マチネの終わりにのレビュー・感想・評価
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今これをやるかというメロドラマ
世界的な映画監督を血の繋がらない父に持ち日英仏語を流暢に操る才媛と天才ギタリストの恋っていう説明が終わった時点で「ケッ」と思うのね。まあ勝手にやってくれっていう話なんだよ。
でも二人が「好き」っていうことに一直線に進んで盛り上がってくんの。そうだよね、その決断だよねって。
それで全てうまく行きそうってところで事件起こすんだよ。桜井ユキが酷いことすんの。それですれ違っちゃうの。
お互いに想い合ってるって信じていても、何かあると、相手のことを信じ切れないってことなんだけど、ここは信じろよと思ったな。けっこう壮絶なことしてここまで二人来たからね。
だから、この局面では桜井ユキを断然支持だね。自分の想いに真っ直ぐに、手段を選ばず福山雅治を取りにいってて、福山雅治と石田ゆり子は桜井ユキの想いの前に負けてんだろって。
ラストに向かって、福山も石田ゆり子も家庭をもって、福山はそれなり幸せそうだけど、石田ゆり子は不幸せになってんのね。石田ゆり子は、福山を選ぶために捨てた相手とよりを戻してんだけど、それ無理だろ。石田ゆり子もよりを戻した男もどうかしてるよ。
桜井ユキが「謝らなきゃいけないことが」って悪事を白状すんだけど、嘘を付くなら墓まで持ってけよ。謝った方はスッキリするだろうけど、謝られた方はどうしようもないからね。
それでも福山と石田ゆり子が動く感じはなくて「こりゃ桜井ユキの独り勝ちか」と思ったんだけど、想いの強さが勝ってんだから、それでいいよなと思ってみてたのね。
そしたら最後のコンサートのところから、福山と石田ゆり子の想いが再びつながって、そういうことになるのかあという感じだったな。
気が狂ったライバルを入れて、愛する二人をすれ違わせてくっていう、いまどきまだあったかっていうメロドラマで面白かったよ。
☆☆☆★★ 原作は、平成に突如生まれた『君の名は』(アニメ版の話で...
☆☆☆★★ 原作は、平成に突如生まれた『君の名は』(アニメ版の話では無い)と言っても良いくらいのすれ違う男女の話。 ストーリーの骨格はほぼ原作通りだが。多くの部分で変更されている。 が…。 それより何より。とにかくこの原作は一筋縄では行かないくらいに、話の内容自体は単なる三文恋愛物語でありながら。純文学と呼ぶに相応しい程。主人公の2人が思い、感じながら進んで行く行動等を、実に高尚に描かれている。 それだけに。読んでいて、これ程までに苦しみながら読んだ本は本当に久しぶりだった。 よっぽど、始めの方で投げだそうか…と思った程。 それだけに、読後の充実感もまたかなり高かったのだが。 とは言え。これがもしも、ノベライズ版として書かれたとしたら。おそらく100頁行くかどうかだろうなあ〜…等と💧 原作だと。2人のすれ違いに関して関わり合う早苗。彼女の存在は、原作のほぼ半分にあたる場面まではほぼ空気でしか無いのだが。映画では登場した瞬間から、その存在感を見せ付ける。 女としての嫉妬を、洋子に対して露わにし。原作だと、ニューヨークで2回行われるコンサートの最初の時。チケットを買った洋子に対して「帰って下さい」…と言い放つのだが、映画では真逆の発言。 設定の違いは他にもあり。原作でのパリでの夜会はマドリードに。イラクでのテロで死にかけた洋子は、常にPTSDを抱えて生きているのだが。映画で受けるテロはパリへと変え、イラクでコーディネートだったジャリーラは、亡命しパリに来るが、映画では洋子の同僚に。その為か。何かと洋子とジャリーラの世話をするフィリップは、登場したと同時に………。 そんなフィリップ同様に。原作には多くの人物が、2人と(主に仕事上で)関わり合うのだが。レコード会社の是永を筆頭に、原作だと直ぐに居なくなる人物も。おそらく観客側が混乱しない為か?最小限の登場に留めていたので。原作を読まなかった人には分かりやすい人間相関図になっていたと思った。 「未来は過去を変えられる」 それは、映画の後半部分で効果的に使われていた言葉。 これは原作だとどの辺りで使われていたんだっけ? とにかく読み込むのがしんどい原作だっただけに。ちょっと確かめるのも正直言って辛い💧 ひょっとして、洋子の父親が製作した芸術映画が発端だっただろうか? 主人公は天才と異名を持つギタリストであり。洋子は世界的に著名な映画監督を父に持つ。 それだけに、2人はメールやスカイプ等を通じての芸術論を繰り返しては議論する。そこで2人が話し合ったのが『ベニスに死す』症候群。 アーティストとジャーナリスト。 お互いに違う道を進んではいるが、(待っている)人に伝えるのは同じ事。 そんな2人だからこそ、共に感じる将来への不安と焦り。過去への悔恨を、圧倒的な筆力で描き切った原作。 原作では洋子は、最後に映画監督である父親と会い。芸術作品である『幸福の硬貨』を製作するまでの真相を知る。 本編ではそれを、(やはり登場人物を少なくする為か?)母親から教えられる。 芸術を産み出す為に費やされる労力や苦悩。 ジャンルは違えども、本人の口から出る言葉の重みによる説得力。 だからこそ、原作を読み切った後の読後感に「読み切った!」とゆう充実感を味わえた。 (しっかりと理解していたかは怪しいのだけれど💧) 映画版では、その辺りでは芸術的な描き方は一切せずに。福山雅治と石田ゆり子。「この2人のカップルの行方をじっくりと見て下さい」…とばかりに。 (10代向けのコミック版恋愛映画が多く製作される日本映画界の現状に対して) 大人同士の恋愛物語を描く事で。なかなか映画館に足が向かなくなった世代の鑑賞に、耐えられる作品を意識して製作しているのは間違いなく。 その辺りのコンセプトは成功しているとは思えた。 但し、その分かりやすさゆえに。映画として深みには欠けている気がするのは、若干だが致し方ないところだろうか。 それに関しては、シジミのペット話を全部描いたとしても難しかったかもね(´ω`) 2019年11月3日 TOHOシネマズ府中/スクリーン5
過去は未来によって変わる・・・そうだよなあ!
心に1番ズシンと来た台詞は、「過去は未来によって塗り替えられていく、未来によって変わっていく」だった。 これは心に来た。 この台詞だけでも「マチネの終わりに」を観た甲斐があった。 嬉しく楽しい過去の場所や事柄が、のちの未来で辛い場所や事柄に変わってしまうことは経験済みだが、 しかし、逆もまた言えて、もっと先の未来に、それが幸せな場所や事柄に転化しているかもしれない。 未来は過去をアップデートしてくれる。 そのために今日の積み重ねを生きていく(活きていく)のかもしれないなと、そんなことを考えた。 今映画の登場人物も年月をかけて過去をアップデートさせていき、そして、、、。 福山雅治、石田ゆり子のご両人は年齢より若々しいが、ふとした瞬間にやはり少し老けたかな?の印象。 映画自体は飽きずに十分楽しめた、観て良かった。 パリの映像も素敵。 テロの辛口時事シーンもあり、テロへの怒り、命の儚さ、残された関係者の苦しみを感じとれた。 マネージャーが奥さんにおさまってたシーンでは、内心絶句。 まあ、良心の呵責に耐えきれずあとあと自ら、、、過去に酷い画策をしても結局は悪者に成りきれなかった人。 好きすぎて道を誤ったが一本気な人だからああいう流れですかね。 胸がキューンまではならなかったが、久しぶりに王道の、想い合いながらスレ違う恋愛映画に星4つです。
良くも悪くも韓国ドラマ
ギタリストの福山雅治とジャーナリストの石田ゆり子が恋に落ちる話。
恋愛映画とは、この恋に落ちるポイントというのが重要なはずだ。
あらすじを全く知らずに見たので、水ばかり飲んでいる福山が不治の病であることを隠していて(楽屋に引きこもっていた)、パリで石田ゆり子と束の間の甘いひとときを過ごしたのが忘れられない的な話だと勝手に思っていたら見事に予想を裏切られた。
二人はいったい、どこで恋に落ちたのだろう?
石の話がキーワードなのはわかるが、そんなポイントが見当たらない。
同僚がテロに巻き込まれて死んでしまった人に、しじみの話?それ、本当に元気づけているつもりなの?
パリに来たなら何か観光して、そこで会話が盛り上がるのでは?せっかくのパリロケなのに、カフェで肉を分けていただけで、こんなことなら再会は日本でもよかった。
しかしスーパースター福山雅治のちからはすごい。「世界のどこかで容子さんが死んだら、俺も死ぬ」という一見違和感ありまくりの台詞を何事もなかったかのようにさらりと言えてしまう。こんな50歳がいるんだな、と感心した。
そのあとのマネージャー勝手に別れ話ライン事件もツッコミどころ満載。そんな大事な話をラインだけで?あれだけ長々とラインで距離をつめていたのなら、普通もっと話し合うよね?。
そのことがきっかけで、お互いがすれ違ったあとすぐに別の相手と結婚して子供がおり、更にびっくり。結局そんなもんなのね、と。
その後福山は四年間ほぼニートだし、なにか苦悩とかあったのか???という感じだ。
しかし全体的には音楽が美しく、まあまあ内容も楽しめたので☆3つ。
伊勢谷友介のネイティブのような発音の英語も見所。
ちなみに、平野啓一郎さんの小説は読んだことがないが、今回たまたま韓国ドラマ展開だったのだろうか。このようなエンタメ小説を書いているイメージがないので、実際はどうなのだろうと小説にも興味が湧いた。
大人のラブストーリーですね
石田ゆり子さんが好きなだけで公開を待っていました。 福山雅治との共演である意味、キャスティングだけの駄作かなぁと思っていましたが、いい意味で期待を裏切られました。 ストーリー的には本当に死ぬほど好きならあんなすれ違いかたはしないよなと思いながら見ていました。正直、ちょっとイラっとしてしまいました。 エディングの主役二人の笑顔が最高でした。 それまでのわだかまりがすっきりします。 過去は未来で変えられると言うメインテーマで結末は見る人の想像次第という結末は僕的には良かったと思います。 そこら辺が大人のラブストーリーだなぁと思った所以です。 とにかくエディングの二人の笑顔に救われます。
マチネの終わりに
1日でマチネの終わりに観て閉鎖病棟観たのですが 正直閉鎖病棟の印象が強く残ってますが仕組まれて やり切れ無い所もありましたけど最後はいい方向へ 向かわれたと思います 終わり良ければ全て良しと 言うことわざがある様に 。。。
大ハズレではない
私には経験ないけど、運命の人みたいにビビッとくる異性に出会うことってあるかもね。 そういう人に出会ってしまった人のドラマだね。 その出会いがタイミングが悪い場合もきっとあるよね。 そこそこよく考えられたドラマというか、もしかしたら逆にひねりすぎかな。 でもわかりやすかったし、飽きずに見ました。 でもアンジャッシュ・コントはちょっとね。 最後もちょっとずるい終わり方かな。 人間誰しも常に道徳的に生きているわけでもないし、打算や迷いや間違いもあるよね。 これってどんな人にオススメのドラマかな。
平凡な映画でした。音楽家とジャーナリストとう変わった設定ではあるが...
平凡な映画でした。音楽家とジャーナリストとう変わった設定ではあるが、お互い最初の出会いでフィーリングが合って好意を持った程度の恋愛で会った回数も数回。2人きりも1回だけでキスを一回した程度。いい歳のプラトニックラブって、需要あるんですかね。
大人のピュアなラヴ
優雅さの中に、豊かな表現力で描かれている、大人の男女の切ないラブ・ストーリー。平野氏の新たな一面に心動かされた、お気に入りの一冊の映像化。
当時、読みながら、映像化した時のギターリスト・槙野役は、福山雅治と思い浮かべていましたが、案の定…。洋子役は、松嶋菜々子かな…なんて思っていましたが、石田ゆり子も、揺れる女心をとても可愛らしく演じてました。
槙野の言葉は、一つ一つがキザで、とても普通なら語れないような台詞ばかり。そこに平野啓一郎流の哲学的な、言い回しも重なり、他の役者さんなら歯の浮くような台詞も、福山さんが語るから許されるって感じかな(笑)
「未来は、過去を変えることもある…」
物語の根底に流れるテーマの中で、互いに深く愛し合いながらも、離れ離れになり、一緒になる事を許されなかった2人に胸が熱くなります。最後の2人の微笑みは、観る人によって、いろいろな結末がイメージできますね。
福山さんのギターを弾く姿と音色は、男から見てもかっこいいし、心に染み入る演奏でした。原作がお気に入りだったし、予想通りの福山さんが主演だったので、⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎でした。
2019-94
ひとつの美しい主題歌が、 その場面場面で美しく儚く愛おしく切なく、表情を変え、 ああ素敵だ、と思いました。 ってかしこまった感じですが、上映中は、福山さんが結婚を止めにパリまで来たらどーーしよーー(#まぼろし)、 でもフィアンセ伊勢谷さんだよどーしよーー(#どうもしない)(#石田ゆり子さんにしか訪れない)とかいう、いつものお花畑発動。 宣材写真でキメた福山さん😍vs子供とじゃれあう伊勢谷さん😍の間で、揺れる必要もないのに揺れていたのですが。 繊細なギターの音で奏でられる「幸福の硬貨」という主題歌が、そのシーンごとに表情を変え、 パリ・ニューヨーク・マドリード・東京・長崎のどの街にも自然に寄り添い、登場人物たちを包み込み、 この曲を忘れられなくなりました。 今年の映画ベストソングTOP5入り。 届かない人、届かない気持ちがすごく伝わってくる。 福山さん演じるギタリストと、石田ゆり子さん演じるジャーナリストが、お互いどんな点に惹かれあって恋に落ちたかなんて、全然描かれない。 20代ではなく50代近くになれば、人生も半分過ぎているからこそ、残りの人生を愛する人と生きていきたいと強く願う。 きっと色んな経験を積んだ大人だからこそ、一目ぼれや、短い期間で恋に落ちるのかもしれないなぁなんて思いました。 パリのなんてことないカフェや、セントラルパークで、一人で「幸福の硬貨」を聴いて、浸りたい。 素敵な曲に出会いました。
福山雅治と石田ゆり子だから成立したとも言える。
タイトルの通り、福山雅治と石田ゆり子の美しさと哀愁がなければ成立しなかったと思う。福山雅治はステージに独りでも圧倒的な存在感があったし、石田ゆり子はパリの街と対等に歩ける女性の魅力を放ってた。 ラストシーンからエンディングにかけて奏でられる『幸福の硬貨』最後に再会した2人のその後を想像させる余韻のある終わり方。この映画を観終わった後に、隣にいる彼女にこう言いたいと思った。「あなたと、幸福の硬貨の続きを話したい」と。テロの舞台となったパリにいる彼女に送ったメールの最後の一言。突然の語りがちょっと気持ち悪いな、福山雅治じゃないと相当イタいなと思ったけど、そのメールがラストシーンから現実に帰った僕たちへの伏線だと思うと最高に渋くて美しい。 エンドロールが終わり、劇場の明かりが点き、隣の席を見て気づいた。そういえば独りで来ていたのだと。そもそも彼女なんていないのだと。 そんな僕でさえも妄想の彼方へと吹き飛ばすクラシックギターの音色と哀愁溢れるシーンの数々。ツッコミどころもあるけど、それをスルー出来るのが大人なのだと思う。
五感から心に染み入る恋愛映画
3度の邂逅だけで惹かれあった2人が、時を経て再びめぐり逢う。関係の再生はなるのか、それとも映画「ひまわり」のように永遠の別れなのか。 現実の息苦しさをはらみつつ、正も負も超えて仕方がないとまで思わせる二人の言葉のやり取り。男女というより人間性の深いつながりを示唆して、羨ましさを感じる。一つひとつの情景はまるで永遠の絵のようであり、音楽が余韻を残す。五感から心に染み入る恋愛映画だと思う。 時間を逆転させることは、誰にもできないけれど、「未来が過去を変えられる」と信じられる気持ちになれた。
期待以上におもしろかった!
昔観たイーストウッドさんのマディソン群の不倫映画の様な内容と推測してましたがそれよりも良かった! そんな気持ちで観賞したので衝撃的なストーリーに引き込まれました。 何と言っても福山雅治さんが適役! 流石のミュージシャンでギターの吹き替えも多分無く素晴らしい。 そしてレストランであのルックスと声で告白されたら誰でもOKしちゃいますよね(笑) 福山さん主演の作品では上位にランキングされる印象。 作品で流れる音楽もほぼクラシックギター1本で。その場面や役者さんの感情を上手く表現しており素晴らしい。 桜井ユキさんも良かった! あることを切っ掛けに凄く綺麗になったのは......( ´∀`)
私は見て良かった。
現実では映画のようにそこまでロマンチックになれる事は無いと思いますが、それを可能にしてくれるのが映画ではないでしょうか。そこが良いのです。自分が今まで経験したモノ・コト、今いる自分の状況、考え方や願望などによって評価が変わると思います。 最後の結末は見た人の判断に委ねられています。 少なくとも、多かれ少なかれ、映画と同じような事が皆さんに有ると思います。あの時ああだったら、あの時こんな事がなければ、自分の出来事と当てはめると本当に感傷的になってしまいます。色々な経験を積んだ大人なら、色々な想像ができるでしょう。 ネタバレかもしれませんが、個人的には最後、主人公は送り出した人の元の場所へと戻ったと思います。大人ならそう言う決断をするでしょう。だからロマンチックなんだと感じます。しかし、中盤はある人物に物凄くイライラしたのが、終盤の出来事でイメージがガラリと変わるのはびっくりさせられました。送り出す側はどんな気持ちだったんでしょうか。考えると当人が悪いですが、心が痛みます。
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