ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書のレビュー・感想・評価
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女が決断すること
新聞や報道の崇高さを描くと同時に、女性が初めて自分で決断を下すことに焦点を当てていて、スピルバーグの時代とのシンクロニシティに鳥肌がたった。
文字組、印刷、輪転機、配達の描写も美しく、ラスト近くの刷り上がった新聞が螺旋状に上昇していく引きのカットが素晴らしい。ちゃんと校閲や整理の描写もある。
もっとも感動したのは、裁判所を出て階段を降りながら沢山の女性たちが静かに彼女を讃えているシーン。女性が決断したことを女性たちが温かく見守り讃える、時代の変化を感じさせる。
「敵側」の彼女、ヒッピーの子だよね?
ブラッドリーの妻のセリフも説明的すぎず、うまく転換していて、見ている側もはっとさせられる。
素晴らしいテレビドラマがたくさん生み出される中、映画館の大きなスクリーンでこそ気がつく描写もあるのだと、改めて感じた。
報道機関への熱いエール
スピルバーグが長年に渡って良作を生み出せるその理由は彼のストーリーテリング力の高さであろう。メディアVS政府の構図を取りながらも物語の真髄は真相の究明ではなく、得られた情報を公表する勇気に焦点を当てている。ジャーナリズムの本質とは何かをこのような切り口で描くとは全くもって脱帽である。
プライドか?エゴイズムか?政府は言ったこと、実行したことは決して間違いだとは認めないきらいがある。故に政府にとって不都合な事実は隠蔽されてしまう。しかし、国民には知る権利がある。そして、ジャーナリストたちには報道する自由がある。
最高機密文書を如何にして報じるか?話の筋だけを追えば、単純な話かもしれない。しかし、政府からの見えない圧力との戦いと、他の新聞社よりも早く報じなければならないというタイムリミットが異様なスリルを生み出し、物語に拍車をかける。だからこそ、輪転機が動き出す新聞社ならごくごく当たり前のシークエンスにものすごいカタルシスが生まれるのだ。
昨今のトランプ大統領のメディア批判発言から、今こそ本作を作らねばとスピルバーグが奮起したとの逸話も聞くが、何分これを他の国のことと思えない今の日本。新聞、メディアといった報道機関への熱いエールとなった一作である。
強い勇気をもらえた、大人な映画!
アメリカの中枢に逆らったら、ケネディ大統領のように殺される危険。
また、会社がつぶされかねない危険に立ち向かった実話。
不可能を可能に出来るという、強く素晴らしい啓示をもらいました!
凹んでいる人に、ぜひ観て頂きたい!
大統領の陰謀
今の日本が見るべき映画
サマワ・ペーパーズの行方
明日のごはん、どうしよう?。これも1つの決断です。人は決断を繰り返しながら、生きるものです。では、自分の決断が、共に働く仲間を、全員失業させるとしたら…。
そんな悶絶しそうな現実に、大御所メリル姐さんが、いざなってくれるわけです。私が新聞社のオーナーだったら、そんなネタ、拾うんじゃありません!。返して来なさい!とか言いそう。ナッツ・リターンならぬ、ペンタゴン・リターンな、私です。
しかし、なんですね。機密守って、人を守らぬ大本営発表にも、困ったものです。その尻拭いに、納税者の血と骨を、惜しげもなく投入するくらいなら、AI 機能満載のペッパー大統領でも作ったほうが、ましな気が。現実には、ダイオキシン満載の枯葉剤、作ってましたけど。
正直、地味な映画かな?。ただ地味であるが故に、人ごととは、思えない感覚と、決断に苦しむメリル姐さんに、魅せらてしまいます。
なんだか、海外派遣の日報が、見つからない国があるそうですが、不都合な真実を知る権利と、受け取る義務、それを克服する知恵が、要求される時代なんですね。本作を、海の向こうの昔話とするか、私達の未来予想図とするかの決断の時は、案外近いのかも。
ところで、明日のごはん、どうしようかしら。私の決断が、まだ…。
A社の記者は入れるな!と言われてこそ
ベトナム戦争がいかにアメリカ合衆国の社会を引き裂いて、市民を苦しめていたのか、同時代を生きてきた者には、ベンやケイの気持ちがよくわかるのですが、若い観客には、その辺はぴんとこないかもしれなかったです。
単純化すると報道の自由の話ですが、国家は国民を騙して戦争に連れて行くということを、あの時代の米国で多くの市民が実感として気づいたことが重要だったと気づきました。この映画は、普遍的な戦争の問題を突きつけています。
今の日本でこそ見られるべき映画。
ラストで「ワシントン・ポストの記者は絶対ホワイトハウスに入れるな!」と電話に叫ぶニクソンの後ろ姿は、トランプ大統領を意識しての演出でしょうが、我が国の首相の姿でもあります。
報道は国民の為にあるのであって、統治者に奉仕するものではない。という言葉が重い。
日本の新聞も、出入り御免になるくらいの報道姿勢をみせて欲しい。
決断の難しさ、信念の強さ
メリル・ストリープは、本当に品良く自立した女性をやらせると上手いなと思います。今回のケイも、優雅で知性がある上流階級の女性として完璧だったし、新聞社の経営は自信無さげだけれど、新聞の、報道の本質は掴んで、譲らない所が素晴らしい。でも強いだけで無く、迷ったり後悔して泣いたりする。等身大の人間味があって、他の役者を圧倒してました。面白かった。
女性活躍🌀
今だから観るべき映画。
微妙…。
焉んぞ、権力に与す報道をするや
1971年の米国。
ベトナム戦争は泥沼化の一途をたどっていたが、米国政府はその正当性・優位性を国民に報じていた。
しかし、政府高官に替わって現地視察をした関係者が、ベトナム戦争の政府機密文書を持ち出し、ニューヨークタイムズ紙にリークしてしまった・・・
といったところから始まる物語で、折しも、ワシントンポスト紙は経営立て直しに向けての株式公開に目前だった。
政府はNYタイムズ紙への差し止め訴訟を起こし、短期のうちに勝訴してしまう。
同じニュースソースから機密文書を得たワシントンポスト紙としては、経営立て直しを優先して件の文書を報道するのを止して日和ってしまうか、それとも義を通して報道するかの決断を迫られる・・・と物語は展開する。
前半、かなり地味で、本当にスティーヴン・スピルバーグ監督かと思うくらいの地味さ加減。
音楽も控え、地道にワシントンポスト紙の窮状を淡々と描いていきます。
この前半で、ダメだぁ、ツマラナイと思う観客もいるかもしれませんが、この抑えた前半があったからこそ、文書を入手してからの後半のスリリングさが活きているともいえます。
報道の自由をどう守るのか、というテーマもさることながら、政府(権力を有した側)の嘘には騙されないぞ、嘘だとわかったからには真実を暴くぞ、という心意気が伝わってきます。
メリル・ストリープもトム・ハンクスも好演ですが、特にトム・ハンクスはアクが抜けた感じで、まさに好演でした。
この映画のラストシーンに続くのは、同じくジャーナリストを主演にした『大統領の陰謀』の物語。
お時間のある方は、続けてご覧いただくのがよいでしょう。
これぞジャーナリズム。報道の自由を守った稀代の決意。
【賛否両論チェック】
賛:「機密文書の公表」という大スクープにあって、国家権力からの圧力に決して屈しなかった新聞記者達の熱意を通して、社会で生きていく中での自由の尊さを考えさせられる。また、その裏にあった女性経営者の苦悩や葛藤も描かれ、その成長過程にも感動させられる。
否:ストーリー自体はかなり淡々と史実をなぞるように進むので、気をつけないと眠くなってしまうかも。
勿論メインは、世論をも変える国家機密の暴露を決行した新聞記者達が、国家権力からいかにして報道の自由を守り抜いたかという部分ですが、もう1つ注目すべきは、ポスト社の社主であるキャサリンの、リーダーとしての成長過程ではないでしょうか。夫から受け継いだ会社で、最初はおどおどした様子で立つ瀬もなかった彼女が、「株式の公開」と「国家機密の公表」という2大局面に瀕し、次第に誰からも押しも押されもしないリーダーとしての器に成長していく姿は、非常に凛々しく映ります。
また、そんなキャサリンの傍にあって、時には対立しながらも、やがてその志を共にしていくベンの勇姿も、また魅力的です。
史実を淡々と描き出すような調子で進むので、興味を惹かれないと思わず眠くなってしまいそうですが、リーアム・ニーソン主演の「ザ・シークレットマン」にも通じるところがある骨太なストーリーですので、是非チェックしてみて下さい。
民主主義と戦争
ジャーナリズムとは何か?国とは何か?戦争は正義か?頭の中でいろんな疑問や思いが駆け巡る、社会主義や共産圏の国は自国民に対し酷い扱いをしていることもある、ましてや報道の自由などあり得ない、民主主義の国でさえ自己の利益、選挙の為に国民を騙していた、ワシントンポスト紙は自国の政府を敵に回してまで国民に真実を伝えた、私利私欲も少なからずあっただろうが素晴らしい決断を下した事に感動した。
今もワシントンポスト紙はこれを貫いているだろうか、経営陣やスタッフが替われば変わって行くのだろう。
メリル・ストリープの演技は本当に素晴らしい、スピルバーグ作品をレディプレイヤーに続けて観たがどんな感じジャンルでも素晴らしい作品を生み出す天才ですね。
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