マチネの終わりにのレビュー・感想・評価
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過去は未来によって変わる・・・そうだよなあ!
心に1番ズシンと来た台詞は、「過去は未来によって塗り替えられていく、未来によって変わっていく」だった。
これは心に来た。
この台詞だけでも「マチネの終わりに」を観た甲斐があった。
嬉しく楽しい過去の場所や事柄が、のちの未来で辛い場所や事柄に変わってしまうことは経験済みだが、
しかし、逆もまた言えて、もっと先の未来に、それが幸せな場所や事柄に転化しているかもしれない。
未来は過去をアップデートしてくれる。
そのために今日の積み重ねを生きていく(活きていく)のかもしれないなと、そんなことを考えた。
今映画の登場人物も年月をかけて過去をアップデートさせていき、そして、、、。
福山雅治、石田ゆり子のご両人は年齢より若々しいが、ふとした瞬間にやはり少し老けたかな?の印象。
映画自体は飽きずに十分楽しめた、観て良かった。
パリの映像も素敵。
テロの辛口時事シーンもあり、テロへの怒り、命の儚さ、残された関係者の苦しみを感じとれた。
マネージャーが奥さんにおさまってたシーンでは、内心絶句。
まあ、良心の呵責に耐えきれずあとあと自ら、、、過去に酷い画策をしても結局は悪者に成りきれなかった人。
好きすぎて道を誤ったが一本気な人だからああいう流れですかね。
胸がキューンまではならなかったが、久しぶりに王道の、想い合いながらスレ違う恋愛映画に星4つです。
良くも悪くも韓国ドラマ
ギタリストの福山雅治とジャーナリストの石田ゆり子が恋に落ちる話。
恋愛映画とは、この恋に落ちるポイントというのが重要なはずだ。
あらすじを全く知らずに見たので、水ばかり飲んでいる福山が不治の病であることを隠していて(楽屋に引きこもっていた)、パリで石田ゆり子と束の間の甘いひとときを過ごしたのが忘れられない的な話だと勝手に思っていたら見事に予想を裏切られた。
二人はいったい、どこで恋に落ちたのだろう?
石の話がキーワードなのはわかるが、そんなポイントが見当たらない。
同僚がテロに巻き込まれて死んでしまった人に、しじみの話?それ、本当に元気づけているつもりなの?
パリに来たなら何か観光して、そこで会話が盛り上がるのでは?せっかくのパリロケなのに、カフェで肉を分けていただけで、こんなことなら再会は日本でもよかった。
しかしスーパースター福山雅治のちからはすごい。「世界のどこかで容子さんが死んだら、俺も死ぬ」という一見違和感ありまくりの台詞を何事もなかったかのようにさらりと言えてしまう。こんな50歳がいるんだな、と感心した。
そのあとのマネージャー勝手に別れ話ライン事件もツッコミどころ満載。そんな大事な話をラインだけで?あれだけ長々とラインで距離をつめていたのなら、普通もっと話し合うよね?。
そのことがきっかけで、お互いがすれ違ったあとすぐに別の相手と結婚して子供がおり、更にびっくり。結局そんなもんなのね、と。
その後福山は四年間ほぼニートだし、なにか苦悩とかあったのか???という感じだ。
しかし全体的には音楽が美しく、まあまあ内容も楽しめたので☆3つ。
伊勢谷友介のネイティブのような発音の英語も見所。
ちなみに、平野啓一郎さんの小説は読んだことがないが、今回たまたま韓国ドラマ展開だったのだろうか。このようなエンタメ小説を書いているイメージがないので、実際はどうなのだろうと小説にも興味が湧いた。
大人のラブストーリーですね
石田ゆり子さんが好きなだけで公開を待っていました。
福山雅治との共演である意味、キャスティングだけの駄作かなぁと思っていましたが、いい意味で期待を裏切られました。
ストーリー的には本当に死ぬほど好きならあんなすれ違いかたはしないよなと思いながら見ていました。正直、ちょっとイラっとしてしまいました。
エディングの主役二人の笑顔が最高でした。
それまでのわだかまりがすっきりします。
過去は未来で変えられると言うメインテーマで結末は見る人の想像次第という結末は僕的には良かったと思います。
そこら辺が大人のラブストーリーだなぁと思った所以です。
とにかくエディングの二人の笑顔に救われます。
マチネの終わりに
1日でマチネの終わりに観て閉鎖病棟観たのですが
正直閉鎖病棟の印象が強く残ってますが仕組まれて
やり切れ無い所もありましたけど最後はいい方向へ
向かわれたと思います 終わり良ければ全て良しと
言うことわざがある様に 。。。
大ハズレではない
私には経験ないけど、運命の人みたいにビビッとくる異性に出会うことってあるかもね。
そういう人に出会ってしまった人のドラマだね。
その出会いがタイミングが悪い場合もきっとあるよね。
そこそこよく考えられたドラマというか、もしかしたら逆にひねりすぎかな。
でもわかりやすかったし、飽きずに見ました。
でもアンジャッシュ・コントはちょっとね。
最後もちょっとずるい終わり方かな。
人間誰しも常に道徳的に生きているわけでもないし、打算や迷いや間違いもあるよね。
これってどんな人にオススメのドラマかな。
平凡な映画でした。音楽家とジャーナリストとう変わった設定ではあるが...
平凡な映画でした。音楽家とジャーナリストとう変わった設定ではあるが、お互い最初の出会いでフィーリングが合って好意を持った程度の恋愛で会った回数も数回。2人きりも1回だけでキスを一回した程度。いい歳のプラトニックラブって、需要あるんですかね。
大人のピュアなラヴ
優雅さの中に、豊かな表現力で描かれている、大人の男女の切ないラブ・ストーリー。平野氏の新たな一面に心動かされた、お気に入りの一冊の映像化。
当時、読みながら、映像化した時のギターリスト・槙野役は、福山雅治と思い浮かべていましたが、案の定…。洋子役は、松嶋菜々子かな…なんて思っていましたが、石田ゆり子も、揺れる女心をとても可愛らしく演じてました。
槙野の言葉は、一つ一つがキザで、とても普通なら語れないような台詞ばかり。そこに平野啓一郎流の哲学的な、言い回しも重なり、他の役者さんなら歯の浮くような台詞も、福山さんが語るから許されるって感じかな(笑)
「未来は、過去を変えることもある…」
物語の根底に流れるテーマの中で、互いに深く愛し合いながらも、離れ離れになり、一緒になる事を許されなかった2人に胸が熱くなります。最後の2人の微笑みは、観る人によって、いろいろな結末がイメージできますね。
福山さんのギターを弾く姿と音色は、男から見てもかっこいいし、心に染み入る演奏でした。原作がお気に入りだったし、予想通りの福山さんが主演だったので、⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎でした。
2019-94
ひとつの美しい主題歌が、
その場面場面で美しく儚く愛おしく切なく、表情を変え、
ああ素敵だ、と思いました。
ってかしこまった感じですが、上映中は、福山さんが結婚を止めにパリまで来たらどーーしよーー(#まぼろし)、
でもフィアンセ伊勢谷さんだよどーしよーー(#どうもしない)(#石田ゆり子さんにしか訪れない)とかいう、いつものお花畑発動。
宣材写真でキメた福山さん😍vs子供とじゃれあう伊勢谷さん😍の間で、揺れる必要もないのに揺れていたのですが。
繊細なギターの音で奏でられる「幸福の硬貨」という主題歌が、そのシーンごとに表情を変え、
パリ・ニューヨーク・マドリード・東京・長崎のどの街にも自然に寄り添い、登場人物たちを包み込み、
この曲を忘れられなくなりました。
今年の映画ベストソングTOP5入り。
届かない人、届かない気持ちがすごく伝わってくる。
福山さん演じるギタリストと、石田ゆり子さん演じるジャーナリストが、お互いどんな点に惹かれあって恋に落ちたかなんて、全然描かれない。
20代ではなく50代近くになれば、人生も半分過ぎているからこそ、残りの人生を愛する人と生きていきたいと強く願う。
きっと色んな経験を積んだ大人だからこそ、一目ぼれや、短い期間で恋に落ちるのかもしれないなぁなんて思いました。
パリのなんてことないカフェや、セントラルパークで、一人で「幸福の硬貨」を聴いて、浸りたい。
素敵な曲に出会いました。
福山雅治と石田ゆり子だから成立したとも言える。
タイトルの通り、福山雅治と石田ゆり子の美しさと哀愁がなければ成立しなかったと思う。福山雅治はステージに独りでも圧倒的な存在感があったし、石田ゆり子はパリの街と対等に歩ける女性の魅力を放ってた。
ラストシーンからエンディングにかけて奏でられる『幸福の硬貨』最後に再会した2人のその後を想像させる余韻のある終わり方。この映画を観終わった後に、隣にいる彼女にこう言いたいと思った。「あなたと、幸福の硬貨の続きを話したい」と。テロの舞台となったパリにいる彼女に送ったメールの最後の一言。突然の語りがちょっと気持ち悪いな、福山雅治じゃないと相当イタいなと思ったけど、そのメールがラストシーンから現実に帰った僕たちへの伏線だと思うと最高に渋くて美しい。
エンドロールが終わり、劇場の明かりが点き、隣の席を見て気づいた。そういえば独りで来ていたのだと。そもそも彼女なんていないのだと。
そんな僕でさえも妄想の彼方へと吹き飛ばすクラシックギターの音色と哀愁溢れるシーンの数々。ツッコミどころもあるけど、それをスルー出来るのが大人なのだと思う。
五感から心に染み入る恋愛映画
3度の邂逅だけで惹かれあった2人が、時を経て再びめぐり逢う。関係の再生はなるのか、それとも映画「ひまわり」のように永遠の別れなのか。
現実の息苦しさをはらみつつ、正も負も超えて仕方がないとまで思わせる二人の言葉のやり取り。男女というより人間性の深いつながりを示唆して、羨ましさを感じる。一つひとつの情景はまるで永遠の絵のようであり、音楽が余韻を残す。五感から心に染み入る恋愛映画だと思う。
時間を逆転させることは、誰にもできないけれど、「未来が過去を変えられる」と信じられる気持ちになれた。
期待以上におもしろかった!
昔観たイーストウッドさんのマディソン群の不倫映画の様な内容と推測してましたがそれよりも良かった!
そんな気持ちで観賞したので衝撃的なストーリーに引き込まれました。
何と言っても福山雅治さんが適役!
流石のミュージシャンでギターの吹き替えも多分無く素晴らしい。
そしてレストランであのルックスと声で告白されたら誰でもOKしちゃいますよね(笑)
福山さん主演の作品では上位にランキングされる印象。
作品で流れる音楽もほぼクラシックギター1本で。その場面や役者さんの感情を上手く表現しており素晴らしい。
桜井ユキさんも良かった!
あることを切っ掛けに凄く綺麗になったのは......( ´∀`)
私は見て良かった。
現実では映画のようにそこまでロマンチックになれる事は無いと思いますが、それを可能にしてくれるのが映画ではないでしょうか。そこが良いのです。自分が今まで経験したモノ・コト、今いる自分の状況、考え方や願望などによって評価が変わると思います。
最後の結末は見た人の判断に委ねられています。
少なくとも、多かれ少なかれ、映画と同じような事が皆さんに有ると思います。あの時ああだったら、あの時こんな事がなければ、自分の出来事と当てはめると本当に感傷的になってしまいます。色々な経験を積んだ大人なら、色々な想像ができるでしょう。
ネタバレかもしれませんが、個人的には最後、主人公は送り出した人の元の場所へと戻ったと思います。大人ならそう言う決断をするでしょう。だからロマンチックなんだと感じます。しかし、中盤はある人物に物凄くイライラしたのが、終盤の出来事でイメージがガラリと変わるのはびっくりさせられました。送り出す側はどんな気持ちだったんでしょうか。考えると当人が悪いですが、心が痛みます。
「幸福の硬貨」・・☆
制作が発表された時から 楽しみにしていました。
本も読了しての鑑賞。
原作が 長めの物語なので 2時間に収まるかなと思っていましたが、
井上由美子の脚本は上手くまとまっていたのではと思います。
設定が若干異なっていたことと前半は物語になかなか入り込めずに
どうかなぁ・と思っていましたが、後半の展開になって良くなって
いったように思われました。
本を読んでいる時は、二人の行き違いの物語感を強く感じてしまって、
しつこく感じたりしたが、映画のほうがスッキリと描かれている。
それよりも、何より桜井ゆきが素晴らしくて、
彼女のおかげで話に、奥行きがすごく出ている感じ。
報われない恋愛の経験がある人なら、すごく共感出来るのでは・
福山雅治も、ナイーブなギタリストを好演しています。
ギターの演奏シーンは迫力もあり、とても良かった。
ただ、福山と石田ゆり子の会話のシーン。
原作通りですが、好みは分かれそうです。
先を暗示するラストシーン。
個人的には、こんな形でしか終われなかったんだろうと。
ロケが美しくて、秋のパリ・NYと楽しめるし、全編を流れる菅野祐悟作曲の
テーマ曲「幸福の硬貨」が素敵で、見終わってからも記憶の中で鳴り続ける。
久しぶりにサントラを買おうかと思っています。
ストーリー、風景、音楽性、人間性はいいのになんでもっと合う配役にし...
ストーリー、風景、音楽性、人間性はいいのになんでもっと合う配役にしなかったんだろう?
おじさんオバサンにピュアを演じさせることに無理を感じました
これが大人の恋愛か?
相手のことを思いやるというよりは、どこまでいっても自分勝手な展開ばかり。
未来が過去をかえる
て、そゆことじゃないでしょ。
クラシックギターの音色のみの背景としてならいいかも。
ラストシーン、洋子さんが駆け出したところで終わればよかったのに、翌朝までひっぱるかね?
なんの感情も動かない。
原作ネタバレも含みます
この原作を映画化する、と聞いた時にまず浮かんだのが、よくそんな無理なことを、という思いでした。ストーリーは単純なのに文庫本で460ページほどもあって、天才ギタリストの蒔野とバックボーンにヨーロッパの複雑な歴史の一端を体現する映画監督を父(原作では実父です)にもつ国際ジャーナリスト・洋子の内面の葛藤をあれこれと描いています。しかも洋子はパリではなく、イラク戦争後の混乱したバグダッドで危うくテロの犠牲になりPTSDに苦しみます。
自分の演奏に意味があるのだろうか、みたいなことを呟いた蒔野に向かって、洋子は言います。
「実際にバグダッドで蒔野さんのバッハの美に救われた人間よ。」ドイツ人の半分が死んだといわれている凄惨な30年戦争のあとに作られたバッハの曲が荒廃した当時の人たちを深く慰めたように。そういうことを信じさせてくれたのが蒔野の演奏なのだと。
洋子さんは歴史や文学的な素養で培われた深くて繊細な感性を持つ女性なのです。
薪野が若い才能に出会った時の心情についてはこんな風に書かれています。
『孤独というのは、つまりは、この世界への影響力の欠如の意識だった。自分の存在が、他者に対して、まったく影響を持ち得ないということ。持ち得なかったと知ること。ーー 同時代に対する水平的な影響力だけでなく、次の時代への時間的な、垂直的な影響力。それが他者の存在のどこを探ってみても、見出せないということ。
俺だけは、その歳になっても、そんな幻滅を味わうはずはないと、蒔野はどこかで楽観していたのだったが。……』
洋子の繊細な感性がどれほど蒔野にとっての救いであり、その存在と出会ったことについては、どんな未来(例えば、三谷と娘との幸せな結婚生活)を過ごそうとも決して忘れられない事実なのだということがここからも窺えます。
次は、洋子の実父でもあり、原作では存命している映画監督ソリッチと洋子との会話。この映画での主要テーマともいえる「未来が過去を変えることができる」ことと始めから運命的なものであったのか、について考えを巡らせるのに参考となる箇所。早苗から蒔野との別れの真相を聞かされた後のタイミングで交わされています。
『「自由意志というのは、未来に対してなくてはならない希望だ。自分には、何かが出来るはずだと、人間は信じる必要がある。そうだね?しかし、だからこそ、過去に対しては悔恨となる。何かできたはずではなかったか、と。
運命論の方が、慰めになることもある。」
「そうね。……よくわかる、その話は。現在はだから、過去と未来との矛盾そのものね。」』
こんな複雑で繊細に内面が揺れ動くふたりの恋愛を映画でどう展開するのだろう、とかなりの不安を抱えて鑑賞しました。
結論からいうと、素晴らしい出来映えだったと感服致しました。
確かに「僕も死ぬよ」は小説の文脈の中では、洋子の置かれた状況が前提での会話で、違和感なく受け止めることができましたが、映画においては唐突な感じは否めません。洋子のアメリカ人の夫への失望…サブプライムローン絡みの仕事における夫のウォール街的な姿勢が洋子には認め難く、それが夫には洋子の感性の繊細さや倫理観なのだと理解出来ず、洋子の冷たさに感じられ、あげく浮気までしてしまったのだが、AAAの格付の話だけではそこまで伝わらなかったのではないでしょうか。また、三谷早苗の〝贖罪〟的振る舞いも原作にはなく、会話の中で洋子に見抜かれてからの告白となっています。
といった具合に映画では相当に立て付けが変わっているし、説明的な会話も端折られていますが、なぜか原作の醸し出す雰囲気が上手く伝わってきました。
色々と考えたのですが、この原作の映画化を思い立った人(監督なのかプロデューサーなのか分かりませんが)はまず〝絵〟が浮かんだのではないでしょうか。パリ、ニューヨーク、セントラルパークや演奏会場、レコード会社のオフィス。そして何よりもこの映画の舞台設定において何をしても〝絵になる〟役者ふたり。そこに極上の音楽が加われば、2時間の〝絵〟が創出できる。たぶん蒔野も洋子もそれぞれ実年齢よりは10年くらいは若いはずですが、まったく違和感がありませんでした。
セリフや説明的な会話で現実感がなくなるよりも、絵画的な趣きで再現したい。内面的な葛藤や背負った過去も役者の感性で勝負できる。そういうチャレンジだったように受け取りました。
原作では重要なファクターであるイラク戦争後のバグダッドの風景やソリッチの姿は監督のイメージする絵の中には時間的制約も含めて、当てはまらなかったのだと思います。
冒頭のシーンでは、走らないと言っていた洋子さんにニューヨークの演奏会の時は遅刻するわけでもないのに走らせていましたが、(たぶん)ロケハン中に見つけた過去を変える象徴となった石塊(ベンチ)ともども監督の〝絵〟には欠かせないピースだったのですね、きっと。
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