劇場公開日 2018年6月2日

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「負け犬だって輝きたい」馬の骨 ローチさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5負け犬だって輝きたい

2018年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

実際にホコ天出演経験のあるバンド「馬の骨」のメインボーカルだった桐生コウジ氏が監督と主演を務める人間ドラマ。現実とフィクションを織り交ぜたような設定が面白い。本人ではなくては描けないだろうリアリティと哀愁がある。

過去のちっぽけな栄光を忘れられない中年男と、売れない地下アイドルをやりながらシンガーソングライターを目指す少女という、負け犬コンビが厳しい現実に立ち向かいながら夢を歌う。

輝きたいけど輝けない人はいる。これはそういう人に対する応援歌であると思う。社会は成功した人ばかりじゃないけど、負け犬にも挟持はあるし、情熱はある。というより成功者より失敗者のが世の中多いんじゃないか。でもメディアもテレビもスポットライトをあてるのは成功者ばかりだ。

たまにはこんな負け犬が輝いてもいいじゃないか。観ると勇気がもらえる良作だ。

あと、ちゃっかり声優アイドルの茜屋日海夏が出ているのはなんか笑ってしまった。

杉本穂高