蜘蛛の巣を払う女のレビュー・感想・評価
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アクション色が強い
原作好きです
映画スウェーデン版「ミレニアム三部作」とフィンチャー版「ドラゴン・タトゥーの女」は鑑賞済、原作「ミレニアム1.2.3」は読了、「蜘蛛の巣を払う女」は未読です。
私は原作が一番好きですが、映画で原作に一番近いのは内容的にも雰囲気的にもやはりスウェーデン版かと思います。そもそも「ドラゴン・タトゥーの女」の原題が「女を憎む男達」であり、女性への暴力と権力構造(主に男性)の繋がりを暴いていく内容なので、原作者の意図としては少なからず社会に対する問題提議があるかと思います。原作を読んでリスベットは、DVや幼児性愛への怒り、つまり全ての女性達の怒りを体現したものと感じていました。
フィンチャー版で物足りなく感じたのは、リスベットとミカエルの関係にフォーカスし過ぎてしまって、原作の意図とずれてしまっていたところにありました。曖昧な記憶ですが、原作の持つメッセージ性が弱かった様な気がします。
今作はアクション色が強くても、女性へのDV、虐待の部分についてはしっかりと描かれていたと思いますし、リスベットとミカエルの距離感も違和感がありませんでした。彼らは恋愛で結ばれているのではなく、信頼で結ばれていますので。
リスベットもカミラもDV、虐待の被害者ですが、お互いがお互いを憎しみあっていました。母親と娘でも似た様な例があるのではないでしょうか。この部分が、女性同士が何かと対決させられて、根本が誤魔化されてしまっている社会の風潮と重なってみえました。
原作読んでるとちょっと違うかな‥
勧善懲悪に終わらないダークな結末が沁みる
「ミレニアム」シリーズの第4作の映画化とのこと。デビッド・フィンチャー×ルーニー・マーラの「ドラゴン・タトゥーの女」はシリーズ第1作だったのですね。フィンチャーは製作総指揮にまわり、主人公のリスベットはクレア・フォイにバトンを渡した。
フォイは実にボーイッシュだ。ハッキングにバイク、そして何よりボロボロになっても戦い抜く肉体がカッコよすぎる。
幼い頃に変質的な父親から逃れたリスベットと父の元に残った妹カミラの確執が今作の核となっている。どうやらこの姉妹は父親により強いトラウマを植え付けられたようだ。
世界各国が保有する核兵器の制御システムにハッキングし操作できるという危険なプログラムの争奪戦の先に何があったのか…
これは単なるアクション映画ではない。スタイリッシュな映像が素晴らしく、暗く重い空気が全編を貫くダークな傑作。この雰囲気がたまらん。フィンチャーのDNAをしっかりと感じた。
続編感がない!
スタイリッシュでオシャレなアクション映画❗
ミッションインポシブル(女性版)
前作とは別のシリーズとして
フィンチャーの「ドラゴンタトゥーの女」は推理ものでありつつリズベットとミカエルの関係も大人に描写し、ウィスキーのロックを片手に観たい映画でした。
しかし、今作では、ミステリー要素は薄まり、ハッキングを駆使したアクションやチームを形成するなどM:Iシリーズっぽい仕上がりに。どちらかというと、ポップコーンとコーラの方が合うような。
「ドラゴンタトゥーの女」の続編を期待していたので残念でしたが、いつ敵に襲われるのかという敵が見えない恐怖感があり、敵の倒し方も独特でした。空港のシークエンスとその後のカーチェイスはトントン拍子にことが進んでくので面白かったです。
ハッキングアクション映画の新シリーズとして続編希望です。
アクション映画だった
2012年公開、ダニエルクレイグ主演の「ドラゴンタトゥーの女」は観たものです。
リスベットがルーニーマーラからクレアフォイ、ミカエルがダニエルクレイグからスベリルグドナソンに変更しており、前作の3年後を舞台としている。
前作はミカエルが主人公であったためほぼ推理パートがメインでアクションはオマケであったが、今作は逆転しており、ほぼアクション映画であった。その為、物語が常に前に進んでおり、サクサク観ることができた。また、前作と違って過度な性行為シーンが少なく多くの層でも観やすくなっている。(グロさは今作の方が数百倍上)カーチェイス、スタントアクション、殺陣と1つ1つに対してキレがあり、観ていて気持ちよかった。その点ストーリーが少し読み易くなっていた。
リスベットの配役に関してはよかったが、ダニエルクレイグとスベリルグドナソンは明らかに違和感を覚えた。
普通に楽しめたしわりとおすすめではあります。
ミカエルもいるよ
2019-004@ TOHOシネマズ新宿
原作未読、ルーニー・マーラ版のみ鑑賞済み。
前情報は予告のみと言う感じで鑑賞。
ミレニアムは過去に何作か出ていて、そこら辺の知識がなくて大丈夫なのか正直心配だったけど、ルーニー・マーラ版を見ておいてよかった。
逆にこれが全くの初見だと言う人は、人物関係に少しだけ戸惑うかもしれない。
常にヒリつくような空気感を演出してくれていて話にのめり込める。やたらカッコいいカットも非常に多く目が楽しい。
話も特に文句をつけるところもなく、いい感じにハラハラさせてくれる。
若干、相手が本気で殺しに来てるのかと疑いたくなるような場面もあるが目を瞑れるかな。笑
この作品は原作でいうと4作目にあたるようで、5作目も作られるらしいので、そっちの方もぜひ映像化してもらいたい。
前作とは別物、でも面白かったです
蜘蛛の巣を払う女(2018)
2019年2本目の劇場鑑賞。
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作者スティーグ・ラーソンの死後に発表され、
日本を含む世界中でセンセーションを巻き起こした北欧発の一大ベストセラー「ミレニアム」3部作。
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本作は新たな作者を迎え、
その続編として発表されたシリーズ第4弾「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女」を、
ハリウッド版「ドラゴン・タトゥーの女」の製作陣が映画化したサスペンス・アクション。
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作者のスティーグ・ラーソンはシリーズを10部作する構成を持っていたが、
急死により作家のダヴィド・ラーゲルクランツを起用し、
6年間で3作の正統な続編を書かせることとなったらしい。
本作はスウェーデン版3部作からしばらくたったお話である。
残念なのはスタッフとキャストが一新し、
スウェーデン版の4作目なのにアメリカの映画化により、
前3部作とは違いスパイアクション映画になってます。
ジャンル映画として割り切れば普通に観れますが、
「ミレニアム」シリーズで観ると物足りない。
抜群に面白いリブート版。
重厚なストーリー
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