スリー・ビルボードのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード

劇場公開日 2018年2月1日
436件中、1~20件目を表示 映画レビューを書く

2018年の公開作で最重要と言っても過言ではない

18年の最重要作と言っても過言ではない。これは片田舎で起こった小さな物語ながら、おそらくこの舞台には世界中のあらゆる人々の生き様が集約されているのだろう。だから我々はこの数少ない主人公たち(ビルボードの数と同じく3人)がいかに無茶苦茶をやって、己の行為について後から悔いたりしたところで、単純に糾弾したり同情することなどできやしない。

3看板によって突きつけられる言葉は「汝は天に顔向けできる人間か?」というあらゆる人間に発せられた問いかけでもある。誰もが全うな人間でありたいと願いながら、そうであることは難しい。全うに生きているつもりでも、気付かぬ内に道を踏み外していることもある。だが人は俯瞰したり意識することで変われる。正反対の人と繋がることだってできる。そんな普遍的なテーマへいざなうにあたり、これほど複雑怪奇なストーリーテラーぶりで我々をとことん翻弄したマクドナー監督に心から脱帽である。

ぐうたら
ぐうたらさん / 2018年12月31日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  悲しい 怖い 知的
  • 鑑賞方法:映画館
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「悪い冗談」のような傑作

良い意味で言うのだが、悪い冗談のような作品だ。登場人物のやることなすこと、ほとんどすべてが上手くいかず、想定外の帰結を呼ぶ。結末もあさっての方向に着地していると言って良い。そんなことをしてなんになるのだというような感じだ。

にもかかわらず、救いを感じさせてしまう。確かに人間はそういうものだ、という深い納得がある。

フランシス・マクドーマンドが主演だからというのもあるが、コーエン兄弟の『ファーゴ』を思い出した。狂言誘拐で少し身代金を取ってやろうと思いきや、やることなすこと裏目に出て、とんでもない殺人事件に発展していく。

アメリカの田舎の閉塞的な人間関係の描写を本質と観てもよいが、それだけではない凄みがある。主人公が見かけたシカはなんだったのか、自殺する警察署長の傍らで悠然としている2頭の馬など、異様に人知を超えた何かを感じさせる。人の努力とは別のところで運命は決定づけられているような、そんな奇妙な白日夢を観た気分だ。

ローチ
ローチさん / 2018年2月27日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  知的
  • 鑑賞方法:映画館
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マーティン・マクドナーが試みた西部劇の再構築。

カールした髪を少しだけ後ろで束ねて、そこにバンダナを締め、ツナギで武装した怒り心頭の母親、ミルドレッドが、ギターの爪弾きに乗って、レイプされ、焼き殺された娘の敵を討ちに行く。さながら、現代のミズーリにカウボーイがワープしてきたかのようではないか!?ジョン・フォードと同じくアイルランドに故郷を持つ監督&脚本のマーティン・マクドナーは、偉大な先人に敬意を表し、西部劇の再構築を果敢に試みている。しかし当然、ここでは善対悪の構図はかつてのように単純ではなく、悪人に見えた人間には情状酌量の余地が大いにあり、さも善人面して登場する人物が巨大悪の手先だったりする。そんな時代に、ひたすらいがみ合い、傷つけ合うことなど無意味なのだ。互いに思いやりを持ち、理解する努力を怠らないことこそ、人としての知恵ではないのか?想定外に次ぐ想定外で観客をとことん混乱させる物語は、最後に心和む着地点を用意して、そこはかとない余韻を残して幕を閉じる。その余韻はしばらく消えることはない。オスカー云々に関係なく、今年まず観るべき1作だ。

MP
MPさん / 2018年1月30日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  泣ける 笑える
  • 鑑賞方法:試写会
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評判にたがわぬ大傑作

伏線らしき情報をちりばめて、こうなるんだろうなと飛びつくとあっさり予想を外される、緻密に練られた脚本がまず見事。これはジャンルの定石に収まらない、オリジナルな展開に満ちたストーリーだ。

フランシス・マクドーマンドにとって『ファーゴ』に並ぶ代表作だ。ウッディ・ハレルソン、サム・ロックウェルも実にいい。とりわけロックウェルがずっと嫌われ警官かと思いきや、まさかの“成長”を見せて驚かせる。

レイプされ殺された娘、町で孤立する母親、ガンで余命わずかの警察署長。悲劇的な要素に満ちているが、どこか人間を信じているような温かみ、確かな力が映画に光をもたらす。体験してよかったと心から思える傑作だ。

AuVis
AuVisさん / 2018年1月29日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  笑える 悲しい 知的
  • 鑑賞方法:試写会
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よかった。最後違う人を殺しに行くっていうのがなんかも、、うーん。 ... ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

よかった。最後違う人を殺しに行くっていうのがなんかも、、うーん。
しかし許せない事だから

s
sさん / 2019年4月3日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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ヒューマニティーのコントラスト

人間の愚かさと、強さをコントラストとして描いた良作。
この映画を語るなら、どうしても”Fargo”を話しておかなければならない。コーエン兄弟の最高作品とも言われる、人間のあまりフィーチャーされない人間臭さをテーマにした作品。その”Fargo”もミズーリの田舎町ファーゴを舞台にしている。
この映画は、その2017年代版。コーエン兄弟に劣らない強烈なキャラクターの作り手。ストーリーはささいなことを巡ったあまり現実では考えられないような暴力の誇張された世界を描いています。この作品のすごいところは観ないと伝わらないコメディとドラマ。

キャラクターを築き上げるうえで、大切なのは、疑問と解決。シリーズものでない限り、映画の中でのキャラクターは最初は誰も知らない。「このキャラクターはどういう人物なのだろう。」「何を考えているのだろう。」など視聴者は必ず疑問から入ります。その疑問でどこまで振り切れるのかというのは脚本家の力だと思います。視聴者を遠ざけるような、意味不明の言動を避けながらありきたりな、見たことのあるようなキャラクターを避け、ユニークかつ興味の湧くキャラクターを最初の30分で作り上げられるかがとても重要。この作品はそれが完璧。超有名な超実力派の俳優たちをキャスティングし、リッチなキャラクターを作り上げていました。どのキャラクターも100%愛せるわけではなく、どこか他の人と違った感情のツボがある。タイトルにもなっている3つの看板を建てたメインキャラクター、ブチギレて向かいの看板屋の青年をボコボコにし、窓から突き落とす警官。その少し視聴者からは距離の遠いキャラクターも、町外れの小さなエリアで起こる事件やいざこざを通して少し不器用にも交わることで、人間らしさ、表には見せない人の良さというものが現れてきます。その絶妙な距離感とコントラストがとても好き。

どこまで現実なのかはわからないが、このようにフィクションであることは観ていてわかるのに、映画を見ている途中には、そのフィクション感を忘れている自分がいるのが、エンドロールに気づかされる。その映画を映画として観れる映画が好き。

vary1484
vary1484さん / 2019年3月20日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  笑える 知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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つまらなかった

評価がいいから期待したのですが、盛り上がりもなく、つまらない作品でした☆。

hide1095
hide1095さん / 2019年3月11日 / PCから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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現代版西部劇っぽさは良いが、もう一つパンチが欲しかった。

ストーリーはなかなか面白かったです。しかし、正直もう一つパンチが欲しかったです。とても評価されている作品なのですが、個人的には心に残るものはそこまでありませんでした。笑えるところもあり楽しめましたが、シリアスなドラマのところや人間ドラマ的なところがイマイチ心にグッと来ない。もう少しパンチがあっても良かったのではないかと思いました。

ディクソン巡査のキャラクターが人間らしく良かったです。演じてるサムロックウェルも素晴らしかったですね。

アントニオバンデラス
アントニオバンデラスさん / 2019年2月19日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  泣ける 笑える 悲しい
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館
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すべての人を愛する

「復習はしない」
「隣人(すべての人)を愛する たとえ敵であっても」
というキリスト教の教えと同じ考え方を扱った映画ですが、宗教的な部分はなく、押し付けがましいところもありません。
この映画に出てくる中心的な登場人物は、良いところと悪いところがある普通の人というより癖の強い困った人です。ですが、彼らが上記の考え方を実践すると・・・。

皆が相手を批判したり攻撃するのではなく愛を示し助ければ、どんなに良い世の中になるでしょうね。単純な理屈ですが、それを強く印象付ける映画でした。
本当に良い映画です。

オレンジ
オレンジさん / 2019年2月14日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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現代のアメリカを象徴する映画

久しぶりに骨太のいい映画で心に染みました。
「今」のアメリカをいい意味でも、最悪な意味でも映し出しているような気がした。
正しさ、誤り、生きて行くこととは何かを問いかけて来ます。
ラストも個人的には、人それぞれが選択することだと伝えている気がした。
またひとつ、何度も観たくなる映画が増えました。

The Springfield
The Springfieldさん / 2019年2月10日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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予想を裏切る見事な展開

先入観からくる予想が次々と覆されて、ラストまであっという間でした。
決してわかりやすい話ではないのですが、後味は悪くなく見事な脚本に拍手喝采したい気分。

アメリカ南部の閉鎖的コミュニティ、ヒルビリーと呼ばれる層を通して、登場人物達が実に人間臭くよく掘り下げられているのも見どころに感じました。

MA2030
MA2030さん / 2019年2月9日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  知的
  • 鑑賞方法:VOD
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未開の地に生活する「三枚看板」の人間劇場 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

怒りや一時の感情で、心にもないことを口走るとか、手が出ると言うのはよくあることで。いや、自分自身ではあまり経験は無いが。物語は、似たもの同志のミルドレッドとディクソンが「憎しみ合う関係」から「Company」になってしまうまでの話。西部劇にして200年ほど時代設定を巻き戻しても、多分成立すると思う。この、ある意味「未開」な物語の顛末は、200年前ならガンファイトなんでしょうが、今は、さすがにね。

意地悪な言い方をすれば、「ショッキングなイベントを並べただけの、古臭くて中途半端なカタルシスで終わる物語」。逆にカッコつけて言うなら、「哀悼と後悔の念が歪んだ復讐心へと変化してしていく様を、犯罪被害者の遺族と挫折した男を主役にして描いた問題作」?ちょっと変。

傑作と言われている理由が見つからず、少しだけ悩んでます。何か足りない気がして、もやもやしながら劇場を後にしました。

bloodtrail
bloodtrailさん / 2019年2月3日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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面白かったけど

思ってたのとは違うかな

最初はエリンブロコビッチみたいと思ったけど
全然違うかった

小さな町で色々な人間模様が描かれてる
精神や身を削りながら生きてる感じがよかった

masamichi
masamichiさん / 2019年1月24日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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イギリス映画なんですね ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

被害者の母親の行動で未解決事件が解決するかと思いきや、変な方向に向かっていきます
絶妙にスッキリしません、ある意味スッキリするのもかしれませんけど
なんて事するんだーの連続でした
おいおいおい、とツッコミながら観ました
そろそろ終わるかなー
終わったぁ
という感じでした

スノークの息子
スノークの息子さん / 2019年1月22日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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飽きずに面白く見れた

どうなるどうなるのの連続で、楽しめました。

Keita
Keitaさん / 2019年1月5日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:VOD
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よくできてる

一つの出来事で人生は一転する。
また人のために何かをするということが人生を生きる価値なのかもしれない。
そう思わせてくれた映画。

ストーリー自体はもう少し色々あってもいいかなと感じた。

ペキ
ペキさん / 2019年1月4日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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ウッディ万歳! ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

中盤で死んでしまいますが、ウッディ・ハレルソンにしか出来ない役、まさにハマり役でした!他の作品でも寛大なナイスガイ役が多々ありますが、本作も中々良かったです。実際にどんな人かは知りませんが、スクリーンの中ではいい役が目立ちますね^_^

作品はアカデミーに相応しい大傑作です!戦争で食ってるアメリカへのメッセージ的なとこもありますね。

TUKA
TUKAさん / 2019年1月3日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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唸る

発端はひどい事件である。到底許せない憎しみ・怒りを人はどのように昇華すべきなのだろうか。

ストーリーが進むにつれ、主人公の傲慢さが気になり、当初同情していた主人公の肩を持つことができなくなってくる。笑

田舎ならではの閉そく感。差別の連鎖、暴力・・・
登場人物それぞれが抱える問題は大きい。
到底理解しあえないだろうと諦め、ぶつかり合っていた価値観や立場が、署長の存在や事件を通して少し変わりはじめる、それは奇跡のような美しい瞬間だった。

ここまでの悲惨な事件、ここまで激しいオバハンはなかなかいないにしても、
怒りを何かにぶつけることでは怒りや悲しみは昇華できないということはひしひしと生々しく伝わってくる。
真剣な対話がそこになくとも、一緒に過ごすこと、何かをすることで和らぐ感情もある。
ただ、最初の一歩を歩み寄ることの難しさも同時に感じた。

俳優陣の演技が本当に素晴らしく、彼らの痛みや優しさ、人間の業を十二分に感じさせられた。良作。

sannemusa
sannemusaさん / 2019年1月2日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  泣ける 悲しい 知的
  • 鑑賞方法:映画館
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やるせない怒りを他人にぶつける狂気

やるせない怒りを他人にぶつける狂気が延々と描かれ、とどのつまりがこれかい?
呆れる。人間は妥協の産物なのに、動物並みにどいつもこいつも本能剥き出し。
ある意味現実離れしていて笑えてきました。

ちゆう
ちゆうさん / 2018年12月31日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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見応えありの良作

めちゃくちゃ重い話なのにミルドレッドが引き籠って悲しみに暮れるタイプじゃなくてブルドーザーみたいに壁に正面からぶつかっていくのがすごいスカッとした。
それぞれの登場人物の目線に立つと誰もが善にも悪にもなる脚本が最高〜
救いがない世界なのに愛を描いた温かい話だった。
オレンジジュースのくだりはこんな美しいシーンがあるのか、と思えるほど愛に満ちたシーンだった。
どうでもいいけどあの映画のサムロクが職場の再任のおじさんに似てるんだよね…髪型と顎から首までのラインと腹周りが特に

a
aさん / 2018年12月23日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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