アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル

劇場公開日:

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル

解説・あらすじ

アメリカ人のフィギュアスケート女子選手として初めてトリプルアクセルに成功し、1992年アルベールビル、94年リレハンメルと2度の冬季五輪にも出場したトーニャ・ハーディングのスキャンダラスな半生を、「スーサイド・スクワッド」のハーレイ・クイン役で一躍世界的にブレイクしたマーゴット・ロビー主演で描いたドラマ。貧しい家庭で厳しく育てられたトーニャは、努力と才能でフィギュアスケーターとして全米のトップ選手への上り詰めていく。92年アルベールビル五輪に続き、94年のリレハンメル五輪にも出場するが、92年に元夫のジェフ・ギルーリーが、トーニャのライバル選手を襲撃して負傷させた「ナンシー・ケリガン襲撃事件」を引き起こしたことから、トーニャのスケーター人生の転落は始まっていた。プロデューサーも兼ねてトーニャ役で主演したロビーは、スケートシーンにも挑戦。母親役のアリソン・ジャネイが第90回アカデミー賞の助演女優賞を受賞した。元夫のジェフ・ギルーリー役は「キャプテン・アメリカ」シリーズのセバスチャン・スタン。監督は「ラースと、その彼女」「ミリオンダラー・アーム」のクレイグ・ギレスピー。

2017年製作/120分/PG12/アメリカ
原題または英題:I, Tonya
配給:ショウゲート
劇場公開日:2018年5月4日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第90回 アカデミー賞(2018年)

受賞

助演女優賞 アリソン・ジャネイ

ノミネート

主演女優賞 マーゴット・ロビー
編集賞  

第75回 ゴールデングローブ賞(2018年)

受賞

最優秀助演女優賞 アリソン・ジャネイ

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) マーゴット・ロビー
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映画レビュー

4.0お粗末な真相に振り回された世間の脆さ

2020年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ホワイト・トラッシュの苦悩を絶望がよく描けている作品だった。世界中を驚かせた事件の内実がこのようなお粗末な話であったとは。トーニャは毒母から虐待を受け、攻撃的な性格に育つ。結婚相手も暴力を度々振るう男だった。フィギュアスケートの才能は並外れていたが、それ以外の人間性は成熟しておらず、周囲の人間関係も荒んでいる。中でも旦那の友人でボディーガードのショーンの劣等感と肥大した自我はアメリカの闇というべきものだ。白人の落ちこぼれの劣等感は凄まじい。なまじ人種として多数派でであるため、落ちこぼれる理由を外部に求めることはできない。自己の劣等感が強烈な承認欲求に変わり、馬鹿な事件を引き起こしてしまうばかりか、それを自らの手柄を吹聴してしまう。自分は誇大妄想にも取り憑かれており、いかに自分が選ばれた特別な人間であるかを自慢げに語る。こんなことで世間が揺さぶられてしまうものなのか、と世の中の脆さにも驚く。

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杉本穂高

4.0格差、競争、暴力。トーニャの半生からアメリカの根深い社会問題をあぶり出す

2018年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

悲しい

興奮

ケリガン襲撃事件は当時日本でも大きく報じられたことをぼんやり覚えている程度で、本作を観てトーニャの過酷な半生と事件の経緯を知り、これは彼女と周囲の連中を悪者にして済む問題ではないと痛感。まず母親が、星一徹をさらに強烈にしたようなスパルタ暴力女で(アリソン・ジャネイの怪演は確かにオスカーに値する)、娘は鬼のしごきに耐えながら次第に才能を開花させていく。金持ちの競技であるフィギュアの世界で、貧乏な母娘は苦戦するが、トリプルアクセル成功が突破口に。

だが類は友を呼ぶのか、トーニャの結婚相手が暴力夫。鬼母の支配から逃れたはずが、新たなDVを招いてしまう。夫の周囲もろくでなしばかりで、結局この連中が勝手に襲撃事件を起こしてしまう(と本作は説明している)。埋めがたい格差、過酷な競争、暴力の連鎖がなくならない世界であがき、そして挫折した主人公を、製作も兼任したマーゴット・ロビーが熱演している。

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共感した! 9件)
高森 郁哉

2.0インタビュー形式なのが面白い

2025年4月18日
スマートフォンから投稿

笑える

単純

実際にあった事件を題材にしているので過去の回想のように話が進みます。
しかし、もっと魅せ方があったのでは?と思ってしまいます。インタビュー形式で淡々と話が進んでいき、すこし単調になります。
この事件を実際にニュースなので見た人にとっては面白い映画だと思います。

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ゆーき

5.0異様なほどのキャラ立ちの良さ

2025年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

主要キャストのキャラがくっきりと立ち上がって痛快そのもの。最後まで高揚感が持続する稀有の傑作。
出てくる人間がいちいち胡散臭く、ゲスさ加減もここまで来ればあっぱれ。
アリソン・ジャネイはもちろんオスカーに値するが、この手の映画でオスカーとは、アカデミー賞の懐の深さを感じる。
一方で対照的なジュリアンヌ・ニコルソン(最初のコーチ役)も最高。彼女はモンスター達に対応するキャラだが、こっちはこっちで十分に存在感がある。
最近(2024〜)アマプラで見た中ではベスト1の怪作。

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koby