馬の骨

劇場公開日:

馬の骨

解説

かつて音楽オーディション番組に出演した過去の栄光を忘れられない中年男性と平成生まれのアイドル歌手との奇妙な交流を描いた音楽コメディ。熊田はかつて放送された人気番組「三宅裕司のいかすバンド天国」に出場したバンド「馬の骨」のリーダーだったが、今は工事作業員として働く中年男になっていた。作業現場でトラブルを起こし解雇され、社員寮から追い出された熊田は、家賃1万5000円のシェアハウスに転がり込む。そこでシンガーソングライターを志しながらアイドル活動をするユカと出会った熊田にかつての輝いていた若き日々が去来し……。ユカ役にNHK連続テレビ小説「ひよっこ」などに出演し、本作が映画初主演となる小島藤子。本作の監督で熊田役を演じるのは、バンド「馬の骨」のリーダーとして実際に「イカ天」出演経験の過去を持つ桐生コウジ。

2018年製作/91分/日本
配給:オフィス桐生
劇場公開日:2018年6月2日

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(C)2018 オフィス桐生

映画レビュー

3.5負け犬だって輝きたい

2018年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

実際にホコ天出演経験のあるバンド「馬の骨」のメインボーカルだった桐生コウジ氏が監督と主演を務める人間ドラマ。現実とフィクションを織り交ぜたような設定が面白い。本人ではなくては描けないだろうリアリティと哀愁がある。

過去のちっぽけな栄光を忘れられない中年男と、売れない地下アイドルをやりながらシンガーソングライターを目指す少女という、負け犬コンビが厳しい現実に立ち向かいながら夢を歌う。

輝きたいけど輝けない人はいる。これはそういう人に対する応援歌であると思う。社会は成功した人ばかりじゃないけど、負け犬にも挟持はあるし、情熱はある。というより成功者より失敗者のが世の中多いんじゃないか。でもメディアもテレビもスポットライトをあてるのは成功者ばかりだ。

たまにはこんな負け犬が輝いてもいいじゃないか。観ると勇気がもらえる良作だ。

あと、ちゃっかり声優アイドルの茜屋日海夏が出ているのはなんか笑ってしまった。

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杉本穂高

3.5イカ天から30年。リアルとフィクションの狭間を吹く風のごとき熱いコメディ

2018年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

悲しい

楽しい

「イカ天」が誕生して30年が経とうとしている。深夜にブラウン管TVの前で見守っていた自分にとっても思い出深いのだから、これに出演したことのあるバンドマンは一生涯忘れ得ぬ「誇り」でもあるはずだ。タイトルにもある「馬の骨」は本当にイカ天出場経験のあるバンドで、監督と主演を務める桐生コウジはここのボーカルを務めていたという。

北野映画で脇を固める彼の、ちょっと怖そうに見えて実は小心者で優しく一生懸命というキャラが面白く、ついつい応援してしまう。ある意味、これは過去に置き忘れた忘れ物を取り返しに行く物語であり、自分自身に決着をつける物語。そして彼のみならず、そこに元アイドル、今はシンガーソングライター志望の若きヒロインを配置することで、親子ほど歳の離れた彼らの二人三脚、いや運命共同体を成立させ、これがまたストーリーの香りを驚くほど引き立てる。泥臭く、かっこ悪くも、何か熱いものが残る一作である。

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牛津厚信

2.5まず音量が小さい

2022年9月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

他の映画に比べて音量がとても小さい。

ギリギリ最後まで観れたが退屈だった。

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コブラちゃん