劇場公開日 2018年2月1日

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スリー・ビルボードのレビュー・感想・評価

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4.53つの看板広告で、ここまで広げられる発想力が凄い! 一方で2年経っても解けない謎も…

2020年4月5日
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鑑賞方法:DVD/BD
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共感した! (共感した人 7 件)
細野真宏

4.52018年の公開作で最重要と言っても過言ではない

2018年12月31日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

18年の最重要作と言っても過言ではない。これは片田舎で起こった小さな物語ながら、おそらくこの舞台には世界中のあらゆる人々の生き様が集約されているのだろう。だから我々はこの数少ない主人公たち(ビルボードの数と同じく3人)がいかに無茶苦茶をやって、己の行為について後から悔いたりしたところで、単純に糾弾したり同情することなどできやしない。

3看板によって突きつけられる言葉は「汝は天に顔向けできる人間か?」というあらゆる人間に発せられた問いかけでもある。誰もが全うな人間でありたいと願いながら、そうであることは難しい。全うに生きているつもりでも、気付かぬ内に道を踏み外していることもある。だが人は俯瞰したり意識することで変われる。正反対の人と繋がることだってできる。そんな普遍的なテーマへいざなうにあたり、これほど複雑怪奇なストーリーテラーぶりで我々をとことん翻弄したマクドナー監督に心から脱帽である。

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牛津厚信

4.0「悪い冗談」のような傑作

2018年2月27日
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鑑賞方法:映画館

知的

良い意味で言うのだが、悪い冗談のような作品だ。登場人物のやることなすこと、ほとんどすべてが上手くいかず、想定外の帰結を呼ぶ。結末もあさっての方向に着地していると言って良い。そんなことをしてなんになるのだというような感じだ。

にもかかわらず、救いを感じさせてしまう。確かに人間はそういうものだ、という深い納得がある。

フランシス・マクドーマンドが主演だからというのもあるが、コーエン兄弟の『ファーゴ』を思い出した。狂言誘拐で少し身代金を取ってやろうと思いきや、やることなすこと裏目に出て、とんでもない殺人事件に発展していく。

アメリカの田舎の閉塞的な人間関係の描写を本質と観てもよいが、それだけではない凄みがある。主人公が見かけたシカはなんだったのか、自殺する警察署長の傍らで悠然としている2頭の馬など、異様に人知を超えた何かを感じさせる。人の努力とは別のところで運命は決定づけられているような、そんな奇妙な白日夢を観た気分だ。

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杉本穂高

5.0マーティン・マクドナーが試みた西部劇の再構築。

2018年1月30日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

カールした髪を少しだけ後ろで束ねて、そこにバンダナを締め、ツナギで武装した怒り心頭の母親、ミルドレッドが、ギターの爪弾きに乗って、レイプされ、焼き殺された娘の敵を討ちに行く。さながら、現代のミズーリにカウボーイがワープしてきたかのようではないか!?ジョン・フォードと同じくアイルランドに故郷を持つ監督&脚本のマーティン・マクドナーは、偉大な先人に敬意を表し、西部劇の再構築を果敢に試みている。しかし当然、ここでは善対悪の構図はかつてのように単純ではなく、悪人に見えた人間には情状酌量の余地が大いにあり、さも善人面して登場する人物が巨大悪の手先だったりする。そんな時代に、ひたすらいがみ合い、傷つけ合うことなど無意味なのだ。互いに思いやりを持ち、理解する努力を怠らないことこそ、人としての知恵ではないのか?想定外に次ぐ想定外で観客をとことん混乱させる物語は、最後に心和む着地点を用意して、そこはかとない余韻を残して幕を閉じる。その余韻はしばらく消えることはない。オスカー云々に関係なく、今年まず観るべき1作だ。

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共感した! (共感した人 17 件)
清藤秀人

5.0評判にたがわぬ大傑作

2018年1月29日
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鑑賞方法:試写会

笑える

悲しい

知的

伏線らしき情報をちりばめて、こうなるんだろうなと飛びつくとあっさり予想を外される、緻密に練られた脚本がまず見事。これはジャンルの定石に収まらない、オリジナルな展開に満ちたストーリーだ。

フランシス・マクドーマンドにとって『ファーゴ』に並ぶ代表作だ。ウッディ・ハレルソン、サム・ロックウェルも実にいい。とりわけロックウェルがずっと嫌われ警官かと思いきや、まさかの“成長”を見せて驚かせる。

レイプされ殺された娘、町で孤立する母親、ガンで余命わずかの警察署長。悲劇的な要素に満ちているが、どこか人間を信じているような温かみ、確かな力が映画に光をもたらす。体験してよかったと心から思える傑作だ。

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高森 郁哉

3.0これほど重要なタイトルがあっただろうか

2021年7月16日
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ジョニーデブ

4.0不思議な味わい

越後屋さん
2021年7月10日
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シリアスな話でユーモアもありませんが、変にブラックで、突っ込みどころ満載で、話が破綻しそうでしない、妙な味わいがあります。主演のせいか?演出のせいか? その原因は不明です。
好きな人には後を引きますが、受け付けない人も多いでしょう。

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越後屋

5.0エンディングが良かった

talismanさん
2021年5月15日
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鑑賞方法:VOD

知的

難しい

ノマドランド、ファーゴと異なり、この映画の舞台はアメリカ合衆国でも緑があり郊外には美しい湖がある町だ。砂漠も雪原もない。季節はイースターの頃、春来たるの陽射しで花も咲き庭でブランコに揺られることもできる。音楽も昔のアメリカの歌で穏やかで懐かしい気持ちになる。そんな季節と音楽を背景にストーリーはこちらのほっぺたをひっぱたくような内容だった。

みんながみんなを知っている小さな町で、顔を上げて堂々と行動するミルドレッド(マクドーマンド)が周りに石をぶん投げる。当然彼女にも色んなものが降りかかる。嫌がらせ、応援と共感、資金援助、仕事仲間が逮捕される、署長の死と手紙、火事には火事を。ミルドレッドは何をされてもその都度毅然と対抗する。一方でディクソンの成長物語があり、署長からの手紙と病室でのオレンジジュースが彼にきっかけを与えた。

常に強くて逞しく見えるマクドーマンドは警察と他人と自分への怒りにまみれている。その怒りは映画を超えて、白人警官による黒人虐待や妻へのDVや聖職者による男の子への性的虐待が示唆されることでより燃え上がる。同じ立場・職業のあなたが見て見ぬ振りをしたらあなたも同罪だと映画が突きつけてくる。

最後がああいう終わり方であることが私には非常に良かった。犯人逮捕で終わって大団円だったら観客はカタルシスを得てしまう。いい映画見たね、じゃ、どこに食事に行こうか?になってしまう。カタルシスを与えたらだめな作品というのがあると思う。捕物帳とか勧善懲悪でまとめるんじゃなくて、人間の世界は悪いばかりではないけれど単純ではない、それに裏に何があるかわかったもんじゃないよ、がこの映画のメッセージの一つだと思うから。そのためにも、舞台が広いアメリカ合衆国でどこへ行くにも車が必要で目的地まで延々と車を運転しなきゃならない場所が必要なんだと思った。ハンドル握りながら助手席に座りながら広い広い同じ風景を見ながら考えることができるから。どうしょうか?まだ決めなくていいね、ちょっと考えてみようか、などと話したり考えたり黙ったりできる。沈黙もコミュニケーション。目的地にすぐ到着してしまうような狭い土地や渋滞ばかりの場所ではダメだ。短絡的になってすぐ頭に血がのぼってしまう。

広大な大陸を運転する姿がマクドーマンドほど似合う女優は居ないと思った。

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talisman

5.0感動的な遺書を読むその後ろに火炎瓶ボンボン投げ込むシーンが、映画を...

2021年5月12日
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collectible

4.5否定された容疑者に、米国の大きな闇を感じたが…

2021年5月10日
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鑑賞方法:DVD/BD

米国社会の病巣とそこからの脱却への期待を
描いた見事な作品だった。

お互い正義を振りかざして、他人を傷付ける
ことに無感覚な行動を繰り返す、
負の連鎖が果てしなく続く展開。
それも、次々と思いがけない方向に進む
ストーリーには大変驚かされた。

それでも、自殺した署長からの
ミルドレッドとディクソン巡査への手紙や、
その巡査が痛め付けた広告代理店経営者の
病院での対応、
また元夫の恋人の言葉などから、
殺伐とした状況が徐々に雰囲気を変え、
徐々に赦しと和解につながり、
終盤では、敵対していたはずの二人が
力を合わせる展開も想像を超えるばかり。

しかし、殺人事件の真相に絡み、
新署長の、疑惑の男についての
ディクソン元巡査に対する報告は、
何か謎めいた疑惑を感じさせるものがあり、
娘を殺した犯人はこの男ではないと
否定はするものの、
実は、公正な人物に見える新署長でさえ
大きな闇の一部であり、
そこに米国の抱える大きな負の面を示唆して
いるようにも見える。

そして、最終シーンの先に何が起こるのか、
二人は犯罪者になる覚悟で
家族に別れを告げて出発したが、
疑惑の男を殺害するかしないかの
描かなかった結末は観客に解釈を託した。
しかし、二人は負の連鎖を断ち切る、
と国民には想像して欲しいとの監督の叫びが
聞こえてくるようなエンディングと、
私には思えた。

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KENZO一級建築士事務所

3.5時代設定がいつなのか悩みながら見たが

asicaさん
2021年5月5日
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10年程前か、娘夫婦がノースカロライナに数ヶ月住んでいた時に、初めてアメリカ(大陸)に行った。

シカゴ乗り換えだったが、成田から10時間以上飛行機に乗ったにもかかわらずシカゴ到着時刻は乗った時間より4時間も前、さらに1時間も飛行機に乗ったのにノースカロライナに着いたのはシカゴに着いた時間。
地球の回転の妙を切実に味わったのだった。
というのは無関係な余談ですけれど。

シカゴの空港には私以外日本人らしき人は見かけなかったし、ノースカロライナに至っては

例えば日本の田舎町で外国人を見かけた時よりさらに無遠慮な視線を浴び 挙句にはフードコートのメキシカンなお姉さんたちが、私たちが何人か( 中国?韓国?日本?)で賭けをしていて、当たった人が大喜びしたという目にもあった。率直すぎて不愉快な思いなど全くなかったが、人生初のジャパニーズを見たという経験をそのフードコートで働く彼女たちにさせたのだった。

ほんとに広い国土なのだ。
ミズーリ州の人なんて海など見た事ない人が半分、いや8割か?と想像してしまう程の内陸部。

黒人だけでなく有色人種に対する差別はまだまだ根強い。
黒人よりも、ヒスパニック系の人々の貧困が犯罪を生むしコロナのせいでアジア人は一括り的にチャイニーズだ。

そういう土地であっても
いくらなんでも (いくら腹がたったって言ったって)

やる事がヤクザの抗争並みの荒っぽさだし、その事が事件とならないのかなるのかも警察の匙加減的ないい加減さ。

アメリカは州によって警察は独立しており、トランプさんが大統領時代に起きた警察案件も 大統領の権限では目の届かない部分。

1960年代くらいなのかと思いきや携帯もあるし、ネットで検索しろというセリフもあるので、文明レベルで言えば2000年代のようにも思える。

つまり アメリカの田舎町ではそのくらいの時代であってもなお閉鎖的で排他的な町が存在する、という
その空気感を味わってないと
この映画の閉塞的なイライラとか爆発的な行動は 理解し難いものなのかもしれない。

母は娘をレイプの果てに殺され
それが全く解決の方向に向かない苛立ちを解き放つ方法を

朽ち果てた看板を見ながら、思い立つ。

登場人物たちは皆 苦悩を抱え 持って行き場のない怒りを持て余し、時に諦観によって心に平穏を取り戻す者や外に爆発させずにいられない者の対比がある。

一番 苦悩もせず 自分のした事(看板に火をつけた事)に対しても自己完結的に言い訳を披露する 元の夫が
もっとも そう言ったわけで 成長もないアホなので
あほヅラ下げた顔だけ可愛い19歳とお似合いなのだった。

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asica

4.52度目の主演女優賞作品に納得

2021年5月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

ノマドランドを観て、女優さんを知り、この作品を見ました。

アメリカ社会の負の部分を描かれていました。ただ、警察署長にしろ、ディクソン警官にしろ、全てが腐っているわけではない、かすかな希望を感じました。社会に希望がないと、生きる希望もなくなります。

怒りが怒りを生み復讐をしていけば、その連鎖で平和は訪れない。
世界の指導者に気づいて欲しい。

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かずジー

5.0近年では傑出した面白さ

守銭奴さん
2021年3月16日
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だれが何をするか、いきなりとんでもないことしたりするので、まるで展開が読めなかった。こゆのつくる人いるんだびっくり

たぶんだが、あまり最初からがっちりストーリー決めないで作ったんじゃないかとあるいは現場でどんどん変えていったとか
じゃないとこんな映画にならないと思うけど
ただ、それだけに
え、ここで終わり?という尻切れトンボ感はありますな

あと、出てくる人物がやな奴ばかり、主人公からしてすげーやなやつ
やたらキレる警官とか こんな町には住みたくないねえ

見てて決して気分のいい映画じゃないが、発想と展開に脱帽 面白いです

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守銭奴

2.0断罪なしに閉口。

2021年2月10日
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被害者遺族なら全て許される的空気に調子付くヤンママ外道クレーマーを断罪せぬ作者に閉口。
コーエン的と評すにはその特徴たるエレガンスと断罪精神が圧倒的に欠如。
余韻と結末回避の尻切れとんぼの違いを勉強して出直せ。

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きねまっきい

5.0敵だと思っていても味方であることもある

2021年1月17日
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夢見る電気羊

3.0怒りではなんも解決しないってことを言いたかったのか?

mojimizuさん
2021年1月2日
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鑑賞方法:VOD
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mojimizu

4.5スリー・ビルボード

2020年12月4日
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ABCD

3.0タイトルなし

ケイさん
2020年11月26日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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ケイ

4.5傑作に出会えた

tiso jackさん
2020年11月8日
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悲しい

怖い

難しい

まず、傑作と呼べる作品に出会えた事に喜びを感じる。

一つの事件と三枚の看板を基に数珠繋がりに絡み合っていくマーティン・マクドナー監督・脚本の完成度の高さをまず称賛したい。

その上でフランシス・マクドーナンドの熟練の演技が更に味を出している。
ちょうど本作の鑑賞前に「FARGO」を観ていたのだが、同一人物とは気づけないほどに雰囲気から何から変えられていた。ここには20年近い歳月だけでなく演技の幅の広がりを感じずにはいられない。

そして本作で最も輝いていた役者はサム・ロックウェルであろう。
登場の際の印象と、観賞後の印象でここまで振り幅を感じたのは初めてかもしれない。
次はサム・ロックウェル目当てで「リチャードジュエル」でも鑑賞してみようか。そう思わせるほどの存在感であった。

内容に触れていないが、良い作品というのは簡単な言葉で表現できず、けれど心に残る、そのようなものでありここでは書かないこととする。
未鑑賞でこちらを読まれた方には、まずは是非作品を見ていただきたい。

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tiso jack

4.0スリービルボード

mamiさん
2020年10月18日
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3枚の広告…物語が凄すぎた
最悪の奴が最後めっちゃ良い奴になって。
見所満載だった

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mami
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