さらば愛しきアウトローのレビュー・感想・評価
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死んでも治らないくらい楽しいビョーキ
楽しい事は止められない、ってのはわかるけど。強盗業ってのは、どうなんよ…ま、判らんでもないか。
緩い。とにかくユルユル。今日のところは大好きな緩さです。
CTI時代のウェス・モンゴメリー的な音楽が流れ続けますが、もうそれだけでも気分良い。タイコはブラシでスネアとバスドラのみ。チカラ抜けてるとことか最高。脚本も画も音楽も、何もかもがクラシック。いつの時代の映画ですか?な懐古主義も偶には良いかと思ったり、老いらくの恋も可愛かったりで、俺は「運び屋」より、こっちの方が好きです。
強盗と脱走の人生を楽しんで生きたタッカー爺が羨ましくもあり、不謹慎ながら。楽しいかなぁ、今の俺の人生?なんて事を考えたりしながら、実は緩過ぎて、ちょっとだけ寝落ちしてしまいました。
誰が何と言おうと…
偉大なるロバート・レッドフォードよ!
ロバート・レッドフォード引退作。ちなみにロバート・レッドフォード観るの初めて(すみません)。
物語はですね...「愛しきアウトロー」というか犯罪ジャンキー(もはや依存症の域だあれは)のおじいちゃんの犯罪譚と恋愛なわけですが、一歩間違えれば(いや、間違えなくたって)本当にただの犯罪ジャンキーおじいちゃんなので、ロバート・レッドフォードじゃないと魅力が出ない難役だなあとは思いました。「紳士的でした」「いい人そうでした」と言いつつもいやいや君ら金取られてますやん...とシビアな私は思ってしまうのですが。なんと言いましょうか、ロバート・レッドフォードだから許されるというか、説得力があるんですよね。実在のフォレスト・タッカーさんがどんな人物であったか分からないのですが...。
デヴィッド・ロウリー監督の前作ではずっとシーツ被ってたケイシー・アフレックさんも渋かったですね。声が上ずってるけど、感情の起伏が分かりやすくないところがいいです。さすがです。
そしてヒロイン、シシー・スペイセクの69歳なのに圧巻の可愛さ。その辺の若い女の子よりめっちゃ可愛くないですか。それでいて大人なので激昂したりはしなくて、微笑んだり戸惑ったりがとにかく可愛かった...。
デヴィッド・ロウリー監督は、フォレスト・タッカーという人物を決して全肯定では描いていないというか、ある種突き放した視点で作っている気がします。それも全て、被写体としてのロバート・レッドフォードの凄味があってこそという感じがしました。理想の自分とそれに近づく方法が明後日の方向過ぎてもロバート・レッドフォードなら観客を唸らせることができる。俳優の力は偉大です...。
往年大スターの年の取り方
名優ロバート・レッドフォードが俳優引退作との事で鑑賞。1980年代初頭からアメリカ各地で銀行強盗したとても紳士的か強盗男のお話でレッドフォードの味のある素晴らしい演技にとても感動しました。
今から40年以上前の映画界では、レッドフォード、スティーブマックイーン、ポールニューマン、クリントイーストウッド達が映画界の若き大スターでした。今回、レッドフォードを観ていて、この人達がその後、中年、壮年、老年となっていくそれぞれの歩み方にいろいろと人生を考えさせられました、、。当初は俳優としては他の3人より下と見られがちでも映画人としてはイーストウッドが名監督かつ名老俳優として最終的には名を残しました。
スターになってからは作品を選び、かっこいいまま割と若くして(50歳)死んだマックイーン。レッドフォードって、アメリカンハンサムガイの典型であまり老いた姿を出したくない人なのかなと思っていたのですが、今回の作品でまさかの80歳過ぎてバリバリ老人になってからの映画主演で驚きました。やはり名作品を監督して、老年ながらもチャーミングな役柄で主演するイーストウッドとか見ていて思うところがあったのかなあと想像してしまいます。
そして伝説へ
私のレッドフォードとの出逢いは、遥か昔、まだリバイバル上映があった頃である。その作品は明日に向かって撃てだった。なんとか間に合った、初見が大画面で良かった。
ちなみに一番リバイバルされていたのは、小さな恋のメロディだ。ある年代のバイブル。トレイシー・ハイドは皆んな好きだったよね。
さて明日に向かって撃てだが、撃たれたのは
私のハートだ。モノクロの映像から、列車強盗のくだり、自転車でブッチとエッタが戯れる名場面、エンディングのストップモーション。
息を飲んだ。心が震えた。最高の映画だった。
快心の一撃だった。
まだ観てない方は、幸せ者だ。この楽しさを今から味わえるとは、羨ましい。
レッドフォードはハリウッドのメインストリートを歩いてきた。マネーメーキングスターだ。
しかし本質は反権力の人だ。そして常に市井の
人に目を向けている。
初監督作が普通の人々、そしてミラグロ、リバーランズ・スルーイットと地味なテーマばかり。
そして、サンダンス・インスティテュート主宰として多くの映画人を世に送り出した。
コーエン兄弟、ブライアン・シンガー、デミアン・チャゼルなどだ。
俳優としても偉大だ。オール・イズ・ロストでは全編一人芝居で過酷な撮影を乗り切った。
代償として片耳の聴力を失った。
レッドフォードの偉業を思うと、私の心はアフリカの果てまで飛んでしまう。夕日に向かって走りたくなってしまう。
さて今作だが、明らかにサンダンス・キッドを
意識している。もちろん強盗の話だからだが銃の描き方が明日に向かって撃てのボリビアで襲撃される場面を思い出す。
ピカレスクロマンだが、本当に優しい映画だ。
都内で3館.計4回上映なのでほぼ満席だった。
でも観て良かった。俳優は引退するが監督は
続けて欲しい。
復帰しても良い。
どの道、この人は伝説になる。
レッドフォードならでは
「楽しく生きる = 銀行強盗」が理解できない
実話らしい。だからなのか、ストーリーは微妙。多分、「人生 楽しく生きたいんだ。」= 銀行強盗 ってのが、私には、理解できないからかな。そして、残念なことに、私は、ロバート・レッドフォード の良さが分からない。映画の中で、昔の写真が映ったけど、あれは、本人だと思うんだけど…。まあ、イケメンでした。でも、その頃を知らない私には、魅力が分からない。この作品を観るだけでも、素晴らしい役者さんだということは分かりましたけどね。
拳銃を見せるだけで、発砲することなく、銀行強盗ができるって…時代のせいかな?まあ、あんなに落ち着いた様子で、銀行強盗する人はいないかもね。でも、あんな感じだったら、行員側も落ち着いて対応できるから、お金は盗まれないのでは?って思ったんです。そういうところも、微妙って思ったひとつです。
ロバート・レッドフォード 引退とも言われてる作品なので、水を差したくはないですが…。彼のことを好きな人には、たまらない作品なのかもしれません。
ロバートレッドフォード
さらば愛しきレッドフォード
ロバート・レッドフォードの俳優引退作と聞いては観ないわけにはいかない。
今作は実在の銀行強盗フォレスト・タッカーを描いた。捕まっては脱獄し強盗を繰り返すが、決して人を傷つけることがない紳士なアウトロー。最後の作品として相応しい役どころだった。
偶然出会ったシシー・スペイセクとの枯れた恋路も見どころ。スペイセクが本当に魅力的で、彼女にとっても晩年の代表作になるのでは。
そしてトム・ウェイツ!、ダニー・グローバーといったレジェンドたちが脇を固めた。
レッドフォードを追う刑事を演じたケイシー・アフレックが渋くていいなぁと思ったら、監督は「A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー」のデビッド・ロウリーだったのですね。アフレックとの相性は抜群だ。
原題は老人と海をもじったタイトル
ロバートレッドフォード引退作品
ロバートレッドフォードの出演作を観ていないと 小ネタが拾えない。
劇中映画は『逃亡地帯』
60代ぐらいになって改めて観直したら もっと楽しいかもしれない。
シシースペイセクがものすごくチャーミング。
実際の犯罪者フォレストタッカーがモデル。
サンクエンティンから脱獄した時のボートの名前がチャプチャプ号w
テキサス州
黄昏銀行強盗団に
ダニーグローバーとトムウェイツ
音楽とR・レッドフォードがカッコいい
グッバイ!ロバートレッドフォード!
名優ロバートレッドフォードの引退作品
実在の脱獄王フォスストタッカーの半生を描いた作品
拳銃をちらりと見せるだけのスタイルで銀行強盗を繰り返し成功させる老紳士フォレスト
スマートな盗みっぷりや、女たらしっぷりは魅力たっぷり
シワシワのロバートレッドフォードの絞り出すスタイリッシュ色気はムンムンです
話の筋としては平凡なものではあるが、ロマンチックな演技は素晴らしい
個人的にはやはり明日に向かって撃て!が強烈な思い出
あの時とは異なるものの「かっこいい」俳優さんの引退は物悲しい
Rレッドフォードさんのファンは必見!
はまり役
いやー、いいねー
50歳以上の方は、ロバート・レッドフォードといえば、それぞれに映画の名前が出てくるだろう。二枚目俳優の殿堂入りで、数々の批判はあれど我々を楽しませてくれたのは、間違いない。
私にとってはまずは「スティング」ですね。本作では役名はタッカーだが、「スティング」ではフッカー。彼の持ち味の軽妙洒脱な軽口と、茶目っ気たっぷりの目つきは、昔も今も変わらない。「遠すぎた橋」もよく観たなぁ。「明日へ向かって撃て」はもとより。
どうしても郷愁漂ってダメですね。
映画の内容は、「黄昏ギャング」と呼ばれる老人3人組の銀行強盗。強盗とはいっても、窓口で脅すだけで決して暴力は振るわない。被害者は皆、紳士だったと口を揃えていう、不思議な強盗の物語。主人公タッカー含めた3人組は、次々と銀行を襲い(?)、犯行を重ねる。
そんな仲間を演じるのは、こちらも名優ダニー・クローヴァー。リーサル・ウェポンシリーズで、メルギブソン演じる破天荒な刑事の相棒役は、強烈な印象で残っている。他にも多数の映画でがっちり脇を固める、名バイプレイヤーだ。
もう一人はなんとトム・ウェイツ。ロッド・スチュアートにもカバーされ、テレビドラマの「不毛地帯」のエンディングソングにもなっていた"トム・トラヴァーズ・ブルース"は、大好きな歌だ。懐かしいなぁ。
あーまた、郷愁漂ってしまった。
まあ、そういう映画ですよね。
あ、そうそう。個人的に注目のケイシー・アフレックがまたいい味出してました。
鬼ごっこを楽しむように、懐かしむように
ロバート・レッドフォード本人が、俳優として最後の出演作と明かした今作。
"引退作"という響きだけで何だか物悲しくなってしまいます、、、
といっても、作品の内容はとても明るく幸福感を感じました。
彼自身も「演じる役にぴったりだと確信した」という七十四歳の銀行強盗は、
茶目っ気のある紳士、銃を使わない、という点で『明日に向って撃て!』のブッチ・キャシディ(ポール・ニューマン)に近そうですが、
ニヤリと笑う顔や、仕事の流儀、
「馬には乗ったことがない」と話しつつ、ちゃっかり(?)と乗ってしまえる格好良さ、
(別の作品にはなりますが)海洋でも生き抜こうという、自分の人生への確固たる執念、
そんな魅力がありありと感じられました。
ルパン三世のカリオストロのごとく、車のトランクに詰めた強盗札をまき散らして逃げる場面と、
捕まっては脱獄を繰り返し、その記録を恋人ジュエルに見せる場面では、
まるで鬼ごっこを楽しむような興奮を覚える一方で、
それを懐かしむような哀愁と、
ロバート・レッドフォードの最後の思い出となることへの寂しさが込み上げてくるようで、
泣きたいような切ない気持ちになりました。
彼に応えるように追いかけることを楽しむ刑事(ケイシー・アフラック)や、
デート中の買い物でもちゃんと正しく導いてくれる憩いの恋人(シシー・スペイセク)など、
主演以外にも、本当に上質で素敵な作品です。
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