天命の城

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天命の城
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解説

イ・ビョンホンとキム・ユンソクが主演を務め、坂本龍一が初めて韓国映画で音楽を担当した歴史大作。1936年に起こった「丙子の役」を題材に、韓国でベストセラーとなったキム・フンの同名小説を、「怪しい彼女」「トガニ 幼き瞳の告発」のファン・ドンヒョク監督が映画化。朝鮮に侵入した清の攻撃を避け、王と朝廷は南漢山城へと逃げ込んだ。冬の厳しい寒さと飢えが押し寄せ、外へ出ることも攻撃することもできない絶体絶命の状況下で繰り広げられた47日間の物語が描かれる。清に和睦交渉し、百姓の命を守るべきという信念を持つ吏曹大臣チェ・ミョンギル役をイ・ビョンホン、清と戦い、大義を守るべきと主張する礼曹大臣キム・サンホン役をキム・ユンソクが演じるほか、国王・仁祖役をパク・ヘイル、山城の鍛冶屋役をコ・スがそれぞれ演じる。

2017年製作/139分/PG12/韓国
原題:The Fortress
配給:ツイン

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映画レビュー

3.5苦しみが胸を打つ!

2020年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

歴史のことを全く知らなかったため、最初に少し勉強しながら見ました。後金のホンタイジって有名な方だったんですね。 1636年頃、飢えと寒さに苦しんでいたのも頭では分かってはいたものの、改めて映像で見ることで、深く理解できました。
ただ、いまいち理解できないシーンもあったりして、もう少し説明が必要かなという気もしました。イ・ビョンホンがみんなから文句を言われながらも国のためにじっと耐える姿が印象に残った作品でした。

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おけいはん

4.5小中華主義を撃つ~朝鮮史理解の必須映画

2020年6月7日
スマートフォンから投稿

泣ける

悲しい

知的

○母国史を冷静に総括する困難さと貴さについて

『天命の城』

テーマ性が秀逸である。地政学的に弱小国家足らざるを得ない朝鮮国家の、極めて現実的な在り方を問う傑作だ。

”しなやかな弱さは、とてつもなく強かである”という逆説を、映画文法で表象し、朝鮮史に通底する《小中華主義》の罠を、ちゃんと批評的に引き受け、朝鮮半島の歴史を冷静に総括している。

他方、東アジアにおける近代化という観点で観ても、本作の後金(清):李氏朝鮮という対比が、大日本帝国:大韓帝国という類比にも演繹可能であり、寓喩足り得ている。

なおいえば、「天命」というタームで、小中華主義の総括を表象している点が、巧みだ。朝鮮社会には朝鮮社会の歴史的文脈を引き寄せた《言葉》でしか表出しえない《情念》がある。

母国の歴史を、ここまで冷静に引き受け、総括し、未来にむけ、建設的に問題提起する営みの困難さと貴さを知らせる作品を、私は、本作の他に知らない。

私が朝鮮史の大学教師なら、必ず教材に使うだろう。

隠れた傑作である。

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赤ちゃん番茶

5.0重厚で見ごたえのある一級の完成度の作品。

2019年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

難しい

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レプリカント

4.0敗戦の中で・・・

kossyさん
2019年7月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

 勝ち戦を描いた作品が多い中、完全真逆の敗戦を描いた映画。清国の猛威は朝鮮半島にまで押し迫り、明を後ろ盾にしていた朝鮮だったが、ホンタイジ率いる清は執拗に攻め入ってくる。南漢山城に立て籠ることになった朝鮮王朝だったが、冬の厳しい寒さと飢えによって、徐々に疲弊していく。吏曹大臣チェ・ミョンギル(イ・ビョンホン)が果敢にも単独で清の将軍と接触し、あくまでも対話による和睦交渉を続けようとするのだった。

 朝廷内、王との御前会議ではそれぞれの担当大臣が意見を交わす様子。それがとても面白くて、好戦派の領議政キム・リュがとても厭らしいタイプ、それに対立する吏曹大臣が徹底して戦いを避ける方向に持っていこうとするのです。「ご諒察を~」と、同意する官僚が声を揃えるところも可笑しい。最初は人質として王様の息子を差し出す意見が対立。戦国時代にはよくある話ですが、この王様にとっては一人息子のようで、どうしても拒否したい構え。

 さらには外壁を守る兵士が寒さに耐える中、むしろを与えるという点だけでも対立。馬に餌を与えるかどうかでも対立。迷い込んだ女の子を城内に入れるかどうかだけでも対立する。結局は兵士や民を思ってのことかどうか・・・という点なのですが、王様も人民あってこその長なので、やがて戦わない方向に心が動く。

 静かに進むストーリーかと思っていたら、いきなり攻撃にあってしまう山城。かなりのド迫力。清は皇帝ホンタイジが来るのを待っていただけなのだ。やっぱり王様が清皇帝に跪くことで臣下となり、属国ではあるものの朝鮮王朝の血は保つことができるのだ。この決断までが長いこと長いこと。47日間だったというものの、その間にも飢えで何人もが亡くなっていただろうと想像できることが悲しい。

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kossy
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