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映画「THE GUILTY ギルティ(2018)」 THE GUILTY ギルティ(2018)
劇場公開日 2019年2月22日
解説
電話からの声と音だけで誘拐事件を解決するという、シンプルながらも予測不可能な展開で注目され、第34回サンダンス映画祭で観客賞を受賞するなど話題を呼んだデンマーク製の異色サスペンス。過去のある事件をきっかけに警察官として一線を退いたアスガーは、いまは緊急通報指令室のオペレーターとして、交通事故の搬送を遠隔手配するなど、電話越しに小さな事件に応対する日々を送っている。そんなある日、アスガーは、今まさに誘拐されているという女性からの通報を受ける。車の発進音や女性の声、そして犯人の息づかいなど、電話から聞こえるかすかな音だけを頼りに、アスガーは事件に対処しなければならず……。
2018年製作/88分/G/デンマーク
原題:Den skyldige
配給:ファントム・フィルム
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2022年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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越権行為とか職権乱用とかって言うじゃないですか。でもね、役割分担と言ってしまえばそれまでだけれど、そのお仕事に誇りを持ち、その職務が何のためにあるのかを考えたら、やっぱりなすべきことをするべきだと思うのが、人として本来あるべき姿なんですよ。ところがです。そっかやっぱり役割分担というか、気持ちはわかるけどやり過ぎは良くないってことに、後半、気づきます。同時に、人として良かれと思ってした自らの行為に、恐れるんです。そんなモヤモヤが残ります。
2022年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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緊急通報指令室、現場からの電話の音声だけで進行していく特異なドラマ――安楽椅子から動かず難事件を解決するような名探偵なのかと思いきや、極めて感情的で、時に苛立ちを振りまきながらも事件に当たろうとするその姿。責任感というより、その職務にあたるその原動力は、犯人への腹立たしさであると思う。結局、行き過ぎて真相を捉え損ない、それが映画のどんでん返し。最後には落ち着いたけれど、ハッピーエンドであったと云えるかどうか。
追っていた男は叫んでいた。行政も弁護士も何もしてくれない、と。精神病の妻を抱え、そりゃもちろん社会保障や福祉が整っていると見なされている現代社会。それも痒いところには中々手が届く物でも無く、最初は凄腕に見えた司令室ですら、かくの如し。そもそも、もとから息子は死んでいた。殺された後ではどう頑張っても、どうにもならないではないか。
それでも見守っている人達がいる。単なる言い聞かせだと思うけど、主人公は犯人に家族が待っていると言い聞かせた。それは半分は真実だと思う。これまで、孤軍奮闘していたかのような主人公、それでも事件を終えた彼を心配そうに見守っていた、司令室の同僚達の姿があった。そう、誰かがあなたを見守っている、と――。
2022年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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面白かったし、終わり方も良い。同タイトルの2021年制作のものより、本作(2018)が好きだ。
先入観、固定観念が認識を歪める。真実を見失い事態がより悪化する。子供の安全が脅かされる状況設定。主人公に共感しやすい。ミスリードが上手い。断片的な情報提示。鑑賞者に想像の余地と解釈の幅を持たせる脚本。不足する情報を補填させる。おそらく音声だけでも内容の理解が可能。誇張の少ない演出。客観的に淡々と状況を描き出す。
2022年6月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
トム・ハーディの「オン・ザ・ハイウェイ〜」と似た様な流れですかね…。
そもそもなぜ、主人公のジョーが緊急司令室でのオペレーターをしていたのか…。
冒頭から、ジョーは嫌々そこで仕事をしていることが伺えるけれど、相棒との会話から おおよその察しは付くかなと。
自分の幼い娘と、家に残された被害女性の娘がダブり、ジョーはなんとか拉致された女性を救おうとするが…。
意図的な殺人と、殺意のない殺人。
ジョーはエミリーとの会話の中で、自らの過ちを見つめ直していく。
この作品(ジェイク・ジレンホールの方)にオリジナルがあったことを、観終わってから知って、オリジナルの方も観てみました。
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