが良く出てます。
ボヘミアン・ラプソディーのフレディのイメージはどうしても言われるかと思いますが、これが本来のラミ・マレックの素なのではないかと思います。
1回目の脱獄を企てて、2年間の独房は悲惨の一言で、2回目の脱獄でコロンビアにたどり着いたかと思いきや、追手に捕まって、今度は5年の独房生活。
独房生活の後に終生、悪魔島と呼ばれる島での生活を余儀なくされるけど、この悪魔島の方がギアナの刑務所よりも物凄く良く見えるのはツッコミどころw
絶海の孤島ではあるけど、見たところ、看守の縛りも手薄な感じで希望は無くても、最初の刑務所よりかはかなりマシに感じます。タバコも吸えるみたいだしねw
脱獄物の作品に囚人同士の友情はマストな訳で、脱獄作品として好きな「アルカトラズからの脱出」も囚人同士の友情が描かれてますが、あれよりも友情の配分は濃い目。
また、何度も脱獄を試みるパピヨンには観ていて“懲りないヤツだなぁ”と思ったりするんですが、無実の罪で投獄されたパピヨンにしてみれば、“脱獄を企てて何が悪いねん!”と言うのと、脱獄をする事が生きる活力になってるとも解釈してます。
実話を元にしてると言うのもリアリティーを感じさせると思いますが、個人的にパピヨンと呼ばれる由縁の胸の蝶のタトゥーが些か小さいので、“パピヨンと言うニックネームで呼ばれる程、タトゥーが目立ってないなぁ”とも思ったり思わなかったりw
オリジナルと比べたら、見劣りする所もあるのは致し方無し。思い出補正もあると思うし、スティーブ・マックイーンと比べるのも野暮。
と言うか、チャーリー・ハナム頑張ってますよ♪
最初からハードルを上げずに観ると意外な骨太の良作なのは名作のリメイクなので保証付き。
スッゲー面白いと言う訳ではありませんが、過度な期待はせずに気楽に観るとパンチは強いけど、古典的な映画作品の良さを味わえます♪
彼の名作映画のリメイク!
ぱぴーぃ
本作を観る前にDVDでスティーブ・マックイーン版の
『パビヨン』を30年振りくらいに観直しました。
今観ても面白さは色あせない感じです。
スティーブ・マックイーンもダスティン・ホフマンも
絶頂の時代なのでものすごい熱演でした。
画面もなんかぎらぎらしていて、空気感も画面から
伝わってきます。劇場の大画面で観てみたいです。
本作ですが、画面的にはそのような
ぎらぎら感は感じられません。
また、2人の若手も頑張っていますが、
前作の2名には到底及ばないのがかわいそうな
ところです。それは無理だと思います。
お話し的には前作と、画面構成も含めてかなり
忠実に作ってあります。
ただし、今日的に放映コードに引っかかるであろう
場面はばっさりカットされています。
(ハンセン氏病患者が収容されている島の場面や
単独房で飢えてムカデを食べるシーン等)
カットされたシーンはいずれも、かなり印象的な
シーンなので、今日的に仕方ないと思いつつ
お話しのパンチが殺がれたのが否めないです。
※主人公2人の関係が今日的なBLぽかったです。
(フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレック
が演じているせいもあるかもしれません。)
※パピヨンのことを、ラミ・マレックが
「ぱぴー、ぱぴー」とかわいく呼ぶのが印象的でした。
旧パピヨンで求めていたことが叶う
永遠とも思える深い闇、悪徳の栄え退廃の極致、圧倒的な絶望……
みたいなやつを想像したんですけど、思ったよりライトだった
残酷シーンもそんなにひどくないしもっとエグい人を人と扱わない描写ばかりかと思ったけどそこまででもない
鬱度でいえば戦場のピアニストの1/800くらいなので安心してみてください
暴力も控えめ。スプラッタもないです
なんというかちょっとキモめのホモ?て感じ
なんでもできて肝座ったスパダリとなよなよしてて頼ってくるキモい守られキャラみたいな
人間関係の描き方は雑だな〜と思ったけど、あのような特異な状況で条件付きとはいえ守ったり守られたりしたら絆のような信頼関係が生まれるのもむべなるかな…と思えるので特に違和感はないけど
特に熱い!とか萌え〜とかでもない
以下少しねたばれ
最後にたどり着く最果ての島はどんなにひどいところかと思ったけどみんなのんびり悠々自適に過ごしてて独房の方が全然1億倍ヤバかったじゃん…って感じ
なよなよメガネでもあんな安らかに居住できてるんだからよほど治安いいんじゃないですか?家賃も住民税もかからんし住みたいわ
あと独房で突然抽象的アーティスティックシーンが出てきたけどちょっと意味わかんなかった
全体的にちぐはぐというか…このスパダリ男が何考えてるのか初めから終わりまでさっぱり分かんなかったな
元作品見たことないんだけど、リメイクだからちぐはぐなんだろうなあ、と思えるところが多かった
チャーリー・ハナムの新境地
スティーブ・マックイーンと言えば「パピヨン」が忘れられなかった
子供の頃に観て怖くて忘れられなくなった映画「パピヨン」
オリジナル版より上映時間が短いということもあり、パピとドガの友情の描きかたに若干の物足りなさはあったものの、フィクションを越える実話の重圧感や人間の真の残酷さや恐ろしいほどの我欲などは映像を通して十分に伝わるものでありました。
オリジナル版があまりにも有名過ぎて、チャーリー・ハナムもやりにくかったとは思いますが、実際にげっそり痩せていたり、やつれた雰囲気など演技には相当の努力の後が見られました。ドガ役のラミ・マレックは気負わず、オリジナル版の雰囲気を保ちながら、素晴らしい演技を見せてくれていたと思います。
どちらにせよ、始まった瞬間から重い映像の連続で知らず知らずに集中してしまうため、最後まで観た後はぐったりとしてしまいます。
もし濡れ衣や人違いにより、身分も証明できない状況下に連れていかれたら
人間の尊厳なんてどこにもありはしない。
生きては出られない監獄の労働と飢え。それでも
可能性を信じて生きようとする人間の強さっていったい何なんだろう・・・。
そんな時こそ奇跡は味方するんだろうか・・・・。
法の支配や国家の支配
お金の支配など、どんな場所にあっても私たちは何か大きな力に支配されている。
そんな理不尽な社会の闇のなかで本当の自由なんてありはしない。それでも愛とか友情とかが決して失くならないのは何故❓
ふと私は、パンドラの箱の話を思い出してしまいました。一番最後に残った
「希望」
きっとそれが答えなんだと思います。希望は残酷なものですね。生きることは使命に満ちた業なのかもしれません。
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