アリータ バトル・エンジェルのレビュー・感想・評価
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続編に期待?
コンピュータの進歩に合わせて、CGの世界も短期間に長足の進歩を遂げた。「バイオハザードヴェンデッタ」という全編フルCGの映画は十分に大人の鑑賞に耐える出来栄えだったし、本作品は更に映像技術が進んでいる印象を受けた。
世界を破滅させた最終戦争が終わった後の世界は、一作目の「ターミネーター」で初めて体験して、その世界観に驚いたが、その後に同じような設定のSF映画が何本も公開されて、いささか食傷気味になっている。
本作品はコリン・ファレルが主演したほうの「トータル・リコール」や、マット・デーモンの「エリジウム」に見られるような、二極化された格差社会の設定だが、エネルギー循環や食糧供給の仕組みなどがいまひとつ曖昧なまま、ストーリーが進んでいく。観客にとってはモヤモヤを抱えたままの鑑賞となり、どこかでスッキリした説明があることを期待するのだが。
登場人物はみんな底の浅い造型で、世界観を考えるよりもCGの見事な映像と音響を楽しむ作品である。あれ、ここで終わり?と思ってしまうラストシーンからすると、続編ありきという製作意図は明白だ。
こういう作品を観ると、改めて「ターミネーター」第一作は偉大な名作であったと再認識するのである。
「食べ物のシーンは良かった」
今年21本目。
チョコを食べるシーンは良かったです。
食べ物は命と言いますね。
悩んでたら、美味しい物を食べれば治りますし。
朝焼けのシーンも良かったです。
綺麗でした。
休日は朝焼け見る位、早く出掛けなきゃとは思いました。
作品は世界観は好きなんですが、スピーディーな展開の映画を期待した自分には、少し合わず、
だけど、2時間映画見たら、人生のヒントが2個、3個は転がっていると思います。
上記2つの人生のヒントが得られて、良かったです。
アリータ強し、でもそれだけかな
最後まで慣れなかった…
日本の漫画をジェームズ・キャメロンが気に入って、映画化権獲得。ジェームズ・キャメロンが脚本・プロデュースを手がけ、監督はロバート・ロドリゲス。
アクションは見応えあったけど、どうにも主人公のアリータのデカすぎる目に最後まで見慣れる事が出来ずに終わってしまった…
おまけに続編有りますよ感満載の終わり方で、もやもや…
もうちょいスッキリした終わり方が良かったなぁ~
さて、なんでロバート・ロドリゲスが監督なのか?
ハードなアクションが続く内容だからR・ロドリゲスになったのかな?
でも、メキシコ系の出演者が多いぐらいで、R・ロドリゲスっぽくない。個人的にはR・ロドリゲス監督はあんまし好きではないので、それはそれで良かったかも。
続編はあるのかなぁ~?
期待どおり‼️
漫画をハリウッドがすごいことに
自分にはあってない映画。
これはCGか!?本物の人間か!?
アリータがCGで作られたものなのか、本物の人間なのか時々わからなくなりました(笑)
それくらい動きがよくできていました。
漫画が原作みたいですが、見てなくても十分楽しめました。
ノヴァとの直接対決が無かったので続編はあるだろうが、ヒューゴとの別離は哀しかったです。
CG技術もここまできたか⭐︎
目の大きい理由
原作「銃夢」はすごく好きでした。
この実写となれば! 見るのをすごく楽しみにしていました。
予告なんかの動画で「目が大きすぎなのが残念やな〜」なんて思ってましたが、パンフレットを読んでみて納得しました。
もしも普通の目の大きさだったなら、CGIのアリータはとても不気味でサイボーグにしか見えない・・・って判断だった、と
逆に目を大きくしたことによって、人間味のあるサイボーグに見えて、不気味さがなくなる・・・なるほど!
アリータも原作のガリィみたいに「守ってあげたくなるようなルックスなのに実はめちゃ強い」ってのを上手く創れてるように感じ好感が持てました。
お話もスピード感があって、世界観もよかったし、原作を大事にしてるのがよくわかりました。
少し残念だったのは原作のマカクと思われる敵キャラの「グリュシカ」このキャラのかわいそうな生い立ちとかも表現してほしかった点と敵キャラがメカメカしすぎてて、もうちょっとグロかってもよかったかな〜ってところ。
続編見たい!
涙は斬って捨てて行け
'90年代に連載された日本の漫画『銃夢』を
J・キャメロン制作、R・ロドリゲス監督で映画化
したSFアクション作が登場。毎度ながらの原作
未読で恐縮ですがレビューさせていただきます。
「キャメロンが日本のSF漫画を映画化するらしい」
という話は随分前に聞いた覚えがあったが、実際に
企画がスタートしたのは15年以上も前のことだとか。
残念ながら多忙なキャメロン自身が監督することは
叶わなかったものの、SFアクションにもギークな
方面にも強く、タフな女性も描けるロドリゲス監督は、
本作の監督を務める資質十分だったのかもしれない。
ディストピアな世界観とスピーディな格闘アクション、
そしてヒロインの力強くも繊細な描写が本作の魅力だ。
...
まずもって特筆すべきは、やっぱり主人公アリータ!
CGの進歩で『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムや
『アイ, ロボット』のサニー、『猿の惑星』新三部作の
シーザーなど、生身の役者を超える存在感を放つ
名CGIキャラクターは増えてきている訳だが、
アリータは更にその進化形である
(ちなみに本作のVFXを手掛けたのは他でもない、
ゴラムとシーザーを創出したWETAデジタルだ)。
正直に言うと最初の予告を観た時、フォトリアルな映像
の中で漫画キャラのように大きな眼をした主人公に対し
かなりの違和感を感じたのだが、開幕後ものの5分で
それが少しも気にならなくなるという不思議。途中から
は「CGスゴい」という意識すら浮かばなかった。
彼女はCGIキャラであることが信じられないほど
自然に風景や他の人間たちの中に溶け込んでいるし、
むしろあの大きな眼が、彼女をユニークかつ
感情豊かな存在として際立たせている。
自分が何者なのかが分からず涙を流し、自身や
周囲の人々に理不尽な生き方を強いる体制に怒り
を燃やし、初めての恋に眼を輝かせる彼女は、
もう血肉の通った人間にしか見えないのである。
彼女の見せる格闘アクションの迫力もグッド!
CG多用で描かれるアクションシーンはのっぺりした
出来になってしまうことも多いが、彼女のアクション
は基本的に人間の動作をそのまま高速・鋭敏にした
ようなもので現実味が感じられる。
特に"ローラーボール"でのバトルシーンは圧巻!
凄まじいほどの疾走感と打撃・衝突の重量感!
これは3Dで観ときゃよかったと後悔。
...
次に世界観の完成度。下層の人々が棲む雑然とした
街並みが良い。マスクでもしてなきゃ埃や砂が鼻に
入り込みそうな"ダスト・パンク"な感じがいいです
(そんな単語ないけど)。
イドが用意したアリータのボディの象牙細工のような
美しさ、青く光るダマスカスブレードの装飾、
ハンター達の恐ろしげなデザイン(カマキリ女とか)
など、細部まで魅力的なデザインが施されている点も
見事で、世界観が端々まで練られていると感じた。
脇を固めるキャラクターも魅力的。
アリータに亡き娘の姿を重ね、実の父のように彼女の
身を案じるイド、強盗紛いの稼業に手を染めながら
アリータのために足を洗おうとするヒューゴ、
脳筋怒り任せ野郎に見えて謙虚な忠誠心と冷静さも
持つグリュシカなどが特に印象的。あと最後に顔を
ザパンされたザパンさんね。ヒューゴを捜して夜の街を
のし歩く姿がめっちゃ『ターミネーター』ぽかったっすね。
...
しかしながら、前述通り原作未読の自分には、
物語の背景描写や展開が飛び飛びになっている
ように感じられる部分があったのが不満点。
本作を気に入っている方には申し訳ないが、
ここから不満点の説明が長くなるのでご容赦を。
一番は空中都市ザレムの位置付けや仕組みの部分だ。
端々で語られるザレムとURM(火星連邦共和国)
との大戦だが、なぜザレムとURMが対立したのか、
そもそもURMはいわゆる“善玉”なのか、そこが
映画内の描写だけでは今ひとつ分からなかった。
ノヴァが下層の人々を裏で支配し、半不死の存在
として神のように振る舞っていること、そして
それをアリータが激しく憎悪する理由は分かる。
だが、アリータが思い出す『ノヴァを倒せ』という
URMの目的が正当なものかが分からないのである。
また、「ザレムに行くには“モーターボール”でチャンプ
になること」と説明されるが、実質ノヴァがザレム行き
の人々を選別しているのであれば、アリータがチャンプ
になったとしてザレムに行くことができるのか?
その辺りの仕組みと動機の部分がピンと来ず、
鑑賞後にモヤモヤ感が残ってしまった。
くわえてもろに続編を意識したラストというのも
フラストレーションを感じてしまった所。後で
調べた所だと原作は全9巻もあるそうで、それを
知っていれば続編構想にも納得できたかもだが……。
...
一部描写不足で話の繋がりが悪く感じた点もチラホラ。
特にチレン。彼女は複雑なキャラだ。
今は亡き娘を忘れて新しい人生を歩みたい彼女だが、
亡くした娘への愛情が残っていたからこそ彼女は
中盤でイドを非難し、同時に終盤でアリータへ母性
のような感情を抱いたのだろう。しかし劇中、彼女が
亡き娘への気持ちを示す場面がほぼ無いので、彼女の
怒りや心変りが急過ぎるように感じられるのである。
良いキャラなのに勿体無い。
終盤でヒューゴがザレムへのケーブル伝いに逃亡を図る
流れも、ベクター死亡~ケーブル上での会話まで場面が
いきなり飛ぶので、彼が何故いきなり徒歩でザレムへ
向かおうとしたのかが頭の中で整理しきれず。
また、ハンター戦士本拠地での戦闘シーン。その後の
ベクターとの直接対決という流れを考えれば、あそこが
実質的なクライマックスに当たる訳だが、“モーター
ボール”のシーンと比べてアッサリで物足りなかった
(実はあのシーンはもっと長くやるつもりだったのでは、と推測)。
...
などなど、話の流れを理解しきれず感情的に
盛り上がりきれなかった箇所が幾つもあったのが残念。
しかしながら、やはり主人公アリータの成長譚
としては十二分な仕上がりだったとも思う。
白兵戦における最強の兵器でありながら
ティーンエイジャーのように繊細な彼女が、闘いや
出逢い、そして別れを通して少しずつ本当の自分を
見つけていくまで。きっとそれはURM時代の彼女
すらも知らなかった自分自身だったのだろう。
物語の最後、自分の涙を真っ二つに斬り捨てて闘い
へと向かうアリータの勇姿には、「彼女の物語の
続きを知りたい」と思わせるだけの魅力があった。
以上! 観て損ナシの3.5判定です。
<2019.02.22鑑賞>
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余談:
最後にようやく姿を見せたノヴァ。
目元を隠してたせいで分からなかったのだが、
あれ、エドワード・ノートンだったんですね。
この配役を考えるとやっぱりノヴァは単純明快な
悪党では無いのかもと思えてしまうが、果たして。
原作ファンです、長く待ちました。
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