ワンダー 君は太陽のレビュー・感想・評価
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愛と優しさに包まれた
猛烈に後悔した。。
なんで映画館で観なかったんだろう。。
きっと映画館で観ていたら終了後しばらく動けなかったと思う。
評判が良いことは知っていたけど、何となくありきたりなパターンで、障害を持った子供が学校で虐められながらも家族のサポートを受けながら持ち前のキャラクターで受け入れられていく。希望を持って明るく生きよう!!........さあ泣いてください。っていうような。
ストーリーの大筋はその通りなんだけど、この物語が伝えたいことはそんな自分の様な単次元の思考を恥ずかしくさせる。
登場人物の子供たちは、その行動や表情の裏には、とても繊細で多感な心情をいくつも持っている。
いずれにしてもその背景にはいつも大人たちが意識的にも無意識的にも作用している。
校長のトゥシュマン先生はそんな子供たちをとても愛情深く見守り、一方では毅然とした態度で大人である保護者たちや観客たちに真っ直ぐに伝えてくれた。
自分も子供ができてからは、「子供たち」という存在がどれだけ大人たちに希望を見せてくれるかを実感している。
まだまだ幼稚園なので、これから成長していくにつれてどんどん多感になり、その分だけ自分も親として悩んだり喜んだりして成長させてくれるだろうな。
まさにそんなことに気づかせてくれた映画でした。
純粋さの強さと優しさと残酷さ
シンガポールからの帰りにタブレットで鑑賞。
ジュリアロバーツがママ役にびっくり。
まだママできる歳だったかしら?
オギーはじめ、お姉さんや友人たちみんながそれぞれに痛みや苦しみを抱えている。
すごく当たり前のこと。
ただ、それをいかにほぐして鎖をほどいていくかを個別に描いていて最後に繋がっていく
ありきたりな流れですが、オギーの純粋さと強さと優しさがあり、ママやお姉ちゃんの純粋さと強さと優しさがあり、すべてのみんなへの波及効果があって、ラスト、優しく穏やか幸せな気持ちになれます
パパもさりげなく良い味だしてる 笑
多角的な視点が秀逸
自分がひとと違っていることを受け入れるというテーマの作品はよくあるが、この作品が際立っているところは、中心となっている「変わった」主人公の周りの人間の感情まで上手に描いているところ。
このジャンルはもうすでに飽和状態なので、こういった作り方のできている作品は、やはりひとつ抜きん出ているなと感じる。
悪くはないが
各登場人物の目線で順番に描かれるというのは観ていて新鮮で面白かった。
でもなんか上手くいきすぎていないか?と思ってしまう。現実はもっと辛くて冷酷なものであるように思ってしまう。その点でリアリティーに欠けていると感じた。
「幸福な映画」だっていいじゃない。
良い映画!!
例えば子育てのさなかにいる人にとってはかなり良かったみたいで、お勧めしてくれた友達も「息子に見せたいわ」なんて言っていて。
僕もそういう親目線でウルッと来るところもあったけれども、ウシダ家子供部はもう女子高生と女子中学生。あんまり手がかからなくなって(むしろ放っておいてほしがって)、彼女たちももう、それぞれ自分の人生を歩き始めてる感じだから、「子育てしてる親目線」ではあんまり映画が観れなくなってきたところはある。
「子どもたちが大人になり、親の元を離れたその後の親たち」のイメージの方が身近になってきた。その実例として自分の実家の両親を見てみると、やっぱ「家庭以外の居場所を積極的に作ってこなかったツケ」が回ってきて、夫婦2人きりのゴッテゴテに煮詰まった孤独の中にいる。僕はそれはキツイなと思うから、家庭以外の居場所を必死に求めてるんだと思う。独立開業して、ふだん一人で仕事する毎日だから、孤独に対する恐怖は人一倍だし。だから友達を作ろうとしてはグイグイ距離感を間違えて失敗してみたり、そういう自分にクヨクヨして差し伸べられた手を見過ごしたりしてる。人間関係は老若男女公私問わず難しい。
『ワンダー 君は太陽』は、自分を開いて人と繋がっていく話として僕は観た。
顔に障害を抱えたオギーが、その不幸を受け入れたり、乗り越えたりしていくっていう話ではなくて。
顔に障害?個性だよ、そんなもん。
僕が子供の頃なんて、オギーよりブサイクなヤツいたし、もっとヒドいイジメをされてたヤツもいた。イジメられてるヤツはだいたい不潔なヤツか嘘つきなヤツだったけど。
オギーの不幸は、顔の障害そのものじゃない。顔の障害に対する自意識だよ。
校長先生は「オギーの顔は変えられない。だから周りの見方を変えなければ」ってすげー良いことを言う。でもホントは周りの見方もなかなか変わらないから、自分の意識を変えるのが一番確実で効率的な対策だよね。
でも、オギーはイジケて、自分以外の世界をやっかんでる、まぁまぁ面倒くさいヤツ。良き家族に囲まれて、良き教育を受けて、おまけに“目立つ個性”も授かってる。障害で醜い顔なら、道徳心でそれを乗り越えて来てくれる人はいる。でもフツーにブサイクなヤツはフツーに冷遇されるだけだからね!だからオギーは不幸な境遇の子ではない。なのに不幸ぶってる、面倒くさいヤツなんだ。それがこの映画の良いところだと僕は思う。ただの「泣けよオラ!映画」じゃないってこと。
お姉ちゃんのヴィアは、「家族はオギーの方ばっかり見てる!私だって愛されたいのに」って、実はオギーにやっかんでる。ホントは「出来る子」なのに、自覚せずにイジイジしてる。悪い子じゃないんだよ!とっても良い子なんだよ!でも、とっても良い子が自己評価低い生き方してると、無自覚に人を傷つけることがあるから、このヴィアも実は面倒くさいヤツ。良い子だけどね!
そんなヴィアに無自覚に傷つけられてきたのが、その親友ミランダだと思う。ヴィアのこと、羨ましかったよね。ヴィアに劣等感持たされてるのに、当の本人はシャラーンと「自信なさげな良き友達」をやってる。悔しかったと思うよ。悔しがってる自分にすら自己嫌悪してたんじゃないかな、だってヴィアは良い子だから。サマーキャンプなり新学期なりで距離を置きたかった気持ちもわかる。でも終盤には素直に慣れてよかったね。
わりと全般的にいいヤツだったジャック・ウィル。特徴は貧乏。母子家庭、奨学金、擦り切れたスニーカー、拾ってきたソリ・・・。ジュリアンをぶん殴ったのは、ホントにオギーの名誉を守るためだけだったのかな?弱者だったオギーに惹かれていったのは、ホントにオギーの人間的魅力だけだったのかな?じゃなかったらどうだって話でもないけど。生きづらさは抱えていたよね、オギーに会うまでは。
主人公だけじゃなくて、登場人物の多くが面倒くささとか、生きづらさを抱えてる。でもそれぞれが、自分を開くことで誰かと繋がった。
オギーはヘルメットを脱いで。
ヴィアは一人っ子という嘘を彼氏に謝って。
ミランダは舞台の主役をヴィアに譲って。
ジャック・ウィルはちゃんと素直に謝って。
顔に障害はないけど、性格に障害があったイジメっ子のジュリアン。
あんな親に育てられちゃあ、ああもなるよねと思うよ。とにかく褒められたいんだよね。誰かの承認が欲しいんだ。誰かをイジメて敵にするということは、それだけ味方が欲しかったんだろ?オギーがみんなの人気者になっちゃってからは、お前、イジメるのに必死だったもんな。
でも、最後に校長先生に「ごめんなさい」って言えてよかったね。小学生のうちに自分が性格悪いって事実に向き合えたのは良いことだよ。優しい大人になれるよ、お前なら尚更。次の学校で良い友達作れよ。
そんな感じで、主役から悪役まで、それぞれ面倒くさくて、生きづらい人たちだった。でもそれぞれが、「こうしてくれたら良いな、こう言ってくれたら嬉しいな」というお手本を見せてくれたような、幸福な映画だった。
よくそんな、“幸福な映画”を指して、「現実は違う、そんなに甘くない」と言う人もいる。でも映画館は映画を観に来る場所であって、現実を見学しに来る場所じゃない。現実の世知辛さを教えるんじゃなくて、良きお手本を示すのも映画の意義だと思うし、感動するからいいじゃない。
でも、オーウィンウィルソン演じるパパ。この人はちょっと良い人過ぎてキモい。僕が横に並んでごらんなさいよ、自分がダメ要素の塊に思えて死にたくなるだけだもん。いちばん友達になりたくないタイプ。
・・・なんてこと考えるお前がいちばん面倒くさいって?
僕の個性だよ、そんなもん!!
みんな闘ってる
普通じゃない主人公オギーは、普通のことをする中で闘う。
普通な周囲の人間も、普通のことをする中で闘っている。
結局皆闘ってる。相手をいたわり、よく見て、親切に振る舞うことの大切さを学べる素晴らしい映画だった。
持っている強さを正しく使うこと。
登場する多くの正しく、強く、真っ直ぐな人物達に魅了されました。
いつ見ても大事なことに気づかせてくれる映画だと思う。是非。
小学校あるある
初めオギーの成長話を観れるものだと思っていた。それももちろん描かれるのだが、それ以外にもいろんな側面から見た周りの友達、家族の気持ちの変化を分かりやすく描く。
見てて自分と重ねてしまう人も多いのでは?
自分はそうでした。
自分の場合子供の頃は後悔が多く、作中の人たちの行動が眩しかった。
こんなふうに過ごせる選択肢もあったんだと今更ながら気付かされた。
大人から子供まで楽しんで観れると思います。
とにかく泣いた。 オギー含め登場人物が最高、いい奴しかいない。演技...
とにかく泣いた。
オギー含め登場人物が最高、いい奴しかいない。演技もいい、子供達、大人達。ストーリーはひねりなし、だが過度で無駄な演出はない。時よりオギーの想像を絡めるのも違和感なく見れる。まぁとにかく王道感はあるけど、感動し続けてしまう。
一方、感動ポルノという批判。否定はできない。
心が洗われる
居場所がなく孤独を感じる。これは誰しもが持っている恐怖だし感情だと改めて思った。それでも無理せずに自分らしくいればそれを愛してくれる人は必ず現れる。いつも明るく前向きに生きていこうと思わせてくれる映画だと思う。
物事には2つの側面がある。
これは、私が劇中の中で出てきた印象に残っている言葉です。
「ワンダー君は太陽」が宣伝の謳い文句とされていますが、これは主人公の男の子を太陽とし、その周りの惑星を他の登場人物としているのを文字ったものです。
主人公がいて、他に登場人物がいるのは当たり前であり、またこの謳い文句も語呂がいいだけだと思っていました。
しかし、短い限られた映画の中で、男の子を中心に他の登場人物にもしっかりと簡潔にスポットライトが当てられていました。
この映画は文字通り、男の子を中心に数々の惑星が回っているのが伝わってきました。
男の子が葛藤するのは勿論、その裏でも数々の葛藤が繊細に描かれています。そして劇中の「物事には2つの側面がある」この言葉がストンと胸に落ちました。
何がこんなに心を動かすのか、飾り気のない自然体の演技ひとつひとつに心酔してしまいました。そしてこんなにも登場人物に好意を持ったのは私の経験上、初めてで、みんな違ってみんな良いという言葉がピッタリだと感じました。
母親が男の子にどう応えていくか、これをお母さんに感情移入し、自分が母親だったらどうやって応えていくか考えながら見ていましたが、登場人物のお母さんに完敗しました。
人はつまずきながら精一杯動いているのだと、また劇中の言葉を引用しますが、「みんな闘っている、その人を知りたければ、じっくり観察すればいい」このようなニュアンスの言葉があり、映画だから、それぞれの人に長い間スポットが当てられ、やっと、その人の心情や行動を理解する事ができるのだから、現実世界でも同じく、しっかり見ないと誰のことも知ることはできないのだと感じました。また、自分のことで精一杯で周りが苦しそうでなくても、それはまた相手も同じなのだと気付かされました。
劇中、役者さんの繊細な動きに何度も胸を打たれ、涙してしまいました。また見終わった後もしばらく余韻に浸ってしまいました。
感じ方は人それぞれですが、私はこの映画が素敵だと思いました。映画館で見れなかったことだけ、悔やまれます。
この印象の欄は、とても難しいです。
泣ける ことは確実ですが、この映画は簡単に表現できません。どこに重きを置くのか、人それぞれだと思うので。
優しい映画
皆が優しい心地よい映画だった。
オギー自身も両親も、家族も友達も。先生も。
ジュリアンだって本当は。
それでも皆傷ついたり悲しんだり、不満に思ってしまう。
人が生きていくって難しい。
けど、嬉しい。
そんなことを思わせてくれる映画。
主役はオギーだけどそれ以外の周りの人たちの視点から語られる部分がとても好き。
偶々オギーがいるから彼が中心のように語られるけど、実は誰もが何処でも感じる事。
特にミランダの寂しさは泣けてくる。
父親の泣く姿なんてなかなか見られない。
家族のあり方もすごく好き。
特に父親。
誰へも配慮が出来るすばらしい役割だと思った。
どんな人間でありたいか
「感動」という部分ではもう超満点。
主人公・オジーは賢くてかわいいし、彼の人柄に触れたみんなが
ちょっとずつ優しくなっていく様子にグッとくる。
オジーを中心にした太陽系みたいっていう喩えが本当に素敵で、
とにかく過不足ないストーリーテリングに惹きつけられっぱなしだった。
ストーリー構成も絶妙で、たとえばオジーのお姉ちゃん・ヴィアも屈託を抱えてるんじゃ…?
って気になり始めたところに「…Viaのおはなし」って感じで視点が切り替わったりする。
オケツ校長の「何事にも2つの面がある」って格言にもあるように
物語にしっかり奥行きをもたせるのに貢献した構成だったと思う。
逆にちょっとだけ残念だったのが、オジーを綺麗に描きすぎていないか?ってこと。
障害をもった人だって聖人じゃないだろうし、
たとえば子どもらしい至らなさみたいのがちょっと足りなかったんじゃないかなって。
終始オジーは完璧でそれに感化される周りの子どもって図式がちょっとやりすぎな感はあった。
そうは言っても湖のシーンとラストシーンでは特に泣かされたんだけどね。
まぁとにかく、全人類に見てもらいたい傑作なのは確実。
なんかみんな仲良くなっちゃうのができすぎてる。
まぁハッピーエンドなのはいいんだけど、よくできてる話って感じ。しょうがいしゃはいい人であって欲しいし、しょうがいしゃにはみんな優しくあってほしい。そういう願いはある。いろいろな人の視点で語られているのが面白い。
障害とかそんな次元の話じゃない素敵な映画素敵な
ワンダーっ=奇跡。
周りを幸せにしていく奇跡!
生まれてから27回手術した子供のお話。。。手前置きがあるとそれに焦点が向きがちだけど、そんな次元じゃないすごくハッピーなヒューマンドラマ。
とても素敵でした。
こんな人間になりたいなあ。
コンプレックスと持っていても、自分が親になったとしても、自分が家族になったとしても、自分が誰かの友達である事、自分が教師になったとしても。。。
この映画に出てくる人たちみたいになりたい。
邪悪さがない、とても気持ちのいい映画でした。
オーウェンウィルソンも今回も素敵でした(^-^)
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