劇場公開日 2023年11月17日

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007 ノー・タイム・トゥ・ダイのレビュー・感想・評価

全764件中、41~60件目を表示

5.0日系人監督らしさが出た衝撃的なラストに賛否渦巻いています。でもあまり語りたくはありません。

2022年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 見終わって、あぜんとしました。あり得ない。「007」シリーズを長く見続けてきた人ほど、そう思うに違いません。衝撃的な結末でした。
 ネタバレしてでも訴えたい点は、エンドロールで打ち出される、お馴染みの『007は帰ってくる』という一文字。アベンジャーズだって、一旦は締めくくったのだから、ジェームズ・ボンドもこのまま終わりにして、新たな007でリブートしてほしいものだと願うばかりです。そう叫びたくなるほどのクレイグポンドの見事な完全燃焼ぶりでした。もう彼は戻ってこないでしょうけれど、映画ファンの記憶に永遠に残るエンディングでしたね。
 ダニエル・クレイグが、初めてジェームズ・ボンドとして登場したのは、2006年のシリーズ21作目「カジノ・ロワイヤル」。以来この25作目まで、クレイグが演じた5本は壮大な一つの物語になっています。今回も前作「スペクター」のラストから、物語は始まります。手に汗握るカーチェイスに、火薬・弾薬の大量消費、世界を股にかけて製作費を惜しまぬ娯楽映画の醍醐味は、今回もたっぷり味わえました。

 英国のスパイ組織M16を引退したボンドは、前作で恋人となったマドレーヌ(レア・セドウ)とイタリア・マテーラで平穏な生活を楽しんでいました。
 ボンドは過去と決別するため、かつて愛したヴェスパー・リンドの墓を訪れたのでしたが、そこにスペクターの紋章が描かれた一枚の紙を見つけると直後に墓が爆発し、ボンドはダメージを負ってしまいます。
 ホテルに残したマドレーヌの身を案じたボンドは、襲撃してきたスペクターの傭兵たちと交戦しながらもマドレーヌと合流します。傭兵の一人であるプリモ(ダリ・ベンサラ)の発した言葉や刑務所に収監中のブロフェルドからの電話でマドレーヌの裏切りを疑いながらも、武装したアストンマーティン・DB5で追跡者たちを振り切るます。それでもボンドは彼女への疑いを拭いきれず、到着した駅でマドレーヌを突き放して決別してしまうのでした。
 5年後。ジャマイカで平穏に暮らす彼は、旧友のCIAエージェントのフィリックス・ライター(ジェフリー・ライト)から、誘拐されたロシアの科学者救出を依頼されます。
 岩肌に掘られた洞窟住宅がひしめくイタリアの町マテーラ。絶景の中、石畳の道や階段を、車で、バイクで、ボンドが疾走します。敵に追い詰められるとロープをつかみ、橋の上から空を飛ぶ。さらに集団相手の銃撃戦。生身の格闘。降り注ぐ手投げ弾……。いつも通りの豪快なアクションに次ぐアクション。特に冒頭のマテーラでの攻防はすごかったでした。車や腕時計に仕掛けられた秘密兵器の数々に、お決まりのセリフも登場します。「007」に期待される要素はきちんと用意されていました。
 けれども本作の真の魅力は、これまでになく人間としてのボンドに迫っていることでしょう。

 1962年以来、ショーン・コネリーをはじめ様々な役者が演じてきたボンドは、洗練されているがマッチョで、現実離れしたヒーローでした。スパイの代名詞となりスパイ映画というジャンルを作り上げましたが、ボンドガールと呼ばれる女性たちとすぐにベッドに入るボンド像は、次第に時代に合わなくなっていきました。
 クレイグ版5部作は、そんなボンド像を引き継ぎつつ、スパイ映画というジャンルを超えてより深いドラマ性を加える試みでした。それは成功したといえるでしょう。ボンド起用当初、ロシアのマフィア風と揶揄されたクレイグは精悍さを増す一方で、女性への感傷に浸りがち。でもそれはたとえ超人的なヒーローであったとしても、愛する者に対する思いがしっかりと息づいて、胸を打つドラマとなったわけです。
 個人的にはパロディーに徹した10作目「私を愛したスパイ」がシリーズで一番好きだという人は多いのかもしれません。でもこの最新作は別格だと思います。スパイのアイコンだった「ボンド」が、この作品で初めて、一人の「人間」として語られる存在となったのですから。

 余談ですがボンドが死闘を繰り広げた敵の娘、ボンドガールは複数登場するのが毎作のお約束。メインのマドレーヌ以上に目を引くのが、科学者を救出する場面でボンドのパートナーとなるキューバのCIAエージェント、パロマ役を務めた超美人のアナ・デ・アルマスでした。
 「わたし、まだスパイ研修して3週間なの」とウブな微笑みで現れますが、胸元が大きく開き深いスリットの入ったロングドレスからハイキックを繰り出して大暴れ!前半しか登場しないのが実に惜しいです。パロマを見るためだけに、もう一度観たいくらいですから。

 日系人監督らしさが出た衝撃的なラストに賛否渦巻いています。でもあまり語りたくはありません。それでも163分間の長尺は絶体に飽きさせないことをお約束しましょう(^^)(日本公開:2021年10月1日/上映時間:163分)

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流山の小地蔵

4.0良くわからなかったけれど

2022年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

良くわからなかったけれど、面白かったです☆

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hide1095

4.0さよならダニエル・クレイグのボンド!!

2022年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

6代目ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグの見納めです。

「007 カジノロワイヤル」2006年
「007 慰めの報酬」2008年
「007 スカイフォール」2012年
「007 スペクター」2012年
そして本作
「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」2021年。
監督はキャリー・ジョージ・フクナガ。
驚くべきことは、5作品が繋がりをもつストーリーなのです。
最も印象的なのは、スペクター(クリストフ・ヴァルツ)と、マドレーヌ(レア・セドゥ)の存在だ。
今作で明かされるマドレーヌとスペクターの血縁関係。

ボンドの愛を受けるマドレーヌ役のレア・セドゥ。
なんとも役不足の感が強い。
色気なし。ナイスバディの見せ場なし。
(怪しさや妖艶さ酷薄なエヴァ・グリーンが死んでるのが悔やまれる)
恋多きクレイグ・ボンドの「最後の女」には、極上のファム・ファタールがほしかった。

ボンドのカーチェイスをが見られるのはイタリアの世界遺産マテーラの細い石畳の道。
追手から逃走するボンド御用達のアスティンマーティンDB5のヘッドライトが、
マシンガンに早変わりして、車をグルグル回転させながらの銃弾連射。
敵を蹴散らす。
すかさずスモークを炊いて煙に撒いて逃走するなど、古典的手法も楽しい。
そんな、お約束のアクションシーンも満載です。

今作の悪役はサフィン(ラミ・マリック)
そして舞台はサフィンの要塞に移ります。
極東の孤島へ。
ポイズン栽培基地は、極東の孤島にあった。
(ロケ地はフェロー諸島の火山島)
要塞でのポンドとサフィンの死力を尽くす闘い。
ラミ・マレックも細身でそんなに強そうな男には見えない。
相変わらず、要塞基地のデザインはモダンにして複雑怪奇。
入り組んだ要塞を縦横無尽に走り抜けマシンガンを連射して、
スタイリッシュに戦うダニエル・クレイグ。
彼ももうお歳だ!息切れもする!脚ももつれる。
そんな人間的匂いを残した007に、
最強兵器の被弾の時間が迫る。

「ノー・タイム・トゥ・ダイ」
“007は、ただの数字よ!!“

さて次の007は「WHO?」

過去鑑賞

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琥珀糖

2.022012

2022年8月21日
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鑑賞方法:VOD

Is it time to die?
途中まではキレキレの007だったのに、ウサギちゃんを拾ったところで、死亡フラグが、、、。
アナはチョイ役かぁ。「あとで」て言ったのに。

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たかたかたか

5.0James bond will return ? 007は続く

2022年8月20日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

興奮

難しい

Amazonプライムに入っているので まさかのiPhoneで見ました しかしながらこの作品は超エンターテイメント作品なので劇場で見るべきです 冒頭の女の子のシーンから釘付けです このシリーズは最初にワンアクションあってからお約束の主題歌へという流れなんですが
この作品はさらにもうワンアクションあって だいぶ引っ張ってから忘れた頃に主題歌が流れます この引っ張り感は良かった アクションの演出も高度で良くできています 前の日にたまたま「ネバーセイネバーアゲイン」を見たんですが アクションは比べるまでもないという感じw 注(ネバーセイネバーアゲインは素晴らしい作品です)ラストはびっくりしましたし この落ちは想像できないでしよう ただJames bond will returnということですから 007は続きますがこれは役職名みたいなものなので理解できるんですが ジェームスボンドは?? この名前も引き継ぐんでしょうか? それとも過去のジェームスボンドを描くんでしょうか? その辺がちょっとよくわからないですね まあシリーズはまだまだ続くわけです 5点満点でいいでしょう

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Dr.レクター

2.5死んじゃった

2022年8月17日
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鑑賞方法:VOD
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れお

3.0ジェームズも感染?

2022年8月13日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

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ホンマサ

3.0タイトルなし(ネタバレ)

2022年8月13日
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AFRD

5.0ジェームズ・ボンドが

kさん
2022年8月12日
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鑑賞方法:VOD

もうおじいちゃんに見えたけど、ダニエルの誠心誠意のアクションや演技など含め、総称してかっこ良く仕上がった映画

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k

4.0クレイグ最後の007

2022年7月26日
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lanachama

3.5ド派手に散るか

2022年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ダニエル・クレイグの007最終作という触れ込みで、予告編の映像も、ラミ・マレックの不気味な存在感も最高潮に盛り上がり、「これは見に行かなければ」という期待が最高潮に達したときにコロナ禍で延期に次ぐ延期。いつの間にか劇場公開も終わっていて、ようやくWOWOWで見ることが出来ました。

俳優たちの抑制された演技と、迫力たっぷりのアクション。らしさ全開で、出来ばえとしては満足なのですが、これで最後なのだと思うと、もう少しなんとかできなかったのかと思わずにはいられません。

スパイが引退して、プライベートを満喫できるはずもない。

容赦なく襲いかかる敵に毅然とした優雅さで対抗してきたダニエル版007。最後にふさわしい、世界規模の危機が、どちらかというと私怨にとらわれた目的の悪役に苦しめられ、自分の命と引き換えに愛する人を守り抜くという、さんざん語りつくされてきた感のあるストーリーは、果たして007としての物語にふさわしいと言えるのでしょうか。

時期的には、ロシアのウクライナ侵攻や、パンデミックなど、現実の災厄がひどすぎて、ひとりの諜報員が活躍する余地など、今の世界には無いのかもしれないとさえ思います。

それでも真偽の定かでない情報がニュースに流れるたびに、MI6とかCIAとかの名前が出るので、どこかで暗躍するスパイの存在を意識させられます。それとは別世界の、冒険ヒーロー活劇として、ダニエル版007は、私を楽しませてくれました。

2022.7.26

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うそつきカモメ

1.5007のタイトル名がなければ

2022年7月15日
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定番のオープニングの派手なアクションもないし
スパイがやたらと派手に人を殺しまくるし
セットや景色は優雅だが、プロットが単調。
途中からスマホいじっていたなんてはじめて

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☆Black Diamond

3.0ハリウッドの「日本っぽさ」

2022年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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maru

4.0やや説明に走るところがあったが、人間らしいクレイグボンドの最後を飾...

2022年6月29日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

やや説明に走るところがあったが、人間らしいクレイグボンドの最後を飾るに相応しい作品だった。
007シリーズを見応えたっぷりな重厚なドラマたらしめたダニエル・クレイグの功績は大きい。
喪失感に苛まれるが、ただただお疲れ様でしたと言いたい。

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zuei

3.0そろそろネタが尽きたか

2022年6月25日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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Tatsuya Tomizawa

3.0優しいジェームス・ボンド…

2022年6月20日
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鑑賞方法:VOD
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KEI

3.0おっ!おい!

2022年6月18日
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鑑賞方法:VOD

そんな感じで終わってしまいます。
アクションシーンの迫力と臨場感は素晴らしかったです。ダニエルグレッグって何歳だ?
しかもワンカットが長い!!相当な訓練をされたんだと思います。

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Zebra828

4.5感動の傑作❗️

2022年6月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

『あっ』と言う間の164分でした。
シリーズ最高傑作だと思います。とても良かったです。

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tuna

3.0ダニエル・クレイム

2022年6月11日
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『トップガン』が30億ドル突破?だから嫌だって言ったんだよ。俺の降板ネタをストーリーに織り込んだって客が呼べるわけねえだろって、バーバラ(ブロッコリ)には何度も言ってあったんだぜ。大体レア(セドゥ)と俺の歳がいくつ離れてっか知ってか?どう考えたって、デリヘルの若い姉ちゃん寿司屋に連れ込んで喜んでいるすけべ爺いにしか見えねんだよ、ったく。大体コロナで3回も撮影中止になった時点でどうかと思ったんだよ。え?『トップガン』も同じ条件だって、やなこと言うねぇ兄ちゃん。映画の興行収入だけじゃ1億ドルの赤字ってか情けない。イヤイヤだからとは言っても出演したからにゃギャラはちゃんといただきますよ、ハイ、ボランティアじゃないんだから。あの日系人監督(キャリー・ジョージ・フクナガ)もなかなか頑張っちゃあいたが、基本のコンセプトが今までの007のパロディだろ、うまくいくわけねんだよ、新鮮味もないしね。逆に10分くらいしか映画に出ていないパロマ役のアナ・デ・アルマスのエロ・アクションが結構好評だったらしいじゃんか。ばっくり胸元が空いたドレスに腰骨あたりまで入ったスリット。往年のボンド・ガールそのまんまだよな。何だかんだ言っても観客っちゅうのはまだまだ保守的なんだよ。『トップガン』が当たったのも、36年前の若きマーヴェリックそのままのキャラクターをトム・クルーズがバカ正直に再現したからじゃねぇのかな。俺はまっぴらごめんだけどね。日系人のフクナガは、NTTDを日本が舞台の『007は2度死ぬ』にちょっと寄せすぎちゃったかなぁ。日本人観客には受けても他の国ではどうなのって感じだったよ、実際。今村昌平?『赤い殺意』へのオマージュ?知らねえな。シネフィルでもなきゃそんな古い日本映画のことなんか誰にもわかんねえよ。次の007が誰になるかって?そんなことこちとら知ったこっちゃねえな。でもあの黒人姉ちゃんはまずあり得ないけどな。いくらフェミニズムばやりだって、黒人の姉ちゃんに007やらせるほど世間は寛容にはなっていないぜ。プーチンへの経済制裁見りゃわかるだろ。え?007ヴィラン役のオファーが俺に来てるって?そりゃ面白いぜひ前向きに検討させてもらうよ。

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かなり悪いオヤジ

4.0サフィンという優しすぎるヴィラン

2022年6月9日
Androidアプリから投稿

オープニングのシークエンスはマドレーヌにとってはもちろん悲劇だが、サフィンにとっては「少女に慈悲を示すことで復讐心が洗われる」という完全に『主人公的なエピソード』である。

観客である我々は「善のボンドと悪のサフィン」は自明としてあり、演出ももちろんそこに沿うよう展開するが、冷静に考え「世界情勢を良い方向に動かした」のは明らかにサフィンのほうであり、結果的に何度も世界を混乱に落としている作中のMI6は申し訳ないが平和への貢献度として遥かに劣る(笑)
サフィン自身も明らかに「善意に基づいて行動して」おり、そこは自身の正義を信念に行動するボンドとなんら変わらない。
あらゆる意味でサフィンとボンドは双生児なのである。

両者とも「力を持ちすぎた善はすでに世界の脅威でしかない」存在である。

ならばボンドのラストはもっと自殺に近い要素を入れても良かったと思う。あれでは手詰まりの末の無念のゲームオーバーと見えなくもない。

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高之
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