劇場公開日 2019年12月20日

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この世界の(さらにいくつもの)片隅にのレビュー・感想・評価

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採点

全182件中、1~20件目を表示

4.0勇気を出して言うと、個人的には最初のバージョンの方が好きです。

2020年1月30日
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原作にあって劇場アニメでは割愛されていたリンさんのエピソードを復活させ、ほかにもシーンを足したり再構成したりすることによって、確かに印象の違う別の作品ができあがったと言える。前の劇場版は何度も観ているし、原作も複数回読んでいるので、内容的には既知のものばかりなはずなのだが、ここまで受け取る側の気持ちが変わるのかと驚いた。

なにが違うって、同じシーンはたくさんあるのに、どれもが同じようには感じられなくなったのだ。今回の映画の方が、より複雑な心理や裏事情が渦巻いていて、深みを増したということはできる。ただ、そのせいもあって(自分の受け取り方としては)、悲喜こもごもの喜の部分を素直に笑えなくなってしまったのである。こっちのバージョンは、笑いと悲しみが裏表にあるのではなく、裏も表も渾然と混ざり合っているのである。

こっちが「完全版」というわけではない、と監督が発言しているので、こちらの作品も評価しているし意義深いと感じていますと断った上で言うのだが、一本の映画としては前作の方が好きだった。なぜなら、すべてがグレーに見える本作の辛さや世知辛さより、コントラストがくっきりしていた前作の方がより新鮮に感じられたからだったのだと思う。

あと今回のバージョンでは、周作も哲もずいぶん株を落とした印象がある。それはより「女たちの物語」であることを志向したのが理由である気がしている。そして男たちの意地や面子はなんともくだらない。これもどっちがいいとか上とか下とかの話ではなく。

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村山章

5.0より複雑に、より大人に、よりリアルに寄せてきた長尺版

2019年12月27日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

楽しい

幸せ

原作に登場する白木リンのエピソードが通常版で割愛されたのは、まだヒットどころか製作が実現するかどうかもわからない脚本作りの段階で、遊郭の女性という子供向きではない要素が客層をせばめるリスクと考えられたからだろう。しかしロングランヒットで世間に支持されたおかげで、長尺版をより大人向けの内容に描き直すことが可能になった。

リンのエピソードが加わることで、すずの内面、周作との夫婦生活も複雑さを増した。ただその一方で、通常版ではファンタジックにぼかしていた要素に、長尺版ではリアリズムに寄った説明が加わった部分もあり、このあたりは評価が分かれそうな気もする。

ともあれ、今回の「片隅」が、単に引き延ばしただけでない、新たな魅力を獲得した愛すべき「世界」であることは間違いない。のんの声、コトリンゴの歌は今作でも活きている。

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高森 郁哉

4.5個としてのすずが、よりダイナミックに立ち上がってくる

2019年12月25日
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鑑賞方法:映画館

3年前、私は主人公すずさんのことをすっかり理解し尽くしたつもりになっていた。あの頃の自分に言ってあげたい。人の内面はもっと広くて深く、そう易々と把握できるものではないのだと。これは「もう一歩」だけ心の内側に踏み込んだ物語だ。

オリジナル版では、すずさんというキャラクターがあえて柔らかいタッチで描かれていたように思う。それゆえ観客は、当時を生きた名もなき人々の人生や青春や愛すら彼女の輪郭に重ね、過ぎ去りし日々に想いを馳せることができた。一方、本作では、もっと描写やエピソードを尽くしてじっくり心の言葉に寄り添うことで、「個としてのすず」がよりダイナミックに立ち上がってくるようになった。すずさんだけではない。リンとケイコも同じ。ある意味これは「3人の女性たちの物語」なのだ。作り手と観客が深い絆で結ばれたからこそ成し得たこの異例の試み。私はいつしか心底圧倒され、すずさんのことが益々好きになった。

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牛津厚信

4.0すずという女性の人生

2022年9月8日
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鑑賞方法:VOD

大きな出来事が沢山起こるわけではないが、長さも感じず見れた。良い作品。

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Keita

4.0この世界の片隅に

2022年8月28日
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ハンバーグ

4.5なるほどねぇ、この世界の片隅にも、裏があったのだ。

2022年8月28日
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鑑賞方法:VOD
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加藤プリン

2.5まさかの

2022年8月27日
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前作と同じ話し

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太郎

4.0「戦争映画」から「すずさん映画」へ

2022年8月21日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

幸せ

元々短編を繋いで一本にしてるので、前作も違和感があったんですが、以前にも増して不自然さを感じました。
何故かというと追加したシーンが「戦争映画」の要素ではないものが多かったんですよね。遊女の生い立ちや病気や純愛は戦時ならではのものではなく、偶々すずさんが知ることになったお話であって。
その分「すずさん映画」としては色濃い作品になりましたが、そこは好き嫌いですね。

前作の方がシンプルに楽しめたので、☆を落としましたが、名作であることに間違い無いです。

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ジンクス

4.0単に追加じゃなくて

2022年8月17日
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端折られてるシーンや再編されてるシーンも沢山あったよね?実写版ともごっちゃになってるのかな…
アメリカの有識層に見てほしい日本映画

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マルボロマン

4.0時代

2022年8月14日
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初回版は観てませんが…
戦争アニメ主人公すずの生き方を
描いた作品
お金も物質もなく国からの配給
で暮らす日常

私たちは経験の無い時代

主人公すずのおおらかさが
素直さが私たちを惹き付ける
親に国に言われるまま何一つ選択できない
…時代

戦争中食べて行くのが大変なことで
それだけで一日を費やす
電化製品もなく洗濯機もない

でも不自由な生活だけどそこには
笑いがある
皆で囲む食事がある
周りの人と助け合っていく

空を見上げて
雲を見ることが好きで
絵を描くことが大好きなすず

すずの声をのんが担当してますが
初めは物足りなさを感じていたけど
あの柔らかな声が適任でした

原爆のこともありましたが
悲惨さは余り強く出していないので
…よかったのかな

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しろくろぱんだ

4.5すずとリンの対比が見事

2022年8月7日
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鑑賞方法:映画館

短縮版と比べてやや大人向けな印象。
短縮版では優しさや助け合いといった言葉で表されがちな「強さ」に焦点が当たっていたが、それとは全く別の「強さ」を持つリンの物語を追加したことで、すずが大人へと成長する経過をよりリアリスティックに描いている。居場所が見つかるまでの厳しさを余すことなく提示したことが、この作品が単なる戦争映画で語ることができない所以であろう。

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御納戸色

5.0セカチューの

2022年6月5日
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元になった作品
声と仕草と絵がやをくて心にキュンと来ます

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ミスター

4.0全ての物事には、面があって裏がある…。 ただのディレクターズ・カット版ではない、全く新しいもう一つの「片隅」がここに…。

2022年5月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

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たなかなかなか

4.5感動!

2022年4月28日
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ぞの

5.0リンさんというピースで、よりこうのふみよ先生の作品感は増す

2022年3月21日
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kawa

4.5画竜点睛を欠く おむすびコロリン!

2021年12月18日
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マサシ

5.0旦那が無駄に(笑)いい男、よく見ると展開が少女漫画(笑)

2021年8月18日
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鑑賞方法:DVD/BD
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あず

5.0アニメだからできる

2021年8月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「この世界の片隅に」は劇場、テレビと2回見たが、この作品はまるで新しい作品のような趣があった。
すず、径子、晴美、リン、テルなど女性たちが、生き生きとドラマを引っ張っていく。
戦時中の生活感にあふれているので、軍港の戦艦や空母が日常の風景として入ってくる。
日本のアニメの素晴らしさが誇らしい。

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いやよセブン

5.0すずさんの(さらにいくつもの)心情

2021年8月15日
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泣ける

幸せ

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しゅうへい

4.0のんが本当に大事な作品

2021年8月12日
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鑑賞方法:VOD

前作と比べると、2016年当時の彼女の方が光があった。 本作での彼女は、意識的にローキーで声優をこなしているが、これが映画としてはマイナスに働いている。

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ノブさん