クリード 炎の宿敵のレビュー・感想・評価
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より深く、より広い物語
今までのロッキーシリーズではスポットライトを浴びるのは主人公だけで、せいぜい前作の「クリード」でやっと二人の人間の物語になったものの、それまではあくまでロッキーだけの物語だった。しかし今作はアドニスを取り巻く人物それぞれに物語が用意されている。この映画はアドニスの物語であり、ロッキーの物語であり、ビアンカの物語であり、ヴィクターの物語であり、イワンの物語である。そしてそれと同時に、それぞれの「クリード」、「ドラゴ」、「バルボア」という3つの家族についても深く掘り下げられる。中でも「ロッキー4」で理解不能の殺人マシーンとして登場したドラゴとその息子視点の物語がきちんと用意され、冷徹だった父親が息子のことを想って下した最後の決断には目頭が熱くなった。「ひとりの主役」という偏向的な物語形式からより多角的な物語へと広がったという点で、今作は今までのシリーズと一線を画していると言えよう。
やっぱりロッキーが好き!
泣いた、泣いた。
ロッキーのテーマがかかった時は、
ちょっと泣き笑いだったけど、泣いた。
ドラゴの孤独と苦しみ。
クリードの葛藤。
ロッキーの葛藤と優しさ。
相変わらず健在なロッキー方式の特訓も懐かしく、年をとって優しさを増したロッキーがたまらなく愛おしかった。
ずっと昔から知ってるおじさんの話を聞いているような、それかと思えば素敵な映像で、
とにかく良かった。
いつも忙しかったり、辛い時にはロッキーがいてくれる。そんな暖かくも強い映画になってた。良かった!
いやーこれはまんまロッキー4ではないか!忠告無視の対決。原点回帰の...
いやーこれはまんまロッキー4ではないか!忠告無視の対決。原点回帰の特訓。そしてロシア。嫁の生歌で登場とか、ちょっとやらかした感もまんまロッキー4だ(笑)
今回、相手のドラゴ親子のドラマが重い。ロッキー陣営、分が悪いぞ、ハングリーさでは完全に負けやがな。えっ!ブリジット・ニールセンも出てくるの?よー出演したなー、スタローンの元嫁ですよ、しかもロッキー4の時と寸分違わぬ強烈な役。凄いぞ!ブリジット!(笑)
クライマックスの対決ももちろん良かったが、今回はラストがなんとも良かった。登場人物それぞれの哀愁漂う姿に涙誘われる。
ロッキー4の続編としては完全に元を凌駕したな。クリードの続編と見ても素晴らしい作品ではないだろうか。もうここらで打ち止めでも良いのかも。これを越える続編はしんどいぞ。
15:40開映、F-8席、観客7名。ゆっくり見られると思ったが、袋シャカシャカ中学生が。学校ちゃうんか!隣のバカ親、おまえが叱れよ!注意したくても怖くてできぬ小市民なのでした(笑)
明日への止め
フルマラソン大会に出場する前日に観た、からズドンときたわけでもないのですが、ロッキーシリーズの系譜としては、前作よりも色濃く全体を包んでいた様な気がします。冗長に感じる部分が無いと言えば嘘になるけれども、ファーストから考えればそれも味わい。そもそもそんな感じだった気がする。それらがラストに向けて一気に消化されていく様は、正しくロッキー!!
僕らの世代はなんのかんのと、スタローンに魂を押されている気がします。
ロッキーが好きならオススメ
前作クリードは見事にロッキーの新章と言える作品で、伝説のチャンピオンの隠し子としての苦悩や葛藤を見事に表現していた。また撮影も手が込んでいて試合をワンカットで撮影するなどよく出来ていた。
今作もロッキー4の因縁の対決ということで、過去を知っている観客には胸が熱くなるシナリオだった。だが、撮り方に関しては、前作のような挑戦的なカットが無かったのが、個人的には残念だった。
やっぱりアメリカは大国だね
30年も経つのかというのが最初の感想。少年時代スタローンに熱狂したのが懐かしい。
今作は新たな命の誕生もあり魂の継承がテーマかな。
お決まりの型破りのハードトレーニング場面はもちろん、最後の闘いはロッキーファンにはたまらない。それに今作ではマイケルBジョーダンのオチャメぶりも見もの。
ただ、年老いたドルフ・ラングレンは親子共々可哀想。それだけにロシアの非情さと大国アメリカの強さが浮き彫りに。機械は人間には勝てずか。
久々に熱くなれました。スマッシュヒットなテーマソングがないのが残念でした。
転ばぬ先のビル・コンティ
アポロを倒して栄光を掴み取ったもののロッキーに敗れ、何もかも失ったイワンが息子のヴィクトルを鍛え上げ、世界チャンピオンとなったアドニスに挑戦状を叩きつける。挑発に乗るなと諭すロッキーを振り切り対戦を受けて立ったアドニスだったが・・・からの話にはもうどこにも意外性がなく、多くのファンが勝手に思い描いていたであろう筋書き通りに進行。正直相当にダサい場面もあるにはありますが何もかも手に入れたアドニスにも、鍛え上げた肉体以外は何もかも失ったヴィクトルにも容赦なく背負わされる試練を丁寧に描いて2人の対決をあくまでオーソドックスな演出で活写。それだけでも十二分に燃えますが本作を一段上の高みに押し上げるのは我々アラフィフの大脳にこびりついているビル・コンティのスコア。そりゃ号泣するに決まっています。
しかしドルフ・ラングレンのみならず、自分の財産を半分持って行った挙句に全部使い果たしたブリジット・ニールセンにまで救いの手を差し伸べるシルベスター・スタローンの漢気に言葉がありません。
やっぱりアポロの息子は強かった
ロッキーシリーズの中でロッキー4が一番好きな作品だったので、時を経て、息子同士の因縁の対決が観れて最高でした!
子供の頃、初めてドラゴを観た時は感情がなく、サイボーグのような印象でしたが、ドラゴの親心が垣間見れて、思わず涙しちゃいました!
家族のありようを問いかけている
今作、つまるところ「家族のありよう」を問いかけてきた作品だと感じている。
クリードには結婚、子どもの誕生。
父はJ・ブラウンのLIVING IN AMERICAで入場してきたけれど、息子クリードは妻ビアンカを先頭にして彼女の歌と共に入場してくる。
(ちょっとだけ4を懐かしみたいわたしはLIVING---で入場してこないかなあと期待したんだけどね)
誕生した娘も妻と同じハンデがあるけれど、おばあちゃんだったかな「彼女にはそれが当たり前なのよ」というセリフが沁みたなあ。
ロッキー、壊れかけた息子との絆を繕っていく姿。
シーンでは一度しかなかったけれど、彼は毎日、妻エイドリアンの墓前に椅子を置いて語りかけているんだろうなあ。
ああ、ロッキーは妻の墓前には赴くがアポロの墓前には行っていない。
クリード家のことなんだからクリードが行けばいいのさ、と考えているんだろうな。
普段のロッキーはコンバースのスニーカーで街を闊歩している。
革靴など履かず、髪の手入れもしない。
老いたロッキーはこれから先どうなるんろうとチラリと頭をよぎる。
そしてドラゴ。
この作品で涙が出たシーンはひとつだけ。
父ドラゴがリングにタオルを投げ込んだシーン。
ポロポロと泣いてしまった。
敗戦が決定的になり、ボロボロに負けてしまう息子のためにドラゴはタオルを投入する。
それでまでのトレーニングでの「走れと言ったら走れ」と老いた自分は車に乗って息子を追い立ていていく父が、かつて自分が味わった敗戦のショックで息子が廃人にならないようにと願って投げた(と、わたしは感じている)
その後のトレーニングに励むドラゴ父子はふたりとも自分の脚で走っている。
そこに感激した。
もう一度一からやり直していこう。
国家に対する恨みとか母親への慕情を断ち切って。
自分たちが闘う理由は自分たちのためにあるんだ、というシーンではなかったか。
クリードとドラゴはもう一度再戦するんだろうか?
シルベスター・スタローンはどうこの物語を紡いでいくのだろう。
若いふたりに再戦してほしいけれど、それぞれの道を歩いていくのも悪くない脚本だと感じてる。
次作があるとすればロッキーとドラゴの物語も少しだけ続きを期待したいんだけど。
ドラゴとロッキーも30年以上を経過し、お互いのネガティブな感情から抜け出せたらなあ。
最後にこの映画はブラックミュージックがスクリーンに流れる。
(わたしはちょっとこの手の音楽は苦手)
これはクリードの物語なんだからブラックミュージックで。
当たり前だけど、そういう気の利かせ方がシルベスター・スタローンなんだろうなあと。
いや、実は音楽は門外漢だから好きにしていいよ!って言ったのかもな。笑
ドラゴ親子に泣いた
ロッキーを現役で見ている世代ではないものの、過去のロッキーシリーズからのスピンオフのように見ていた前作をロッキーシリーズと見事につなげる本作品には公開以前から大きな期待を寄せていました。
現役で見ている方々が号泣しまくり、という評価は耳にしていましたが、私が泣いたのは一点。映画終盤でのドラゴ親子の姿です。終始イワンもヴィクターも本音を語る場面は多くない(そもそもロッキーやアドニスに比べてセリフは少ない)のですが、最後の方で親子の真の姿を見た気がします。またアポロを死なせてしまった原因の一端を担うロッキーの姿が、今度はイワンにとって見事に対照性を帯びたクライマックスになりました。
再びオッサンを泣かせる作品
前作はアドニスよりロッキーの方を見てた感がありますが、今作にてやっとアドニスが主役になれたと思いました。
試合シーンではアドニスの華麗なコンビネーションに見とれました。ヴィクターはヒョードルとかジェロム・レ・バンナを彷彿とさせる強敵感がありました。
しかし、あのタイミングでテーマ流すのはズルい!あんなん泣くなと言うのが無理がありますよ。(笑)
まあ、オッサンは涙腺弱くなってるので至る所が泣きポイントになっちまってましたがね。
特訓の場所が「チーム番外地」っぽいのはどうなんだろうかとwあんなところで練習しなくてもジムで練習すりゃあ良いのにと。あと、観客の総ブーイングはちょっとステレオタイプかな?ああ言うのは無くても良いと思います。
ドラゴ陣営のドラマももっと描かれると更に良かったかも。イワンの元妻、いい感じにゲス女で非常にベネ。
ドラゴ父子がなんだか可哀想に
泣くでしょこれ
クリードは良く覚えてないけどアポロのパンツが出てきた時はめちゃくちゃ泣いたな〜くらいのノリで行ったらわりと30分に1回くらい泣いてた…
アドニスの家族ドラマパートとても良かった。
プロポーズのとこはユーモラスで笑えたし父親とロッキーの写真が入ったチャンピオンベルトが映ったとことかマジで熱かった。
子どもの名前が覚えにくいとか言うロッキー、そりゃあんた犬の名前じゃないんだから…ってニヤニヤしてまうやろがい。
アドニスとビアンカ、一度離れてしまった心が家族を核にして再構成されるのとかロッキーシリーズはボクシングだけじゃなくて家族の絆も柱としてあるのがずるい。
あとクライマックスでロッキーのテーマかけると自動的に泣くから勘弁して欲しい。
でもアドニスの家族ドラマと勝利を吹き飛ばすかのようなドラゴ親子がめちゃくちゃ刺さった。
全てを手に入れてるアドニスと何も持たないヴィクターとの対比が分かりやす過ぎて良かった。
父親のいないアドニスと母親のいないヴィクターとか。
ヴィクターの絶対殺すマンみたいな目がすごい。プロだからかな。
そんで最後に母親がいなくなった席を眺める絶望と悲しみの表情がめちゃくちゃ良かった。
そしてドルフ。
アイヴァンとロッキーがエイドリアンズで再会する時のこの世の憎しみを煮詰めたみたいなドルフの目がすごかった。
シワシワの顔が国を追放されて冷たい風に晒されて生きてきた男の苦労みたいな味が出てて最高。
ガンナたんみたいに能天気に笑うドルフもかわいいけどアイヴァンみたいな復讐の鬼みたいなドルフも良いな〜
最後ヴィクターのためにタオル投げた時の顔がほんとに胸にきた。
彼はただの筋肉ダルマではない。
ロッキー4でもアイヴァンは最後、自分の大事なもののために戦った。
今回も国と元嫁への復讐より、大切な息子を選んだ。
ロッキーが出来なかったことをアイヴァンがやった、というのが個人的号泣ポイントでした。
そんでドラゴ親子は仲良く一緒にランニングしてるのがありがとうありがとうって感じでした。
ありがとうスライ、ありがとうドルフ。
ストーリー 5 演技 7 芸術 5.5 エンタ 7.5 総合 6....
ストーリー 5
演技 7
芸術 5.5
エンタ 7.5
総合 6.5
ストーリーはお決まりですけど、そこがいいんでしょうね、時代劇みたいで。 燃える感動、しました。
悪くは無いが前作ほどでは、、
個人的な趣味として格闘家の世界に嫁が出しゃばり過ぎるのは乗れないなと。どこぞのK1ファイターのタレント嫁がギャーギャーとリングサイドで騒いでると全く応援する気になれないのと同じ感覚で、今作は完全にドラゴ親子サイドの応援がしたくなった。
さよならロッキー
劇中、これからはお前(クリード)の時代だ的なセリフがあるとおり、完全にロッキーの続編ではなくなった感があるかなぁ…。
前回の最後から始まる、あのアングルも、劇中音楽も、全て、ロッキーから脱皮してしまった。
面白くなかった訳ではないけど、劇中でロッキーが他界したとして、ロッキーがいないクリードの続編があっても、たぶん観ないかなぁ…というのが本音です。
ドラゴとの因縁はよく考えたなぁとは思うけど、有頂天になって負けた後のリベンジなので全体的にはロッキー3のようなストーリーラインかなぁ?
なので、ある意味で既視感があり…。なので、少し残念な感じかなぁ…。
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