THE GUILTY ギルティ(2018)のレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
It was interesting and the ending is good. Preconceptions and stereotypes distort perceptions. We lose sight of the truth and things get worse. Setting up a situation where children's safety is threatened. Easy to sympathize with the protagonist. Good misleading. Fragmented presentation of information. A script that leaves room for the viewer's imagination and interpretation. The film makes the viewer compensate for the missing information. The content can probably be understood just by listening to the audio. The direction is free of exaggeration. Objective portrayal of the situation. The audience is left with no choice but to watch and see what happens, while being unable to do anything but speculate about the situation. A quiet but thrilling film.
ほぼ音声の会話のみで展開
想像力を掻き立てる
"静"だけで魅せる、"想像力"を演出に仕立てた秀作。
シチュエーションはほとんど変わらない、映画としては有り得ない1時間半。にも関わらず、鑑賞者をグイグイ引き込んでいくのは、脚本と何より素晴らしい"間"の取り方。
電話の向こうの『情景』を、"間"によって当たり前のように想像してしまうのだが、鑑賞者全員が違う『情景』を頭に描いているというのが凄い。
そして、さらに想像力を掻き立てる"音"。アスガーと一緒にイヤホン越しに聞いているかと錯覚する程に、入り込んでしまった。限りなく一方通行に近い『緊急通報』という状況で、落ち着いて情報を聞き出し、そこからの判断と指示する難しさ。
しかし、本題は実はこの仕事ではなく、主演であるアスガーの明日。
ストーリーが進むに連れて少しずつ明らかになっていくが、モヤッとしつつもスッキリとしたラスト(?)。真っ直ぐ前を向いて開けた最後のドアの先が、未来を暗示するかの様に明るいのが何より。
近年のハリウッドの様に莫大なお金は掛けないで、人を惹きつける作品作りのお手本の様。オススメ。ジェイク・ギレンホール主演での本作のリメイクも気になる。
電話を直ぐに取るべき仕事なのに、携帯含めてすぐに電話を取らない事への違和感。考える時間なのも理解出来るが、他の"間"がとても良かっただけにこれが唯一、観ていてストレスに。少しだけ厳しく★-0.5。
観せ方が面白かったです
公開時twitterで話題になっていたからすごく観たかった作品
主人公がそう思ったように何の疑いもなく私もそう思いながら観ていました
人々を守るのが警察の仕事という主人公の想いは正しいし優しい人だと思うけど、仕事っぷりがどうなんと…
ダラダラ話をせず早く伝えないといけない事を言えば良いのにとか、緊急電話してきた人を放ったらかしとか、イラッとする主人公でした
デンマーク映画では普通なのか、映像が止まった?と思うくらい動きも音もないシーンが何回もあり、そういう間が必要なのかもしれないけど、それが私は気になりました
デンマーク作品は「真夜中のゆりかご」とこの2作だけど、子供が絡んでの良い後味ではなくて、むしろ重くて、こういう作品が多いのでしょうか
でも真相にはビックリだったし、会話と音だけで進むストーリー展開には楽しめました
タイトルなし(ネタバレ)
読者が先を適度に予想できるように徐々に主人公や通報者に違和感を覚えるように情報を開示していく作りが上手く、一度の視聴で視聴者が展開予想と答え合わせを楽しめるように設計されていたと感じました。
要素要素は特別珍しいものではないのだけど、限られた予算の中で計算して視聴者を空きさせず楽しませる事に成功しており演出も適切な良作でした。
ラストが少しあっさりしている気もしましたが、登場人物のその後ははっきりと示さずコールセンター内で物語を完結させているのがこの作品においては正解なんでしょうね
秀逸でした
主人公と鑑賞者が同じ土俵に立つ、だけど…
沈黙の使い方が上手!!
想像力の偉大さ
リアルタイム進行
主人公の視点のみ
派手な映像はないため、大画面で視聴する必要はない
タイトルは原題そのまま英語に訳したもので、有罪人、犯人、罪の意識のあるもの。と言った意味だろうか
これは下手な日本語タイトルをつけるよりもずっといい
密室劇的な作品は数多あれど、都度思わされるのは想像力の偉大さ
『フォーン・ブース』『十二人の怒れる男』
本作もそれらと同じ系譜
シチュエーションとしては『ザ・コール [緊急通報指令室]』が近いかな
先入観を駆使した物語の展開は素晴らしい
ゾクゾクするような演出は非常に良かった
もう少し主人公の掘り下げ、心境の変化があったほうが個人的には好みだったし、掘り下げが浅いまま直情的すぎなシーンに突入で感情移入が出来なかったのが少し残念
あの一言で…
助けてって助けを求めてる人が被害者とは限らない。
アスガーも、最初たぶんただの痴話喧嘩と思って対応していたんだろうなって思う。
マチルドに弟と一緒にいろって言った時、なんとなく死んでる気がした。
イーベンのヘビの話を聞いた時、「やったのはお前だったのか…」っていう無力感。
アスガーの自白。この後アスガーはどうなるんだろう。
全て1人で判断して動かしてる感じが、ハラハラした。
最初から惹きつけられました。怖いけど、面白かった。
想像力全開…"音"が導く真相!
Huluで鑑賞。
はっきりと分かる低予算―限られた登場人物にワンシチュエーションで展開される物語。しかし、良質なアイデアと巧みな演出があれば、低予算と言えど素晴らしい作品が出来上がると云うことを示す、見本みたいな映画だなと思いました。
主人公は通信指令室から動かず、電話での会話を通して誘拐された女性を救おうと奮闘する密室劇なわけですが、インカムの向こうには刻一刻と緊迫感を増していく事件があり、音声だけを手がかりに状況判断しなければならない。
衣擦れの音や車の走行音、雨がフロントガラスを叩く音、母親の帰りを待つ少女の泣き声、誘拐された女の悲痛な叫び…それらの"音"に想像力を掻き立てられました。情景が鮮明に頭の中に浮かび上がり、ハラハラ・ドキドキの坩堝へ…
主人公自身がスリリングな状況に置かれているわけではないのに、彼の聴く音だけで手に汗握り、ラストまで一気に引っ張る脚本の見事さに最後の瞬間まで圧倒されっぱなしでした。
[余談]
どんでん返しを途中で予想出来ちゃうのが残念でした。
罪を認め罰を受けることを覚悟する男の物語。
警察の緊急通報指令室のみのワンシーンサスペンス。電話越しに聞こえる相手の、女の、男の、子供の、相棒の、別部署のオペレーターの、そんな様々な声とのやり取りで物語が進んでいく。
基本的には部屋の中だけのシーンなので見映えはほぼ変わらないのだが、これが飽きない。唐突に鳴る入電の音、そして、日々、このシーンの外で実際に起こっているであろう問題、事件、事故から、誘拐事件まで、その「次に何が来るかわからない」それが緊張感を持続させているような感じがした。
最初の少女との会話がとても好きだった。少女の顔は見えないけどその息遣いや物音が、アスガーと一緒になってその一音一音に聞き耳を立て、状況を推測し、会話を繋いでいく。それが全ての電話のやり取りが同じような感じで次から次へと繋がっていく。アスガーと一緒になってそこにいること。すなわち共感を生み、結果、飽きさせない内容になっている。
■罪
ラスト、罪を認める。助けるために、もちろんそうではないが、結果助けることになった。
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