劇場公開日 2019年12月20日

  • 予告編を見る

この世界の(さらにいくつもの)片隅にのレビュー・感想・評価

全190件中、121~140件目を表示

4.0奇跡的傑作なのは揺るぎないがもうちょっと削った版を見たいかも

2019年12月30日
iPhoneアプリから投稿

前作が10年に1本の突出した傑作ゆえ待ちに待って本年ラストの劇場鑑賞へ。
ちょっとした足し算がより広いドラマ、映画空間を作っている部分は感じ、むかしマンガで読んだことのあるリンさんのエピソードはやはりあったほうが自然、と思いつつ、終わりの方には若干足し過ぎ感も感じた。
これは情報量の多さの問題でもある。映画は特に後半は観客の想像力が加味されるので、若干削ったくらいがちょうどいいところ、に、突っ込まれたエピソードは少し蛇足、とは言わないまでもリズムを崩している気がしてもったいない気がした。
と言えども、やっぱりこれは非凡過ぎる特別な、奇跡の作品だよな、と思いながら。奇跡と言えるのは、この原作、この監督、そして監督のリアリティの追求、のんはじめ声優陣の選択、コトリンゴの音楽と歌。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
ONI

4.5激動の昭和前半の悲劇と喜劇

2019年12月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

最初に言っておくこれは映画ではない!この作品は映画以上の何かを持っている。
じゃあ何だ?
自分は教科書だと思う。
学校で戦争を学ぶ時よくはだしのゲンを見るがこの世界の片隅にを見て欲しい!
この作品に評価は必要ない。誰が評価しても同じようなかんじだと思うから。もしこの「教科書」を星3以下で評価する人がいるなら感動して指が震えたか、「泣かせてくれたなぁチクショー」となってあえて低くしたかのどっちのはず!

自分の様な評論家でもないただの映画好きにこの教科書の感想は書けません。というか書けません。
唯一書けるとしたら「感無量」かな。

日本人として観るべき教科書です。
是非劇場へ。(cmではありません)

2019年ラストでこの世界の片隅にこのような傑作に出会えてよかった!ありがとう。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
Pegasus

5.0観終わった後、少しだけ真人間になれた気がする。

2019年12月30日
Androidアプリから投稿

あの時代よりも、今の生活は全ての面で恵まれているはずなのに、人間面だけが悪くなっている。
のが悲しくなる。
だから、いつまでも映画の中にいたくなるのか。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ムーラン

5.0全世界の人に観てもらいたい。

2019年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣きました。不条理、そう思います。

元教員です。どんな道徳の教本よりこの映画を子どもたちに観てほしい。

「戦争はいけない」なんてうわっぺらで言ってても何も変わらない。

戦争を肯定している人にも観てほしい。

全世界の人に観てほしい。

この映画を見ている間、この映画館を出たら外には平和が広がっている。戦争という悲劇を味わった人たちの犠牲の上に。そう思いました。

申し訳ない気持ちになりました。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
51

4.5すでに何度も見たのに、長さも感じさせない、ただし…

2019年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

3年前の公開で3回程リピートした作品でしたが、今回は新規部分を追加した再編集版で、内容は同じです。それにしてもこの完成度の高さは近年上位に入る作品で、3時間という長尺も全く感じさせない内容でした。1作でこの長さは『RWBY』以来です。

前回にはなかった(割愛された?)、キービジュにもあるリンさんと、夫の周作さん身辺の『大人の裏』要素が加えられ、ほんのチョッと成人向けに振った形になりました。ただ前回作でも当時の過酷な日本に生きた人達は充分描写されていましたが、今作は『大人の事情?』裏部分を加えてより原作重守・そこに生きる人間を更に濃密に描く事で完成度のアップを目指した感があります。
より視点を北条夫妻に寄せて、すずさん1人称から北條さんところのすずさん、的な雰囲気に仕上がっていたかと。

ですが正直、この追加されたリンさんと周作さんの一件で悩むすずさんを挿入した事には賛否分かれそうな気がします。加えた事によって却ってバランスを崩す事も大いに有り得る話で、蛇足だと感じるお客さんも居そうだなと。
個人的には平凡にボサーっとした人生が如何に幸せな事か、むしろ難しい事なのかをより印象づけられたのと、逆にすずさんがワリと大衆の中の1人の一般的な女性である事がシッカリ描かれてたかと思います。
ですが、茶碗の件は確か当人自身がバラしてましたよね? 言わなければあの一連の話は知らなかった事になり、なくても成立はしていて敢えて騒動を一つ追加しただけの事です。あってもイイのですが、決して必要不可欠ではありません(必要不可欠なら前作で外す筈がないので)。

ところで、太平洋戦争を題材にした作品はどれもが暗く、悲惨さを訴える右に倣った物が多い印象です。この作品は、内容のワリには暗さは然程感じられない作風ですが、やはり中盤以降に一転、春美ちゃんの一件を挟んで哀しい様相に暗転していきます。そして終盤には下を向いても仕方がない、前を向いて生きようという姿勢で穏やかに幕を閉じます。
結局いつも激動の時代は常にネガティブに押し流され、そのくせ性懲りもなく同じ事を繰り返す自分や世の中に無力感を覚えます。その結果つくづくあの時代に生まれなくてよかった、でも後10年遅く生まれたかったな、と妙な感想を思いつつ映画館を後にしました。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
Geso_de_Nyoro

5.0更に進化した「この世界(さらにいくつもの)の片隅に」

2019年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

前作「この世界の片隅に」からに更に進化した「この世界(さらにいくつもの)の片隅に」。クラウドファンディングに大勢の方々が参加されて実現したようです、映画のエンディングテロップに人々の名前が延々と流れました。購入したパンフレット1,000円を読むと、「前作は”径子さん(すずさんの夫の姉)の経糸”で、戦争中という時代と当時の生活についてのある種のドキュメンタリー的な風味があったと思う。今度は”リン”さんの経糸で、すずさん固有の内面のドラマ支配している作品になっているんじゃかないかと。(片淵監督)」。パンフレットを精読してもう一度鑑賞しようと考えています。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
浪花のしんちゃん

5.0すずさん

2019年12月30日
Androidアプリから投稿

可愛さUPじゃけん。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
更科

4.5日本の季節

2019年12月29日
Androidアプリから投稿

日本の季節の移ろいを、オリジナル版以上に丁寧に描き、それゆえに、そこに流れる、すずさんの時間を感じる事が出来た気がしました。
例えば、夏の赤とんぼと秋の赤とんぼは違うとか、冬景色の遊郭、桜など。

最後に出る、紅で描かれたストーリーが全部読み取れなくて。心残り。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
kometaro

4.5全体的に良かった

2019年12月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

怖い

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 7件)
ジョバンニ

4.5待望の完全版・・・だが、極限まで切り詰めた前作も良し

2019年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 15件)
kita-kitune

5.0笑い8号泣2

2019年12月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

もう3年も経つのですね。
前作のストーリーのまま、ストーリーが追加されています。新しい続編?の形。
観る前は3時間は長いなー、追加分だけ見せてくれればいいのに、、、と思っていましたが、結果大満足。
なんとも愛くるしいすずさんにまた会えてよかった。3年経つと、大筋のストーリーは覚えていますが、詳細は覚えていないことにびっくり。このシーン好きだったなぁ、ここからが辛くなる、と思いつつ。全編、楽しめた。
「この世界の片隅に」は戦争映画。もちろん、悲惨さは教訓らしきものもあるのですが、普通の生活をしていた普通の話。戦争中でもこんなに楽しいことがあったのか、みんな強い。と再確認。

ネタバレしないはんちゅうで、、
終戦後の3回目の台風で、家を破壊された後「死人が出ているかもしれないから不謹慎かもしれないけど、神風が1ヶ月遅い!」と笑い合える強さに感動。
広島=原爆、豪雨災害
という、負のイメージが強いけど、みんな強く生きている!というメッセージを感じた。
賛否両論出そうな展開ですが、それでも伝えたいメッセージだったのだと思います。
千葉県の被災者も勇気付けられた。ありがとう。

コメントする (0件)
共感した! 34件)
だるまん

4.0良い作品でした。

2019年12月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

オリジナル版は映画仲間が大絶賛。
TV放映はビデオで録ってたけど封印して本作を観賞。
淡い映像と緩めな音楽に加え、すずの声を担当した のんさんのまったりした広島弁が印象的。
戦時中の悲しい話なのにそのまったりした映画作りが逆に色々と考えさせられました。
登場人物それぞれに色んな人生があってみんな世界の片隅で一生懸命に生きているんだなぁ。

呉の美しい風景が素晴らしい。
一度は行ってみたい。
すずの故郷の草津は行ったことあります(笑)

本作はクラウドファンディングで資金調達したのかエンドクレジットに投資者の人達の名前がでるんだけどその人数が本作のファンの多さを表してして驚きです。
自分の名前探すの大変そう( ´∀`)

コメントする (0件)
共感した! 8件)
イゲ

5.0もうひとつの片隅と、世界のその先の未来

2019年12月29日
iPhoneアプリから投稿

もうひとつの白木リンの長めのエピソードが加わって、物語の厚みが増したように感じる。
世界の片隅は、それぞれ、世界の中心でもある。

亡くなった人は戻ってこない。
ただ、悲しみを糧に、人は背中を押されて、生きていくのだ。
失った右手も戻ってこない。
でも、いつか左手が右手の代わりをするかもしれない。

リンこそが、すずの実家でスイカを盗み食いしていたあの子なのかもしれない。
それでも、逞しく生きていたリン。
でも、戦争は、そんなささやかな人の人生も奪い去ってしまった。
晴美も、哲も、兄もそうだ。

俳優の仲代達矢さんが、ずっと秘めていた戦争の苦い思い出を話していた。
東京の空襲で逃げ惑っていた時、小さい女の子が、怖くて道の端にうずくまっていて、仲代さんは、こんなところでうずくまっていたら、焼夷弾で死んでしまうと、その子の腕を取って、駆け出したのだそうだ。
その時、背後に焼夷弾が落ちて、それでも必死に走って走って。
ふと気がついて、後ろを振り返ったら、女の子は既にいなくなっていて、自分は、女の子の手だけを握り締めていたと。
仲代さんは、怖くなって、その手を放り出して、また、駆け出してしまった。

仲代さんは、せめて、その手だけでも持ち帰って供養してあげたかったと、戦後70年以上も後悔し続けていた。そして、戦争は絶対ダメだと固い信念を話していた。

その子にも未来があったのだ。
消えてしまったもうひとつの片隅の未来。

でも、世界は続いていく。
悲しみを超えていく。
ただ、戦争が未来を奪うようなことがあってはならない。
そんな程度のことは、僕達の、そして、世界のささやかな願いであって欲しい。

コメントする (0件)
共感した! 26件)
ワンコ

5.0人間のしなやかさ。

2019年12月29日
Androidアプリから投稿

何があっても、人々をめぐる生活、時間は流れてゆく、喜びも哀しみも飲み込んで。

本名さえ使うことができない、能年ちゃんが天覧映画に出演、という大皮肉の映画。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
みけ

5.0完全版

2019年12月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

本作品を長尺版と呼ぶのではなく、完全版と私は呼びたい。
リンさんのエピソードが加わって、話に深みが増しました。
ぽつりぽつりと絞り出すような台詞、ゆっくりゆっくりと今の心情を語る唄、悲しい現実がたんたんと描写されており、どんな反戦映画よりも心に響く出来映えです。
ラストの戦災孤児のシーンは生きていくことへの物凄い希望を感じます。
このような稀有な素晴らしい映画を年末に観られて最高でした。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
ちゆう

5.0【反戦邦画の傑作、魅力を増して再降誕。その理由は多々あるが、すずとリンさんの関係性が細やかに描かれたシーンを始め、追加されたどのシーンも今作に深みを与えたからなのは間違いない。涙が溢れます。】

2019年12月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

幸せ

 前作が2016年11月に公開され、余りの素晴らしさに感動を抑えきれなかった記憶が強く、今作は”30分強長くなっただけだろう”と思っていた私が浅はかでした。

 前作とストーリーは(当たり前だが)同じなのであるが、観終わった後の感動たるや・・。

 『感動が増したと思われる理由』
 ・すずが、周作とリンの関係に気付き、悶々とする気持ちを抱える場面。秀作の裏表紙の切り取られたノートを見つけたすずの表情。”りんどう柄”の意味。

 ・二葉館にリンを訪ねたすずがリンと同じように働くテルと窓越しに交わす会話。そして、雪面の上にすずが書く南国の絵。
  後半の場面でのテルの持ち物の使われ方。

 ・二葉館の前で再開したすずとリンの会話。病院での診察結果に、悄然とするすずにリンがにっこりと笑いかけ、語り掛ける台詞の素晴らしさ。

 ・戦中、束の間の花見を楽しむ北條家。そこで、すずとリンは再び会い、桜の木の上で語り合う言葉とリンがすずに渡したモノ。

<前作の素晴らしさは色褪せないが、今作は登場人物たちが戦時に懸命に生きる姿の表現が更に深みを増しており、深く魅入られた作品。
 167分は、あっという間に過ぎ去ったが、この素晴らしき作品の記憶は長く残るだろうと思った作品。
 前作公開時以上にきな臭い空気が世界に蔓延する現在、心に沁み渡りました。>

コメントする (0件)
共感した! 21件)
NOBU

5.0原作既読、前作鑑賞済み。 リンさんのエピソードが加わることで、足ら...

2019年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作既読、前作鑑賞済み。
リンさんのエピソードが加わることで、足らなかったピースが埋まり、すずさんの人物像がより深堀りされ、艶やかさが増して、前作では少し子供っぽかったすずさんが大人っぽくなった。
原作を読んでいるのでわかっていたことではあるが、それでも目で見、声や音を聞くとワンシーン、ワンシーンがさらに意味あるものとなり、重層化され前作とはまた違った感動が残った。
哲の存在がすずさんにとっても周作にとってもより大きなものとなり、彼のその後の人生のことを考えてしまった。さらにリンさんだけでなくテルちゃん、小林夫妻、知多さんのエピソードが物語に加わることで、さまざまな人の生き様が世界の片隅にあるのだということを示しているのだろう。
3年の時を経て、傑作がさらに深化を遂げた。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
Rera

4.0説明しすぎなのが残念

2019年12月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 7件)
なみなみ

5.0あっという間の3時間。

2019年12月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

なにがあってもひたすら生きていくしかないんだ、と。戦争、敗戦、そのとき人々は何を感じたんだろ。普通が幸せって事がノンの声のトーンでさらに強調されてる気がする。長くなって前作よりさらに良くなってた。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
peanuts

4.5それでも生きるとしか。

2019年12月27日
iPhoneアプリから投稿

当時の日本人の、生命力の強さに圧倒される。

手がなくなっても、両親や、家族が亡くなっても
家、街、何にもなくなっても生きる。

そういう、無名の人々の上に、今の日本がある。
凄すぎるとしか。

そして、現在の生活のありがたみ。
言葉にすれば、軽くなってしまう。

あいすくりいむ、
自分の記憶の中では、

一緒に食べに行って、正しい形わかって、
ウエハも、わかって、正しい絵を渡してた。

どっかのレビューの受け売りだけど、
この映画、嘘のようなホント。信じられないホント。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
ヒノタマ