グリーンブックのレビュー・感想・評価
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黒人ピアニストと白人の付き添いによる米国内ツアー
気軽にストーリーを楽しみながら人種差別についても考えられる機会になる映画。
普段日本で生活していると、人種差別について考えることはほぼほぼない。世界全体で見るとやはりまだ白人至上主義が残っていて、黒人だけでなく自分達アジア人も差別を受ける側の人種である。
黒人のピアニスト、ドクターシェーリーがアメリカの各地に招かれてコンサートを行うが、演奏以外は差別を受ける。トイレも使わせて貰えず外で用をたせと差別されるシーン、バーで突然殴られ脅迫されたり、レストランで食事させて貰えなかったり。
付き添いのトニーリップは最初、黒人嫌いしていたが、ドクターシェーリーと旅を続けるうちに2人の間に友情が芽生えて差別主義者ではなくなる。
自分も鑑賞しているうちに、改めて人種差別について考えさせられた。人種ではなくて、その"人"を見て、接して関係性を築いていきたい。
p.s
・ドクターがフライドチキンの骨を投げ捨てるシーン、トニーが捨てた飲み物のゴミを取りに戻らせるシーン面白かった😆
・KFC食べたい
・楽しめたし心動かされる映画だった
シンプルだけど、良い映画だった
白人だけど貧乏な生活を送る人間と、黒人だけどピアノの天才で裕福な人間が、互いが世の中からの孤独を感じつつも、互いの居場所になっていく実話。展開も早く、シンプルだけど、テーマに対して明るく前向きに捉えられる、優しさ溢れる映画だった
大人向けの良質な映画
ラストがどうなるのか、ドキドキしながら観れた。
粗野なトニーとクールでありながら、実は孤独な天才ピアニストのロードムービー。ピアニストの役柄がピッタリ。あーいう2人好きですよ。
友情物なのか、差別を考えさせられる社会派映画なのか、歴史伝記物なのか、様々混ざってるが、気になるラストでカタルシスを得る。
それは、ハートフルなクリスマス。
どんな人にとってもクリスマスは平等に平和である。
★4のつもりであったが、ウィキペディアみると、ラストの2人が思いえがく関係性ではなかったみたいでちょっと評価さがりました。
1960年代の人種差別が根付いている頃の物語
人種差別により、黒人だからブルーワーカーだ。黒人だからホテルには泊まれない。黒人だからホテルのレストランを利用できない。黒人だから不当に逮捕される、
この様や理不尽なルールが色濃い時代の、心温まるヒューマンドラマの映画。
映画の良さは、自分が体験できないことを疑似体験できる、行ったことがないところ、行けないところに行くことができることにある。
宇宙に行きたいな〜と思えばゼログラビティを見る。
冒険したいな〜と思えばインディージョーンズをみる。
また、百聞は一見にしかず。
聞いたことあること、読んだことあること、などを
それを映画を通して体験できることにある。
つまりは映画を見ることにより人生においての知識を養うことができる。
改めて映画の意義や良さを感じさせてくれた作品でした。
内容は、皆さん書かれている通り。とても素晴らしい作品。
私の所感は、人種差別下の黒人と白人の立場において、ボスと雇われ者が入れ替わっていて、まさにこの時代、差別が横行している時代に生きる2人が清くも素晴らしく、とても温かく思えた作品でした。
最高傑作。学校で子供たちに見せるべき
最高傑作です。これは世界的にも名を残す名作です。
100人鑑賞したら95人は「最高の映画だった」と感じるでしょう。観客の心を鷲掴みにするとはまさにこのことなんだろうテンポもよくドライブ中の二人の掛け合いがたまらない。クスッと笑える部分もありつつ、考えさせられる部分もある。最高だ。
育ちや人種、性格も正反対な二人が仕事をきっかけに一緒に長い時間を過ごし、よき相棒となっていくのは微笑ましかった。
好対照な凸凹コンビだし、だからこそ奇跡的に生まれた絆がより一層輝く。
そしてこの映画の完成度には驚いた。黒人差別を違和感なく伝えていた。黒人が使ったコップをさりげなく捨てたり、なんとなくて白人から袋叩きにされたりなど。現実にこんなことがあったと思うと胸が苦しくなる。
私は実際に見に行ったことがないので確信ではないが、昔よりも今は黒人差別はなくなっているという。今の時代はLGBTや人種差別など多くの差別問題がある。そういう不平等をなくすにはこのような映画が必要だと思う。
全世界の老若男女が見るべき最高傑作である。
見る映画がなくて迷っている人だけでなく、見たい映画を後回しにするほどいい映画である。
ぜひこの感想を見た方には見ていただきたい。
バディー×ロードムービー×社会問題
凸凹バディーがアメリカを横断するロードムービー。
バディーものは大好きだが、本作は旅、音楽、ユーモア、あらゆる要素が詰め込まれていてとても面白かった。
また、社会問題として、人種差別やそれに伴う貧富の差が取り上げられており、現在ほどダイバーシティが受け入れられていなかったアメリカ社会が描かれていた。
そのような中でも、人種、貴賤、性格が全く異なる主人公2人が、お互いに自分が持っていないものを相手に求め合い、心を開き、友になっていく様はとても温かくて感動的であった。
相手を思いやり、理解する中に自分の視野の広がりや成長があり、、とても感慨深い映画だった。
文句なく素晴らしい映画
見たいと思っていてようやくNetflixで拝見。
当時の人種差別はこれほどまでにひどかったのかと愕然としました。
ただの白人と黒人のお話ではないです。
お互いに複雑なroots と環境、そして正反対の性格の二人。
そんな二人が心を通わせていく様子は笑えてスカッとして時に胸が苦しくなりました。
これが実話に基づいているというのもエモい。
映画ってやっぱりいいな!
示唆に富み、すべてが珠玉のエピソード
示唆に富み、旅先で起きることのすべてが珠玉のエピソード
2人のキャラクターが生き生きと、見事なコントラストで描かれていて、全く飽きさせない。これはロードムービーの傑作だ
実在する人物ということで、もちろん脚色や誇張もあるだろうが、セリフのひとつひとつに磨き込まれた重みがある
使用された音楽も当時のヒットチャートをふんだんに盛り込んだ豪華なラインナップ。たたし、ピアノの演奏シーンが、思ったほど見事じゃなかった、合成か?どうも身体から首だけが浮いているように見えて仕方ない。残念だ。それから、当時パワーウインドウの車があったのなら、それを自慢するセリフがないと不自然だ。ま、瑣末なことはどうでもいい
『最強のふたり』によく似たテイスト。あの映画もハリウッド・リメイクを果たした
見終わった他の観客の反応はもうひとつだったようだが、これ以上何を望むというのだろう
確かにどっちが主役なのか、あいまいではあったと思う。マハーシャラ・アリが助演男優賞を獲得したのでヴィゴ・モーテンセンが主役ということなのだろう。名前のクレジットの順番もそうなっているが、映画さながら主従関係が複雑。トニーが主役というのなら、彼がどれだけ苦労してこのツアーを成功に導いたかというお話になる。それってどうなんだろう?
ところで、ある映画評に、「このロシアで学んだ黒人ピアニストには、もうひとつ秘密がある」みたいな書き方をされていたので、わざわざ命がけで南部に出かけていく目的が他にあって、それはきっとスパイ行為かなんかだろうなと勝手に想像力を働かせてしまい、身構えて見ていたので完全にスカされた。余計なこと書かなきゃいいのに
2019.3.1
日本人には分かっているようでわからない、「肌の色」の差別
初めての鑑賞
「良い映画を見た」と思う
物語の舞台は1962年のアメリカ南部とのこと
『ジャズ・ジャイアンツ』と呼ばれる名プレーヤが、たくさんの名作を残した時代だったと初めて気づいた。
黒人のジャズピアニスト、ドン・シャーリーとイタリア系白人のドライバー、トニー・バレロンガの物語
トニー自身、黒人作業員が使ったコップをキッチンのくずかごに捨てるなど、黒人を差別していたが、行動を共にする中で意識が変わっていくという物語
ドンがYMCAで逮捕されたシーンは「ゲイなのか?」と想像するしかなかったが、見終わった後に調べると、当時はそういう人たちもYMCAを利用していたと知って納得した
「人間の肯定」を魅せてくれる傑作
ジャズピアニストとして名声を得た育ちの良い黒人シャーリーと、粗野なイタリア系白人ドライバーのトニー。
正反対の個性を持つ二人が、実に人間味のある友情関係を築いていく。 プロセスの描き方が自然で、後味の良い感動にひたれる。 アカデミー作品賞と脚本賞の受賞は、文句なしで納得。 何度観返しても楽しめる、極上のロードムービーだ。
激しい差別が渦巻く南部のツアーに乗り込んだシャーリー。
世間知らずで頼りなく見えるが、様々な災難に遭っても挫けない。 彼を守っているのは、信念を貫く強さ以上に、人間を信じる純粋さだ。
一方のトニーは、場数を踏んで現実を身につけた男。
無学で無頼。 時には、暴力で問題を解決する。 そんな彼がシャーリーと信頼関係を築いていくことになるのは、人間に対する肯定感で通じ合っているからだろう。
優しさで人間を否定しないシャーリーに対し、暖かい家庭と多くの経験の中で多様性を身につけた大人のトニー。 様々なエピソードを観るうちに、この二人が、違うようで実は同じステージに立つ同類だということが分かってくる。
鑑賞後の後味が良いのは、いつまでも忘れずにいたい「肯定的な感動」を味わえるからだと思う。
ピーター・ファレリー監督の「いとしのローズマリー」を観た時、 作品に関わったスタッフ全員のチームワークの良さを強く感じた。 同監督の映画創作の根底には、「人間を肯定的に描きたい」という強い思いがあるのではないだろうか。 グリーンブックは、そんな監督のこだわりが見事に結実した完成品である。
バイアスを問いかける
この作品は全編を通して視聴者に問いかけをしてくる。
黒人は手でチキンを食べないのか?イタリア人はパスタとピザが好き?男だから男を好きなのはおかしい?
そしてこの作品を通してもう一つのバイアスが作られている。警察官は粗暴で嫌なやつだと。
そんなバイアスがまたできていないか?
警察官にも良いやつはいる。そんな皮肉のように視聴者を誘導して訴えかけてくる。
日常にそんなバイアスが溢れているが、惑わされないように、目の前の人や情報をしっかりと見定めて生きるべきだ。
そんなバイアスを持たないトニーリップとドクの友情が深まっていく描写には非常に説得力があり、感動すら覚える。
上流階級の人種差別
使用人の人種差別は他の映画でも観てきたが、金や名誉がある黒人でもこんなにかと痛感しました…
ゲストとしてもてなしているのにトイレは絶対ダメなんですね…は〜…こんなにか〜…
でも、同性愛までぶっ込んでくるとは予想外!!
"黒人"と"警官"は同じ
この映画で最も印象に残ったのは最後にNYに帰る道中のシーン。
ハイウェイで警官に止められてしまう。
トニーも視聴者もてっきり黒人の外出についてまた難癖をつけられるのだと思っていた。
しかし警官が二人の車を止めたのは、車の故障を気にかけたことだったのだ。
警官は二人に丁寧に声掛けをし、修理の間の交通整理も手伝ってくれる。
最後にはドクとトニーの二人にメリークリスマスと声をかけ、送り出してくれた。
まだまだ黒人への風当たりは強い時代だったが、全ての人間に根底から差別意識があるわけではなく、時代を変えていくのは偏見のない思いやりのある一人一人の行動なのだと感じさせられた。
トニーはドクと少しずつ交流を深めていくことによって自分も成長していった。
黒人だから〇〇、警官だから〇〇。このような考えに囚われないということは社会的に価値あるということだけではなく、自分の人生を豊かにしてくれるのだ。というメッセージを感じた。
人種差別を正面から捉えた傑作
ヴィゴモーテンセン扮するトニーリップは高級クラブで用心棒を務めていたが、クラブが改装する事になりその間マハーシャラアリ扮する黒人の音楽家ドクターシャーリーの運転手の仕事に応募した。グリーンブックなる本は、南部で黒人が泊まれるホテルを記載したもの。それに白人が黒人に使える違和感。ドクターシャーリーの南部コンサートには様々な壁があった。粗雑に見えて職務に忠実なトニーと、時々落ち込む優秀な黒人音楽家は次第に打ち解けていき友情が芽生えた。
米国の人種差別を正面から捉えた傑作かな。トニーのドクターシャーリーを想う男気に拍手だな。
変わっていく2人
正直ここまで面白いと思ってなかった。なんて言うんだろ、自分は差別は本当に嫌いでなんて綺麗子供を吐くが本当にその通りで正直警官を殴った時は最高の気分だったりもした。だが、それだけでは語れない変化がある。二人の関係を見るのがとても好きで続編なんてないんに期待してしまうくらい。なんていうんだろ、周りの差別に抗う姿だけがこの映画の良さだけでないと思う。言語化できるかわからないが、そうだな、とにかくジョークが面白い。コップ捨てるようなジョークだけでなく最後まで引っ張ったジョークだ。そして学ぶものもある。こんなに2人を見ていて楽しいことはないと思う。まじで。でも最後のクリスマスパーティにまで来ないでまたくるあの性格が変わらないのは本当にいいね!!
また、寂しかったら自分から動かなくちゃというセリフがとても好きだ。伝えなきゃわからないことは確かにある。それが怖くても伝え合い、すれ違いあい、それでも交わるものは交わるものだと思った
ハグする理由は「いいやつ」だから。
初めて、彼女の実家に行った時。
友達が、別の友達を連れてきた時。
隣の家に上がった感じ。
別の業界の会に参加した感じ。
他の地域の空気感。
学歴の差。
年収の差。
性別の差。
別に差別なんてものではない
「なんかオレ、違うな」
と思う、あの孤独感。
「寂しいときは自分から手を打たなきゃ」
と、食いたいものを食い、
殴りたい奴を殴る。
欲に忠実なトニー。
「才能だけでは不十分だ。勇気が人を変える」
“かくあるべき”という強い信念を
持つシャーリー。
そんな相容れない二人が
打ち解けていく様子を
車内を中心とした会話は
全てのエピソードにグッと
くるものがある。
こういう映画を見ると
つくづく英語話せてたらなぁって思う。
微妙なニュアンスとか発音、
そしてワードチョイス。
字幕を追うことで見逃す
表情の動き。
私が英語を話せていたら5.0評価。
日本語しか知らない私のせいで
-0.5の4.5評価。
自分に対するマイナス評価。
悔しい。
真逆のふたり
黒人ピアニストと、その運転手。様々な壁を越えた友情を実話ベースで描く。
腕っぷしの強いトニーはある日、黒人ピアニスト、シャーリーの運転手として雇われ、演奏ツアーへと出発する。目的地は黒人差別の色濃く残るアメリカ南部。行く先々での理不尽な対応。そりの合わない二人。彼らはどのように距離を縮め、困難を乗り越えてゆくのか?
人種差別という重い背景がありますが、違いすぎる性格の二人のやりとりが笑えたり、反発し合いながらも、互いの良さや苦労を認め合い、固い絆で結ばれていく様子に心温まりました。
性格的にも経済的にも何もかもが真逆の二人。
野蛮で、すぐに暴力で解決するトニー。忍耐強く、気品溢れるシャーリー。
愛する家族のために、金になるなら何でもするトニー。高収入を得られる北部でのツアーを蹴って、敢えて風当たりの冷たい南部でのツアーに臨む誇り高きシャーリー。
土台は違えど、それぞれの信念を貫く姿は格好いいし、互いに尊重し合う二人の関係が素敵だと思いました。
貧しいけれど大勢の家族に囲まれて暮らすトニーに対し、豪華な調度品に囲まれ一人佇むシャーリーの寂しげな表情も印象的でした。白人でも黒人でも男でもないと語るシャーリーの孤独。敢えて南部でのツアーを行う勇気と信念。シャーリーを歓迎しながらも当然のように差別する白人。
コンサートでの美しい演奏、穏やかな表情の下にあるシャーリーの怒り・悲しみ・孤独は計り知れません。
良い時も悪い時も観賞できる素晴らしい映画
観てる人の感情を選ばない万人に向けた素晴らしい映画です。
何度も繰り返し観ても苦痛に感じない貴重な出来だと感じました。
子供達にも親にもお勧めしています。
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